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米国食品医薬品局は、ヨーグルトに関するさまざまな研究結果を踏まえて「ヨーグルトを食べると2型糖尿病のリスクを軽減できる」という健康強調表示を支持すると発表しました。 「ヨーグルトを食べると2型糖尿病のリスクを軽減できる」という健康強調表示は、食品会社より出された要望を受けたことにより発表。米国食品医薬品局は、ヨーグルトと2型糖尿病のリスク低下に関する信頼できる研究結果がいくつかあるための判断だそうです。 ヨーグルトを食べると糖尿病のリスクが低下する ヨーグルトを食べる習慣がある人は糖尿病のリスクを低下するという研究結果は、いくつかの研究で証明されています。 例えば、英国の大学がおこなった研究では、ヨーグルトを食べている人は、そうでない人に比べて2型糖尿病のリスクが最大で28%低いことがわかっています。この研究は同国に在住する3502人の成人を11年に渡り調査した結果です。 また、米国の大学院による10万人以上の健康データを解析した3件の大規模な研究でも、1日に28gのヨーグルトを毎日食べている人は、そうでない人に比べて2型糖尿病のリスクが18%低いことがわかりました。 ヨーグルトは週に2カップ食べるのがおすすめ 米国食品医薬品局は、ヨーグルトと糖尿病のリスク低下に関するいくつかの研究結果を踏まて「週に少なくとも2カップ(3回分)のヨーグルトを定期的に食べると、2型糖尿病のリスクが軽減される可能性があります」という文面の健康強調表示を認めることを発表しました。 米国食品医薬品局は、1週間あたり2カップ (3回分) のヨーグルトを健康強調表示の最低量とみなしています。ヨーグルト1カップは約100g~200gです。 ヨーグルトなら調理をしなくてもそのまま食べられるので、高齢者にも手軽に食べられます。ヨーグルトは朝食やおやつにも向いているので、気軽に毎日の食卓に加えたいですね。
2024/03/22
トイメディカル株式会社は、塩分の過剰摂取を防ぐ新たな「塩分コントロール技術」を応用した食品の研究開発に着手したことを発表しました。 今回発表された塩分コントロール技術は、塩分を体内に入れた際の吸収をコントロールする技術。身体が吸収する塩分の量を減らせるので、食事の塩分を減らすことなく塩分の過剰摂取を防ぐことができるそうです。 塩分の吸収を抑える「塩分吸着ファイバー」 トイメディカル株式会社は、塩に含まれるナトリウムを吸着する性質がある「塩分吸着ファイバー」に注目。研究開発を重ね、独自の塩分コントロール技術を確立しました。この技術は同社のサプリメントに生かされており、そのサプリメントを飲めば、食事の味わいを変えること無く減塩と同等の効果が期待できます。 今回の発表では、「塩分吸着ファイバー」と、麺、加工肉、製菓、ファストフードなどのさまざまな食品を掛け合わせた、新たな食品の開発に着手したそうです。塩分コントロール技術を利用した食品なら、「健康を気にして塩味の美味しい食事に罪悪感を感じること無く、好きな食事を楽しむことができる」と言います。 塩分の過剰摂取は身体にさまざまな影響がある 厚生労働省が発表する「日本人の食事摂取基準」では、1日あたりの食塩摂取の目標値は約7gとされています。しかし、実際には7gを超えた量を摂取していると言われており、世界的に塩分の過剰摂取が問題視されています。 アメリカの研究では、食卓で料理に塩をかける頻度が高い人・濃い味の料理を好む人は、そうでない人に比べて糖尿病を発症するリスクが28%も高いことが明らかになっています。 また、塩分を多く摂取することは、糖尿病だけでなく、心血管疾患、脳卒中、腎不全などの生活習慣病のリスクも高めることが知られています。 濃い味付けの食事は美味しく魅力的で、ついつい食べ過ぎてしまいますね。食事は生活に大きく関わるので、美味しく楽しい食事ができることが望ましいですが、食事で健康が害されては意味がありません。新たな技術で美味しく健康な料理が広まっていくと良いですね。 参考:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」(厚生労働省)
2024/03/15
新たな研究で、ワカメ、コンブ、ヒジキ、モズク、メカブなどの海藻を食事に取り入れると、糖尿病や肥満のリスクを減らすのに役立つことがわかりました。 また、海藻についてのほかの研究結果では、海藻をよく食べる人は、そうでない人に比べて、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の発症リスクが低いこともわかっています。 ワカメなどの海藻には、さまざまな健康効果が 今回の研究では、151人の肥満女性を対象に、ワカメなどの海藻に含まれる「フコキサンチン」という成分を16週間毎日摂取した場合の身体の変化を調査。フコキサンチンを摂取し続けた人は摂取する以前と比べて、体重やウエストの周囲径が減り、体脂肪や肝臓の脂肪の増加も抑えられているという結果が出ました。 また、別の研究では、8万6113人を対象に20年間にかけて海藻の摂取頻度と健康状態の関係性について研究しており、その研究結果では、海藻をよく食べる人は、そうでない人に比べて、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の発症リスクが低いこともわかっています。 海藻の栄養素を気軽に摂るために 今回の研究で、海藻に含まれるフコキサンチンが糖尿病や肥満を改善することがわかりましたが、フコキサンチンは身体に吸収されにくい栄養素。体重減少の効果を引き出すには、毎日、大量の海藻を食べる必要があります。海藻の研究をしているチームの教授は「フコキサンチンを活性化して、錠剤などにして摂取する方法を開発することを考えています」と発表しています。 ワカメなどの海藻には研究に利用されたフコキサンチンのほかにも、主に以下の栄養素が入っています。 ミネラル 水溶性食物繊維 鉄分 カルシウム ビタミン ヨウ素 海藻は栄養素がとても豊富な食材。糖尿病や肥満を防ぐ効果以外にも、海藻を摂取することで骨を強くしたり、腸内環境を良くしてくれる効果もあります。乾燥のカットワカメなどは保存しやすく、水で戻せば簡単に料理に使えるので、気軽に食卓に加えられますね。
2024/03/14
長崎県南島原市は2024年度から、高齢者に対して、コンピューターゲームの腕を競う「eスポーツ」を通じて介護予防や認知症予防につなげる取り組みを始めました。 この取り組みでは、市の組織である市防災課DX推進班が中心となって、高齢者にeスポーツに興味を持ってもらおうと動いています。 市がeスポーツ大会やセミナーを開催 長崎県南島原市は、2023年6月下旬に高齢者向けの「eスポーツ体験会」を開催。eスポーツ大会では同市の公民館に60~90代の高齢者男女17人が集まり、音楽のリズムに合わせて太鼓を叩く音楽ゲームを体験しました。 また、2023年10月には「eスポーツと健康・今後の展望」と題したセミナーを開催し、中高年層が多く参加しました。 セミナーで講師を務めた脳神経外科医は「3Dの広い世界を自由に動き回れるようなゲームや、身体を動かすことが要求されるゲームなどは認知症の予防・改善効果が報告されている。友人や家族などとの会話やコンタクトが容易であることも大きな利点のひとつ」と話しています。 ゲームは高齢者へ良い効果が期待できる 昨今では高齢者に対してeスポーツを広める動きが多くあります。なぜなら、eスポーツは高齢者のフレイル予防や認知症予防に効果的と考えられているからです。 実際に海外では「高齢者にゲームをプレイしてもらった後の認知機能テストのスコアがプレイ前よりも向上していた」という研究報告もあり、シニア向けのeスポーツ大会が多く開催されています。 高齢者に良いとされているゲームは例えば以下です。 実際の動きに合わせてボールを投げたりする、ボウリング、バレーボールなどのスポーツゲーム 音楽に合わせて太鼓を叩くゲーム ゲームの内容に合わせてストレッチや筋トレをするゲーム 脳トレ・パズルゲーム 釣りや農場経営などの疑似体験ゲーム 「テレビゲーム」と聞くと馴染みのない人にはハードルが高く感じるかもしれませんが、スポーツや音楽など以前から触れていたものが元になっているゲームも多くあります。 ゲームはフレイル予防や認知症予防の効果が期待できますが、本人が楽しんで取り組むことが大切です。興味のあるジャンルから気軽に始めてみるのが良いですね。
2024/02/29
新たな研究で、歩行速度が速い人はそうでない人に比べて糖尿病リスクが低くなる可能性が示されました。 この研究はイランのセムナン医科大学の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「British Journal of Sports Medicine」という医学誌に掲載されています。 50万人以上のデータを統計的に解析 研究グループは、2023年5月までに発表された論文から、成人の歩行速度と糖尿病の関連性を調べた研究をリサーチ。すると、アメリカ、イギリス、日本でおこなわれた合計10件の研究が見つかったといいます。 それらの研究参加者をすべて合わせると、50万8,121人にも上るそうです。今回、研究グループは論文が示したデータを統計的に解析し、歩行速度と糖尿病の関連性を明らかにしていきました。 糖尿病リスクを減らせる歩行速度は時速4km以上 研究グループが論文のデータを解析した結果、歩行速度が時速3.2km未満の人と比べ、時速時速3.2~4.8kmで歩く人は糖尿病を発症するリスクが15%低くなることが判明。また、時速4.8~6.4kmで歩く人は糖尿病リスクが24%減少し、時速6.4km以上で歩く人は糖尿病リスクが39%も減少することが明らかになったと言います。 さらに、研究グループが以上のデータから糖尿病患者数への影響を推算したところ、時速3.2~4.8kmの歩行速度では100人当たり0.86人、時速4.8~6.4kmだと1.38人、時速6.4km以上では2.24人相当の糖尿病患者が減るだろうという結論に至ったそうです。 別の角度から解析をおこなった場合でも、時速4km以上の速さで歩けば糖尿病の発症リスクを抑えられる可能性が示されたと言います。時速4kmを具体化すると、男性では1分当たり約87歩、女性では約100歩に相当します。 以上の結果を踏まえ、研究グループは「健康のためにウォーキングの時間を増やす戦略は有効だ。それに加え、ウォーキングのメリットをさらに活かすためには、より速い速度で歩くと良いのではないか」と指摘しました。 早歩きには、糖尿病の防止以外にも認知機能の維持や高血圧の防止などさまざまな効果があることが多数の研究から示されています。特に運動する時間を取るのが難しい人は、意識的に早歩きをしてみると良さそうですね。
2024/01/11
ビタミンDには、骨や筋肉の増強を促す効果があると言われています。 今回、新たな研究で、ビタミンDを十分に摂取している人はそうでない人に比べて、糖尿病を発症するリスクが低下する可能性が示されたのです。 この研究は、アメリカのタフツ大学医療センターの研究グループによっておこなわれ、その研究結果は米国内科学会にて発表されました。 ビタミンDの効能とは そもそも、ビタミンDにはどのような効能があるのでしょうか? ビタミンDは体内のカルシウム吸収を促して骨を強くしたり、体内のたんぱく質の働きを良くして、筋肉の増強を促す効能があることで知られています。 また、日光の紫外線を浴びることで体内で生成できる唯一のビタミンでもあり、1日15~30分程度の適度な日光浴が奨励されています。 ビタミンDが豊富に含まれるとされる食品は以下のとおりです。 サバ、アジ、イワシなどの魚介類 シイタケ、エリンギなどのキノコ類 チーズ 卵 ビタミンDを摂取している人は糖尿病になりにくい 今回、研究グループは、ビタミンDが糖尿病の発症リスクに及ぼす影響を比較した、3件の臨床試験を分析。その結果、ビタミンDを十分に摂取していると、糖尿病リスクが約15%低下することが明らかになったのです。 タフツ大学医療センターの糖尿病・内分泌代謝部に所属するアナスタシオス・ピタス氏は以上の結果について、「今回の研究結果を世界中の糖尿病を患っている成人に当てはめると、ビタミンDを補給することで、1000万人以上の糖尿病の発症や進行を遅らせることにつながる」と話しています。 ビタミンDは健康で過ごすためになくてはならない栄養素のひとつですが、体内で蓄積されるため摂取しすぎると害が及ぶ可能性もあります。極力サプリメントなどではなく、食事や日光から摂取するようにすると良いかもしれませんね。
2023/09/27
糖尿病を患っている人の中には、「果物には糖質がたくさん含まれている」と思って食べるのを控える人も少なくありません。しかし、近年の研究によって、果物を適量食べるとむしろ糖尿病リスクが低下することがわかってきました。 今回紹介する研究は、中国カドリーバイオバンクによっておこなわれたもので、その研究結果は「PLOS MEDICINE」という医学誌に掲載されています。 50万人の成人を対象にした大規模調査を実施 今回、研究グループは、30~79歳の中国全土に住む50万人を対象にした大規模調査を実施。対象者は生活習慣にまつわる詳細なアンケートに回答し、身体測定と血液検査を受けました。それから、研究グループは約7年間にわたって追跡し、対象者の生活習慣と健康状態を調査しました。 対象者のうち、1万7409人は調査開始の段階から糖尿病を患っていることが判明。また、調査開始の段階では糖尿病ではなかった残りの48万2591人の中でも、追跡調査中に、新たに9504人が糖尿病を発症したことがわかりました。 研究グループが、アンケートの中で果物の摂取量を尋ねると、対象者のうち18.8%が毎日果物を摂取していると回答。また、6.4%はほとんど摂取しないと報告しました。 果物を食べると生活習慣病リスクが低下 研究グループが対象者のデータを解析した結果、研究開始時に糖尿病に罹患していなかった人では、果物を毎日摂取すると、ほとんど摂取しなかった場合に比べて糖尿病の発症リスクが12%低下したことが明らかになりました。 また、研究開始時にすでに糖尿病になっていた人でも、週に3回以上果物を摂取すると死亡リスクが17%低下したことがわかりました。 また、果物を食べる習慣がある人は、果物をほとんど食べない人に比べて心筋梗塞などの心血管疾患のリスクが下がる可能性も今回の研究で示されました。 以上の結果を受けて、研究グループは「果物は糖分が比較的多いため、糖尿病患者は摂取を控えたほうがいいと考えられることがあります。しかし今回の研究で、適量の果物を食べることはむしろ健康的であることがわかりました」と述べています。 果物には、食物繊維やビタミン、ポリフェノールなどの栄養が豊富に含まれています。食べ過ぎには注意しながら普段の食事に取り入れていきたいですね。 参考:「Fresh fruit consumption in relation to incident diabetes and diabetic vascular complications」(PLOS MEDICINE)
2023/09/01
新たな研究で、ウォーキングなどの運動を午後におこなうと、より血糖値が低下しやすくなる可能性が示されました。 この研究はアメリカのブリガム・アンド・ウィメンズ病院やジョスリン糖尿病センターなどの研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「Diabetes Care」という学術誌に掲載されています。 午後に運動するとより血糖値が低下 研究グループは、肥満傾向にある平均年齢59歳の糖尿病患者2416人を対象に調査を実施。対象者に活動量を測る装置を1週間装着してもらい、運動する時間帯と血糖値の関連性を調べました。 その結果、よく運動をしたグループはあまり運動をしなかったグループに比べて、1~2ヵ月間の血糖値を反映したHbA1cの値が低下したことが明らかになりました。 また、それぞれのHbA1cの変化を運動する時間帯で比較したところ、午後に運動したグループが最も大きく低下したことが判明。ほかの時間帯で運動をしたグループに比べて、30~50%大きくHbA1cの値が低下したことがわかりました。 さらに、午後に運動をしていたグループは、ほかの時間帯に運動をしたグループに比べて血糖値を下げる薬など糖尿病の治療薬の服用しなくても、血糖値が安定した人の割合が2倍以上高かったことも明らかになりました。 日々の生活に運動を 今回の調査の結果を受けて、研究グループは「運動する習慣をつけることは、特に運動不足の人にとって重要だ。今回の研究では、肥満傾向で糖尿病を患っている人は、午後に運動をすると最も血糖を良好に管理できる可能性が示された」と述べています。 また、糖尿病に関する情報などをまとめている日本医療・健康情報研究所は、「食後に運動することで血糖値を下げる効果はすぐに表れる。散歩程度の軽い運動でも良いので、食後に身体を動かすことが大切だ」としています。 運動習慣をつけると言っても、必ずしもジムに通う必要はありません。エスカレーターの代わりに階段を利用したり早歩きで移動したりなど、日々の生活を少し工夫してみると良いかもしれませんね。 参考:「Association of Timing of Moderate-to-Vigorous Physical Activity With Changes in Glycemic Control Over 4 Years in Adults With Type 2 Diabetes From the Look AHEAD Trial -Diabetes Care 」(American Diabetes Association)
2023/06/14
WHO(世界保健機関)は、新たに人工甘味料に関するガイドラインを発表。血糖値を上げにくいとされる人工甘味料であっても、長期的に摂取すれば糖尿病などのリスクが高まる可能性を示しました。 人工甘味料でも糖尿病のリスクが上昇 2023年5月15日、WHOは人工甘味料の使用に関するガイドラインを発表。「人工甘味料の使用は体脂肪を減らすことにはつながらない」という見方を示したのです。 そもそも、人工甘味料とは化学的に合成された甘味成分のこと。「カロリーオフ」を標榜するジュースやお菓子などによく使われています。 このように、さまざまな食品に用いられてきた人工甘味料ですが、WHOがおこなった研究によると人工甘味料を用いても体脂肪の減少にはつながらなかったと言います。 それだけでなく、人工甘味料を長期的に摂取し続ければ、糖尿病や心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こすリスクが高まることも示しました。 WHOの栄養・食品安全局長のフランチェスコ・ブランカ氏は「砂糖を人工甘味料に置き換えるよりも、甘味のない食品や飲料を摂取するなど、糖類の摂取量を減らす方法を検討することが大切だ」としています。 糖類摂取量を総エネルギー摂取量の10%以下に もちろん、健康のためには人工甘味料だけでなく砂糖などその他の糖分の摂取量も抑える必要があります。 WHOは2015年に、1人当たりの「遊離糖類(ブドウ糖や砂糖、シロップ、ハチミツなど)」の摂取量を、総エネルギー摂取量の10%(1日50g)未満に抑えることを勧告。遊離糖類の摂取量を10%未満に抑えられれば、肥満や虫歯などのリスクを減らせると言います。 なお、大量摂取による有害な影響を示すデータが不十分のため、果物や野菜、牛乳などに含まれる糖はガイドラインの対象に含めていないとしています。 さらに、遊離糖類の摂取量を総エネルギー摂取量の5%(1日25g)未満に抑えられれば、より大きな健康効果が見込まれるそうです。 甘いものが好きな人にとっては、お菓子をまったく食べない生活など考えられないかもしれません。極端に制限する必要はありませんが、健康に過ごすためにも適度な量を食べるようにしていきたいですね。 参考:「Use of non-sugar sweeteners: WHO guideline」(WHO) 参考:「Guideline: sugars intake for adults and children」(WHO)
2023/05/24
新たな研究で、適度にお酒を飲んでいる人は、ほとんどお酒を飲まない人や大量に飲む人に比べて、腎機能低下のリスクが下がる可能性が示されました。 この研究は大阪大学によっておこなわれ、その研究結果は「Nutrients」という学術誌に掲載されています。 慢性腎臓病について ところで、腎臓の機能が低下した状態が続いた場合、どのような経過をたどるのでしょうか? 糖尿病や腎臓病に関するニュースなどを提供している日本医療・健康情報研究所によると、腎臓の機能がかなり低下するまでは自覚症状が現れないことも多いと言います。 腎臓病が進行し、腎臓の働きがかなり悪くなってくると、次第にだるさや頭痛、むくみなどの症状が現れるそうです。遅くともこの段階までに治療を開始しなかった場合は、機能しなくなった腎臓の代わりに血液中の余分な老廃物を人工的に取り除く、透析療法をおこなわなければ命の危険につながることもあります。 日本医療・健康情報研究所は、手遅れにならないように、定期的に検査を受けて腎臓病の早期発見に努め、異常が見つかったらすぐに治療を始めることが重要だとしています。 適度な飲酒は腎機能低下のリスクを下げる 今回、研究グループは全国に住む40~74歳の健診受診者30万4939人の医療データを分析。腎機能の推移を約3年にわたって追跡した結果、1日あたりのアルコール摂取量が日本酒3合以上の男性やほとんどお酒を飲まない男性は、腎機能の低下リスクが高まる可能性が示されたのです。 言い換えると、適度な飲酒習慣(1日あたり、ビールのロング缶1本分もしくは日本酒1合相当)がある男性は、腎機能の低下リスクが下がることがわかりました。 一方、女性では明確な関連性が見つかりませんでした。 今回の結果を受けて、研究グループは「適度な飲酒は腎臓病の予防につながる可能性が示された」と述べています。 よくお酒は「百薬の長」と称されますが、「されど万病のもと」でもあります。お酒の許容量は人によって異なるため、自分の体質に合った量でお酒を楽しむようにすると良いですね。
2023/05/15
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。