認知症の父親が立てる音が耐えられない!机を叩く音にイライラする!

認知症の父親が立てる音が耐えられない!机を叩く音にイライラする!

更新日 2024/04/17
同居している認知症の父が立てる音に悩まされています…。

父はほとんどの時間、リビングにいるのですが、机をバンバンと叩いたり指でコツコツと音を立てるんです。止めるように言っても聞かないですし、ほかの部屋にいても音が聞こえるので気が休まりません。

どうして父は机を叩き続けるんでしょうか?止めさせる方法も教えてください。

(齋藤さん・65歳)

もしかしたら、何か伝えたいことがあるのに上手く伝えられないことでお父様がストレスを感じている可能性があります。認知症になると言葉が上手く出てこなくなったり、自分の状態が理解できなくなったりして、伝えたいことを伝えられなくなることがあります。

対策としては、お父様のストレスの原因を突き止めて改善すること。コミュニケーションの機会を増やすことで原因がわかり、机を叩く頻度が減る可能性もありますよ。また、クッションを置いたりすることで音が軽減できるでしょう。

音の問題は、ご家族にとって大きなストレスになりますよね。なので、耐えきれないと感じたときは在宅介護サービスを利用したり老人ホームに入居するなどして、物理的に距離を取るのもひとつの方法です。

認知症の人が音を立てる原因は?

認知症の父と同居しています。最近、机をバンバン叩いたり指でコツコツと音を立てたりするようになって、止めるように言っても言うことを聞きません。

それにわざとかはわかりませんが、扉を勢いよく閉めるので父が部屋を出入りする度に大きな音を出すのも精神的に落ち着きません。そんな状況なので、家にいても気が休まらなくてイライラしっぱなしで…。

父が音を立てるのを止めさせる方法はありませんか?

お父様が音を立てるのを防ぐには、まずは音を出してしまう原因を考えてみることが大切です。どういった音を立てるのかによって原因が異なるので、まずは具体的な騒音とその原因についてお話ししましょう。

足音などの生活音

「音を立てる」と言っても音にはいくつか種類があります。まず、生活音について考えてみましょう。生活音というと、次のようなものです。

  • テレビの音
  • ドアを閉める音
  • 足音

こうした生活音が大きくなってしまう原因は、耳が遠くなったことで周囲への配慮ができなくなったことだと考えられます。

特に、耳が遠くなったご高齢者の多くがテレビの音が大きくなる傾向があります。耳が遠くなると音が大きくなっても気づきにくいですから、自然と生活音が大きくなってしまうんです。

確かに、父は耳が遠くなってきたような気がします。テレビの音も大きいし、ドアを開け閉めする音も気が付かなくなったのかな…

大声などの意図的な音

認知症の人が意図的に出す音に悩まされるケースは少なくありません。意図的に出す音とは次のようなものです。

  • 机などの物を叩く
  • 大声
  • ひとりごと

大声やひとりごとは今のところありませんが、机を叩くのは本当に止めてほしいですね。

意図的な音の原因としては、さびしさやストレスである可能性があります。

さびしさやストレスですか?父がそんなことを感じているように思えないのですが…。

認知症の影響で上手く会話ができなくなると、ご家族や周囲の人とコミュニケーションを取る機会がぐっと減りやすいです。特に言葉が出てこなくなると、同じ家にいるのに会話をしないという状況も増えてくるかもしれません。

そうした状況にさびしさを感じて、机を叩いたりしてご家族の気を引こうとしている可能性があります。

北野室長が言う通り、父は認知症が進んであまり会話ができない状況です。言われてみれば、私も父が何を考えているのかわからなくなってコミュニケーションを取るのを避けていたかもしれません…。

会話ができなくなると、コミュニケーションが難しくなりますよね…。

お父様は認知症の影響で言葉が出なくなっているかもしれません。加えて、認知症によって自分がどんなことを感じているのかがわからなくなることもあるので、さらに自分の思いを伝えられなくなる傾向があります。

そうした、上手く伝えられないストレスから机を叩いている可能性もありますね。

認知症の人が立てる音の対策は?

父が音を立てる理由がわかった気がします。でも、どうしたら父の騒音を止めさせられるんでしょうか?

それぞれの音の原因がわかったので、それに対応する策をとっていきましょう!

足音などの生活音への対策

例えば、テレビの音が大きい場合は、集音器や補聴器を身に着けたり、テレビ用スピーカーを使って周囲に音が漏れないようにしましょう。

ドアを閉める音が大きいときは、ドアのふちにクッションをつけるのがおすすめ。テープ式でドアのふちに貼り付けるものや、ゴムでできた小さなクッションシールタイプもあります。クッションを貼るだけでもだいぶ音が小さくなると思いますよ。

足音対策には防音マットが良いでしょう。今使っている絨毯やカーペットの下に敷くタイプのものや、防音マット自体が絨毯として使える物もあります。

ドアのクッションは良いですね。そんな便利なものがあるとは知りませんでした!さっそく購入してみます。

大声などの意図的な音への対策

机を叩くなど、認知症の人が意図的に出す音に関してはクッションをつけたりして防音対策するだけでは難しい部分があります。というのも、意図的な音は認知症の症状から来るものなので、その原因を解決する必要があるためです。

原因というと、さびしさやストレスということですよね?

おっしゃる通りです。具体的な対策としては、コミュニケーションの機会を増やすこと。認知症の影響で言葉が出にくい状況であっても、お父様の反応をよく見て双方向のコミュニケーションを心がけましょう。

すぐに上手くコミュニケーションが取れるようにならないかもしれませんが、徐々にお父様が感じていることや伝えたいことがわかるようになってくるはずです。「自分の話を聞いてくれている」とお父様が感じるようになると、机を叩く頻度も減ってくると思いますよ。

耐えきれないときは物理的に離れよう

音の問題はご家族のストレスになりやすいので、もしお父様が出す音が耐えきれないと思ったときは、物理的に距離を取るのもひとつの方法です。

「物理的に距離を取る」とはどういうことですか?

例えば、在宅介護サービスを利用したり老人ホームに入ることです。具体的にお話ししていきますね。

在宅介護サービスを使う

在宅介護サービスとは、ご自宅で介護を受けているご高齢者が利用できる介護サービスです。さまざまな種類のサービスがありますが、物理的に距離を取る場合に活用できるのは以下の3種類です。

デイサービスとは、介護施設に通って入浴や食事、レクリエーションといったサービスを受けられるもの。デイサービスの利用時間が半日ほどあるので、その時間は介護から離れられます。

また、ショートステイは介護施設に1日から宿泊できるサービス。宿泊している間は身の回りのことをすべて施設に任せられるので、ご家族のリフレッシュのためによく利用されるサービスです。

家族のリフレッシュのためのサービスがあるんですね!ぜひ利用したいな…。

小規模多機能型居宅介護はデイサービスとショートステイ、訪問介護の3つのサービスを組み合わせたものです。1つの施設ですべてのサービスを提供しているので、「デイサービスの後にショートステイ」といった使い方もできます。

音の問題から離れられるだけでなく、お父様の状態が変化した場合でも柔軟なサービス利用ができるのが魅力です。

老人ホームに入る

父が出す音がうるさいからって、それだけで老人ホームに入れるなんて気が引けるんですが…。

介護する側がストレスを感じているだけで老人ホームに入れることって、あまりないですよね?

老人ホームに入る人の中には、ご家族のストレスや負担が大きくなったことがきっかけになったケースも珍しくありません。

在宅介護はご家族の心身の負担が大きいです。在宅介護のストレスでご家族が体調をくずしてしまっては元も子もないですから、負担を軽くするために老人ホームに入居することはけして悪いことではありませんよ!

そうなんですね…。老人ホームってよくわからないんですが、どんなものがあるんでしょうか?

老人ホームにはいろんな施設があります。例えば、以下のようなものがありますよ。

有料老人ホームには、「住宅型有料老人ホーム」と「介護付き有料老人ホーム」があります。どちらも介助が必要な人を受け入れていますが、介護付き有料老人ホームには介護スタッフが24時間常駐しているので、こちらの方が介護が充実している施設です。

サービス付き高齢者向け住宅は、基本的には元気な人が入居する施設。介護が必要な場合は外部の介護サービス事業者と契約をしてサービスを受ける必要があります。

グループホームは、認知症の人限定の施設。お体が元気な認知症のご入居者が助け合いながら生活している場所です。掃除や料理などの家事もご入居者が協力しておこなっているのが特徴です。認知症ケアが充実しているので、お体が元気であれば認知症の人におすすめの施設です。

本当にいろんな施設があるんですね…。北野室長の言う通り、父が出す物音や介護にストレスが溜まっていました。そろそろ老人ホームに入れることも考えた方が良いのかもしれませんね。

  • 認知症の人が立てる音は、生活音と意図的な音がある
  • 生活音は耳が遠くなったこと、意図的な音はストレスが隠れていることも
  • 認知症の人の音に耐えきれないときは介護サービスを使って物理的に離れよう

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