田中 達也さんの
執筆記事一覧

大学卒業後、カンボジアに移住。NGOスタッフとして現地の子どもたちに日本語を教える。帰国後、2年にわたりグループホームの職員として認知症介護に従事した後に独立。現在はフリーライターとして、介護業界や海外観光などに関わる記事を執筆している。保有資格:介護職員初任者研修修了、日本語教師養成講座修了。
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介護サービスに「通所+訪問」が追加?サービス統合のメリットとは

厚生労働省は、すべての人が安心して地域に根ざして暮らしていける「地域共生社会」が実現するような「地域包括ケアシステム」の創設を目指しています。 11月14日の社会保障審議会の介護保険部会では、地域包括ケアシステムに関する議論の中で、訪問介護や通所介護など複数の在宅サービスを組み合わせて提供する複合型サービスの検討や、機能が重複しているサービスの統合の検討がおこなわれました。 政府は2024年の介護保険制度改正に合わせて、新たなサービスの創設や既存サービスの統合を目指しています。 少子高齢化の進行 厚生労働省が、複数の在宅サービスを組み合わせようとしたり、サービスの統合をしようとしたりするのには理由があります。 それは、少子高齢化です。 2025年には、団塊世代全員が75歳以上になり、これまで以上の介護ニーズが見込まれています。 しかし介護や医療の担い手には限りがあるため、相対的に介護や医療の職員は少なくなると考えられます。その中でも介護の質を維持していくために、介護サービスの提供体制の見直しが迫られているのです。 また、日本全体では高齢化の傾向にありますが、地域によって様相が異なってきます。都市部ではこれから高齢者人口が増えていきますが、すでに高齢化が進んだ地方では高齢者人口はこれまでと同じか減少すると考えられています。 そのため、地域の実情に応じた介護サービスの基盤を作っていく必要があるのです。 部会の内容 11月14日の介護保険部会では、複数の訪問介護サービスを組み合わせる新たな介護サービスの枠組みについて話し合われました。 具体的には、デイサービスなどの通所介護の事業所が、訪問サービスを提供するなど、通所介護と訪問介護の事業所が相互に連携できる形を想定しているそうです。 また、機能が似ている介護サービスの統合や整理についても検討。部会では、定期巡回訪問介護や夜間訪問介護が機能も類似し、利用者像もおおむね同じだとされ、今後統合される可能性があります。 少子高齢化の中でも、介護の質は十分担保していきたいところですが、介護職員の負担も気になりますね。今後の動向に注目です。
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住む地域の”歩きやすさ”で心臓病リスクが低下!?高血圧、肥満リスクも

アメリカ心臓協会によると、心筋梗塞などの心血管疾患は世界全体の死亡原因のトップに挙げられるそうです。日本でも、心血管疾患はがんに次いで死亡原因の第2位に挙げられているほど。心筋梗塞は死亡率が高く、ひとたび発症すれば約40%の人が命を落とすと言われています。 どうすれば、危険な心血管疾患を予防できるのでしょうか? 最新の研究で、自宅からスーパーや病院、学校に歩いて行けるような、「歩きやすい地域」に住むだけで心血管疾患のリスクが低下することが明らかになりました。 全米を対象にした研究 全米を対象におこなった研究で、約7万ある国勢調査の区画を、自宅からスーパーなどの必要な施設に歩いてアクセスできるかという「歩きやすさ」を基準に4段階に分類。その結果をアメリカの疾病対策センターにある心疾患や肥満、高血圧に罹患している人の割合を照らし合わせました。 すると、最も歩きにくい地域では7%だった心血管疾患に罹患している人の割合が、最も歩きやすい地域では5.4%と減少していたことが判明。また、心血管疾患のリスクとなる肥満や高血圧に罹患している人の割合も、最も歩きにくい地域では36%だったのに対し、最も歩きやすい地域では30%と減少していたことが明らかになりました。 論文の筆頭著者であるイッサム・モタレク氏は、「歩きやすい地域に住む人のほうが、積極的に歩く生活を送るようになり、それが健康につながっている」と説明しました。 テキサス州を対象にした研究 車を使わず、歩いて必要な施設にアクセスできるという「歩きやすさ」は、心血管疾患のリスクと相関関係にあるというデータが、別の研究でも示されました。 この研究はテキサス州のヒューストンでおこなわれ、ヒューストンの各地域の歩きやすさを4段階に分類。それと、地元の成人である約90万人の健康記録を照らし合わせて分析しました。 すると、歩きやすい地域に住む心血管疾患の既往歴がない人は、歩きにくい地域に住む人に比べて心血管疾患になるリスクが2倍ほど低くなったことが明らかになりました。 毎日の運動習慣は、未来の健康につながっています。適度にウォーキングを取り入れて、健康な毎日を過ごしましょう。
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家庭での介護に「2次感染予防対策ケアセット」!新型コロナに備えて

健康食品の販売などをおこなっているトータルヘルスコンサルティング(THC)が、新型コロナウイルスの2次感染を防止する「2次感染予防対策ケアセット」の販売を開始しました。 新型コロナウイルスの流行は収まる様子を見せず、今後も続くことが予想されるため、2次感染対策は重要です。 予防対策ケアセットの中身 「2次感染予防対策ケアセット」には以下の品物が入っています。 高性能飛沫対策マスク(10枚入り) ニトリル手袋(100枚入り) オミクロン型対応の抗原検査キット アルコールハンドクリーム 除菌・抗菌スプレー ニトリル手袋は医療機関でも採用されていて、丈夫で破れにくいもの。さらに新型コロナウイルスの予防だけでなく、料理などにも使えそうです。 また、ハンドクリームは保湿成分だけでなく、ウイルスの殺菌に有効だとされているエタノールを配合しているタイプで日々のウイルス予防にもなります。 新型コロナウイルスを予防するためにできること 新型コロナウイルスの拡大を防ぐためには、毎日の感染対策が重要です。 内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策サイトによると、以下のような行動が感染対策に有効だとされています。 こまめな手洗い・手指消毒 効果的な換気 正しいマスクの着用 人と人との距離は十分に保つ おしゃべりは短時間にして、大声を出すのは避ける テレワークを積極的に利用する この中で、「効果的な換気」は説明が必要だと思われるため、以下に詳細を記します。 効果的に換気をするためには、空気の通り道を作ることが大事だそう。部屋に換気扇がある場合は24時間常に回すのが基本です。それから、換気扇と反対側の窓を開けて空気の通り道を作ります。もし換気扇がない場合は、ドアと窓を開けて換気します。 新型コロナウイルスを予防し、毎日を健康的に過ごすためにも、日々の感染対策をしっかりしていきましょう。
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糖尿病にたった数分のウォーキング!食事60~90分後が効果的

新たな研究で、食事の運動を数分間おこなうだけでも、血糖値の上昇が緩やかになることがわかりました。 運動が健康に良いことはわかっているけれど、いざ実践となると億劫になるもの。わずか数分間の運動で良いなら続けられそうですね。 研究結果 Sports Medicineという雑誌に掲載された7つの研究を分析。7つの研究のうち5つは糖尿病に罹患していない被験者が対象になったもので、残りの2つは糖尿病の有無を問わない被験者が対象となりました。 研究の中で、軽くウォーキングしている状態と同じ時間座っていたり、ただ立っていたりする状態を比較し、どちらが血糖値に良い影響を与えるか検証しました。 すると、数分間の軽い運動でも血糖値の変化が緩やかになったことが判明。特に、血糖値がピークになる食後60~90分以内にウォーキングすると、より血糖値の上昇が抑えられたのです。 糖尿病をコントロールする医療機器の提供をおこなっている、アボット社の最高医学責任者であるニック・ウエスト博士は、「食後にウォーキングなどの運動をすることで血糖値をコントロールしやすくなる。血糖値をコントロールできれば、糖尿病の合併症を予防できる可能性もある」としています。 ただ、ウエスト博士は、「食事をした直後に運動すると消化不良を起こす危険性もある」と注意も促しています。 糖尿病を予防するために 健康的でバランスの取れた食事も、糖尿病や脳梗塞・心筋梗塞などといった糖尿病の合併症を予防するのに有効です。特に、食物繊維を取ると血糖値の上昇が穏やかになることがわかっています。食物繊維が豊富な野菜を積極的に取り入れましょう。 健康的な食事をすることは、適正体重の維持にもつながります。肥満は、糖の代謝を助ける酵素であるインスリンのはたらきを低下させるのです。肥満な人と肥満でない人を比較すると、肥満な人のほうが約5倍糖尿病のリスクが高いことがわかっています。 糖尿病に一度かかってしまうと、一生、血糖値のコントロールが必要になります。糖尿病や糖尿病の合併症を予防するためにも、適度な運動を生活に取り入れたいですね。
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糖尿病でも食べられる「もみじ饅頭Light」!糖類を50%オフ

和菓子の製造と販売をしている、にしき堂は、糖類や糖質を控えたもみじ饅頭(まんじゅう)、「もみじ饅頭Light(ライト)」を開発。また開発にあたって、広島大学病院と連携し、糖尿病・生活習慣病を研究している米田真康教授から学術指導を受けています。 もみじ饅頭Lightについて もみじ饅頭Lightは、広島大学病院の米田教授から「糖尿病などで糖質制限をしている人でも気軽に食べられるお菓子を作ってほしい」と依頼を受けて開発がスタートしたそうです。 今回の開発では、原材料は食後血糖値の上昇度を示すGI値の低い食品、特に食物繊維の多い食品を選び、糖類を50%カットしても甘さをどう保つかなどを考慮しています。 さらに、生地は小麦粉や卵の代わりに豆乳、米粉、食物繊維を使用し、血糖値の急上昇を防止。また、饅頭そのものを小さくすることで、全体の炭水化物量も従来のもみじ饅頭に比べて少なくしています。 餡(あん)も砂糖を控え、代わりにデンプンから生まれた食物繊維である難消化性デキストリンや還元水飴を使うことで、糖の吸収が穏やかになりました。 以上のように、従来のもみじ饅頭よりも軽くて体に優しい、つまり「lightである」という意味を込めて、「もみじ饅頭Light」というネーミングに決めたそうです。 糖尿病の食事制限 一度糖尿病にかかってしまうと、血管がボロボロになり、脳梗塞や心筋梗塞といった合併症を起こしやすくなります。つまり危険な合併症を予防するためには、適切な食事療法が重要です。 糖尿病情報センターによると、栄養バランスの取れた食事を摂取し、おやつを食べる場合は少量をゆっくり食べるのが良いそう。糖尿病であっても、おやつの時間は楽しみですよね。特に食べたいものを少量選んで、味わって食べるようにしましょう。
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高齢者×大学生!『whicker まごとも』で孫世代と楽しいひとときを

11月1日、株式会社whickerは、大学生と高齢者が交流するサービス『whicker まごとも』の提供を、岡山県笠岡市とその周辺地域で開始。孫世代にあたる大学生との交流を促すことで、高齢者の心身の活性化につなげるねらいです。 『whicker まごとも』とは 『whicker まごとも』を運営する株式会社whickerは、京都大学の学生が運営する株式会社で、高齢者に対する訪問介護型生活事業を展開。料理や掃除などといった家事代行や、『whicker まごとも』のようなレクリエーション事業をおこなっています。 『whicker まごとも』は高齢者の孫世代にあたる大学生が自宅や介護事業所を訪問し、双方のコミュニケーションを図る事業です。一緒に歌を歌ったりパーティーをしたりするだけでなく、スマートフォンの使い方を教えたり病院に付き添ったりといった、高齢者が苦手な分野をサポートすることもしています。 実際に、高齢者施設でスマートフォンの操作を学生が教えるイベントを開催。利用者からも「若い学生のみなさんとお話できて楽しかった」「孫と同じくらいの年代で嬉しかった」などと、学生と交流できてよかったという声が挙がっています。 また『whicker まごとも』では、高齢者が今までにあまり触れてこなかった文化体験もおこなっています。例えば、高齢者の自宅でハロウィンパーティーをしたことも。ハロウィンはここ最近になって日本でも流行しだした文化のため、多くの高齢者にとってなじみの薄い文化かもしれません。 そんなハロウィンパーティーを自宅でおこない、学生と高齢者がお菓子を交換したり歌ったりと交流したそうです。 レクリエーションの意義 日本レクリエーション協会は1973年に、こんなスローガンを出しています。 「レクリエーションは人間の生きる喜びです。レクリエーションで健康を高め、うるおいある生活を築こう。」 レクリエーションの根源的な意義を「人間の生きる喜び」とし、その具体的な取り組みとして心身の健康づくりを挙げています。 高齢者施設でもレクリエーション活動は必ずといっていいほど存在し、それは高齢者に生きる喜びや楽しさを持ってもらうという意味があるのです。 『whicker まごとも』で孫世代の大学生と触れ合い、コミュニケーションが取れれば、脳の活性化にもなります。さらに多くの地域で実施されることに期待したいですね。
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糖尿病治療を50年以上!?「リリー インスリン50年賞」の受賞者を発表

11月14日は、インスリンを発見したバンティング医師の誕生日であり「世界糖尿病デー」でもあります。この日に合わせて、インスリン治療を50年以上続けてきた人を表彰する「第20回リリー インスリン50年賞」の受賞者が発表されました。 リリーインスリン50年賞について 医薬品開発をおこなっている日本イーライリリーは、「リリー インスリン50年賞」の今年の受賞者を発表し、糖尿病とともに人生を歩んできた21人を表彰。受賞者には名前を刻印したトロフィーが送られたそうです。 この「リリー インスリン50年賞」は、インスリン治療を長年にわたって継続してきた糖尿病患者の努力をたたえるために、1974年にアメリカで始まりました。日本でも2003年からスタートし、これまでに219人が受賞しています。 インスリンの進化 インスリンが発見されたのは、今から約100年前の1921年。カナダ人のフレデリック・バンティング医師が発見しました。 インスリンは膵臓から分泌されるホルモンの一種で、糖の代謝を調節するはたらきがあります。糖尿病に罹患すると、インスリンがほとんど出なくなったり、はたらきが弱くなったりして、体内の糖の調節がうまくいかなくなってしまいます。 そこで、外部からインスリンを取り入れる必要があるのです。 バンティング医師がインスリンを発見するまでは、糖尿病は不治の病とされ、食事を極端に制限して血糖値の上昇を抑えるしかありませんでした。 しかし、バンティング医師がインスリンを発見したことで、糖尿病を患っていても、今までと変わらず食事を楽しめるようになったのです。 現在、インスリン製剤はさらなる進歩を遂げています。注射針は細くなり、患者の負担も以前に比べ軽くなりました。またインスリン製剤の種類も増え、個々の病状に合ったものを選択できるようになっています。 もちろん、糖尿病にかからないようにするのが一番です。食事と運動などといった日々の生活習慣に気を付けましょう。
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ヨガで糖尿病治療!?ストレスホルモンの低下が血糖値に好影響か

ヨガや瞑想などが、2型糖尿病患者の血糖コントロールに役立つ可能性が最新の研究で示唆されています。 この研究は、アメリカの南カリフォルニア大学に所属するFatimata Sanogo氏が中心となっておこなわれたものです。 2型糖尿病とは 糖尿病には大きくわけて1型糖尿病と2型糖尿病があります。 1型糖尿病はインスリンを作り出す細胞が破壊され、インスリンがほぼ分泌できなくなることで発症します。 一方、2型糖尿病は、生活習慣が乱れることで糖の代謝を調節するインスリンの作用が低下した結果、発症することがわかっています。 こうした糖尿病になると、糖が血管を傷つけ、心臓病や脳梗塞などといった合併症のリスクが上昇。危険な合併症を予防するために、血糖のコントロールが重要になってくるのです。 研究の概要 今回のこの研究をリードしたSanogo氏はヨガのインストラクターでもあり、「ヨガや瞑想などといった行為が血糖値にどう影響するのか、科学的な論拠を掘り下げたかった」と研究の動機を語りました。 Sanogo氏は、すでに発表されているヨガや瞑想、マインドフルネスに関する文献や論文をデータ化し、それに加えて公開されている28件の臨床試験の結果を合わせて解析しました。 すると、過去1~2ヵ月の血糖値を反映したHbA1cが、ヨガや瞑想をした人では平均して0.84%低下していたことが判明。これは、一般的によく使われている降圧剤で示されている効果、約1%とほぼ近いことがわかります。 また、ヨガの頻度が重要であることも判明。毎日ヨガをすると、より血糖値が下がる傾向が見られたのです。 しかし、なぜ、ヨガが血糖値に良い影響を与えたのかはまだ判明していません。ただ一説によると、ヨガによってストレスホルモンが低下し、全身の炎症反応が抑えられることで、血糖値も下がった可能性が考えられるそうです。 Sanogo氏は、「この研究結果は、運動や食事療法、薬物療法といった標準治療に代替できるものではない。標準治療をしっかりした上で、実践を考慮するべきだ」と正しい理解を求めました。
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AIメガネで認知症を早期発見!?視線、まばたきで認知症がわかる

11月7日、富士フイルム株式会社は、コンピューターが自動で学習し、背景にある法則を発見していくという機械学習を用いた、認知症を判定する新たな手法の研究を開始。高齢者専門の医療機関であり、多くの認知症患者を診察してきた、東京都健康長寿医療センターと共同で研究していくそうです。 今回、富士フイルムが今回試みた検査方法とは、メガネ型の装置で体の動きを解析し、認知症の人に多く現れる運動機能の低下を判定することで、認知症疑いを判定するというものでした。 共同研究の背景 現在、認知症を確定するためには、専門医が普段の様子を探る問診、MMSEと呼ばれる認知機能を測るテスト、脳の萎縮を確認するためのMRIなどが必要です。 しかし問診やMRIなど多くの検査が必要なため、認知症の判定は長時間かかります。受診した人の肉体的または心理的な負担もかなりのものでしょう。 そこで富士フイルムと東京都健康長寿医療センターは、より早く簡単に認知症を判定できないか模索することにしたのです。 研究の概要 富士フイルムと東京都健康長寿医療センターは、今月7日から、認知症の人約100人を対象に臨床研究を開始しました。 研究では、認知症の人がメガネ型の装置を装着します。そして、その人の視線の動き、まばたきの回数、頭部の傾き、歩行時のバランスなどといったデータを装置のセンサーが読み取り、それをAIが読み込んで解析。認知症診断に有効なデータを収集し、今後の研究に有効な指標の特定をしていきます。 さらに次のステップとして、収集したデータから認知症判定に必要なアルゴリズムを構築し、それから実際に認知症を判定して症例のデータを集めたいとしています。 厚生労働省によると、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると予測されています。認知症の人を素早く適切な医療または介護サービスにつなげるためにも、この研究には期待したいですね。

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

介護の基礎知識

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