特養の入所を一度断ったら、もう入所はできなくなりますか?母親がかわいそうになって入所させるのをためらっています

特養の入所を一度断ったら、もう入所はできなくなりますか?母親がかわいそうになって入所させるのをためらっています

更新日 2024/03/18
母親を特別養護老人ホーム(特養)に入所させるかどうか迷っています。先日、母の介護度が要介護3に上がったので特養の見学をして、これから順番待ちの申し込みをしようと思っています。ただ、そのことを叔母に話したところ「施設に入れるなんてかわいそう!」と言われてしまって…。

叔母に言われたことで、私ももうしばらく自宅で介護を続けた方が良いのかと迷っています。幸い、私の妻も介護を手伝ってくれるので、まだ在宅介護でも大丈夫かなとも思っています。

一度入所の順番が回ってきたときに断ったら、入所はできなくなってしまうんでしょうか?

(伊東さん・会社員・63歳)

自治体によって異なりますが、一度入所を断ったからといって入所ができなくなることはまずないですよ。ただ、いつ空室が出るかわからないので、次に声がかかるかもわかりません。100人以上順番待ちが出ている施設もありますから、1年後になる可能性もあります。

そうなると、お母様の身体状況が変わってより介護の負担が大きくなることも。要介護3以上となると在宅介護が難しくなるタイミングですので、「まだ大丈夫」と思わずに無理をしないで済む選択をしてくださいね。

特養の入所を一度断ったら、もう入所できなくなる?

母が要介護3に上がったので、特養の入所の申し込みをしようか悩んでいます。その話を叔母にしたら、「施設に入れるなんてかわいそう!」と言われて…。私も妻も仕事をしながら母の介護をしていて大変なので申し込みをしようと考えていたのですが、そう言われると迷ってしまって…。

なので、特養に入所させるのはもう少し待ってみても良いのかなと思っています。もし、順番が回ってきたときに、断ったらもう入所はできなくなってしまうのでしょうか?

自治体によって対応が異なりますが、多くの場合は一度断ったからといって二度と入所できなくなることはないですよ。「今回は見送ります」と伝えれば、次に空室ができたときに再び声をかけてもらえるはずです。

よかった!それを聞いて安心しました。

ただ、気をつけていただきたいのは、次に順番が回ってくるのがいつになるかわからない点です。すぐの場合もあれば、1年後になる可能性もあるんです。

1年後…。そこまで在宅介護を続けられるかな…。

今後、介護の負担がより大きくなることも考えられますから、断るかどうかよく考えてくださいね。

特養の入所の順番は申し込み順ではない?

見学に行った特養は、何十人も入所の順番待ちをしている人がいるそうです。もし今、申し込みをしたら、どれくらい待つことになるんでしょうか?

正直なところ、まったくわかりません。

というのも、特養の入所の順番は申し込み順ではなくて緊急度をもとに決められているからです。

緊急度、ですか?

緊急度とは、「本人の状況」「介護者の状況」「個別評価」という3つの観点から判断されるもの。つまり、介護の状況が逼迫している人が優先的に入所できるようになっているんです。

施設や自治体によって判断基準が少しずつ異なるので、例として北九州市の判断基準をご紹介します。

本人の状況

項目 配点 説明
要介護度 要介護1 20点 申し込み時の要介護認定が1である場合
要介護2 40点 申し込み時の要介護認定が2である場合
要介護3 60点 申し込み時の要介護認定が3である場合
要介護4 80点 申し込み時の要介護認定が4である場合
要介護5 100点 申し込み時の要介護認定が5である場合
特別な状況 排泄 10点 介護者が、オムツや尿とりパットの交換などの介助を要する場合に限る
摂食 10点 食事中に介助を要する場合に限る
徘徊 15点 当てもないのに外へ出かけてしまう、自宅や施設などでひっきりなしに歩き回ったりする行動がある場合に限る
暴力などの問題行動 15点 介護者が話しかけたり、介護をおこなう際に、手で払いのける、足で蹴る、たたくなど、介護の支障となる行動を取る場合に限る
非該当 0点 上記の特別な事情のいずれにも該当しない場合

参考:「入所判定基準」(北九州市)

こんなに明確に点数を付けて判断されているんだ!

もちろん、この項目以外にも入所の必要度が高くなる理由がある場合は、それも加味されます。

この点数をもとに、施設の「判定会議」で入所の優先順位が決定されます。判定会議には施設長や職員、生活相談員などが参加し、さまざまな観点から優先順位の判断がされていますよ。

特養入所の申し込みの流れ

そういえば、特養の入所申し込みをする場合ってどうすれば良いんでしたっけ?まだ、申し込みをするか迷っているのですが、念のため確認しておきたくて。

でしたら、改めて特養の入所までの流れを確認しておきましょうか。特養に問い合わせしてから入所するまでは、以下のような流れで進めていきます。

  1. 問い合わせ・資料請求・見学
  2. 見学後に申込書を提出
  3. 審査
  4. 優先順位通知が届く
  5. 面談
  6. 入所

1.問い合わせ・資料請求・見学

まず、入所を検討している施設に電話やメールなどで問い合わせます。資料を用意している施設もあるので、資料を取り寄せても良いでしょう。

もし、対応や費用の面で疑問がある場合には電話で問い合わせると具体的に回答がもらえると思います。より詳細に施設の様子が知りたい場合は、見学することをおすすめします。

2.申込書を提出

資料を見たり実際の施設を見学して気に入れば、入所の申し込みをおこないます。見学日当日に施設に申し込みしたいことを伝えれば、すぐ申込書を受け取れるでしょう。

後日、申し込みをする場合は施設に問い合わせて申込書を取り寄せてください。あわせて、提出が必要な書類についても確認しておきましょう。

3.審査

地域ごとに定められた審査の指針があり、それにそって申し込みの対象者が入所できるかどうかが判断されます。

4.優先順位通知が届く

ここでさっきの優先順位が決まるんですね。

はい。入所審査の後、施設の判断基準によって入所の順番が決まります。この優先順位を伝えるのが「優先順位通知」ですね。

自治体にもよりますが、新宿区の場合は3ヵ月に1度のペースでこの通知を郵送しています。申し込みをしている人の状況によって順番はその都度変わるので、通知に記載されている順番はおよその目安と考えましょう。

5.面談

入所の順番が回ってくると、施設から連絡が来ます。入所の意向を伝えたら、その後には施設の担当者との面談。健康診断書の提出もおこないます。

6.入所

面談や健康診断書の情報をもとに、入所できるかどうかが決定されます。

えっ?ということは、入所できない場合もあるんですか?

問い合わせなどの段階で、大まかに身体状況を施設に伝えますから、この段階で入所ができないことはまずありません。

ただ、以前よりも大きく心身の状態が悪化していたり、医療ケアが頻繁に必要だったり、施設で受け入れが難しい状態であることがこのタイミングでわかったら入所を断られることもあります。

そうならないように、入所の順番待ちをしている段階でも定期的に施設と情報の共有をしておくことが大切ですね。

要介護3以上で在宅介護は難しい

特養に入所させるかどうか、まだ決断ができずにいます。やっぱり施設に入れるのはかわいそうだし…。

そう考えるのももっともです。ただ、一般的に要介護3は、在宅介護が難しい状態とされています。

そうなんですか!?

というのも、要介護3とは1人で立ち上がったり歩くのが難しい状態。歩行器や車椅子を使うこともありますので、入浴や排泄にも介助が必要になるので常に誰かの手助けが要ります。

ちなみに、お母様はどんな状態ですか?

ちょっとふらつきはありますが、なんとか1人で歩いています。ただ、トイレに行くことを忘れてしまったり、トイレの使い方も忘れてしまうことがあります。なので、トイレに行くように声掛けしたり付き添いが必要です。

身体の機能としては問題ないと思うのですが、認知症のせいでやり方や道具の使い方がわからなくなってしまって。それに、1人で外に出て帰れなくなったこともあるので、目が離せないんです。

なるほど…。となると、お母様を1人にするのは心配ですよね。

そうなんです。私は日中は仕事ですから、妻にパートの仕事を減らしてもらって、母から目を離さないようにしています。でも、夜中に大声で叫んだり、暴言を吐くこともあって。

なんとかもうしばらくは在宅介護を続けられるとは思うんですが、妻も私も精神的な負担が大きくて…。

そう感じていらっしゃるなら、特養に申し込みすることをおすすめします。お話を聞くと、伊東さんご夫婦の負担が大きいように感じます。

先ほどお話ししたように、入所の順番は緊急性に基づいて決まります。他の申込者に緊急性の高い人が多い場合は、申し込みしてもすぐに入所とならない場合もありますので、順番待ちをしている間に入所するかどうかを考えても良いと思いますよ。

順番待ちをしている間に状態が変わって、入所の緊急度が上がる可能性もあります。そのときにすぐに入所できるように、早い段階で申し込みをしておくのがおすすめです。

  • 特養入所を一度断っても、空室が出れば再度声がかかる
  • 次の空室はいつになるかわからないので、辞退はよく考えて
  • 要介護3以上で在宅介護は難しい。介護する人の負担が大きくなることも

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