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このたび、デイサービス向け介護ソフトの開発・発売を手がける株式会社Rehub for JAPANは、リハビリ専門職が監修した100本の動画コンテンツをリリースしたことを公表しました。 動画コンテンツは、介護記録ソフト「Rehub Cloud」を使用することで利用可能。個人の機能訓練はもちろんのこと、集団リハビリに対応したコンテンツも複数用意しているといいます。 介護ソフト「Rehub Cloud」とは? そもそも、「Rehub Cloud」とはどのようなソフトなのでしょうか? Rehub Cloudは、デイサービス向けに開発された介護ソフトで、送迎などのサービス記録や介護記録を入力・保存可能。また、理学療法士などのリハビリ専門職以外でも適切なリハビリを提供できるように、利用者一人ひとりの身体機能に最適なリハビリプランも提案できるといいます。 Rehub Cloudの具体的な特徴は以下のとおりです。 送迎やバイタル、入浴、食事など幅広い介護サービスを記録可能 毎日のバイタルや機能訓練、申し送りの内容を業務日誌として保存可能 音声入力にも対応しているため、タブレット操作が苦手な人 利用者一人ひとりの課題に合わせて、ソフトがリハビリプランを提案 100本の動画コンテンツを公開 今回、Rehub for JAPANは、カラオケ配信サービスJOYSOUNDを手がける株式会社エクシングと連携し、リハビリに役立つ100本の動画コンテンツを製作、公開したことを明らかにしました。 公開された動画コンテンツはリハビリ専門職が監修したもので、個別の機能訓練から集団リハビリまで対応可能。 また、個別の機能訓練で使用する際は、Rehub Cloudに登録されている利用者一人ひとりのリハビリプログラムに合わせて、動画の内容を選択できるそうです。 担当者は「今後、動画コンテンツ以外でも、共催セミナーなど両社の強みを生かした取り組みを実践していく」としています。 デイサービスの中には、理学療法士などリハビリ専門職が常駐していないこともあります。今回紹介した動画コンテンツなら、利用者それぞれの身体能力に合わせたリハビリの方法を動画で視聴できるため、専門職がいなくても最適なリハビリを受けられそうですね。 参考:「Rehub Cloud」
2023/11/28
高齢になると、病気の治療のために入院した後に筋力が低下して歩けなくなるケースが少なくありません。 しかし、リハビリ病院やデイケアなどではリハビリができる時間に限りがあります。そのため、機能が回復しきらないうちに退院しなければいけなかったりリハビリの時間が短くて機能回復まで至らないこともあるのです。 そこで、自立支援特化型デイサービスを運営するポラリス社は、全国にお泊まりデイサービスを展開するウェルフューチャー社と提携して「合宿型機能改善サービス リハケーション Pegasus」を提供開始することを明らかにしました。 宿泊しながらリハビリをおこなうことで、3ヵ月で車いすを利用していた人が歩けるようになるそうです。 3ヵ月間の集中リハビリで歩けるように 自立支援特化型デイサービスを運営するポラリス社が、「合宿型機能改善サービス リハケーション Pegasus」を提供開始することを明らかにしました。 リハケーションとは、合宿のように普段と異なる環境で集中して機能改善をおこなうリハビリサービスのこと。ポラリス社では、リーガロイヤルホテル大阪、ハウステンボスで同様の取り組みをおこなっていますが、ウェルフューチャー社のお泊りデイサービスを活用することで比較的安価にサービスを提供できるようになるそうです。 このサービスは、お泊りデイサービスでリハビリをおこなうことで24時間体制で機能改善に集中。3ヵ月の短期間で歩行機能改善などを目指します。 このプログラムの特徴は、ポラリス社独自のウォーキングマシンやパワーリハビリテーションで、一人ひとりに合わせた機能訓練ができること。パワーリハビリテーションとは、老化などで使われなくなった筋肉を再び活性化させることで、身体の動きを改善させる新しいリハビリ方法です。 こうした独自のプログラムを集中的に実施することで、3ヵ月という短期間で機能改善を実現できるそうです。 集中して機能訓練したい人に リハビリサービスにはさまざまなものがありますが、時間が限られているため「物足りない」と感じている人もいるかもしれません。 そこで、今回のサービスのような宿泊型のリハビリサービスを利用してみると、集中してリハビリに取り組めそうですね。 特に「孫の結婚式までに自分の足で歩きたい」「歩けるようになって、自分らしさを取り戻したい」など本気で機能改善を目指している人は、検討してみるのも良いのではないでしょうか。
2022/05/25
ゴールデンウイークの大型連休が終わって以降、沖縄県では新型コロナウイルスの感染拡大が急速に広まっています。 特に、直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は全国最多の948.7人。2番目に多い北海道の3倍以上の数字です。 そのため、今月17日に沖縄県の疫学・統計解析委員会は「病床が不足するおそれがある」という見解を発表。さらに、若者から高齢者への2次感染の可能性にも触れています。 高齢者に感染拡大のおそれ 沖縄県の疫学・統計解析委員会は、高齢者に感染が広まると病床が不足し始めるおそれがあると見解を発表しました。 同委員会によると、今月9日から1週間の沖縄県の新規感染者は1万4976人。沖縄本島での実効再生産数は1.22で、連休以降、増加傾向が続いています。 さらに、その前週の新規入院患者は193人。そのうち106人が70歳以上の高齢者だったそうです。 加えて、福祉施設での感染者数は今月22日に過去最多を更新。感染者数は394人でそのうち介護施設での感染者は340人まで増えており、多くの高齢者が施設内療養を続けている状況もあります。 こうした状況を受けて疫学・統計解析委員会は、「今後、高齢者に感染が拡大すると病床が不足することや新型コロナ以外の医療の提供ができなくなる懸念がある」とし、県民に引き続き感染対策をすることを呼びかけています。 病床の確保ができない 高齢者の感染者が増えることで、病床の確保がさらに難しくなるという事態が発生します。 なぜなら、高齢者は入院期間が長期化することが多いから。新型コロナの治癒に時間がかかるうえに、入院中にその他の病気を併発することで若い世代よりも入院期間が長くなる傾向があるのです。 さらに、入院中はベッドの上で過ごして活動量が減ることで、身体機能が落ちることも。急性期病棟で新型コロナの治療を終えた後に慢性期病院でリハビリをする高齢者が増えることで、慢性期病院のベッドの確保も難しくなるという問題も一部で起こっています。 そのため、いかに高齢者の感染を抑えるのかが医療崩壊を防ぐカギとなりそうです。
2022/05/24
高齢者は、入院すると身体機能が落ちやすい傾向があります。「病気は治ったけど、歩けなくなって帰ってきた」なんてこともあるのです。 そこで、病院でリハビリをするのですが、リハビリ病棟での入院期間は最大180日。もし、この期間を終えても身体機能が戻らなかった場合でも退院しなければいけませんが、保険適用のリハビリでは時間が足りないケースが少なくありません。 そのため、退院後のリハビリを補う「自費リハビリサービス」が増加。千葉県千葉市にある幕張ホームクリニックでは、患者のニーズに応えるために自費リハビリとして日本で初めて歩行リハビリ支援ロボット「ウェルウォーク」を導入しています。 最新ロボットを自費リハビリで 千葉県千葉市の幕張ホームクリニックでは、歩行リハビリ支援ロボット「ウェルウォーク」を導入したことを明らかにしました。 このロボットは、トヨタ自動車と藤田医科大学が共同で開発したもの。ウォーキングマシンと同じように利用者がベルトの上で歩くことでリハビリをおこないます。 利用者の目の前にあるモニターには、利用者の様子がリアルタイムで表示されるので、自分の歩行状況を見ながらリハビリを実施可能。さらに、脚にマヒがある場合には、マヒ側の脚に「ロボット脚」を装着することで、膝の曲げ伸ばしを補助します。 これまでこのリハビリロボットは、医療機関にのみ設置されていたため、利用できるのは保険適用のリハビリ患者に限られていたそう。そこで、同クリニックでは「保険でのリハビリは終了したが、よりきれいな歩行を取り戻すためにリハビリをしたい」という声に応えて自費リハビリとしてサービスの提供を開始したとのことです。 納得のできるリハビリを 保険適用のリハビリは、リハビリを受けられる時間に制限があるだけでなく、医師の診断が必要なためにリハビリ内容を自分で決められないというデメリットがあります。 対して自費リハビリは、保険が適用されないのでお金がかかりますが、納得がいくまでリハビリをおこなえますし、状況に応じたリハビリ機器を試せるというメリットがあります。 もし、今のリハビリに物足りなさを感じていたら自費リハビリサービスを活用してみるのも良いかもしれませんね。
2022/05/18
「装着型サイボーグ」というものを知っていますか? これは、歩いたり肘を動かせなくなった人が装着することで、関節の動きをサポートしてくれるもの。全国の病院などで活用されています。 これまでは主に病院でしか利用できなかったものですが、今月から広島市の「あいリハ訪問看護広島南」が訪問リハビリでサービス提供を開始しました。 自宅でも専門的なリハビリを受けたいという声を受けて導入したそうです。 脳の信号を受信して動きをサポート 広島市の「あいリハ訪問看護広島南」の訪問リハビリで導入を開始したのは、「装着型サイボーグHAL」です。 この機械は、手足などに装着することで使用者の関節の曲げ伸ばしをサポートするもの。自分の力では手足を動かせない人も、動かせるようになるそうです。 というのも、この機械は脳から発信された信号をセンサーがキャッチすることで関節の動きをサポート。「肘を曲げたい」と思うのに合わせて機械が関節を曲げる仕組みになっています。 この機械は、装着者の意志に従って関節を動かすため「動かされている」という感覚ではなく、自分で「動かしている」という感覚があるのだそう。そのため、これを使ってリハビリを続けると、身体の動かし方を思い出して身体機能が回復していくとのことです。 また、この機械は病院やリハビリセンターなどでも導入されています。脳梗塞で手足がマヒしてしまった人や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の人のリハビリなどにも活用されています。 本気でリハビリしたいなら… 「装着型サイボーグ HAL」は自分の意思で身体を動かすことで、徐々に身体機能の向上をしていくという世界初のリハビリ機器です。 ただ、画期的なものだけに費用が高額なのがネック。保険適用外の自費サービスのため、「あいリハ訪問看護広島南」では1回(60分)あたり1万6500円かかります。 そのため、「もっと本格的なリハビリをしたい」という人が中心で利用するサービスとなるかもしれませんね。 しかし、この機械を使ってリハビリしたことで、自分でできることが増えたという声もあるそう。本気で身体機能を回復したい人は、検討してみても良いのではないでしょうか。
2022/03/17
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。