はい、生活保護の人でも入れる介護施設はありますよ!ただ、生活保護の人を受け入れている施設はかなり限られています。そのため、入居までに時間がかかる可能性があります。
また、別の市区町村の施設に入居する場合、自治体で移管手続きをする必要があります。その手続きは自治体間のやり取りということもあり、それによっても時間がかかることもあります。
物忘れがひどくなったり家事ができなくなってきたので、母の一人暮らしに限界を感じています。でも、私は仕事で忙しくて介護をする余裕はありません。
介護施設に入れたいと思っているのですが、母は生活保護を受けています。生活保護で入れる老人ホームってないですよね?
いえいえ、生活保護でも入れる老人ホームはありますよ!ただ、やはり受け入れている施設は少ないですし、いくつかクリアしないといけない条件があります。
条件?どんなものですか?
では、生活保護の人が介護施設に入居するための条件について、詳しくお話ししていきますね。
生活保護の人が介護施設に入居するには、いくつかハードルがあります。以下の条件をクリアしないと、施設に入れないんです。
さっきの話だと、生活保護を受け入れている施設の数が少ないんですよね?
そうなんです。以下の「全国有料老人ホーム協会」の調査によると、生活保護受給者用の料金体系を設定している施設は、介護付き老人ホームで9.5%、住宅型有料老人ホームで28.4%、サービス付き高齢者向け住宅で23.9%でした。
つまり、生活保護の人のための料金プランを設定して受け入れている施設はかなり限られているんです。
そうなんですね…。厳しいなぁ。
そのうえ、受け入れている施設でも生活保護の受け入れ人数を制限していることが多いんです。なので、生活保護の人が入れる介護施設はあるにはあるんですが、すぐには入れないものと考えた方が良いでしょう。
なるほど…。それだけでも施設に入るのにハードルが高いことがわかりました。
でも、まだハードルはあるんですよね?「別の市区町村へ移管手続きができること」というのは、どういうことですか?
これは、別の市区町村の施設に入居する場合に気をつけないといけないポイントです。生活保護の人が別の市区町村に引っ越す際、移り住んだ先の自治体でも生活保護を受けるために「移管」という手続きが必要なんです。これは、介護施設に入るときも同じです。
ただ、自治体の状況によっては、移り住みが認められないことも。そのため、他の自治体の老人ホームに入居する場合は、早めに福祉事務所のケースワーカーさんに相談しましょう。
生活保護だと気にしなくちゃいけないのは、介護施設だけじゃなくて自治体の制度もなんですね。大変そうだなぁ。
そんなこともあるんですね!
それに、そもそも受け入れ可能な施設が少ないです。なので、今、住んでいる地域だけでなく、近隣の市区町村まで広げて施設探しをすることをおすすめします。
先ほどお話しした移管手続きの手間はありますが、受け入れている施設がないことには入居はできませんからね。
もし、母が介護施設に入るとしたらどれくらいの費用がかかるんでしょうか?私も経済的余裕がないので、お金の支援をしてあげられなくて。費用の高い施設は入れられないんです。
そうなんですね!それなら安心しました。
しかし、気をつけておきたいのが、住んでいる市区町村によっては生活保護の支給額が異なります。入居を希望する施設の費用が支給額を超えていないか、事前に確認しておきましょう。
生活保護を受けている場合、以下のような流れで介護施設を探していきます。
ケースワーカーさんは、自治体の福祉事務所で働いています。別の自治体にある介護施設に入居するときの移管手続きはケースワーカーさんがおこないますので、まずは相談しておくのが良いでしょう。
えーと、ケースワーカーさんに相談したら、その次は施設探しをするんですね…。
でも、数少ない生活保護でも入居できる施設を探すのはとても大変そうです。どうやって探したら良いでしょうか?
ネットなどで探しても生活保護の人を受け入れている施設はなかなか見つからないでしょう。そういうときは、老人ホームの紹介センターに相談するのもひとつの手。「いい介護 入居相談室」は、生活保護の人の入居支援実績が多数あるので、ぜひご相談くださいね。
老人ホームの紹介センターがあるんですね!初めて知りました。
そうして入居先の施設を探して、希望の施設が別の市区町村だったら移管の申請をします。移管手続き自体は、今の自治体のケースワーカーさんと移住先のケースワーカーさん同士でおこなわれます。
ただ、この手続きに時間がかかったり、そもそも施設の空きがなかったりして入居まで時間がかかる可能性があります。なので、「今すぐ入りたい!」というギリギリの状況になる前に、施設探しを始めてくださいね。
北野室長の話を聞いていたら、生活保護を受けていると施設を探すのにいろいろと手間がかかりそうなことがよくわかりました。母の場合、すぐに施設に入らないといけない状態ではありませんが、今から老人ホームを探してみようと思います。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。