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全国的に新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が解除され、感染状況が落ち着いてきたと思いきや、沖縄県ではすでに「第7波」に入ったともされています。 県内の感染状況について沖縄県知事は「第7波に突入したと認識せざるを得ない」と述べており、ゴールデンウイークの連休は外出自粛の要請をする可能性に言及しました。 沖縄県では、今月13日時点の人口10万人あたりの新規感染者数が全国最多。若者中心だった感染者が高齢者中心に変化しているそうです。 こうした拡大の理由のひとつに、3回目のワクチン接種が進んでいないことがあるそう。そこで那覇市では、高齢者向けにワクチンの予約サポートをしています。 沖縄は第7波? 沖縄県の玉城知事は、今月7日の会見で「もはや第7波に突入したものと認識せざるを得ない」と危機感を示しました。 今月13日時点の沖縄県の「直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数」は、約603人で全国最多。全国平均の約274人と比べてもその数の多さがわかります。 そこで沖縄県では、今月末から始まるゴールデンウィークの大型連休に備えて今月15日から28日を対策期間に設定し、さらなる感染対策の徹底を呼びかけています。 また、沖縄県では19歳以下や高齢者の感染が増加している傾向があります。 特に高齢者は、重症化リスクが高く入院患者の増加の原因になることから高齢者への感染を広げないことも呼びかけ。感染状況によっては大型連休の外出自粛もあり得るとしています。 高齢者のワクチン接種を支援する取り組み 今月15日時点の沖縄県の3回目ワクチンの接種率は、全世代で約35%、65歳以上の高齢者は約78%。全国平均は全世代で約47%で、高齢者では約85%という数字と比べると接種率が低い状況です。 これを受けて沖縄県那覇市では、高齢者向けのワクチン接種予約のサポートを実施。那覇市では予約を電話やインターネットで受け付けており、高齢者から「予約が難しい」という声が上がっていたため支援を開始したそうです。 この取り組みは、那覇市内に14ヵ所あるまちづくり協議会でおこなっているもの。最寄りの公民館が相談窓口となって高齢者の代わりに予約するなどのサポートをしています。 インターネットは便利なサービスがある一方で、高齢者にはまだまだなじみの薄いのが実情。感染対策という意味でも、ネットとリアルの両方のサポート体制を強化する必要がありそうですね。
2022/04/15
外部の人とコミュニケーションを取らない「社会的孤立」による健康への悪影響が問題になっています。 それを受けて、東京都健康長寿医療センターが社会的孤立と健康の関係を調査しました。 それによると、若い世代から高齢世代のどの世代も社会的孤立が健康に悪影響が出ていることがわかりました。 やはり孤立は健康に悪影響が… 東京都健康長寿医療センターの研究チームは、長引くコロナ禍の影響で社会的孤立が健康に悪影響が出ていることをふまえて、調査をおこないました。 これまでも社会的孤立についての研究があったものの、年齢別に健康への影響を調査したものはほとんどなかったそうです。 そのため今回の研究では、社会的孤立が与える健康への影響はある世代に特徴的なものなのか、全世代共通しているものなのかということに着目。首都圏に暮らす25~84歳の人を高齢世代(65~84歳)、中年世代(50~64歳)、青壮年世代(25~49歳)の3つの世代に分けて比較をしています。 さらに、社会的な接触の状況ごとに「対面接触がある」「非対面接触」「社会的接触なし」の3グループに区別。そして「精神的健康」「主観的健康」をアンケート調査することで、対象者の健康状態を測定しました。 その結果、高齢世代では「接触なし」の人に比べて、精神的健康の低下リスクが「対面接触がある」は45%、「非対面接触」は27%まで減少していることがわかりました。 さらに、主観的な健康低下リスクについては、「非対面接触」は53%、「対面接触がある」は64%減少していました。 こうした結果は他の世代も同様で、社会的孤立が精神的健康や主観的健康に悪影響があることがわかっています。 加えて、非対面であっても社会的接触がある人の方が、まったく接触のない人よりも健康低下リスクが低いことも全世代共通です。 そのため、研究チームはコロナ後も外出が困難になることを想定して、高齢者もZoomやLINEなどのオンラインのツールを活用することを推奨しています。 シニアだからこそスマホを使いこなして コロナ禍で人との交流が減り、「なんとなく気持ちが落ち込む」といった人もいるのではないでしょうか。 そこで、感染予防に配慮して対面で話をしたり、スマホやタブレットを使った会議ツールで話ができると、少しは気持ちが楽になるのかもしれませんね。 ただ、まだオンラインツールに抵抗があるシニアが多いことも事実。しかし、シニアはコロナ収束後、身体機能が落ちて外出が難しくなることも考えられるので、早めに覚えた方がいいかもしれません。 家族に教えてもらったり、「スマホ教室」に通ったりして使い方を覚えていきましょう。
2022/03/31
スマホアプリのなかには、体重を記録したり運動プログラムを提供してくれたりと健康を増進するためのものがたくさんあります。 なかには、血圧計や血糖自己測定器と連動して、測定結果を記録できるものも。高血圧や糖尿病のために日常的に体調を管理しなければいけない人をサポートするアプリも簡単に手に入ります。 しかしミシガン大学の研究によると、高齢者のうち健康アプリを使っているのは28%。そのうち、血糖値管理アプリを利用している糖尿病患者は28%にとどまったそうです。 健康アプリを利用しているのは約3割 アメリカのミシガン大学は、高齢者の健康アプリ利用に関する調査を実施。多くの高齢者がスマホを持っているのにも関わらず、健康アプリを活用していないことがわかりました。 この研究は、50~80歳の約2100人を対象におこなわれたもので、オンラインと電話で実施されました。 その結果、28%の人が「少なくとも1つの健康アプリを利用している」と回答。その目的として最も多かったのは「運動(34%)」で、「食事管理(22%)」「減量(20%)」が続いています。 なかでも糖尿病の人は、血糖値を記録するためにアプリを利用しているのは28%。服薬の管理のために利用している人は14%にとどまりました。 また、収入が10万ドル(1100万円)以上の人のアプリ利用率は43%であるのに対して、3万ドル(350万円)未満の人は15%という結果だったそうです。 収入や教育が健康格差につながる? 今回の研究から、健康アプリを活用している人ほど自分の健康を良い状態でコントロールしている傾向があったそうです。 加えて、収入や学歴、年齢によってもアプリ利用率に格差が生まれていることもわかりました。 アプリを利用していない人のなかには、そのセキュリティを理解していなかったり不信感を持っている人も少なくないそう。こうしたことから、収入やネットリテラシーなどの差が、健康の格差につながる可能性もありそうですね。 健康アプリの多くは無料で使えるため、手軽に健康になる手助けをしてくれます。ただ、どういったアプリなのかを理解していないとトラブルになりかねないので、機能やセキュリティ面はしっかり確認してから活用していきたいですね。
2022/03/24
近年、ネットショッピングや動画配信サービスだけでなく、行政サービスでも「デジタル化」が進んできました。 しかし、スマホやパソコンといったデジタル機器を持っていなかったり使いこなせていない高齢者が多く、「デジタル格差(デジタルデバイド)」が問題となっています。 内閣府の2020年の調査では、70歳以上の高齢者の5割近くが「スマホやタブレット端末を利用していない」と回答しており、行政サービスのデジタル化をしても高齢者が取り残される可能性があります。 そうしたことを受けて、各自治体ではスマホを一定期間貸し出しをしたり、スマホ講座を開催することで、こうした格差をなくそうとしています。 ”便利”だけじゃなく”防災”にもなるデジタル化 群馬県長野原町では、NTTドコモと協力して地域情報のデジタル化を推進していくことを発表しました。 これまで長野原町では、地域や災害時の情報は回覧板や防災無線で発信をしていました。しかし、それでは住民すべてに情報が伝わっているのかがわからないという問題があったそうです。 さらに、長野原町は別荘地でもあるため、滞在している観光客に情報が届いていない懸念もあったとのことです。 そこで、ドコモと協力して地域住民や観光客向けのアプリを配信し、情報を提供する体制を整備。さらに、地域の飲食店などで使えるクーポンもアプリで配信することで、観光業の活性化をはかる目的もあります。 また東京都渋谷区では、スマホを持っていない高齢者に2年間貸与する実証実験を開始しました。 同時にスマホ勉強会を開催したり専用コールセンターを設けることで、スマホの操作や機能でわからないことがあればすぐに対応できるようにしています。 さらに、「渋谷区防災アプリ」や「健康アプリ」「キャッシュレスアプリ」などを貸与スマホにあらかじめインストールしておくことで、各アプリを使用しやすくしています。 そしてこの実証実験で、利用者へアンケートやデータ解析を実施。高齢者のスマホ利用の課題を抽出するとのことです。 「必要ない」で済まされなくなっている 内閣府の調査では、高齢者がデジタル機器を利用していない理由について「自分の生活には必要ないと思っているから」が半数以上を占めました。 「これまでスマホがなくても不便を感じなかったから、今後も必要ない」ということでしょう。しかし、これからさらにデジタル化が進むにつれてスマホを持っていないと不便になっていくことが想定されます。 そこで、今までスマホを使っていなかった人にとっては「スマホ貸与」というきっかけがあると、スマホデビューをするハードルが下がるかもしれませんね。 デジタル庁が掲げている「誰一人取り残されない」デジタル社会について、各自治体の取り組みに注目していきたいですね。
2022/03/17
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。