田中 達也さんの
執筆記事一覧

大学卒業後、カンボジアに移住。NGOスタッフとして現地の子どもたちに日本語を教える。帰国後、2年にわたりグループホームの職員として認知症介護に従事した後に独立。現在はフリーライターとして、介護業界や海外観光などに関わる記事を執筆している。保有資格:介護職員初任者研修修了、日本語教師養成講座修了。
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単身高齢者は入れない!?7割以上の自治体で公営住宅の連帯保証人が必須

国土交通省が全国の自治体に公営住宅に関する調査を実施しました。 その結果、全国の自治体のうち76.6%が公営住宅の入居に連帯保証人を要件としていることが明らかになったのです。 7割以上の自治体で連帯保証人が必須 国土交通省は、公営住宅を運営している全国の自治体に、2022年4月時点での公営住宅に関する状況を尋ねました。 すると1668の自治体のうち、76.6%にあたる1277の自治体が連帯保証人を入居の要件に挙げていたのです。 身寄りのない単身高齢者にとって、連帯保証人の確保は大きな障壁。国は2018年から2度にわたって要件廃止を訴えていますが、自治体の多くはそれに応じていません。家賃の滞納などを懸念していると見られています。 また、単身高齢者は収入が低いことも多く、民間企業が経営している住宅に比べ家賃が安い公営住宅はひとつのセーフティーネットです。しかし、今回の調査で、セーフティーネットとしての機能が十分機能していないことが明らかになりました。 国には、この現状に対する対策が望まれています。 単身高齢者の現状 高齢化や核家族化などの影響で、単身高齢者の人数は年々増えています。 1980年の65歳以上の高齢者における一人暮らしの数は男性が約19万人、女性が69万人でした。それが2015年には、男性が約192万人、女性が400万人と大きく増加しているのです。特に女性は多く、65歳以上の女性のうち5人に1人が一人暮らしの計算です。 また、単身高齢者は社会的なつながりが薄い傾向にもあります。単身高齢者は、うつ病の疑いにある人の割合が家族と住んでいる高齢者に比べて高いという研究もあります。 そして社会的なつながりの希薄さは孤独死のリスクになる可能性も。高齢者の孤独死を防ぐためにも、公的なセーフティーネットの柔軟な運用が求められているのです。
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介護経験者の管理職は1割以下!?「ビジネスケアラー」への理解がない上司

高齢化社会がますます進行し、2025年には団塊世代の人が全員75歳以上になります。 それに伴い、仕事と介護を両立する「ビジネスケアラー」と呼ばれる人も今後増えていくことが予想されます。 この現状を踏まえ、仕事と介護の両立をサポートするプログラム「LCAT」を展開しているリクシスは、ビジネスケアラーに関する実態調査をおこないました。 90%の管理職が介護未経験 リクシスは、自社が提供するプログラム「LCAT」の受講者3万4335人に対しアンケートを実施しました。 管理職に対し、「ビジネスケアラーとして仕事と介護の両立を経験したことがあるか」と尋ねると、「経験あり」と回答した人はわずか8.2%。残りの90%以上は未経験でした。 また介護未経験の管理職に対し、「ケアマネジャーの役割を知っているか」と尋ねたところ、「知っている」と答えた人は22.2%。「どこに行けばケアマネジャーに会えるか知っているか」という問いでも、「知っている」という回答は22.3%と、8割近くが介護に関する知識が乏しいことが判明しました。 実際に「自分に知識がないため、相談されてもどう対応すればいいかわからない」という声が、回答した管理職の中で挙がったそうです。 仕事と介護の両立が厳しい現実が浮き彫りに アンケートの中で、「介護のために、連続休暇を取るならどうするべきか」と尋ねると、ビジネスケアラーの中では「仕事復帰に向けた体制を構築すべき」という回答が多数でした。一方、介護未経験の管理職に同じ質問をすると、「介護に専念すべき」と回答した人が最多という結果になりました。 以上のことから介護未経験の管理職は、部下が仕事と介護の両立をすることに消極的であると考えられそうですね。 上司が介護に対する理解が足りないと、介護のために時間のやりくりが厳しくなったり、仕事をやめないといけなくなったりする可能性もあります。 実際、ビジネスケアラーの中には「上司の理解がなく、無理な勤務を強いられている」と言った人もいました。 今後、自分が家族の介護をしなければならない人はますます増えていくでしょう。その現実と向き合うためにも、会社だけでなく国にも積極的な介護の環境整備が求められています。
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糖尿病リスク2割以上減!毎日の自転車通勤で糖尿病を予防できる?

新たな研究で、自転車通勤をしている人はそうでない人に比べて、糖尿病の発症率が2割以上減少したことが判明しました。 これは、国立国際医療研究センターが主体となっている研究のデータを、帝京大学が解析した結果明らかになったものです。 研究結果は「Diabetes Care」というアメリカの医学誌に掲載されています。 研究の詳細 今回の研究の概要は以下のとおりです。 対象:2006~2017年度まで健診を受けていた労働者3万1678人の男女 平均年齢:44歳 最初の調査ですでに糖尿病に罹患している人などは除外 研究グループはまず、通勤手段が自転車かそれ以外(徒歩、電車またはバス、車またはバイク)で対象者をグループ分けしました。 それから2017年度までの糖尿病の発症率をグループごとに比較。すると、自転車通勤をしていたグループでは2万6602人中219人が糖尿病を発症していたことがわかりました。 ちなみに通勤手段が自転車以外のグループでは、23万939人中2812人が糖尿病を発症しています。 これらの結果に、年齢や性別、運動や睡眠など普段の生活習慣、糖尿病の家族歴など糖尿病に関わる影響を加えて調整しました。 すると、自転車通勤をしている人はそうでない人に比べて、糖尿病の発症率が約22%減少していたことが判明したのです。 研究グループは「この研究結果は、アジア人の糖尿病予防には自転車通勤が重要であることを示している」としています。 糖尿病を予防する食生活 糖尿病を予防するためには、自転車通勤だけでなく、日々の食生活も重要になってきます。 食事面で気をつける点は以下のとおりです。 栄養バランスの取れた食事を1日3食しっかり食べる 食物繊維が豊富な野菜やキノコなどを献立に取り入れる 食事を腹八分目で終える 間食を控える 通勤手段を自転車に変えたり食生活を見直したりして、糖尿病予防に努めましょう。
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尿検査で高齢者のうつがわかる!?簡易検査でうつ病の早期発見を

新たな研究で、高齢者のうつや不安症を尿検査で判定できる可能性が示唆されました。 この研究は京都産業大学、弘前大学、東京都健康長寿医療センターが合同で実施。研究結果は『Discover Mental Health』という医学誌に掲載されています。 研究の内容 今回の研究は東京都板橋区に住む66~88歳の高齢者を対象に実施。健診で別の調査を実施した際に提供された尿を用いて分析しました。 研究では、精神科医がうつ病または不安症と診断した人の尿から化学物質を検出。それらの中から、うつ病の判定に有効な3種の物質が見つかりました。 これらの物質は尿に含まれているため、今後は尿検査でうつ病が判定できる可能性があります。 ちなみに、うつ病や不安症は日々の生活スタイルや最近の心身の状態など、多角的な視点から診察する必要があり、診断が難しいとされています。尿検査でスムーズに判定できれば、早期に適切な治療をすることができそうです。 うつ病や不安症から抜け出すために うつ病や不安症は「健康と要介護の間の状態」だと言われています。何も対策をしなければ日常生活に支障をきたし、要介護状態になってしまうこともあるのです。 うつ状態から抜け出すためには、薬物療法など医学的な治療に合わせて、以下のことをするのが有効だとされています。 太陽光を浴び、体内リズムを整える 夜は携帯電話やスマートフォンなど、強い光を発するものは極力避ける 定期的に運動する 友人とおしゃべりしたり、社会的な交流を持つ 不安や心配事があったら、信頼できる人に相談して自分の内にためない 尿検査で今より簡単に診断できれば、早期に医療につなげたり、周りの人も対策を打ったりすることができます。今後の展開に期待しましょう。
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中高年のうつ病予防は1日100gの果物!糖質の摂りすぎには要注意!

新たな研究で、果物をよく食べている人ほどうつ病を発症するリスクが低いことが明らかになりました。 この研究は、国立がん研究センターや国立精神・神経医療研究センターなどで構成された研究グループによっておこなわれ、その結果は『Translational Psychiatry』という医学誌に掲載されています。 研究の内容 すでにこれまでの研究で、野菜や果物を食べることでうつ病を発症しにくくなることが示唆されていました。 特にリンゴやイチゴ、ミカンなどに豊富に含まれている、「フラボノイド」と呼ばれるポリフェノールが持つ強力な抗酸化作用が、うつ病予防に効果的だと言われています。 それを受けて研究グループは、野菜や果物、フラボノイドを豊富に含んでいる果物の摂取がうつ病を予防することにつながるかどうかを、長い年月かけて追跡調査しました。 今回の調査の研究対象は、1995年と2000年で実施した2回の食事に関するアンケートに回答し、かつ2014~2015年におこなわれた「こころの健診」に参加した1204人の中高年の男女です。 まず、2回おこなった食事に関するアンケートをもとに、野菜、果物、それからフラボノイドが豊富な果物を摂取した量で、対象者のグループ分けを実施。それから野菜や果物などの摂取量が少ない人を基準として、それぞれのグループのうつ病発症率を調査しました。 すると果物の摂取量が最も多かったグループは、最も少なかったグループに比べてうつ病を発症した人の割合は0.34倍に。また、「フラボノイドが豊富な果物」の摂取量が最も多かったグループは、最も少ないグループに比べて、うつ病の発症率が0.44倍でした。 以上の調査結果から、果物をよく食べている人はうつ病の発症率が低い傾向にあることが明らかになったのです。 研究グループは、この調査は中高年を対象におこなわれたものであり、若年層でも当てはまるかは現時点ではわからないとしています。 今後のさらなる研究に期待ですね。 効果的な果物の食べ方 今回の研究では果物がうつ病予防に良い可能性があることが示唆されました。また別の研究では、適度な量の果物を食べると血糖や中性脂肪の値も改善することがわかっています。 適度な量がどれくらいかと言うと、1日100g以内が良いとされています。果物100gの目安は以下のとおりです。 イチゴ:3~5粒 ミカン:1個 リンゴ:1/2個 メロン:1/4個 果物はビタミンやカリウム、フラボノイドなどの体に良い成分が豊富に含まれていますが、糖分も多いため適度な量を食べるようにしましょう。
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嚥下に不安がある高齢者に「とろり緑茶」!はじめからとろみつきで楽々

11月28日、伊藤園は飲み物に「とろみ剤」を入れて飲む人に向けて、はじめからとろみがある「とろり緑茶」を発売しました。 とろり緑茶は、東京大学大学院医学系研究科の社会連携講座「イートロス医学講座」と共同で開発されたものです。 とろみをつける理由 そもそも「とろみ」とは、あんかけ焼きそばのあんのようにとろとろとした状態のこと。高齢者などは、飲み物や液体状の食べ物をとろとろにする粉状の「とろみ剤」を入れて飲むことがあります。 なぜ高齢者は、飲み物にとろみ剤を入れるのでしょうか? その理由は、嚥下(えんげ)機能の低下にあります。嚥下とは、食べ物や飲み物を飲み込む力のことで高齢者になるとその機能が衰えてしまうのです。 つまり、嚥下機能が落ちているのにとろみのない飲み物を飲むとむせこむことがあり、場合によっては気管に入る誤嚥(ごえん)が起きてしまうことも考えられます。 健康な成人なら、食べ物や飲み物が気管に多少入ってしまっても咳をして取り除けます。しかし高齢者はその反射機能が働かず、食べ物や飲み物が気管を通過し肺に落ちる危険性があるのです。 肺に落ちると出口がないため、食べ物や飲み物は残り続けて肺炎を引き起こします。 しかしとろみ剤があれば、さらさらな飲み物や食べ物でも口の中でまとまるため飲み込みやすいのです。 誤嚥が引き金となって起こる肺炎を予防するために、嚥下機能が落ちている高齢者に対してはとろみ剤が必要なのです。 とろみ緑茶の特徴 以上のように、嚥下機能が落ちた高齢者にとってとろみ剤はなくてはならないものですが、冷たいものに入れるととろみ剤が溶けにくかったり、失敗してとろみ剤がダマになってしまったりすることがあります。 しかし今回のとろみ緑茶は、はじめからとろみがついた状態なので、コップに注ぐだけでとろみがある緑茶を飲めるのです。そのうえ、温めても冷たい状態でもとろみの状態が均一なのも大きなメリットです。 伊藤園は今後ドラッグストアなどのほか、介護施設でも展開を予定しています。このお茶を使えばとろみ剤を溶かす手間がなくなり、介護の負担が少しでも軽減できればいいですね。
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糖尿病予防には午後~夕方に運動!インスリンの働きも活発に

オランダのライデン大学医療センターの研究で、糖尿病予防のための運動に適した時間は午後から夕方であることが明らかになりました。 この研究は、欧州糖尿病学会の『ダイアベトロジア』という医学誌に掲載されています。 研究の内容 この研究にあたって、研究チームは肥満に関連する疾患の先行研究である「オランダ肥満症研究」のデータを解析しました。 オランダ肥満症研究は、2008~2012年に45~65歳で肥満傾向にある男女6671人を対象に実施されたものです。 研究の参加者がしたことは以下のとおりです。 健診 空腹時と食後の血糖値の測定 インスリンの値の測定 (35%の参加者に)MRI検査を実施し、内臓脂肪の量を測定 (955人の参加者に)活動量を測定する装置を4日間取りつけ、エネルギー消費量を測定 データを解析した結果、活発なウォーキングなどの運動をしている人は、肝臓の脂肪量が減り、糖の代謝を促すインスリンの働きも良いことが判明。さらに、運動の強度が高ければ高いほど、効果が高いこともわかりました。 さらに運動をする時間帯を朝(6~12時)昼(12~18時)夕方・夜(18~0時)に分けて比べたところ、昼から夕方にかけて運動すると1番効果が高いことが明らかになりました。 この研究をリードしたイェロエン・ファン・デル・ヴェルデ氏は「骨格筋の細胞の代謝は午後遅くにピークに達するため、その時間帯に合わせて運動することでより効果が高まったのではないか」としています。 糖尿病を予防するために ファン・デル・ヴェルデ氏は「デスクワークなどで体を動かさないでいることが何より危険だ」と警鐘を鳴らします。 そうは言っても、デスクワークに従事しているとなかなか運動する時間を取れない人もいるでしょう。 ファン・デル・ヴェルデ氏によると「座るのを中断して、オフィス内を歩くだけでも効果が期待できる」そうです。 歩く習慣を日々の生活に取り入れ、糖尿病の予防に努めましょう。
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免許更新で高齢者5万人が「認知症のうたがい」?運転事故をなくすには

11月19日に97歳の高齢者が運転する車が歩道に突っ込み、6人が死傷した事件が発生するなど、高齢者の運転による事故が後を絶ちません。 そのような事故を防ぐために、75歳以上の高齢者が免許を更新する際には、認知機能を判定する「認知機能検査」が義務づけられています。 認知機能検査とは 認知機能検査では、運転するにあたって必要とされる判断力や記憶力をテストします。 記憶力の検査では、まずいくつかのイラストを記憶。それからそのイラストに関連しない課題をこなしたあと、最初に提示されたイラストがどれか回答します。 時間に関する検査では、検査時の年月日や曜日、時間が尋ねられ、それに回答する必要があります。 それらの検査の結果、「認知症のおそれがある」と判定された人は、医師の診察を受けて精密検査を実施。それで「認知症である」と診断された場合は、免許が取り消されます。 以上のような認知機能検査を去年は226万人が受検し、そのうち5万人が「認知症のおそれがある」と判定されました。 さらに今年の5月から75歳以上の高齢者が運転免許を更新する場合は、認知機能検査に加えて運転技能検査もおこなわれています。 この運転技能検査で「運転技能が低下している」と判断されると、免許の更新はできません。 警察は、認知機能検査と運転技能検査を並行しておこなうことで、高齢者ドライバーによる事故を減らしたいとしています。 高齢者が安全に運転するために 75歳以上になったら免許を返納することが安全のためには1番です。しかし、交通機関が発達していない地域もあり、生活のためにどうしても運転が必要なこともあるかもしれません。 もし高齢者が運転しなければならない場合には、視野が狭くなったり反応が鈍くなったりしていることを自覚し、左右確認を声に出しておこなうなど、慎重な運転をすることが大切ですね。
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糖尿病リスク28%増!?夜の光が「体内時計」を乱して血糖値を上げる

最新の研究で、夜間に街灯などの人工的に作られた強い光を浴びると、血糖値の上昇を引き起こし、糖尿病のリスクも増加する可能性が示唆されました。 この研究は中国の上海交通大学医学院を中心におこなわれ、欧州糖尿病学会の医学誌に結果が掲載されています。 研究の内容 今回の研究は、中国の男女9万8658人を対象に実施されました。 研究では参加者の空腹時と食後の血糖値、直近の1~2ヵ月間の血糖値を示すHbA1C、インスリンの値などのデータを取得。そのデータと、アメリカの気象衛星プログラムで解析された夜間の地表の明るさを示すデータを照らし合わせて分析しました。 その結果、夜間、街灯などで強い光に晒されている人は、そうでない人に比べ糖尿病の有病率が28%高いことが明らかになったのです。 さらに、慢性的に夜間の屋外で強い照明を浴びると血糖値が上昇し、糖の代謝を促すインスリンの働きが悪くなることも判明しました。 体内時計と血糖値の関係 なぜ、強い光を浴びると血糖値が上昇してしまうのでしょうか? その理由は、私たちが持つ「体内時計」です。 体には、大体24時間のリズムを作り出す体内時計があります。体内時計は体温調整や睡眠、食欲などの基本的な機能に加え、糖尿病に関わるインスリンの効きやすさにも影響があると考えられています。 つまり、体の機能を調整する体内時計が乱れた結果、血糖値も上昇したのです。 実際に別の研究では、人工的な光を浴びたラットは血糖値とインスリンの値が上昇したことが明らかになっています。 さらに、寝室を明るいままにして寝ていると、肥満のリスクが上昇し、高齢者の糖尿病になる危険性が高まるという研究も発表されています。 夜に光を浴びない工夫 以上のように、夜間の強い光と糖尿病のリスクは相関関係にあることが研究によって示されました。 そこで大事になってくるのは、夜間になるべく光を浴びないように工夫することです。 例えば、外の光が部屋に入って来ないように夜は分厚いカーテンを閉めたり、寝るときは電気を消したりといった方法があります。 高齢者などで真っ暗にして寝ると転倒のリスクがある人は、光が強すぎない間接照明を利用することも検討してみると良いでしょう。 明るいうちに活動して、日が暮れたら休むという、昔ながらの暮らしの良さを見直すときが来ているかもしれませんね。

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

介護の基礎知識

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