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#認知症予防

#AI #最新テクノロジー #認知症予防

電話だけで認知症チェック!?たった20秒でAIが脳の健康を判定

NTTコミュニケーションズは2024年4月4日より、電話で通話することによって脳の健康状態を確認できる法人サービス「脳の健康チェック」の提供を開始。脳の健康チェックは、ナビダイヤルを利用して20秒程度の通話をおこない、AIが脳の健康状態を判定するそうです。 通話の様子でAIが認知症チェック NTTコミュニケーションズは自治体や保険業などの法人顧客へ向けて、利用者が電話で通話することで脳の健康状態を確認できる法人サービス「脳の健康チェック」の提供を開始しました。 今回提供を開始した「脳の健康チェック」は、本サービスを契約した自治体や保険業などの住民や加入者がフリーダイヤル・ナビダイヤルへ電話をかけると、20秒程度の通話を通してAIが脳の健康状態を判定するサービスです。 脳の健康チェックではいくつかの質問に口頭で回答します。その回答内容や発話中の沈黙の長さ、声の高さなどでAIが複合的に判定するそうです。判定した脳の健康状態の結果は、電話越しですぐに伝えられます。また、電話番号を利用したショートメール(SMS)でも検査結果を受け取れます。 認知症のセルフチェックを試してみよう 東京都福祉局では、「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」として以下のチェック項目を公開しています。 財布や鍵など物を置いた場所がわからなくなる 5分前に聞いた話を思い出せないことがある 今日が何月何日かわからないときがある 言おうとしている言葉がすぐに出てこない 貯金の出し入れ、家賃、公共料金などの支払いを1人でするのが不安 1人で買い物に行くのが難しい バスや電車、自家用車などを使って1人で外出するのが難しい 自分で掃除機やほうきを使って掃除ができない 電話番号を調べて電話をかけることができない 認知症のセルフチェックはインターネットや専用アプリに載っていることが多く、スマートフォンを使うのが馴れていない高齢者には利用しづらいことも。電話をかけて通話するだけで脳の健康状態や認知症のチェックができるのは良いですね。 参考:「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」(東京都福祉局)

2024/04/04

#フレイル予防 #地域の取り組み #認知症予防

高齢者がミュージカル出演!?自分たちで台本も作る「シニアミュージカル」

2024年3月10日、仙北市のあきた芸術村で「劇団ひこばえ」のシニアミュージカル「顔晴(がんば)れ!秋田の米農家!令和の中学生体験記」が上演されました。 「劇団ひこばえ」とは、東北を代表する劇団「わらび座」が高齢者に声掛けをし、結成された劇団のこと。わらび座は高齢者が出演するミュージカルである「シニアミュージカル」の普及を後押ししています。 高齢者約15人と結成した劇団がミュージカル公演 今回、シニアミュージカルを上演した劇団ひこばえは、約15人の高齢者で結成されました。劇団に所属する高齢者が台本を作成し、上演に向けて半年間も練習を重ねてきたそうです。 劇団ひこばえは、東北を代表する劇団のわらび座が、地元のシニア層を中心にミュージカルの楽しさを知ってもらおうと高齢者にシニアミュージカルの参加を呼びかけ結成されました。わらび座は高齢者で結成されたほかの劇団もサポートしており、シニアミュージカルを広める活動をおこなっています。 ミュージカルはフレイル予防に良い 高齢者にミュージカルを広めるわらび座の取り組みに、認知症に詳しい秋田大学院医学系研究科の講師も協力。講師はシニア劇団員に定期的に体力測定などをし、ミュージカルの効果を研究しました。 その結果、一般的な運動教室へ通う場合よりも、シニア劇団員としてミュージカルに出演した場合の方が記憶力の面で大きな上昇がみられたそうです。また注意力や情報処理の速度の面でも数値が向上。ミュージカルを演じるうえでおこなう、全身運動や台詞を覚えたり大きな声を発したりする身体の動きが良い影響を与えていると考えられます。 また、劇団に所属してシニアミュージカルに出演することで、皆で同じ演目を上演するための共通の目標を持ち、人のつながりもできます。 東京都医師会は健康長寿に大切な3つの柱を「栄養」「運動」「社会参加」としています。シニアミュージカルに参加することで健康長寿に大切な3つの柱のうち「運動」と「社会参加」の2つを自然とおこなえるので、フレイル予防の効果が期待できますね。 観るのも出演するのも楽しいミュージカル。高齢者が楽しく意欲的に参加できる取り組みが今後も増えると良いですね。 参考:「フレイル予防」(東京都医師会)

2024/03/27

#認知症予防 #認知症対策 #調査結果

認知症に効く音楽!?脳の萎縮を軽減する「ガンマ波」が認知症に効果あり

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社とシオノギヘルスケア株式会社は、「ガンマ波サウンド」の取り組みの強化の一環として、店内のBGMなどに利用する音楽配信サービスと業務用BGMアプリに「ガンマ波サウンド専用チャンネル」を開設。ガンマ波サウンドのオリジナル楽曲の2曲を配信するそうです。 「ガンマ波サウンド」とは、音によって脳に刺激を与えるサウンドのこと。ガンマ波サウンドによる脳の刺激は認知症のケアに役立つという研究結果が出ています。 「ガンマ波サウンド」とは 「ガンマ波サウンド」とは、脳の認知機能に影響を与える「40Hzの変調音」を組み込んだ音楽です。 米国でおこなった研究では、アルツハイマー病患者に40Hzでの感覚刺激を6ヵ月間与えたところ、アルツハイマー病の特徴である脳萎縮が軽減されたことがわかりました。この研究結果により40Hzのガンマ波は、アルツハイマー病による脳の萎縮の軽減と細胞の損傷を防ぐ効果があることがわかったのです。 音のある場所で認知症ケアを ピクシーダストテクノロジーズ株式会社とシオノギヘルスケア株式会社は、スマートフォンなどの個人のデバイスや公共の場でのBGMなど、「音」のあるさまざまな場所でガンマ波サウンドが聴ける環境を作る取り組みをおこなっています。ガンマ波サウンドが聞けるさまざまな場所で認知症ケアができる環境を作り、認知症問題の解決に挑むことを目指しているそうです。 同社は店内などに利用するBGMの配信サービスと業務用BGMアプリに「認知機能ケアを目指すガンマ波サウンド」という専用チャンネルを開設。また、ガンマ波サウンドのオリジナル楽曲を2曲作成し、2024年3月より専用チャンネルでの配信を開始しました。 音楽を聞くことで認知症ケアになるのは手軽で良いですね。自分でスマートフォンなどを操作して音楽を聞くのが難しい高齢者でも、街中で自然と流れている音楽なら聞きやすいでしょう。生活の中のさまざまな環境が認知症のケアや予防につながる取り組みが今後も広がると良いですね。 参考:「コグニート・セラピューティクス、6ヶ月間の独自のガンマ感覚刺激がアルツハイマー病患者の白質萎縮を軽減すると発表」 参考:「認知機能に作用する自然な音「40Hzガンマ波サウンド」を共通開発」(ピクシーダストテクノロジーズ株式会社)

2024/03/21

#お役立ち情報 #認知症予防 #高齢者の一人暮らし

認知症の人のためのガスコンロ!?認知症の人の声がそのまま商品開発へ

リンナイ株式会社は、高齢者や認知症の人でも使いやすいガスコンロ「AFULL+(セイフル・プラス)」の発売を発表しました。 セイフル・プラスは、2020年にリンナイ株式会社から発売されたガスコンロ「SAFULL(セイフル)」をベースに、より高齢者や認知症の人向けに改良したものになっていると言います。 認知症の人の「声」が活かされたガスコンロ 2024年2月1日、リンナイ株式会社は「消し忘れ消火機能」や「早切れ防止機能」を搭載したガスコンロ「SAFULL(セイフル)」の次世代機「SAFULL+(セイフル・プラス)」を発売しました。 セイフル・プラスには以下の機能が追加されています。 間違え防止になる配色にしたガスコンロの点火スイッチ 鍋を中央に置きやすくした四角い大型ゴトク 聞き取りやすい音声案内 セイフル・プラスは、認知症の人の声や、認知症の人が実際に料理をしている姿をモニタリングして商品開発をしました。これまでの商品開発では自社の社員が料理をしてモニタリングをすることが多かったのですが、認知症で、かつ自宅で日常的に料理をしている当事者がモニタリングに参加したのは今回の商品開発が初めてだそうです。 料理は認知症予防にもおすすめ 高齢であることや認知機能の低下を理由に、「ガスコンロは危ない」と家族が心配し、ガスコンロをIH調理器に変えたり、そもそも料理自体をやめさせられてしまう人もいるかもしれません。しかし、料理は自然と身体や頭を動かすので認知症の予防につながります。 料理のなかで認知症予防になると考えられるのは、例えば以下の行動です。 献立を考える 献立に合わせて買い物に行く 必要な材料や調理器具を揃える 調理の段取りを考え、効率よく料理する 味を整える 彩りよく盛り付ける 料理には頭を働かせるポイントがたくさんあります。また、食材を切ったり、こねるなどの作業により手や指先を使うことで多くの刺激を脳に与えられます。 「高齢だから」「認知症だから」と日常生活に制限が出ることもあるでしょう。しかし、高齢や認知症の症状があっても環境を整えることで、できることはたくさんあります。毎日の生活を工夫しながら認知症予防をしていけると良いですね。

2024/02/07

#お役立ち情報 #認知症予防

ゲームで脳を鍛えて交通事故を防ぐ!?楽しく認知機能をチェックしよう

2024年1月15日、イーデザイン損害保険株式会社は、「脳のパフォーマンス向上と安全運転」をテーマに、エーザイ株式会社が開発した脳トレコンテンツ「ブレインワークアウト」の提供をスタート。「ブレインワークアウト」はイーデザイン損保が手がける自動車保険「&e(アンディー)」のアプリを通じて提供されると言います。 脳トレゲーム「ブレインワークアウト」とは 2024年1月15日、イーデザイン損保はドライバーの脳の健康を維持して交通事故を防ぐことを目的に、ゲーム感覚で脳を鍛えられるコンテンツ「ブレインワークアウト」の提供を始めました。ブレインワークアウトを起動すると、さまざまな観点から脳をトレーニングできるゲームで遊べると言います。 ブレインワークアウト内でできる脳トレゲームは以下のとおりです。 数字の位置と順番を覚えるゲーム 提示された絵と同じ絵柄と色を見つけ出すゲーム 提示された説明とは異なる図形を選ぶゲーム ブロックを使ってマス目を埋めていくゲーム これらのゲームは、すべてイーデザイン損保が手がける自動車保険「&e(アンディー)」のアプリから利用できるそうです。 記憶サポートデスクダイヤルも開始 また、イーデザイン損保は「&e(アンディー)」のユーザー向けに「記憶サポートデスクダイヤル」もスタート。「記憶サポートデスクダイヤル」とは、ユーザーが抱えている認知機能に関する悩みや不安について、電話で看護師に相談できるサービスです。 記憶サポートデスクダイヤルを利用する場合、まず医師が監修した認知機能に関するチェックシートに認知機能の状態を記入します。 それから、電話で看護師がユーザーが抱える認知機能の悩みや不安をヒアリング。最後にチェックシートやヒアリング結果を踏まえ、看護師がユーザーの認知機能の状態に合わせて医療機関の案内などをするそうです。 認知機能の状態はなかなか自分だけでチェックするのは難しいもの。今回のようなサービスが普及していけば、自分の認知機能に関する客観的な意見を聞く場が増え、より速やかに適切な対応ができるようになりそうですね。

2024/01/16

#最新研究 #認知症予防 #調査結果

ハチミツが認知機能の低下を抑える!?ミツバチが作る成分が効果出す

新たな研究で、ミツバチが作り出す成分のひとつである「プロポリス」を摂取すると、認知機能の低下が抑えられる可能性が示されました。 この研究は山田養蜂場健康科学研究所の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は『BMC Complementary Medicine and Therapies』という科学誌に掲載されています。 今回の研究に至った背景 そもそも「プロポリス」とはどのような成分なのでしょうか? プロポリスとはミツバチが植物の新芽や樹脂から作り出す成分で、高い抗酸化作用があると言われています。また、これまでの研究で、プロポリスには脳の神経細胞を保護したり脳の炎症を抑制したりといった効果があることも明らかになっています。 さらに、健康な高齢者の認知機能を維持する効果も指摘されています。 一方で、ブラジル産グリーンプロポリスのアルツハイマー病に対する働きやメカニズムはあまり解明されていませんでした。 そこで今回、研究グループはブラジル産グリーンプロポリスがアルツハイマー病の予防にどのような効果があるかを調べることにしました。 プロポリスが認知機能の低下を防ぐ アルツハイマー病は「アミロイドベータ」と呼ばれる異常なたんぱく質が脳に蓄積し、神経細胞が侵されることで発症すると言われています。 アルツハイマー病とプロポリスの関係を調べたい研究グループは、脳にアミロイドベータを注入したマウスと注入していないマウスを用意。さらに、アミロイドベータを注入したマウスは、以下のようにプロポリスの投与量に応じてそれぞれ分類し、15日間にわたって観察がおこなわれました。 プロポリスを投与しなかったマウス プロポリスを毎日100mg/kg投与したマウス プロポリスを毎日300mg/kg投与したマウス プロポリスを毎日900mg/kg投与したマウス 16日目にマウスの脳内を調べた結果、プロポリスを毎日900mg/kg投与したマウスは、ほかのアミロイドベータを注入したマウスに比べて学習したり記憶したりといった認知機能を大きく維持できていたことが判明しました。 また、血液の成分を分析すると、プロポリスを毎日900mg/kg投与したマウスは全身の炎症反応も抑えられていたことが明らかになりました。 プロポリスはハチミツから摂取できるほか、最近ではプロポリスを高濃度に凝縮したサプリも販売されています。気になった人は試してみても良いかもしれませんね。

2023/12/26

#最新研究 #認知症予防 #調査結果

ココアが認知症予防に!?ポイントはカカオに含まれる「フラバノール」

新たな研究で、ココアを飲むことで認知機能の低下を予防できる可能性が示されました。 この研究はアメリカのマサチューセッツ総合病院と、ハーバード大学に所属するブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究グループによっておこなわれたものです。 ココア成分が認知機能低下を予防する!? 今回、研究グループは65歳以上の高齢者573人を対象に調査を実施。対象者を2グループに分け、片方にはココアから抽出した「フラバノール」と呼ばれる一種のポリフェノールを500㎎含むサプリを毎日摂取してもらい、もう片方のグループには偽のサプリを毎日服用してもらいました。 研究期間の最後に認知能力のテストをそれぞれ実施してその研究を分析したところ、習慣的に質の低い食事をしていて、フラバノールを含むサプリを毎日摂取した人は、サプリの効果を得られなかった人に比べて認知テストの結果が良かったことが明らかになりました。 チョコレートにも高い健康効果 フラバノールはカカオに豊富に含まれていて、心筋梗塞などの心血管疾患の予防にも効果的だとされています。先述したココアはもちろん、チョコレートもカカオを原料としているため、大きな健康効果が期待できることがこれまでの研究から分かっています。 中国の重慶医科大学の研究グループはチョコレートの健康効果を調べるため、55~74歳までのアメリカ人 9万1891人を対象に調査を実施。対象者の医療データを解析した結果、チョコレートを摂取している人ほど心血管疾患を発症するリスクとアルツハイマー病で死亡するリスクがともに減少したことが明らかになりました。 研究グループは「今回の研究はチョコレートの消費量が比較的多いアメリカでおこなったものであるため、チョコレートの消費量がより少ないほかの国では同様の結果が得られない可能性もある」としています。 チョコレートやココアはおいしくて高い健康効果を有していますが、糖分も多いため食べ過ぎは禁物。適度な量を食べるようにしていきたいですね。 参考:「Chocolate and Cocoa-Derived Biomolecules for Brain Cognition during Ageing」

2023/12/20

#最新研究 #認知症予防

生活を楽しむと認知症になりにくい!?ストレスと上手く向き合おう

新たな研究で、生活を楽しんでいる意識が高い人は、そうでない人に比べて認知症の発症リスクが低い可能性が示されました。 この研究は、順天堂大学大学院の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「The journals of gerontology」という学術誌に掲載されています。 今回の研究に至った背景 近年、人生の目的など人生全般におけるポジティブな心理的機能を指す「心理的ウェルビーイング」という概念が注目されています。 これまで、心理的ウェルビーイングとさまざまな慢性疾患との関連性を報告した研究はされてきましたが、認知症との関連性はまだほとんど検討されていない状況でした。 そこで今回、研究グループは中年期の男女を対象にした調査データをもとに、「生活を楽しんでいる意識」と認知症との関連性を調べることにしたのです。 生活を楽しんでいる人の方が認知症のリスクが下がる 研究グループは、1990年時点で秋田県横手、長野県佐久、茨城県水戸、高知県中央東、沖縄県中部の5保健所(呼称2019年現在)管内に住んでいた約3万9000人を対象におこなわれた調査データをもとに、「生活を楽しんでいる意識」と認知症との関連性を調べました。 研究グループが調査データを解析したところ、生活を楽しんでいる意識が高い人は、生活を楽しんでいる意識が低い人よりも、認知症の発症リスクが32%低いことが判明。また、生活を楽しんでいる意識が中程度の人も、意識が低い人より25%認知症リスクが低いことが明らかになりました。 さらに、自覚的ストレスが与える影響についても調べるため、対象者を「自覚的ストレスが少ない、もしくはふつう」と回答したグループと「自覚的ストレスが多い」と回答したグループにわけて分析。その結果、「自覚的ストレスが少ない、もしくはふつう」と回答したグループでは、生活を楽しんでいる意識がある人ほど認知症リスクが低いことがわかりました。 以上の研究結果を踏まえ、研究グループは「本成果は、ストレスをうまくコントロールしながら生活を楽しんでいる意識を持つことが、認知症の発症予防に重要だということを強調するものだ。ただし、認知症を予防するための具体的な行動を特定するためには、さらなる研究が必要だ」と述べています。 「今の生活に楽しみがない」という要介護認定を受けている高齢者には、レクリエーションがよくおこなわれているデイサービスを利用するというのもひとつの選択肢。ケアマネジャーに相談してみても良いかもしれませんね。

2023/11/24

#フレイル予防 #最新研究 #認知症予防

犬をお世話すると認知症リスクが下がる!?犬と一緒に健康に過ごそう

新たな研究で、犬を飼育している人は飼育していない人に比べて、認知症の発症リスクが下がる可能性が示されました。 この研究は、高齢者の健康増進を目指す独立行政法人東京都健康長寿医療センターによっておこなわれ、その研究結果は「Preventive Medicine Reports」という科学誌に掲載されています。 1万人以上の医療データを解析 東京都健康長寿医療センターの研究グループはこれまで、犬を飼育している高齢者では、心身機能が大きく衰えてしまう「フレイル」の発生リスクが大幅に下がることや、犬を飼育している高齢者のうち運動習慣がある人は、より健康的に生きられることを報告してきました。 そこで今回は、フレイルや運動習慣と強い関連性がある認知症に着目。ペットの飼育が認知症の発症率にどう影響があるのかについて調べました。 今回、研究グループは、2016年におこなわれた調査に回答した1万1194人(平均年齢74歳)のデータを使用しました。対象者の犬の飼育率は8.6%、猫の飼育率は6.3%で、2020年までの介護保険情報を調べたところ、要介護状態に移行した認知症の新規発症率は5%でした。 犬を飼育している高齢者は認知症リスクが下がる傾向に 研究グループが入手したデータをもとに統計的な解析をおこなった結果、犬を飼っている高齢者はそうでない人に比べて、認知症を発症するリスクが40%低いことが明らかになりました。 また、犬を飼育している高齢者のうち、運動を習慣的におこなっている人や社会的な孤立状態にない人では、より認知症の発症リスクが低下することが判明。一方、猫を飼っている人と飼っていない人の間では、特に認知症リスクに差はみられませんでした。 研究グループは、「日常的に犬を世話することによる飼育者の身体活動や社会参加の維持が、飼育者自身の認知症の発症リスクを低下させているのではないか」と分析しています。 ペットによる健康効果は多くの研究から明らかになってきていて、動物によるセラピーを実践している高齢者施設も増えてきています。余裕がある方は、ペットとともに健やかな毎日を過ごす選択をしても良いかもしれませんね。

2023/10/31

#最新研究 #認知症予防

関節の軟骨成分が認知症を予防!?意識してグルコサミンを摂取しよう

新たな研究で、人体の関節軟骨の成分である「グルコサミン」を習慣的に摂取すると、脳梗塞などが原因で発症する血管性認知症の発症リスクが低下する可能性が示されました。 この研究は中国の南方医科大学の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「Alzheimer's Research & Therapy」という学術誌に掲載されています。 20万人以上を対象に調査を実施 研究グループは今回、イギリスの大規模データベースである「英国バイオバンク」に登録されている、60歳以上の高齢者21万4945人を対象に調査をおこないました。事前調査によると、このうち5万2893人が習慣的にグルコサミンのサプリメントを摂取していることがわかりました。 その後、研究グループは平均して12年にわたって追跡調査を実施。この期間中に認知症になった人は、グルコサミンを日常的に摂取しなかったグループで2935人、日常的に摂取していたグループで842人いました。 グルコサミンの摂取が血管性認知症の予防に 研究グループが調査データを統計的に解析した結果、グルコサミンを習慣的に摂取していた人はそうでない人に比べて、脳梗塞などが原因で発症する「血管性認知症」の発症リスクを抑えられる可能性が示されました。また、カルシウムの補給を平行しておこなっていた人では、その傾向がより顕著にみられることもわかりました。 一方、前頭側頭型認知症や認知症患者の半分以上を占めるアルツハイマー型認知症とグルコサミンの摂取との間には相関性がみられなかったことも判明しました。 以上の結果を踏まえ、研究グループは「高齢者の習慣的なグルコサミン摂取は血管性認知症のリスクを下げる可能性が明らかになった。今後、ほかの研究でも同様の結果が示されれば、高齢者に対して継続的にグルコサミンを投与することで血管性認知症の発症を予防できるようになるかもしれない」と述べています。 グルコサミンは食品で摂取しにくい成分のひとつ。関節の摩耗を抑える効果も期待できるため、気になる方はサプリメントを試してみても良いかもしれませんね。 参考:「高齢者集団におけるグルコサミンの習慣的使用、APOE遺伝子型、原因特異的認知症の発症リスク」

2023/10/25

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

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