田中 達也さんの
執筆記事一覧

大学卒業後、カンボジアに移住。NGOスタッフとして現地の子どもたちに日本語を教える。帰国後、2年にわたりグループホームの職員として認知症介護に従事した後に独立。現在はフリーライターとして、介護業界や海外観光などに関わる記事を執筆している。保有資格:介護職員初任者研修修了、日本語教師養成講座修了。
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ペットを飼うシニアは万が一のときどうする?飼い主とペットの老後問題

2023年1月5日、広島市が「シルバー世代とペットの付き合い方」と題した通知を出しました。 広島市によると、ペットを飼っている高齢者が急に入院したなどで、ペットが飼えなくなったケースが増えているそうです。 ペットを飼い続けるのが難しくなる前に ペットは一度飼ったら、一生をまっとうするまで飼い続けるのが原則。それでも、急に飼い主が大きな病気にかかってしまって飼い続けられなくなることも考えられます。 広島市は、「自分に万が一のことが起こったときのために、事前準備をしておいてほしい」と市民に呼びかけています。 具体的な方策は以下のとおりです。 ペットを預けられる場所を確保する ペットのワクチン摂取 情報をまとめたメモを作成 新たな飼い主を探す まずは、一時的にペットを預けられる場所を見つけましょう。家族や親戚、友人など身近な人にペットを預かってくれるか相談してみると良いですね。 周囲にペットの預け先が見つからなかった場合は、ペットホテルやペットシッターなど外部サービスの利用を検討してみるのも良いかもしれません。 また、ペットを預けるときのために、ペットには事前にワクチンを摂取してもらうと良いでしょう。さらに、性格や好み、病歴などペットに関するメモを残しておくことも大切です。 動物と触れ合う方法 「動物と触れ合いたいけど、ペットを飼うのは厳しい」と思っている高齢者もいるかもしれません。 そんな人は、行政や動物愛護団体が募集している、動物と触れ合える一時的なボランティアを検討してみても良いでしょう。 具体的には、以下のようなボランティアがあります。 動物を人や環境に慣れさせるために、一時的に動物を預かるボランティア 犬の散歩を手伝うボランティア 子猫にミルクを与えて、ある程度大きくなるまで子猫を育てるボランティア どれも責任がある活動で、やりがいも感じられそうです。 ペットは日々の生活に癒しと生きがいを与えてくれます。そんなペットが幸せに一生をまっとうできるように、お世話してあげたいですね。
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認知症の新薬「レカネマブ」は原因物質に直接作用!日本で3月には承認申請か

1月6日、アメリカ食品医薬品局(FDA)は新たなアルツハイマー型認知症の治療薬「レカネマブ」を承認したと発表しました。 レカネマブは、製薬会社エーザイとアメリカの製薬会社バイオジェンが共同で開発したもの。「症状を一時的に抑える」ことに主眼が置かれていた従来の認知症薬と異なり、認知症の原因物質に直接作用する効果が期待されています。 「レカネマブ」の仕組み アルツハイマー型認知症は、脳内に異常なタンパク質が溜まって神経細胞が破壊されることで発症し、記憶障がいや人格障がいなどの症状が起こると考えられています。 従来の認知症薬では、こういった症状を一時的に抑えることしかできませんでした。 しかし、この「レカネマブ」はアルツハイマー型認知症の原因となる異常なタンパク質に直接作用。具体的には、原因となる異常なタンパク質が固まる前に人工的に作った抗体とくっつけて取り除き、神経細胞の破壊を防ぐ効果があります。 このように「レカネマブ」は原因物質そのものに作用するため、アルツハイマー型認知症の進行を長期的に食い止められる効果が期待できるのです。 ただ、一度破壊された神経細胞を復活させることはできないため、早期の段階で投与することが大切だそうです。 「レカネマブ」の臨床試験 2022年12月29日、東京大学やアメリカのイエール大学、製薬会社エーザイなどで構成された「レカネマブ」の研究グループが、医学誌「New Ingland Journal of Medicine」に臨床試験の結果を掲載しました。 その臨床試験は、50~90歳までの早期のアルツハイマー型認知症を患っている人およそ1800人を対象に実施。「レカネマブ」を投与するグループと偽薬を投与するグループに分け、対象者の認知機能の変化を調べました。 その結果、「レカネマブ」が投与されたグループはそうでないグループに比べて、認知機能の低下が約27%抑えられたことが判明。さらに「レカネマブ」が投与されたグループでは、アルツハイマー型認知症の原因となるタンパク質の量も大幅に減少したことも明らかになったのです。 この結果を受けて、東京大学の岩坪威教授は「症状の進行を遅らせるはっきりした効果が確認できた」と述べました。 今後、エーザイは日本とヨーロッパでも3月までに「レカネマブ」の承認を申請する方針を示しています。
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水分摂取が糖尿病や心不全を防ぐ!?高齢者が脱水状態になりやすいワケ

新たな研究で、十分な水分補給をすると、心不全や糖尿病など慢性疾患の発症を抑えられる可能性が示されました。 この研究はアメリカ国立衛生研究所によっておこなわれたものです。 水分摂取が慢性疾患のリスクを軽減 研究は1万1000人以上の成人を対象に実施されました。 研究グループは、水分摂取量が減ると血液中のナトリウム濃度が上昇することに着目。対象者のナトリウム濃度を調査しました。 その結果、血中のナトリウム濃度が高い人はそうでない人に比べて、糖尿病や心不全などの慢性疾患を発症するリスクが64%増加することが判明したのです。 この研究をリードしたナタリア・ドミトリエヴァ氏は「十分な水分補給をすると、健康寿命が伸びることが示された」と話しています。 高齢者が水分補給しやすくなる工夫 高齢者の多くはのどの渇きを自覚しにくい傾向にあります。また、トイレ介助が必要な高齢者の中には、「介助してもらうのが悪いから」とトイレに行く回数を減らすために、水分補給をあまりしない人もいます。 しかし、高齢者は体内に水分を蓄える機能が低下していて、脱水症状が一般成人よりも起こりやすいため、余計に水分補給が必要なのです。 では、どうすれば高齢者が進んで水分補給をするのでしょうか? 例えば、饅頭のような水分がほしくなるようなおやつと一緒にお茶を出すという方法や、食事には味噌汁などの汁物を必ずつけるなどの方法があります。このように、食事やおやつと同じタイミングで、少しでも多く水分を摂ってもらうように工夫すると良いかもしれません。 水分を飲み込む機能が低下している高齢者には、水の代わりにゼリーを食べてもらうのも良いでしょう。ゼリーはほとんど水分でできているため、食べることが水分補給にもなるのです。 冬でも知らず知らずのうちに体内の水分は失われています。脱水にならず、長く健康に過ごすためにも、水分を多めに取るように心がけることが大切ですね。
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介護施設の中で初詣?入居者と職員が本格神社を手づくりしたワケは

長野県塩尻市にある特別養護老人ホームで、鳥居や絵馬掛けを利用者と職員が共同で作り上げる神社作りがおこなわれました。 新型コロナの流行が長引き、初詣に行くのが難しい状況が続いています。そこで職員が、初詣に行けない利用者のために「神社作り」を提案し実現に至ったとのことです。 特養で「神社作り」 施設内に突如として現れた神社は、利用者約10人と職員7人が共同で制作し、12月末に完成したそうです。 高さが2m以上ある鳥居の骨組みは、アルミ缶でできているとのこと。またアルミ缶の上に赤いテープを巻きつけることで「鳥居っぽさ」を表現しています。 またしめ縄は、手先が器用な利用者が麻ひもを三つ編みにしたものを使用。絵馬かけや賽銭箱は段ボールに木目を写した紙などを用いて、なるべくリアルに再現してあります。 正月には、このお手製神社で利用者と職員が初詣。利用者からも「とても素敵な神社ができた」と好評だったそうです。 介護における制作レクの意義とは 今回の「お手製神社」のように、職員と利用者が一緒になって何かを作るイベントが、介護施設では頻繁におこなわれます。 どういった理由で、「お手製神社」のような制作レクが実施されているのでしょうか? 主に3つの理由が挙げられます。 1つ目の理由は「生活意欲の向上やコミュニケーションの活性化」です。職員や他の利用者と共同で作業することで、そこにコミュニケーションが生まれます。他者とのコミュニケーションを通して、生活への意欲を向上させるねらいがあるのです。また、コミュニケーションを取ることで、認知機能の改善も期待できます。 2つ目の理由は「手先の機能の維持と向上」です。今回、利用者がしめ縄を編んだように、手先を利用者に使ってもらうことで「ものを掴む」「ひもを結ぶ」などの手指の機能の維持や向上を図ります。 3つ目の理由は「上半身の筋力維持と向上」です。一定時間姿勢を保ったまま作業に取り組むことで、背筋や腹筋などの上半身の筋肉を鍛えられるのです。 「お正月」は古くからある日本最大の祝い事で、高齢者も楽しみにしていることが多いです。外出が厳しい高齢者が身近にいたら、お正月にちなんだ何かを手作りすると喜ばれるかもしれませんね。
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高齢ドライバーの車が猛スピードで追突。”サポカー”に乗り換えもアリ?

2022年12月29日の愛知県で、後ろから来た車が前方の車に追突し、その車に乗っていた男女2人が怪我をする事故が起きました。 証言から、追突した車を運転していたのは高齢の男性と見られています。 事故の詳細 男性が交際相手の女性と年末の買い物に車で出かけた帰り、猛スピードで後ろから接近してくる車があったそうです。 男性は後方に迫る車に気づくもどうしようもできず、車が後ろから衝突。男性が運転していた車は事故の衝撃で前の車にぶつかりながら、隣の車線にはじき出されました。 男性と交際相手の女性は病院に搬送され、男性は首や背中に痛みを訴えているものの、2人とも命に別状はありませんでした。 なお、この男性によると、追突した車を運転していた人は高齢の男性だったそうです。 追突された男性は医師の診断を待って被害届を提出するとのことです。 高齢ドライバーは安全運転サポート車の検討も 高齢ドライバーによる事故が後を絶ちません。 運転免許証を返納するのが事故を防ぐ確実な方法ですが、アクセスが悪い地域などで車を運転せざるを得ない高齢者がいることも事実です。 そこで警視庁は、高齢のドライバーに対して、安全運転をサポートする機能を搭載した車「セーフティー・サポートカー(通称:サポカー)」の導入を推奨しています。 サポカーを運転中に前方の車と衝突する危険がある場合、センサーがそれを察知して警報が作動。それでも止まらない場合は自動でブレーキをかけてくれるのです。 さらに、高齢ドライバーに向けた「サポカーS」は、衝突防止機能に加えて、車線をはみ出しそうになったら警報を鳴らしたり、自動でライトを切り替えて前方の歩行者の様子をわかりやすくしたりといった機能も搭載しています。 身近の高齢者で車を運転する人がいたら、事故を防ぐために何ができるのかを一度話し合っておくと良いかもしれません。
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静岡県、高齢者虐待が3年ぶりに減少。しかし「介護の放棄」は増加

静岡県の調査で、県内における高齢者に対する虐待の件数が3年ぶりに前年度より減少したことが明らかになりました。 すべての都道府県は、毎年、各自治体で発生した高齢者虐待の件数を記録しています。今回は静岡県がその内容を公表した形です。 調査の概要 静岡県は、2021年度中に静岡県内で起きた高齢者に対する虐待の件数を各市町村にアンケート調査。その結果、2021年度に起きた高齢者虐待の件数は428件だったことが判明しました。 これは、前年度より22件下回っている数字です。虐待件数が減少に転じたのは、2018年度以来3年ぶりとなります。 調査の詳細 静岡県内で起きた高齢者虐待の総数428件のうち、大半の409件が家族からの虐待が占めています。介護施設の職員などによる虐待は19件でした。 虐待を種類別に分類してみると、高齢者を殴ったり身体の自由を制限したりするなどの「身体的虐待」が65.2%で最多。高齢者を侮辱したり言葉で脅したりするなどの「心理的虐待」が35%、食事を与えないなどの「介護や世話の放棄(ネグレクト)」が30%でした。 前年度と比較すると全体的には件数が減っていますが、ネグレクトの件数は前年度より増えていることも明らかになりました。 今回の調査により、家族などから虐待を受けた高齢者を、虐待した人から離した事例が32.8%あったことも明らかに。虐待した家族などから離された高齢者への対応は、介護保険を利用して高齢者施設に送ったケースが半数を占めました。 虐待が発覚しても虐待した家族と高齢者が一緒に住み続ける場合は、家族に対して助言をしたりケアプランを見直したりといった対応策が取られたこともわかりました。 静岡県の福祉長寿政策課は、虐待の背景には介護疲れや孤立感があることが多いと指摘しています。 介護に悩んだら、まずは近隣の地域包括支援センターに相談するのが大切ですね。
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「老人ホーム入居の名義貸して」高齢女性が計2000万円だまし取られる

「老人ホームに入りたい人がいるから、あなたの名義を貸してほしい」などの電話を受け、北海道に住む高齢女性が現金およそ1500万円をだまし取られる事件が発生しました。 警察は詐欺事件として捜査を進めています。 北海道で詐欺事件が発生 警察の調べによると、2022年10月下旬、北海道北広島市に住む80代女性に見知らぬ男から電話があったそうです。 男は老人ホームの関係者を名乗り「あなたは老人ホームに住む枠に入った。もし入る予定がないなら、入りたい人にあなたの名義を貸してほしい」などと言いました。 さらに、今度は弁護士を名乗る男からも電話がかかり「あなたは名義を貸している。名義貸しは違法だ。現金を国に差し押さえられる前に、私がお金を預かる」と金銭を要求されたのです。 女性はその電話に応じてしまい、複数回にわたって現金およそ1500万円を口座に振り込んだり宅配便で指定された場所に送ったりしました。 この女性の話を息子が聞き、警察に相談して事件が発覚。警察は捜査を始めました。 また、札幌市在住の別の高齢女性も同様の手口に遭い、現金およそ500万円をだまし取られています。 警察は、「宅配便で直接現金を送る行為は法律で禁じられている。もし宅配便で現金を要求してきたら、まずは警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。 北海道の対策 相次ぐ詐欺事件を防ぐために、北海道は民間・行政ともに対策に乗り出しています。 例えば、函館市のとある量販店では、電話を使った詐欺に対応した固定電話のコーナーを設けてあります。 その固定電話に電話がかかると、「この音声は録音されている」という趣旨の自動音声が流れ、録音してくれるのです。 また万が一怪しい電話を受けても、「迷惑ストップ」というボタンを押せば「この電話はこれ以上受けることができない」という自動音声が流れ、電話を切ってくれます。 北海道の今金町では、電話を使った詐欺に効果がある機能がついた固定電話を購入した65歳以上の高齢者に、現金を補助する取り組みを始めました。 今金町くらし安心課の岸哲郎氏は「特殊詐欺の被害がかなり発生しているという情報がある。この制度で、被害に遭う人を減らしたい」としています。
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浴槽と介護ベッドがひとつに!?「入浴タイムズ」で”楽”な介護を

2022年12月28日、住宅の建築や介護用機器の製造・販売などを手がけるアイガー産業株式会社は、寝たままお風呂に入れるベッド「入浴タイムズ」の試験用モデルと、トイレの機能もついた「入浴タイムズplusトイレ」を同時に発売しました。 この商品は寝た状態のまま入浴ができるため、介護者の負担軽減につながるとしています。 「入浴タイムズ」の特徴 「入浴タイムズ」は外部が木でできていて、スノコを閉じた状態だと木製ベッドとなります。また、スノコを外すとベッドの中は浴槽になっていて、お風呂としても使用可能です。 さらに、入浴時に取り外すスノコは左右別々に取り外せるため、利用者は寝た状態のままベッドから浴槽に移れる構造になっています。 「入浴タイムズ」の使い方 「入浴タイムズ」の使い方は以下のとおりです。 入浴者の身体を布団ごと手前にずらす 入浴者の身体の下から布団を取り除く 服を脱がせて、寒くならないように入浴者にタオルなどをかける 奥側のマットレスとスノコを外し、バスタブにお湯を張る 入浴者を足から順に浴槽に浸けていく 全身がお湯に浸かったら、反対側のマットレスとスノコを外して入浴する 入浴が済んだら、排水し、浴槽やベッド部分の水気をふき取ります。そして今度は、スノコとマットレスを片方取り付け、入浴者を上半身からマットレス部分に上げる…と逆の手順を踏むことでまたベッドに寝てもらえます。 以上のように、寝た状態のまま入浴ができるため、介護者のみならずこのベッドを利用する高齢者も楽になるでしょう。 一方で、一般的な介護用ベッドに備わっているリクライニング機能が「入浴タイムズ」にはありません。 そのため、ベッド上で利用者が起き上がるためには、自力で起き上がるか介護者が上体を起こす必要があります。「入浴タイムズ」を使う場合は外部に手すりなどを取り付けると良いかもしれません。 さらに「入浴タイムズ」には柵もないので、壁側に配置するなど利用者の転落を防止することも大切です。 介護を受ける人の身体状況や介護する環境などに合わせて、適切な介護用具を選んでいきたいですね。
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99%の高齢者が「旅行に行きたい」!今年こそは「リベンジ旅行」を

温泉の宿泊予約サービスなどを提供している株式会社ゆこゆこが、60歳以上の高齢者に対して旅行意欲に関する調査をおこないました。 この結果、大半の高齢者が「2023年は旅行したい」と考えていることが明らかになったのです。 調査の概要 今回の調査は、アンケートフォームを使用したオンライン調査と、電話による聞き取り調査の2パターンの手法で実施されました。それぞれの詳細は以下のとおりです。 【オンライン調査】 期間:2022年12月6日~12月12日 対象:宿泊予約サイト「ゆこゆこ」会員である60歳以上の高齢者 人数:2150人 【電話による聞き取り調査】 期間:2022年12月7日~2022年12月9日 対象:宿泊予約サイト「ゆこゆこ」会員である60歳以上の高齢者 人数:119人 旅行意欲に関する調査 調査の中で、「2021~2022年の期間で旅行に行ったか」という質問に対し、「2021年に旅行に行った」という回答が81.7%、「2022年に行った」という回答が91.7%と、大半の高齢者が旅行に行ったことが明らかになりました。 また「2023年に旅行に行きたいか」と質問すると、98.5%の高齢者が「旅行に行きたい」と思っていることが判明。コロナ禍が落ち着いてくるに従って旅行熱も高まっていることがわかりました。 「2023年に旅行に行きたい」と答えた人の中には、「しばらく旅行に行っていなかったけれど、2023年こそは旅行に行きたい」と「旅行リベンジ」に燃えている人が16.2%いることも明らかになったのです。 「しばらく旅行していないから2023年は旅行したい」と思っている人にその理由を尋ねたところ、「感染対策が取られている宿泊施設だったら問題なさそうだから」「全国旅行支援による割引やクーポンを活用したい」という声が。また「身体が元気なうちに観光を楽しみたい」と思っている人も一定数いることが明らかになりました。 今回の調査結果から、国の後押しもあって高齢者の旅行熱が高まっていることが判明しました。 ただ、今年の冬はインフルエンザと新型コロナが同時に流行するリスクが懸念されています。感染対策を万全にして、旅行を楽しみたいですね。

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

介護の基礎知識

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