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糖尿病予防

地域の取り組み 糖尿病予防 調査結果

生活習慣病の予防にはチームで取り組む!習慣化アプリ「みんチャレ」

最近の日本では、糖尿病患者が増えてきています。そこで全国の自治体では、糖尿病講座や保健師による保健指導面談をおこなっています。しかし自力で生活習慣の改善をするというのは、そう簡単なものではありません。今回は、そんな悩みを解決してくれるエーテンラボ株式会社が開発した『習慣化アプリ「みんチャレ」』を紹介します。 習慣アプリ「みんチャレ」とは 「みんチャレ」とは、新しい習慣を身につけたい人が5人でチームとなり、仲間で励まし合いながらチャレンジできる無料のスマートフォンのソフトです。ひとりでは三日坊主で終わりそうなことも励まし合うことで継続しやすくなります。 このアプリでは、身につけたい習慣をチャレンジ種目として設定して活動していきます。そのチャレンジ種目は、ダイエット、勉強、筋トレ、生活習慣の改善など30種類以上があります。 「みんチャレ」を活用して生活習慣改善をおこなった結果 昨年、神奈川県伊勢原市において「みんチャレ」を活用し、生活習慣病予備群の生活習慣改善がおこなわれました。その結果、参加者は運動時間が増え、生活習慣が改善されたそうです。 さらに「楽しく生活習慣が改善できた」という感想もあり、この取り組みはとても好評に終わりました。ひとりでは継続困難なことでも、仲間がいれば続けられるということが実証されたのではないのでしょうか。 今年も伊勢原市では、2022年10月6日~2022年12月初旬の2ヵ月間「みんチャレ」による生活習慣改善をおこないます。どのような結果が出る楽しみですね。 コロナが与える糖尿病への影響 現在、コロナ禍でが長引く自粛生活により運動不足や気持ちの落ち込みから、糖尿病の悪化が懸念されています。ちなみに、エーテンラボ株式会社が昨年10月に実施した調査によると糖尿病患者の4割がコロナ禍で運動する機会が減ったと回答しています。 また、多くの人が治療の協力者がいないということもいうことも分かりました。「みんチャレ」が普及することにより、生活習慣が改善されて糖尿病患者数が減ることを願います。

2022/10/03

フレイル予防 介護予防 糖尿病予防

糖尿病予備群の男性は要注意!サルコペニアのリスクが高いと判明

超高齢化社会を迎えた日本では、介護を必要とする高齢者が増えています。介護の原因となるサルコペニア( 筋肉の量が減少していく老化現象。筋量が減少して筋力が低下したり、身体機能が低下した状態)と糖尿病予備群である前糖尿病との関係について、非常に有意義な調査・報告が行われました。 高齢男性では糖尿病予備群の段階からサルコペニアのリスクが増大  順天堂大学大学院の研究グループが、東京都文京区在住の高齢者を対象とした調査を実施。その結果、糖尿病まで至らない前糖尿病の段階でも、男性においてはサルコペニアになるリスクが高いことが明らかになりました。 サルコペニアは、糖尿病患者において発症リスクが高いことが知られていた一方、前糖尿病との関連は明らかではありませんでした。しかし、今回の研究調査によって糖尿病になる前の段階から、サルコペニアに注意する必要があるということがわかったのです。 糖尿病予備群とサルコペニアの関連が調査される 糖尿病の高齢者は、糖尿病のない高齢者に比べてサルコペニアのリスクが2倍程度高く、より注意が必要なことが知られています。その一方で、前糖尿病状態がサルコペニアのリスクとなるかどうかはわかっていませんでした。そこで、都市部在住の高齢者を対象とした調査研究「文京ヘルススタディー」において、前糖尿病とサルコペニアの関連が調査されました。 調査内容と女性・男性の差異 今回の調査では、「文京ヘルススタディー」に参加した65~84歳の高齢者1629名を対象とし、筋力測定、身体機能検査、耐糖能(血糖値を正常に保つためのブドウ糖の処理能力)などのテストを実施しました。 調査では被験者を「正常」「前糖尿病」「糖尿病」の3グループに分類し、サルコペニアの有病率を比較しました。その結果、女性では糖尿病群でのみサルコペニアの有病率が増加している一方、男性では耐糖能が悪化するにしたがって、サルコペニアの有病率が上昇することが明らかとなりました 要介護のリスクを減らすためにも生活習慣の改善が望まれる 今回の研究の結果、運動や食事などの生活習慣の改善に早くから取り組むことが、糖尿病の予防のみならずサルコペニアの予防の観点からも重要であることが明らかになったと言えます。サルコペニアがきっかけで要介護状態になることもあるので、要介護リスクを下げるためにもより良い生活習慣を身につける意識を持ちたいですね。

2022/09/13

心疾患 最新研究 糖尿病予防

糖尿病で心不全リスクが56%上昇!?5年間の死亡リスクは73%もアップ

糖尿病の人が心筋梗塞や狭心症などの発作を起こすと、糖尿病のない人に比べ、心不全とその後の死亡のリスクが高くなるという調査結果が、欧州心臓病学会(ESC)学術集会で発表されました。 心臓発作とは 心臓発作は、心臓の筋肉に血液をおくっている冠動脈に異常が起こり、血流が途絶えたことで十分な酸素を供給できなくなり引き起こされます。心臓発作は生命に重大な危険をおよぼす状態であり、高齢者に多いですが若年層でも起こることがあります。 心臓発作の原因は、心臓の筋肉の機能は完全には低下していないが、心臓への血のめぐりが悪くなることで起こる狭心症、冠動脈がさらに完全につまったり細くなったりして、心臓の筋肉細胞が死んでしまい機能が低下する心筋梗塞、さらには不整脈による心停止などがあります。 フランスのパリ-ジョルジュ ポンピドゥー欧州病院のニコラ ダンチン教授は、健康的な食事により肥満や過体重を避け、運動を生活の中に取り入れることでより良い生活スタイルに変えていくことが重要としています。 糖尿病による心臓発作の危険性 「心臓発作を起こした患者で糖尿病が多いことは、ほとんどの心臓専門医の共通認識であり、今回の調査でも一致していた」とダンチン教授は言います。 今回の調査で、心筋梗塞で入院したときに糖尿病の人の32%が心不全を発症したのに対し、糖尿病ではない人では17%となり、糖尿病の人は心不全を発症するリスクが56%高いことが判明しました。 また、心臓発作を経験し生き延びた人では、糖尿病の人の5.1%が翌年に非致死性の心不全で入院したのに対し、糖尿病でない人で入院したのは1.8%にとどまり、糖尿病の人は心不全の危険性が高いことが示されました。 さらに、心臓発作を経験した1年後に心不全で入院した患者の56%がその後の4年間に死亡したのに対して、心不全のない患者で死亡したのは21%でした。 心不全により5年間での死亡の危険性は73%上昇。危険性の増加は、特に薬による治療を必要としている糖尿病患者でとくに顕著であることも分かりました。 まとめ このように、糖尿病は心臓発作を起こしやすくするだけでなく心臓病の症状も悪化させることがわかりました。生活習慣を改善していくことで病気の危険性を抑えることができますので検討してみてはいかがでしょうか。

2022/09/07

コロナ対策 最新研究 糖尿病予防

定期的な運動でコロナ重症化リスクが44%減!?糖尿病でも効果あり

新型コロナの脅威が収まらない中、もし感染してしまった際に不安なのが重症化してしまうことではないでしょうか。 この重症化リスクについて、スペインのバレンシア大学やナバーラ州立大学の研究によると、ウォーキングなど適度な運動をおこなっている人は、新型コロナに感染しても重症化しにくいことが明らかになりました。 適度な運動をする習慣は免疫を強くする 運動を習慣としておこなっている人は、新型コロナに感染し発症しても入院や死亡を含む重症化のリスクが低いという調査結果が発表されました。 ウォーキングなどの運動を週に合計150分間、あるいは筋トレなども取り入れた運動を75分間おこなうと、新型コロナから保護される効果が得られるそうです。 これまでの研究でも、適度な運動や身体活動は免疫を強くし、呼吸器への感染と重症化の両方のリスクを軽減できることが示されています。 運動をしている人は新型コロナの重症化リスクが44%低い 今回の調査を解析した結果、運動を習慣としておこなっている人は、新型コロナに感染するリスクが11%低いことがわかりました。 そのうえ、運動をしている人は運動不足の人に比べ、新型コロナに感染した場合の入院リスクは36%低く、重症化リスクも44%低いことが判明。さらに、新型コロナにより死亡するリスクは43%低下したとのことです。 運動をする習慣が新型コロナからの保護効果をもたらす背景には、生物学的な理由があるそう。研究者は「中程度や強度の運動をおこなうことで、体の抗炎症反応、心肺機能、筋力を高められます。これら全てが、新型コロナの重症化を防ぐ有益な効果をもたらしている可能性があります」「2型糖尿病や肥満などのある人は、新型コロナが重症化しやすいという報告がありますが、運動を習慣としておこなうことはそうした人でも新型コロナのリスクを減らし、さらに多くの健康への利益をもたらしてくれます」とコメントしています。 運動を習慣化することは簡単ではありませんよね。それでも自分の健康のため、まずは1日10分からでも運動を始めてみてはいかがでしょう。慣れてきたら時間を増やして、健康的な日常を送れる足がかりになるといいですね。

2022/09/07

糖尿病予防 調査結果

良い睡眠で心臓病・脳卒中リスクが75%減!糖尿病には7時間睡眠が効果的

心臓病や脳卒中そして糖尿病。これらの病気に対する不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 しかし、上記の病気は十分な睡眠をとることで、ある程度リスクが抑えられるという研究があります。その研究の一部と、睡眠の質を高めるにはどのような方法があるのかを紹介します。 睡眠を改善すれば心臓病や脳卒中を予防できる可能性が 欧州心臓病学会の発表によると、夜によく眠れていない人は、心臓病や脳卒中のリスクが高くなるとのこと。睡眠を改善することで10人に7人が心血管疾患を予防できる可能性があることがわかりました。 この研究の参加者の睡眠を解析した結果、最も良い睡眠が取れていた人は睡眠の質が悪かった人に比べ、心臓病または脳卒中のリスクが75%減少したそうです。 十分な睡眠を取れている人は糖尿病のリスクも低い 糖尿病リスクは、毎日7~7.5時間の睡眠を取っている人がで最も低いことを、新潟大学の研究グループが明らかにしています。 また、睡眠時間が短いと糖尿病リスクが上がることもわかっています。45歳以下の若い人でも、睡眠が糖尿病に及ぼす影響は強かったという研究結果が出ているのですいます。 睡眠を改善する5つの方法 米ピッツバーグ大学の睡眠サーカディアン科学センターによると、日常生活で次のことを実行すると睡眠を改善しやすいそうです。 快眠はまず、規則正しい生活から 体内時計を整え体を快眠に導くために、毎日同じ時刻に就寝・起床をすると効果的です。 夜遅い時間に食事しない 遅い時間に夕食をとると、胃の消化活動が活発になり結果として睡眠が妨げられます。 適度な運動が良い睡眠をもたらす 睡眠の質を高めるだけでなく、肥満や2型糖尿病の改善・予防にもつながります。 入浴して深部体温を上げる 体の奥の体温である「深部体温」をいったん上げると、そのあとに下がって眠りに入りやすくなります。就寝1~2時間前が効果的です。 光で体内時計を整える 朝に太陽光を浴びると体内時計が24時間周期にリセットされます。起きたらまずカーテンを開けましょう。 年齢を重ねるごとにさまざまな病気のリスクが出てきます。ちょっとした生活習慣で病気のリスクが防げる可能性があるなら試してみるのもいいかもしれませんね。まずは自分や家族の睡眠から見直してみませんか。

2022/09/05

糖尿病予防 糖尿病治療

糖尿病の重症化はAIで防ぐ!「カロママ プラス」が糖尿病治療を支援

血糖値が高めと診断された「糖尿病予備群」の人を含めると、糖尿病の人は全国に2000万人もいるとされています。 しかし近年では「糖質制限」「糖質オフ」という言葉をよく耳にするようになり、糖尿病でなくても血糖値を気にする人は増えているのではないでしょうか。しかし、いざ本格的に糖尿病の予防や重症化を防ぐためにはどうしたら良いかわからない人もいるでしょう。 そこで、リンクアンドコミュニケーション社はAI健康アプリ「カロママ プラス」を提供。東京海上日動火災保険の「糖尿病治療支援保険」に加入している人を対象に、サービスを開始することを明らかにしました。 このアプリでは、自分の健康状態を入力することで一人ひとりに合わせた健康アドバイスをもらえ、糖尿病の重症化を予防するそうです。 AIコーチがいつでもアドバイス リンクアンドコミュニケーション社が提供するアプリ「カロママ プラス」が、東京海上日動火災保険の「糖尿病治療支援保険」の加入者に提供されることが明らかになりました。 このアプリは、毎日の運動や食事、睡眠などを記録することで、AIコーチの「カロママ」がリアルタイムに健康のアドバイスをしてくれるものです。 例えば、食事の内容を入力すると、食事内容を評価されて次の食事の提案もしてくれるそう。おすすめの食材やレシピも提案されるので、「次の食事で取り入れてみよう」と行動を変化させやすいのが特徴です。 また、「健康コラム」も定期的に送られるので、自然と健康に関する知識も身につけられます。 糖尿病の人を支える保険 「カロママ プラス」が提供される東京海上日動火災保険の「糖尿病治療支援保険」は、糖尿病の人向けの保険。従来の医療保険ではすでに糖尿病の治療をしていると、加入できない場合がありました。しかし、糖尿病は合併症のリスクも高く、患者の経済的負担が大きい病気です。 そこで、同社では糖尿病の重症化を予防し、万が一、合併症が発生したときには一時金が支払われる保険を開発。その予防の取り組みの一環として「カロママ プラス」が提供されるそうです。 「糖尿病の予防」といっても、どんなことをしたら良いのかわからないもの。そこで、このアプリのように細かくアドバイスしてもらえると、次にやることもわかりやすいですしやる気も続きそうですよね。

2022/08/19

コロナ対策 心疾患 最新研究 糖尿病予防

コロナ感染後の糖尿病リスクが8割増加!?回復後も3ヵ月は要注意

7月に入ってから急速に感染の再拡大を始めた新型コロナウイルス。世界的にも感染は収まっておらず、各国でこの新しいウイルスについての研究が進められています。 そのようななか、イギリスの大学の研究チームが、新型コロナに関する新しい研究結果を報告しました。 それは、新型コロナに感染した人は回復後しばらく間、糖尿病と心血管疾患の発症するリスクが高くなる、というもの。回復後も特別な警戒が必要としています。 コロナ後3ヵ月は糖尿病・心臓病に注意!? イギリスのロンドン大学キングス・カレッジの研究グループが、新型コロナに感染したことがある人の糖尿病と心血管疾患の発症リスクについての実験結果を発表しました。 研究グループは、新型コロナに感染したことのある人と感染したことのない人の、感染した翌年の糖尿病・心血管疾患の発症リスクを比較しました。 それによると、感染した人は、感染後の4週間で糖尿病の診断が81%も増えることが判明。感染後12週間では27%も上昇していたそうです。 さらに、心血管疾患のリスクは、不整脈と肺塞栓症のリスクが6倍も上がっていました。 こうした結果になるのは、新型コロナに感染することで身体の炎症を引き起こす経路が作動してしまい、全身のさまざまな器官に影響を与えることが理由に考えられるそうです。 今回の結果を受けて研究グループは、「新型コロナに感染後、少なくても3ヵ月は特別な警戒が必要」と警告しています。 いつもよりも健康的な生活を 糖尿病や、不整脈や心筋梗塞といった心血管疾患は、発症リスクが普段の生活習慣に大きく左右されるため、生活習慣病とされています。 糖尿病も心血管疾患のどちらを予防するにも、食事や運動が重要。特に脂肪の多い食事は、血管壁に塊を作り、それが心臓の血管を詰まらせることが心血管疾患の原因になります。さらに、血液中の脂肪が多くなることで血糖値も下がりにくくなるため、糖尿病のリスクが高くなってしまうのです。 このように、日常的に食べるものなどが大きな影響を与える糖尿病と心血管疾患。新型コロナから回復した後は、バランスの良い食事や適度な運動など、これまでよりも健康的な習慣を心がける必要があるのかもしれませんね。

2022/08/18

フレイル予防 介護予防 糖尿病予防

高齢者の運動不足解消に。歩数計を使うと1日1800歩も歩数が増加

新型コロナウイルスの流行で外出する機会が減り、運動不足を感じている人もいるかもしれません。 しかし、めんどくさかったり忙しかったりで「運動しよう」と思ってもなかなか始められないのが本音。「何かきっかけがあれば…」と思っている人もいるのではないでしょうか。 そこで、南オーストラリア大学の研究は、歩数計などの運動量を測定する機械の健康増進効果を調査。その結果、活動量計で毎日の歩数を計ることが運動量を増やして体重を減少させることがわかりました。 活動量計を身に着けて1kg減量! 南オーストラリア大学が、身体活動の量を測定できる歩数計などの活動量計の健康増進効果についての調査をおこない、その結果を発表しました。 今回の研究は、活動量計を使って身体活動を測定した約400件の調査データを分析したもの。研究対象者は世界中の16万4000人にものぼるそうです。 その結果、腕などに身につける活動量計を利用することで、毎日最大40分(約1800歩)多く歩くようになったそう。さらに、5ヵ月で平均1kgの体重減少をしたことがわかりました。 この結果について、研究グループはオーストラリア人の3分の2が肥満もしくは体重過多であることに触れ、「平均的な人は体重が1年に約0.5kg増加するので、体重が減少することは有意義なこと」としています。 さらに、活動量計は身体活動の増加や体重減少とは別に、糖尿病などの健康状態に不安を抱えるひとの血圧やコレステロールを下げるのに役立つという研究結果も出ているそう。活動量計によって身体活動が増えて、うつ病や不安感の改善にもつながることもわかっています。 まずは運動量を増やすことから 運動を始めるのはなかなか腰の重いことですが、高齢者の運動量が減るとフレイル状態となってそのまま介護が必要な状態に身体状態が悪化してしまうリスクがあります。 それを防ぐために、厚生労働省は「1日10分のストレッチ」「1日20分の散歩やウォーキング」「1週間に2回程度の下肢や体幹の筋トレ」などを推奨しています。 何から始めたら良いかわからない、という場合は、まずウォーキングから始めるのはどうでしょうか。万歩計を持ち歩けば歩数が増えるのが楽しくなるので、ウォーキングを続けやすそうですよね。

2022/08/04

最新研究 糖尿病予防

高齢者の免疫力アップに?ビールで「腸活」をして腸内細菌を増やす

全身の健康状態に影響していることがわかっている腸内環境。「腸活」や「菌活」など、腸内環境を良くするための方法がテレビなどでよく取り上げられているので、腸内環境に気を使っている人もいるかもしれません。 そのように注目されている腸内環境について、米国化学学会が発表したのは「ビールを飲むと腸内環境が良くなる」という研究結果。それによると、ビールやノンアルコールビールを飲んだ人は腸内細菌の種類が増えたそうです。 ビールで「腸活」? ポルトガルのNOVA大学リスボンの研究グループは、ビールが腸内細菌にどのような影響を与えるかについての実験結果を公表しました。 この研究では、19人の男性を2つのグループにわけて実施。1つのグループにはアルコール入りのビール、もうひとつのグループはノンアルコールビールを4週間にわたって飲んでもらいました。 その結果、どちらのグループとも参加者の体重や肥満度、代謝などの検査結果は変わらなかったものの、腸内細菌の種類が増えていたそうです。 今回の結果について研究グループは、ビールにはポリフェノールなどの健康に良い成分や発酵による微生物が含まれており、それが腸内の細菌に影響を与えている可能性を指摘しています。 また、腸内の細菌が多様化することで、心臓病や糖尿病などの生活習慣病を発症するリスクが下がる傾向があるそう。そのため、ビールを飲むことで腸内細菌が多様化し、健康に良い影響を与えるとしています。 さらに、ノンアルコールビールでも効果があったことから、「アルコールの摂りすぎに配慮してノンアルコールビールの方がより健康的である」とも述べています。 免疫力アップにもつながる 腸内環境を良くするのに発酵食品を食べる方法は有名ですよね。もしかしたら、発酵して作っているという点では、ビールも腸に良い影響を与える発酵食品ということなのかもしれませんね。 また、腸内環境を良くすることは、全身の健康に影響することもわかっています。特に、免疫力に関係することが過去の研究でわかっており、免疫力が低下しやすい高齢者にとっては腸内環境を整えることが重要なのです。 そこで、ビールを食事に取り入れてみるのはどうでしょうか。アルコールが苦手な人やお酒の飲み過ぎが気になる場合は、ノンアルコールビールで晩酌するのも良さそうですね。

2022/08/03

最新研究 糖尿病予防 糖尿病治療

糖尿病対策に「ホエイプロテイン」?筋肉だけでなく血糖値にも好影響

世界中に約5億3700万人もいると言われる糖尿病患者。その数は年々増加しており、有効な対策をしないと2045年には7億8300万人まで増加するという推定も発表されています。 そのように糖尿病対策が急務ななか、イギリスのニューカッスル大学が食前に「ホエイプロテイン」を摂ることで、食後の血糖値が上がりにくくなるという研究結果を発表しました。 それによると、食前にホエイプロテインを飲んだ人は、そうでない人よりも血糖値が正常値に収まっている時間が増え、24時間の血糖値の平均値も下がったそうです。 ホエイプロテインが血糖値を抑える? イギリスのニューカッスル大学は、血糖値を抑えるために食事の前に「ホエイプロテイン」を飲むことが効果があることを発表しました。 ホエイプロテインとは、牛乳由来のタンパク質のこと。また、ホエイ(乳清)とはチーズを作るときの副産物で、ヨーグルトの上澄みの液体でもあります。 今回の実験は、平均年齢50歳の糖尿病患者18人を対象に実施。朝食・昼食・夕食の10分前に、タンパク質15gが含まれるホエイプロテインを1週間にわたって摂取しました。 その結果、食事の前にホエイプロテインを摂取した人は、血糖値が正常の範囲内に収まった時間が1日2時間増えたそう。さらに24時間の血糖値の平均も、ホエイプロテインを飲んだ人はそうでない人よりも低かったそうです。 こうした結果について研究グループは、ホエイプロテインが食事が消化や吸収されるスピードを遅くしたことで食後の血糖値の上昇を抑えた、としています。 さらに、血糖値の上昇を抑えるホルモン「インクレチン」の分泌を抑える効果がある可能性も指摘。食前にタンパク質を摂ることで、インスリンの分泌を促進したと考えられるそうです。 今後は、ホエイプロテインの効果を確かめるために、大規模な実験を計画しているそう。合わせて、大豆やエンドウ豆などの植物性タンパク質などの効果についても研究する予定とのことです。 身近なもので血糖コントロール 今回の実験がおこなわれたイギリスだけでなく、日本でもフィットネスブームによってプロテインがとても手に入りやすくなりました。 特にホエイプロテインは、コンビニやスーパーでも簡単に買えるプロテイン。手軽に手に入るものなので、今後は運動をする人だけでなく血糖値のコントロールに気を使う人にとっても注目されるサプリメントになるかもしれないですね。

2022/07/27

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

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