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デイサービスでの脳トレ15選|メリットと注意点の解説

デイサービスで脳トレを実施したいと考えたとき、どんなことをすれば良いのか?どんな効果があるのか?などの疑問もあるでしょう。 この記事では、さまざまな脳トレとその実践方法、効果や実施する際の注意点をわかりやすく解説します。 漢字・日本語クイズ 漢字や言葉のクイズは、アレンジがしやすく、さまざまなパターンで問題をつくることができます。熟語の穴埋めクイズであれば、図版のように、中央の空欄に入る共通漢字を考え、4つの二字熟語を完成させる問題もおすすめです。 ほかにも、正しい送りがなを選ぶ、難解漢字の読み方を考える、対義語を当てるクイズなどがあります。クイズでは、一般的な漢字や言葉を選ぶことが大切です。また、ヒントも用意しておくと良いでしょう。 計算問題 計算力は年齢を重ねるごとに衰えてしまうため、定期的に計算問題を解くことは大切です。 簡単な足し算・引き算を繰り返し解くだけでも、脳は活性化されます。難解な問題で頭を悩ませるよりも、問題が解けたときに達成感を得ることや、楽しんで取り組めることの方が重要です。 脳トレの代表的な計算問題としては、計算式の一部の数字が空欄であったり、計算記号が空欄になっている虫食い問題が挙げられます。複数の数字の足し算・引き算など、応用した問題もおすすめです。 早口言葉の音読 早口言葉の音読は、滑舌を意識して発声することで脳が活性化するほか、口腔内の筋力が鍛えられ、誤嚥を防止する効果も期待できます。また、利用者同士の音読を聴き合いながら大人数でも楽しめるトレーニングです。 早口言葉といっても、発声の速度を重視する必要はありません。 まずはゆっくり、簡単な文章を音読します。繰り返し発声でき、少し速度を早めても発声できたら、少し難しい文章にしてみる、といったように段階的におこないましょう。 昭和クイズ 昭和を思い起こすものや、当時の印象的な出来事などを題材にしたクイズです。 クイズを通して過去の出来事を思い出すと同時に、当時の自分を思い出すことができるため、回想法の役割も果たします。回想法には、自信を取り戻したり、自発性が生まれることで認知症を予防する効果があります。 机上でおこなう形式でも良いですが、スタッフが問題を読み上げて、利用者に回答してもらう方法もコミュニケーションが増えておすすめです。 回文 回文とは、「たけやぶやけた」などのように、上から読んでも下から読んでも同じ文章のことをいいます。図版のように、回文の文字を一部穴埋めにして、空欄に入る文字を考える出題方法が代表的です。 初めは短い回文を出題して、徐々に長い回文にしてみましょう。また、回答しやすくするためにヒントを用意しておくのもおすすめです。 間違い探し 間違い探しは、集中力や注意力、記憶力などを鍛える脳トレです。一見同じように見える2つの絵を見比べて、間違っている箇所を探す方法が一般的ですが、複数の絵の中からひとつ異なっている絵を探す出題方法もあります。 まずは描かれているイラストが大きく簡単なものから出題し、次第に間違い箇所の数を増やしたり、左右や上下が反転している絵の間違い探しにするなど、難易度を少しずつ上げていくとさらに良いトレーニングになるでしょう。 なぞなぞ なぞなぞは、気楽に取り組める脳トレのひとつです。 答えを考えているときは、普段よりも想像力を大きくはたらかせるため、脳への良い刺激になり認知症の予防にも役立ちます。また、利用者同士のコミュニケーションが自然に生まれ、和やかな雰囲気になるメリットもあります。 なぞなぞのテーマは、動物やスポーツ、季節に合わせたお題など、利用者にとって身近なものを選ぶのがおすすめです。また、なぞなぞは難しすぎないほうがよいでしょう。 糸電話で伝言ゲーム 紙コップで作った糸電話を使い、文章を順番に伝言していくゲームです。お題は自由ですが、なるべく短く、身近な文章が良いでしょう。四字熟語やことわざ、早口言葉などもおすすめです。 伝言ゲームでは、聴き取った文章を記憶して次の相手に伝える必要があるため、記憶力を鍛えることができます。最後の人までお題の通りに伝わっていれば達成感がありますが、文章が変わってしまっていても面白く、場が盛り上がるでしょう。 都道府県当てクイズ 都道府県当てクイズは、さまざまなヒントを参考に、どの都道府県を指しているかを当てるゲームです。記憶をたどり、知識をアウトプットするため、脳の刺激になります。ヒントは複数用意し、必ず答えにたどり着けるようにします。 例えば、図版のように、都道府県のシルエットをひとつ目のヒントにする場合、シルエットで回答できなければ、地方区分、特産物、観光スポットといったように、ひとつずつヒントを追加しましょう。 制限付きしりとり しりとりにテーマなどの縛りを設けることで、通常のしりとりよりも言語能力や記憶力をトレーニングできます。道具などを用意する必要がないため、手軽におこなえる脳トレです。 例えば、国名・動物などのテーマ縛りしりとりや、文字数縛りのしりとり、カタカナ言葉禁止のしりとり、暗記しりとりなどがあります。 しりとりのテーマによって難易度が変わりますので、利用者に合わせたものを選びましょう。 連想ゲーム 連想ゲームは、代表的なものに古今東西ゲームがありますが、ほかにも、いくつかの言葉をヒントに答えを連想する方法があります。例えば、「冷たい」「固い」「透明」で連想されるものはなにか?という問題なら、答えは「氷」となります。 古今東西ゲームは、すでに誰かが挙げたものは答えられないため、記憶力をきたえられます。いくつかのヒントをもとに答えを連想する場合は、言葉を関連づけて選び出す力、想像力などを鍛える効果があります。 イントロクイズ 楽曲のイントロ部分のみを流し、曲名を当ててもらうクイズです。楽曲は、童謡や懐かしの流行曲、定番の演歌など、利用者に馴染みのあるものを選ぶと良いでしょう。 馴染みのある音楽を聴くことで、リラックス効果が期待できるほか、コミュニケーションが生まれるきっかけにもなるでしょう。また、クイズを通して想起する力を鍛えることもできます。 文字並び替えゲーム 文字の順番が入れ替わっている言葉を読み、元の言葉は何かを当てるゲームです。制限時間内に答えられたら成功です。 例えば、図版の元の言葉は何でしょう? 答えは「かまきり」です。 通常はカタカナで表記する言葉がひらがなになっているだけでも、少しわかりづらくなります。文字数を徐々に増やして難易度を上げていくのもおすすめです。 手遊び 脳トレには、頭を使うものだけでなく、手先を使った手遊びも有効です。単純な動作でも、リズムに合わせて動かしたり、左右で異なる動作をすることで脳が刺激されます。 ここでは、脳トレに有効な手遊びとして以下を紹介します。 指を動かして体操 じゃんけん あやとりやお手玉などのアイテムを使って遊ぶ どれも座ったままおこなうことができ、身体への負担が少ないことがポイントです。 怪我防止のためにも、手遊びの前後に手指の体操を実施しましょう。 お題ビンゴ お題ビンゴとは、数字のビンゴゲームをアレンジしたものです。マス目が空白の用紙に、お題で連想する言葉を各自で書いてもらいます。例えば、お題が「フルーツ」であれば、「りんご」「バナナ」「みかん」などと書きます。 ルールは数字ビンゴと同じで、書いた言葉を一人ずつ読み上げていき、自分の用紙にある言葉が読まれたら丸をつけます。縦・横・斜めどこか一列が揃えばビンゴです。テーマは利用者が考えやすいよう、身近なものにすると良いでしょう。 デイサービスで脳トレを実施するメリット 次に、デイサービスで脳トレを実施する場合、どのような効果やメリットが期待できるのかを解説します。 利用者同士で交流ができる デイサービスで脳トレをおこなうメリットのひとつは、利用者同士のコミュニケーションを促し、交流を深めるきっかけになることです。クイズやゲーム形式にすることで、自然と会話が生まれたり、笑いのある和やかな雰囲気をつくることができます。 個々の身体・認知状況を考慮した内容にすれば、利用者全体で楽しめるのもポイントです。 脳の活性化につながる 脳トレでは、記憶する、思考する、手先を動かすなど、普段あまり使わない脳の部分を刺激します。繰り返しおこなうことで脳が活性化され、認知症の予防や進行を抑える効果が期待できるといわれています。 生活の質を高める 自分らしく、充実した生活を送るためにも、生活の質(QOL : Quality of life)を向上させることは大切です。脳トレは、クイズやゲームを通して達成感や充実感を得られるため、生活の質を高めることにも繋がります。 身体・認知機能の低下を感じている方は、デイサービスの脳トレを通して自信を持てるようになったり、利用者同士の交流によって心がリフレッシュできるメリットもあります。 デイサービスで脳トレをおこなうときの注意点 デイサービスで脳トレをおこなうときに最も大切なのは、利用者が気軽に楽しんで取り組めることです。脳トレの目的は、正解や成功することではなく、頭を働かせて答えを導き出すことです。間違えたり、失敗してもストレスを感じさせないよう配慮しましょう。 脳トレの内容は、シンプルで分かりやすいルールであること、簡単すぎず、難しすぎない問題であることも大切です。また、利用者同士でコミュニケーションを取りながらおこなえるものがおすすめです。グループに分かれて取り組む場合は、劣等感を持ってしまう方もいるため注意しましょう。 デイサービスでの脳トレに関するよくある質問 脳トレの目的はなんですか? さまざまなゲームやクイズ、手遊びを繰り返しおこなうことで、記憶力や思考力、注意力などの認知機能を高める目的があります。また、利用者同士の交流による脳の活性化や、生活の質の向上を図ります。 脳トレのレベルはどうしたら良いですか? 利用者の身体・認知機能の状況はさまざまです。問題の内容に得意・不得意もあるため、初級・中級・上級といったように段階的に問題を用意し、個々の状況に合わせて出題しましょう。幅広い分野から出題し、各利用者の満足度を高めることも大切です。 脳トレの時間はどのくらい必要ですか? 問題を解く時間が短いと、利用者が焦りを感じてストレスになる場合もあるため、所要時間を考慮し、適切な時間を確保することが大切です。時間内に解答できれば、達成感や満足感が得られます。時間があまりとれない場合は、短時間で取り組めるものを選びましょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "脳トレの目的はなんですか?", "acceptedAnswer": { "@type": ...

2023/03/31

デイサービスで受けられる機能訓練|具体的な内容とデイケアとの違い

デイサービスで提供されるサービスのひとつが機能訓練です。心身共に健やかな日常生活を送れるよう、デイサービスを選ぶ際は実施される機能訓練にも注目してみましょう。 今回は、機能訓練の目的や実施される内容、対象者のほか、リハビリとの違いについても解説します。 デイサービスの機能訓練の主な目的 デイサービスでは、利用者の生活の質の向上を目的に、食事やトイレ、入浴、着替えなどの動作をスムーズにおこなうための「日常生活動作(ADL)訓練」が実施されています。 また、「歩けるようになりたい」「認知症を予防したい」といった機能訓練のニーズは利用者ごとに異なります。このため、利用者に合わせた機能訓練をおこなうことで、より質の高い生活の実現を目指しているのです。 デイサービスで受けられる機能訓練 デイサービスでは、食事や入浴などの日常生活支援やレクリエーション、機能訓練などのさまざまなサービスが提供されます。機能訓練は、主に日常生活動作を向上するために次のようなプログラムが実施されます。 ラジオ体操 歩行訓練 段差を昇降するといった身体的な運動 マッサージ  脳トレ(クイズやパズルなど) 口腔体操 デイサービスで受けられる機能訓練の対象者 デイサービスは介護保険法に基づく介護施設で、利用には要介護1以上の認定が必要です。そのため、要支援1~2の方や要介護認定を受けていない方はデイサービスで機能訓練を受けられません。 デイサービスの機能訓練は有資格者が対応 デイサービスの機能訓練は機能訓練指導員が担当します。機能訓練指導員は利用者本人やその家族の要望を聞いたうえで必要な訓練を判断し、「機能訓練計画書」を作成。ほかのスタッフと協力して機能訓練を実施します。 機能訓練指導員には以下のいずれかの資格が必要で、資格によって業務内容が異なります。 【機能訓練指導員に必要な資格一覧】 看護師または准看護師 理学療法士(PT) 作業療法士(OT) 言語聴覚士(ST) あん摩マッサージ指圧師 柔道整復師 鍼灸師(鍼灸師以外の機能訓練指導員が在籍する施設にて半年以上の実務経験が必要) 個別機能訓練加算を確認しておこう 「個別機能訓練加算」は、機能訓練指導員が中心となって利用者に合わせた個別の機能訓練を提供した場合に加算されます。従来からの個別機能訓練加算Ⅰと2021年に新設された個別機能訓練加算Ⅱがあり、個別機能訓練加算Ⅰの追加費用は1日あたり56~85円です。厚生労働省に訓練計画の情報を提出してフィードバックを受けると、個別機能訓練加算Ⅰに加えて個別機能訓練加算Ⅱも加算されます。個別機能訓練加算Ⅱの追加費用は1ヵ月あたり20円です。 機能訓練とリハビリの違い 機能訓練とリハビリはどちらも身体機能の改善を目的にしているため混同されがちですが、厳密には異なります。 機能訓練は、機能訓練指導員の作成した機能訓練計画書をもとに実施すれば、スタッフの資格は問いません。一方リハビリは、医師の指示に基づいて理学療法士や作業療法士などの有資格者が実施します。それぞれの目的や内容について見ていきましょう。 機能訓練は日常生活に必要な動作の「改善」と「減退防止」 デイサービスの機能訓練は、介護保険サービスとして提供されます。介護保険の大きなテーマに「自立支援」があり、実現には「改善」と「減退防止」が重要です。このため、機能訓練をおこなうことで、要介護状態から要支援や自立状態への改善や進行予防を目指します。 実施される内容は、全員でおこなう体操や歩行が困難な人の歩行訓練・筋肉トレーニングなどのほか、ゲームや歌といったレクリエーションとしても提供されます。 リハビリは医師の指導のもと身体機能の「回復」と「維持」 リハビリは、医師の指示をもとに理学療法士などが機能の維持、回復のためにおこなう医療行為です。具体的には、ケガから回復するためにマンツーマンで指導を受けながらおこなうトレーニングなどが該当します。 リハビリ特化型デイサービスとは? 「リハビリ特化型デイサービス」は、通常のデイサービスよりも機能訓練に重点を置いた施設です。 提供されるサービスは、通常のデイサービスが食事や入浴などの日常生活のケアが中心なのに対し、リハビリ特化型デイサービスでは体操や歩行訓練、マシントレーニングなどがメインです。 また、通常のデイサービスの機能訓練は体操など集団でおこなうものが多いですが、リハビリ特化型デイサービスでは利用者一人ひとりの身体能力に合わせた個別機能訓練を実施しています。 さらに、通常のデイサービスのサービス提供時間は7時間〜9時間が一般的なのに対し、特化型デイサービスは3~5時間の短時間で運営する施設が多いです。 デイサービスとデイケアの違い デイサービス(通所介護)デイケア(通所リハビリテーション)対象者 要介護の認定を受けている方 ...

2023/03/27

お泊りデイサービスってどういうところ?|提供されるサービスと利用方法

「お泊りデイサービス」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 お泊りデイサービスとは、デイサービス(通所介護)の施設で利用できる宿泊サービスのこと。介護者の帰宅が遅くなってしまう場合などにも便利なサービスです。 この記事では、お泊りデイサービスのサービス内容や利用方法などを解説します。 お泊りデイサービスの概要 お泊りデイサービスは、通常のデイサービス利用後に、そのまま同じ施設に宿泊できるサービスです。通い慣れた親しみのある場所に宿泊できるため、利用者の精神的な負担は少ないといえます。 介護保険制度は適用されませんが、サービスの質を確保するために厚生労働省からガイドラインが出されており、安心して利用できる環境です。また、ショートステイ(保険適用の短期入所介護)の空きが慢性的に少ないことからも、その需要は高まっています。 介護者の体調不良や出張、冠婚葬祭などの緊急時に便利なサービスですが、介護のレスパイト(ひと休み、息抜き)を目的に利用を検討するのもおすすめです。 お泊りデイサービスの3つの基準 利用者が安心してお泊りデイサービスを利用できるよう、施設には以下の3つの基準が設けられています。 施設の人員基準 以前は、介護の知識がない職員でも、夜間専門人員として介護にあたることが認められていました。しかし、ガイドライン策定により、現在は介護職員または看護師を1名以上常駐させることが規定されています。 また、利用人数にも定員があり、日中の利用定員の半分以下で、最9名までという決まりになっています。 施設の設備基準 宿泊室は個室で、基本的に1名での利用となりますが、希望する場合は2名まで利用可能です。相部屋の場合は、プライバシー確保の観点からパーテーションなどで区切ることにより、最大で4名まで利用できます。 宿泊室の面積にも規定があり、一部屋あたり最低7.43㎡で四畳半以上の広さが確保されていなければなりません。 また、希望や必要があると認められる場合を除き、原則男女が同室で宿泊しないことも基準のひとつです。 施設の安全基準 災害などの非常時のために、保存食や飲料水、懐中電灯など、いざというときに必要なものを備蓄することも規定されています。また、消防法に規定されている、消火器やスプリンクラー、火災報知器などの消火設備を設置していなければなりません。 お泊りデイサービスの費用 お泊りデイサービスは介護保険が適用されないため、費用は全額自己負担となります。利用料金は施設が独自に設定できるためばらつきはあるものの、デイサービス利用料金の10割程度になっていることがほとんどで、相場は3,000円〜5,000円程です。ただし、要介護度によって料金が異なることもあります。 また、利用料金のほか、以下の費用が別途加算される場合があります。 食費 日用品(おむつ代など) 理美容代(※連泊の場合) 洗濯代(※連泊の場合) 施設によって利用料や諸費用の詳細は異なりますので、事前に確認しておくと良いでしょう。 お泊りデイサービスで提供されるサービス 宿泊する際に受けられる一般的なサービスを解説していきます。また、対応していないことも紹介します。 食事の提供 基本的には、宿泊する当日の夕食と翌日の朝食が提供されます。利用者一人ひとりの体調や状態に合わせた、柔らかく飲み込みやすい食事であることはもちろん、栄養バランスやカロリー、塩分などにも配慮したメニューになっています。 また食事の提供をコースやビュッフェ形式にして、利用者が宿泊中の食事を楽しめるように工夫している施設もあります。 食費は利用料金には含まれないため、別途費用を支払うこととなります。施設によって異なりますが、1食500円前後と考えておくと良いでしょう。 入浴の介助 日中のデイサービスで入浴を済ませる場合が多いですが、人員体制によっては、夜間も入浴可能な場合があります。就寝前に入浴することでリラックスでき、寝つきが良くなる効果も期待できるため、利用を検討しても良いでしょう。 なお、施設によってサービス内容は異なるため、夜間の入浴を希望する場合は事前に施設またはケアマネジャーに確認しておくと安心です。 排泄の介助 利用者が宿泊中も安心・快適に過ごすためにも、排泄の介助は重要なサービスのひとつです。 ひとりでは排泄の動作が難しい方や、排泄がうまくいかない方を適時介助します。一人ひとりの状態を確認しながら、決まった時間にトイレへ誘導したり、パッド・オムツの交換をおこないます。 口腔ケア 就寝前には、利用者の状態に応じて、歯磨きや入れ歯洗浄などの口腔ケアをおこないます。口腔内には、咀嚼や嚥下をはじめ、言葉を発するためにも重要な機能が備わっているので、しっかりと正しくケアすることが大切です。また、口腔機能が向上することで誤嚥性肺炎の予防にも繋がります。 ターミナルケアには対応していない 余命わずかな方が穏やかな時間を過ごせるよう、看護・介護的なケアをおこなうことをターミナルケアといいます。 お泊りデイサービスは短期間の利用が前提になっており、自治体によっては利用期間の上限も設定されています。また、医療処置もおこなえないため、ターミナルケアや見取りの対応は原則不可となっています。 お泊りデイサービスのメリット お泊りデイサービスには、主に以下のようなメリットが挙げられます。それぞれ詳しくみていきましょう。 慣れた施設での宿泊ができる 介護者の心身の負担を減らすことができる 利用者が家族以外と交流することができる 予約を取りやすい 慣れた施設で宿泊できる 初めての場所や人など、環境の変化が高齢者へ与える影響は大きく、体調不良に繋がる場合もあります。お泊りデイサービスは、日中利用しているデイサービス施設にそのまま宿泊するため、利用者の精神的負担も少なく、安心感をもって過ごせるのがメリットです。 また、日頃から慣れ親しんでいるスタッフが対応するため、利用者がリラックスしやすいのもひとつのポイントです。利用者の状態や性格を理解した上で、気持ちや希望に寄り添ったサービスを提供できるのは、お泊りデイサービスならではといえます。 利用者が家族以外と交流することができる 外泊は、普段と違う環境を楽しめる時間でもあるため、リフレッシュにもなります。また、家では普段食べない食事メニューを楽しめたり、ほかの利用者と長い時間一緒に過ごすため、交流を深めることもできます。 介護者の心身の負担を減らすことができる お泊りデイサービスは、介護者のレスパイトも目的のひとつです。日中のデイサービスからそのまま宿泊することができるので、泊まりがけの旅行に出かけるなど、ゆっくり自分の時間を過ごすことができます。 予約が取りやすい お泊りデイサービスを予約する場合は、日中のデイサービスと一緒に申し込む必要があります。宿泊のみでの予約は受け付けておらず、申し込みできる人が限られていることから、予約が取りやすくなっています。 ショートステイは慢性的に空きが少ないため、急用時に予約することが難しかったり、希望の日程で予約ができないことが多いです。一方、お泊りデイサービスは予約が取りやすいため、急な予約でも柔軟な対応が可能です。介護者にとっても利用者にとっても、いざというときに安心して頼れるサービスといえます。 お泊りデイサービスのデメリット お泊りデイサービスのデメリットとして挙げられるのは、以下の3つです。ひとつずつ解説していきます。 介護保険が適用されない プライバシー保護が不十分 原則、短期間での利用 介護保険が適用されない お泊りデイサービスは介護保険が適用されないため、費用が全額自己負担になるのはデメリットといえます。ショートステイが介護保険適用で自己負担1〜3割で済むのと比べると、負担は大きいと感じてしまうでしょう。 単発の利用であれば費用は抑えられますが、数十日単位で利用する場合はその分コストも上がってしまいます。利用日数が多いほど介護者の負担は軽減されますが、金銭面でのデメリットが大きいことは知っておきましょう。 長期間利用したい場合は、ショートステイなど介護保険適用サービスの利用が決まるまでの、繋ぎとして考えるのもひとつです。 プライバシー保護が不十分 設備基準では宿泊室1室につき1名で利用することが基本とされていますが、宿泊サービスを前提に考えられている施設ではないため、個室を用意するのが難しい場合もあり、相部屋になるケースも多いのが現状です。 各施設ではプライバシーを考慮し、パーティションなどで仕切るなど最大限の対策をおこなっていますが、完全に区切ることはできないため、利用者がストレスを感じてしまう場合もあります。 お泊りデイサービスの利用を検討する場合は、事前に施設のプライバシー保護対策について確認しておくと良いでしょう。 原則、短期間での利用 お泊りデイサービスは長期間の利用を想定したサービスではありません。長期間の利用を希望する方にとっては、原則短期間しか利用できないことはデメリットのひとつです。自治体によっては利用可能日数の上限が設定されている場合もあります。 また、宿泊サービスを利用する方が少なくないことから、入所施設化しつつある点が問題視されています。 お泊りデイサービスとショートステイの違い 似通ったイメージのあるお泊りデイサービスとショートステイですが、それぞれのわかりやすい違いは以下の通りです。順にみていきましょう。 介護保険の適用の有無 宿泊する居室の違い ショートステイは予約が取りづらい 介護保険の適用の有無 お泊りデイサービスとショートステイの違いとして、まず介護保険適用の有無が挙げられます。ショートステイは介護保険適用になるため、自己負担は1~3割で済むのに対し、お泊りデイサービスは保険適用外のため、全ての費用が自己負担になります。 ただし、ショートステイでも保険適用にならない費用があります。保険適用になるのは、利用料である基本料金です。滞在費や食費、理美容代などは全額自己負担になるため注意しましょう。 宿泊する居室の違い お泊りデイサービスの場合、宿泊を前提にした施設ではないため、個室には限りがあります。相部屋となり、ほかの利用者と宿泊するケースも少なくないため、十分なプライバシー保護の対応は難しい場合があります。 一方、ショートステイは、特別養護老人ホームあるいはショートステイ専門の施設を利用します。お泊りデイサービスに比べ、ショートステイの場合は個室も多く、プライバシーが確保された環境で過ごせるといえます。 ショートステイは予約が取りづらい ショートステイは、介護保険適用サービスのため人気があり、施設自体が少ないことからも、常に空きが少なく予約が取りづらいのが現状です。また、ショートステイを利用する際は、事前にケアマネジャーがケアプランを作成する必要があるため、利用開始までに時間がかかります。それに比べ、お泊りデイサービスは利用者が限定されており予約もとりやすいため、急な場合でも利用しやすくなっています。また、日頃から通っている場所にそのまま宿泊できるので、利用者にとっても安心感があるでしょう。 お泊りデイサービスの利用方法 ここでは、お泊りデイサービスの利用に役立つ方法を2つ紹介します。自分に合った方法を活用してみましょう。 ケアマネジャーに紹介してもらう インターネットなどから情報を得る ケアマネジャーに紹介してもらう 介護のスペシャリストであるケアマネジャーに相談し、お泊りデイサービスが利用できる施設を紹介してもらうのもおすすめです。 ケアマネジャーは、介護サービス事業者との調整をおこなう役割も担っています。利用者の状態や希望などをあらかじめ伝えておけば、希望に沿う最適な施設を探して提案してもらえるはずです。 現在担当のケアマネジャーがいる場合は、利用者の状態をすでに把握しているため、利用までスムーズに進めることができるでしょう。 インターネットなどから情報を得る 自分でインターネット検索をおこない、お泊りデイサービスを実施している施設を探してみるのもひとつの手です。 施設のホームページを見れば、サービス内容や費用などの詳細を知ることができます。自分で納得のいくまでじっくり調べることができるので、希望に沿った施設を選べるでしょう。 また、お泊りデイサービスを実際に利用したことのある人に相談し、紹介してもらうのもおすすめです。そのほかにも、地域包括支援センターなどの公的な相談窓口を利用する方法があります。さまざまな場所から情報を得て、比較検討してみましょう。 お泊りデイサービスに関するよくある質問 お泊りデイサービスはどんなところですか? お泊りデイサービスを利用できるのは、デイサービスを実施している施設です。日中のサービス利用後、そのまま施設に宿泊することができます。注意しておきたいのは、日中のデイサービスは介護保険適用ですが、お泊りデイサービスは適用外になることです。 お泊りデイサービスの費用はいくらですか? お泊りデイサービスは介護保険適用外となるため、費用は全額自己負担になります。一般的な費用相場は、1泊3,000円〜5,000円程度です。日中のデイサービス費用のおよそ10割程になると考えておくと良いでしょう。 お泊りデイサービスは何日利用できますか? 自治体によって連続利用可能日数はさまざまですが、最大で30日までとなっている場合が多いです。お泊りデイサービスは長期間の利用を想定していません。原則、短期間の利用になることを知っておきましょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": 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2023/03/24

デイサービスに必要な持ち物【リスト】|持っていってはいけない物も

「デイサービスにはどんな持ち物が必要なの?」「持っていかない方が良いものはある?」などと気になることもあるはずです。 そこで今回は、デイサービスに必要な持ち物や準備のコツを紹介します。ぜひ参考にして、デイサービスをより快適に利用してください。 デイサービスに必要な持ち物 デイサービスを利用するにあたって必要な持ち物は、主に身の回り品です。準備のポイントとともに紹介していきましょう。 衣類 衣類は季節や気候、利用者の状態に合わせたもの一式を用意します。長袖や半袖はもちろん、施設の空調に合わせて薄手のカーディガンで調節するなど、過ごしやすい服装を選びましょう。介護度によっては、下着を多めに用意しておくと安心です。 また、デイサービスの1日の流れに入浴介助が含まれている場合には、着ていた服とは別の新しい着替えを用意しておく必要があります。 室内着 下着 靴下 上着 日用品 日用品は、利用者が普段から使い慣れたものを準備しましょう。ただし、デイサービスの施設によってティッシュやタオルなどの日用品は貸してもらえることが多くあります。あらかじめ、施設に問い合わせてから準備すると良いでしょう。 洗面道具 歯ブラシ 歯磨き粉 コップ(壊れにくいプラスティック製のもの) 入れ歯ケース 入れ歯洗浄剤 ひげ剃り(電動) 箱ティッシュ バスタオル フェイスタオル ヘアブラシ 薬 デイサービスの持ち物で最も重要なものは、薬です。高齢者はいくつもの種類の薬を処方されることが多く、薬の分量や飲むタイミングの管理は難しくなります。 デイサービスに薬を持参する場合は、1回に飲む薬を小袋に分包し、服薬のタイミング「朝、昼、夕」と利用者の名前を必ず記入しておきましょう。また、処方内容がわかる説明書を添付しておくとさらに安心です。 内服薬 目薬 軟膏 湿布薬 吸入器 その他 普段から使っている老眼鏡や帽子など、日常生活の中で「あると便利だな」と思うものや使い慣れているものがあれば、事前に準備しておくと良いでしょう。例えば、手鏡があれば身だしなみに注意が払えるでしょう。 紙おむつや車いすを普段から使用している方は、あらかじめ施設への確認と用意が必要です。紙おむつを持参する場合は、一つひとつに名前を記入しましょう。 履物(室内用) 帽子(外出時に必要な方のみ) 眼鏡 眼鏡ケース 鏡 紙おむつ(普段、紙おむつを使用している方のみ) 車椅子(普段、車椅子を使用している方のみ) 車椅子用クッション(普段、車椅子を使用している方のみ) デイサービスの持ち物には「名前付け」が必要 デイサービスの持ち物にはすべて、必ずフルネームを記入しておきましょう。デイサービスでは入浴サービスや、汚れた衣類を洗濯してもらえるケースがあるため、持ち物に記名があれば、他の利用者の持ち物と取り違えてしまったり、なくしてしまう可能性を減らせます。 しかし、すべての持ち物や紙おむつなどの消耗品ひとつひとつに油性マジックで名前付けするのは、至難の業でしょう。便利に名前付けできるグッズを活用して、効率よくおこなうことをおすすめします。 消耗品には「名前スタンプ」がおすすめ 紙おむつや汚れもの袋の消耗品は準備する数も多く、名前付けしにくい素材です。さらに、消耗品はデイサービスに通うたびに新しいものを用意しなければならず、毎回手書きで記名していては手間がかかり面倒です。 そこで便利に使えるのが「名前スタンプ」。ハンコのように押すだけで名前付けできるので、消耗品に利用すると便利です。 名前スタンプが押しにくい物は「名前シール」が有効 衣類やプラスティック製のコップや歯ブラシなど、名前スタンプが押しにくい物には「名前シール」を利用すると便利です。「防水タイプの名前シール」や「衣類用名前シール」など、用途や素材に合わせて使い分けることをおすすめします。 デイサービスの持ち物の名前付けする場所 デイサービスの持ち物は、どこに名前付けすればわかりやすいのでしょうか? それぞれ詳しくみていきましょう。 シャツやトレーナーは「首元のタグ」や「洗濯タグ」 シャツやトレーナーなどのトップスには「首元のタグ」や「洗濯タグ」の近くに名前付けすると良いでしょう。 ただし、「名前シール」を首元のタグに貼ってしまうと違和感を感じてしまう可能性があるので、洗濯タグに貼り付けることをおすすめします。 ズボンは「履き口」や「洗濯タグ」 ズボンやパンツなどボトムス類には、「洗濯タグ」や「ウエストバンド」あたりに名前付けするとわかりやすくておすすめです。 高齢者の場合、「名前シール」が触れて擦れると肌に刺激を与えてしまう可能性があります。「名前シール」を貼るときは、肌に直接触れないところに貼るよう心がけましょう。 靴下は「土踏まず」 靴下の場合は「土踏まず」部分に名前付けするのがおすすめです。靴下は伸縮性があるので油性マジックで記名するのは難しく「衣類用名前シール」や「布用名前スタンプ」を活用すると便利です。 消耗品(ビニール袋など)は「正面」に 汚れたもの袋に使用するビニール袋などの消耗品は、正面部分にわかりやすく大きく名前付けすると良いでしょう。 消耗品はいずれ処分してしまうため、名前シールではなく名前スタンプを活用することをおすすめします。 洗面用具は「口や手をつけない場所」 コップや歯ブラシなどの洗面用具は、衛生的にも直接口や手が触れないところに名前付けすることをおすすめします。 また、洗面用具はたびたび水に濡れるため、通常の名前シールではすぐはがれてしまいます。「防水タイプの名前シール」に「保護フィルム」や「セロハンテープ」を重ねるなどの工夫をすると防水対策に効果的です。 デイサービスに持ち込みが禁止なもの 高価な現金(預金通帳・印鑑・有価証券など)の持ち込みは禁止 高価な物品や装飾品(高級腕時計や指輪など)の持ち込みは禁止 高齢者は不安感から、預金通帳や印鑑、高価な装飾品など下記のような高価な品を肌身離さず持ち歩くことがありますが、デイサービスに高価な持ち物や高額な現金を持ち込むことは避けましょう。 デイサービスは、スタッフや他の利用者など多くの人が共同で生活する場所です。高価なものを持っていることで疑心暗鬼になってしまうかもしれません。また、もし紛失してしまうようなことがあれば、トラブルを引き起こす原因にもなり得ます。 快適なデイサービス生活を送るためにも、利用者が高価なものを持ち込まないよう細心の注意を払いましょう。 デイサービスの持ち物に関するよくある質問 デイサービスにはどんなものを持っていけば良い? デイサービスを利用する際の持ち物は、主に衣類・日用品・薬など、日常生活でも必要な身の回り品です。またその他にも、その時々の気候や利用者の状況に応じて、カーディガンや紙おむつなど必要なものを持参すると良いでしょう。 デイサービスに持っていけない物はある? デイサービスには、高額な現金や通帳・印鑑、高価なアクセサリーや品物などを持ち込まないよう細心の注意を払いましょう。万が一紛失した場合、ほかの利用者やスタッフに疑いの目を向けるなど、トラブルに発展してしまう可能性があります。 衣類はたくさん持っていった方が良い? デイサービスは「日帰り」です。サービス提供時間は一般的に9~17時など朝食後から夕食前の時間帯に設定されています。そのため、衣類をはじめその他の持ち物についても、たくさん用意しておく必要はないでしょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "デイサービスにはどんなものを持っていけば良い?", "acceptedAnswer": { ...

2023/03/24

【1年分】デイサービスでの季節の行事|期待できる効果と実施のポイント

思うように外出できない要介護者の生活は単調になりがちです。 そんな利用者に楽しんでもらうため、多くのデイサービスでは、季節の移り変わりが感じられるイベントをたくさん企画、開催しています。 季節感を取り入れたイベントは、利用者の生活にメリハリを与え、利用者同士のコミュニケーションを深めて孤独感を解消してくれます。また、曖昧になりがちな時間や日時の感覚を取り戻すきっかけにもなります。 本記事では、利用者に楽しんでもらえるイベントの工夫やアイデア、イベントをおこなう際の注意点などを紹介します。 デイサービスでの季節の行事 デイサービスのイベントには、運動機能や認知機能の維持、向上、ストレス発散、他者とのコミュニケーション促進などの目的があります。 定期的におこなわれるデイサービスのイベントに季節感を取り入れることで、楽しみながら参加してもらうイベントとなります。 では、季節感を取り入れたイベントにはどんなものがあるでしょう。ここでは、季節の行事を取り入れたイベント例を、月ごとに紹介します。 季節の行事1月新年会2月節分3月ひな祭り4月お花見5月端午の節句、母の日6月父の日7月七夕8月夏祭り9月敬老会10月運動会11月紅葉狩り12月クリスマス会、忘年会 1月の行事:新年会 1月は新しい1年がスタートする大切な月です。おめでたい雰囲気が味わえる華やかな飾りつけは、新年会をおおいに盛り上げてくれます。利用者の家族を招待して交流したり、福笑いやおみくじなどを楽しむのもおすすめです。 みんなで初詣に出かけたり、施設内に手作りの鳥居をたててお参りするなどの工夫をしている施設もあります。 その他にも、絵馬づくりや餅つき大会、羽根つきなど、日本の伝統的な行事を取り入れたさまざまなレクリエーションが実施できる月です。 お餅をふるまうときは小さく切ったり、飲み物と一緒に提供するなどの配慮が必要です。 2月の行事:節分 スタッフが鬼になり、利用者が豆や、豆のかわりに新聞紙を丸めたボールを投げる豆まきを楽しむ施設が多くあります。豆まきには、投げるという機能訓練とストレス発散の効果が期待できます。 節分は地域によってさまざまな風習が存在するので、回想法レクリエーションとして利用者達の生まれ育った地域の風習を語り合うのも効果的です。 また、2月といえばバレンタインデーイベント。あたためたチョコレートに果物やカステラを浸して食べるチョコフォンデュを味わったり、オリジナルチョコデザート作りのレクリエーションも楽しめます。 3月の行事:ひな祭り ひな人形がある施設では、利用者と一緒に飾りつけの作業をおこなうだけでも華やかでウキウキとした気分になれるものです。折り紙や紙コップを使ったひな人形作りは、細かい作業による指先や頭の運動効果も期待できるのでおすすめです。 ひな祭りといえば女性中心のイベントですが、ひな人形の顔出しパネルを使った撮影会や、男性利用者に烏帽子を被ってもらうなど、女性のみならず男性も参加できるイベント作りも大切です。 日本の伝統的な遊びの「ハマグリを使った貝合わせ」は、男性利用者も神経衰弱を風流に楽しむことができるレクリエーションですよ。 4月の行事:お花見 春といえばお花見。日本人にとって特別感のある桜は、眺めるだけで心が弾みます。あたたかい風と春の日差しを浴びながらのお花見散策は、季節感を肌で感じることができる貴重な体験です。 外出が難しい利用者には、手作りの桜の木で室内を飾ったり、桜を題材にした俳句を作ったりなど、施設内で楽しむ工夫が必要です。また、敷地内にある花を眺めながらお花見弁当を食べるだけでも良い刺激になります。 デイサービスは、原則事業所内でのサービスです。介護保険サービスとして外出レクリエーションを実施するには、「外出することで機能訓練等を効果的に提供できる」という理由や目的のもと、あらかじめ各利用者の通所介護計画書の中に「機能訓練として外出レクレーションをおこなう」と記載しておく必要があります。車で外出するお花見ドライブなどは、機能訓練として認められない可能性があります。 5月の行事:端午の節句や母の日 5月初旬には端午の節句があります。折り紙や紙粘土で鯉のぼりを手作りしたり、端午の節句豆知識クイズ大会などが楽しめます。無病息災を祈願してしょうぶ湯を提供する施設もあるようです。 5月の第2日曜日の母の日は、女性利用者に喜んでもらえるイベントが中心となります。手作りメッセージカードをプレゼントしたり、メイクやネイルのサービスも大変喜ばれます。また、折り紙でのカーネーション作りは、指先の機能訓練を兼ねたレクリエーションです。 6月の行事:父の日 父の日は男性利用者が主役のイベントです。若い世代が多いスタッフから、「利用者がお父さんのような存在である」ことや「いつも会えるのを楽しみにしている」という気持ちを伝えるメッセージカードをプレゼントすると、きっと喜んでもらえるでしょう。 また、6月は雨が多く外出する機会が少なくなってしまいます。風船バレーやラジオ体操など、室内で体を動かすことができるレクリエーションを取り入れると良いでしょう。 7月の行事:七夕 七夕は、折り紙やアルミホイルを使ったキラキラと輝く天の川作りや、さまざまな難易度の笹飾り作りなど、指先の機能訓練になる工作レクリエーションがたくさん実施できます。 利用者によっては、七夕を幼い子どもの行事だからと嫌がる人もいるようなので、古くから伝わる伝統行事であることや、飾り物に込められた意味や由来を説明するなど、興味を持ってもらえる工夫をしてみましょう。 8月の行事:夏祭り 8月といえば、盆踊りや花火大会などワクワクするイベントが目白押しです。たこ焼きや焼きそば、チョコバナナなどを用意すれば、利用者にお祭り気分を味わってもらうことができます。輪投げやヨーヨー釣り、金魚すくいなども、アイデア次第では室内でも楽しめます。 また、準備の段階から利用者にもお手伝いしてもらうことで、達成感を感じてもらうことも大切です。利用者の家族を招待して、大々的に夏祭りを実施する施設もあるようです。 9月の行事:敬老会 敬老会とは、多年にわたり社会に貢献してくださった老人に敬意を表し、長寿を祝う行事です。高齢者が集まるデイサービスでは、敬老の会はとても重要なイベントです。 傘寿や米寿など節目の年齢を迎える利用者の表彰は、表彰者に特別感を感じてもらうとともに、表彰者以外にも「次は私が表彰してもらえる」という生きがいを持たせることができます。 日常的に子どもと関わることがない利用者のために、近隣の幼稚園や保育園の子ども達との交流を企画する施設もあります。 10月の行事:運動会 10月の第2月曜日はスポーツの日。この日に合わせて運動会を開催する施設が多くあります。適度な運動による身体機能の維持、向上に加え、運動したり、声を出して応援することによるストレス解消効果、職員や利用者同士間のコミュニケーション増加が期待できます。 競技が続くと疲れてしまうので、参加と見学の時間をバランスよく配分して計画をたてる必要があります。 デイサービスでおこなわれる運動会では、車いすでも参加できる以下のような競技が人気があります。 選手宣誓(利用者) 玉入れ 綱引き 応援合戦 職員によるダンス 座ったままリレーバトン渡し 11月の行事:紅葉狩り 美しく色づいた木々を眺めながらの散歩は、ストレス解消や脳への刺激になります。紅葉を眺めながら、栗やさつまいもなど秋の味覚が入ったお弁当を食べれば、より季節感を感じることができるでしょう。 4月のお花見同様、外出できない利用者がいる場合は、室内でのイベントも合わせて検討しておくことが大切です。 車を使った紅葉ドライブなど機能訓練につながらない外出レクリエーションは、介護保険サービスとして認められない可能性があるので注意が必要です。 12月の行事:クリスマス会や年末忘年会 クリスマス会のツリーやリースの飾り付けは、大人でもわくわく感が楽しめるものです。機能訓練を兼ねて装飾を手伝ってもらうこともできます。クリスマスケーキと、果物やアラザンなどの飾り物を用意して、オリジナルケーキ作りもおすすめです。 職員がサンタやトナカイの仮装をしたり、利用者にサンタ帽を被ってもらって一体感を演出すると、より盛り上がるでしょう。 クリスマス会では、以下のような出し物が人気です。 ハンドベルの演奏 合唱 折り紙でサンタクロース作り 忘年会には、新年の準備を兼ねて餅つき大会をおこなう施設もあります。「1年間楽しかったな」「来年も楽しみだな」と思ってもらえるような明るい雰囲気とともに、1年間通ってくれてありがとうの気持ちが伝えられると良いですね。 季節の行事で期待できる効果 利用者の笑顔を見ることができる楽しいイベント。季節感を取り入れたイベントの実施は、楽しいだけではなく、利用者にとってさまざまなメリットがあります。 季節感を味わえる 節分やお花見、ひな祭り、七夕、クリスマスなど、年間を通したレクリエーションの実施は、利用者に季節を感じてもらうことが目的のひとつです。 単調になりがちな日々に季節感を加えることで、時間感覚を取り戻したり、次のイベントへの期待感を持たせることができます。 脳の活性化につながる いつもとは違うイベントや特別感のある食事が利用者に刺激を与え、脳の活性化につながります。運営や飾りつけの手伝いには、機能訓練や承認欲求を満たす効果も期待できます。 身体機能の維持や向上が望める さまざまなイベントに参加し、いつもと違う行動や運動をおこなうことで、身体機能の維持や向上が望めます。また、装飾物の作成や飾りつけは、指先を使った機能訓練になります。 コミュニケーションが促進される イベントへの参加や運営の手伝いを通じて、スタッフや他の利用者とのコミュニケーションが深まり孤独感が緩和されます。 新年会や夏祭りなど、利用者の家族や地域の人たちが参加するイベントでの交流も、良い刺激になります。 生きがいを感じられる 楽しいイベントは、ストレスを発散し気持ちをリフレッシュさせてくれます。イベントで感じる「楽しかった」という思いは、次のイベントへの期待となり、楽しみに待つ生きがいとなります。 役割を経て達成感を得られる イベントを開催する際、可能な限り利用者に手伝ってもらうことで、利用者に使命感や達成感が生まれます。 また、周りの期待通りに仕事をこなすことで承認欲求が満たされて自己肯定感が生まれ、意欲向上、認知予防にもつながります。 季節の行事を実施する際のポイント 利用者やスタッフ、全員が楽しめるイベントを開催するにはどんな点を注意すれば良いでしょうか?イベントを運営する際に押さえておきたいポイントを紹介します。 利用者の性格を把握する 利用者一人ひとりの個性や、利用者同士の人間関係を理解してスタッフの間で共有しておくことで、馴染めない利用者への気配りが可能になり、利用者への無理強いを防ぐことができます。 利用者への敬意忘れない イベントが盛り上がると、楽しむあまり利用者を子ども扱いしてしまったり、マナーを忘れた対応をしてしまうことがあります。目上である利用者への敬意を忘れず、自尊心を傷つけないようにする注意が必要です。 台本を作っておく イベントを開催する際、事前に台本を作っておくと安心です。食事や入浴など、日常のサービスに支障が出ないようにするための時間配分や、スタッフの仕事分担も含めて台本を作成しておくと、イベントをスムーズに進行することができます。 イベント後は反省点や改善点を追記しておくと、翌年はより安心して進めることができるでしょう。 声は大きく、話すスピードはゆっくりにする 耳の遠い方に配慮し、イベントの進行やルール説明は大きくはっきりとした声で、ゆっくりと話しかけることを意識しましょう。 語尾がきつくなったり慌てた話し方をしてしまうと、怒鳴られていると感じてしまう人もいるので、優しくおちついた声を心がけることも大切です。 孤立している人がいないか気を配る デイサービスでのイベントは、参加者全員が楽しめることが大切です。しかし、利用者の中には、他者とのコミュニケーションが苦手な方がいるかもしれません。 人の輪に入るのが苦手な人は、馴染めないことに孤立感を感じてしまうこともありますので、参加しやすい雰囲気作りを心がけましょう。 体調の変化に注意する イベントでは、楽しむあまり自身の体調の変化に気づかずに没頭してしまうことがあります。スタッフも手いっぱいで体調への気配りがおろそかになってしまうこともあるかもしれません。 季節の変わり目や真夏、真冬などにおこなわれるイベントでは、特に体調の変化に注意を払う必要があります。まめに利用者への声かけをおこない、目を配るようにしましょう。 職員も行事を楽しむ みんなが笑顔で楽しめるイベントを開催するには、まず職員自身が楽しむことが大切です。 日常の業務と並行してのイベントの企画や準備は大変ですが、職員が一緒に楽しんでいる様子が利用者の気持ちをより一層盛り上げ、一体感のある笑顔があふれるイベントを実施することができます。 デイサービスでの季節の行事についてよくある質問 デイサービスでおこなわれる季節のイベントについて、よくある質問をまとめました。 季節の行事をする目的は何ですか? 季節を感じることができるイベントに参加することで、季節の移り変わりを肌で感じてもらうことができます。また、他の利用者や職員、利用者の家族や近隣の住民との交流を深めることも大きな目的のひとつです。 行事をする際、感染症対策はしていますか? 新型コロナウイルスなどの感染症の流行により、デイサービスでもさまざまな対策が必要になっています。利用者や職員の体温確認、マスク使用やアルコール消毒、手洗いの徹底、換気を常時おこなうなどの対策を実施している施設が多くあります。 レクリエーションとは何が違いますか? レクリエーションは、日常生活の中で楽しみながら、身体・認知機能の向上、維持を目的としています。イベントは、そのシーズンならではの季節感を盛り込み、利用者の生活に楽しみや生きがいを感じさせてくれる行事です。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "季節の行事をする目的は何ですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...

2023/03/23

デイサービスの人員基準|5つの職種と老人ホームとの比較

デイサービスでは、複数の職種の職員が連携して介護サービスを提供しています。どのようなサービスを受けられるかを知るために、職種ごとの仕事の内容や人員基準を知っておきましょう。 また、介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホームなど、ほかの介護施設の人員基準についても紹介します。 デイサービスには5つの人員基準があり、利用者が安心できる体制が整っている デイサービス(通所介護)は、入浴や食事などの介護や機能訓練を受けるために日帰りで通う施設です。利用者に適切なケアを提供するため、5つの職種について人員基準が決められています。 職種人員基準介護職員利用者の数が15人までは1人、利用者の数が16人以上の場合は、1人につき0.2人を加えた数が必要看護職員単位ごとに専従で1名以上必要生活相談員専従で1名以上必要機能訓練指導員1人以上必要管理者専従で1名 それでは、職種ごとの仕事内容と人員基準を詳しく見ていきましょう。 介護職員~日常生活のお世話をおこなう~ 介護職員は、介護や機能訓練、レクリエーションなどが主な仕事です。施設によっては送迎や食事作りを担当する場合もあります。 人員基準は、利用者の定員15名までは1人、15人を超える場合は5人ごとに+1名以上の介護職員を専従で配置するよう決められています。 専従とは、サービス提供時間帯にほかの業務をおこなわないことを指します。なお、デイサービスでは同じ施設内に生活指導員などの有資格者が必ず配置されているため、初任者研修や実務者研修などを受けていない人でも介護職員になることができます。 利用者が1人の場合はどうなる? 人員基準は実際の利用者数ではなく、定員に対して設定されています。このため、例えば定員が20人のデイサービスでは、利用者が1人だったとしても2名以上の介護職員が必要です。 看護職員~健康チェックや薬の管理をおこなう~ 看護職員は、「看護師」または「准看護師」の資格が必要です。利用者の服薬管理、バイタルチェックなどを主に担当し、人員基準は「単位ごとに専従で1以上」と決められています。 単位とは同時に提供される通所介護のことで、午前と午後で利用者を入れ替える場合は午前と午後がそれぞれ1単位です。 看護職員は単位ごとに必要な健康管理をおこなえれば、サービス提供時間を通じて専従する必要はありません。このため、常勤の看護職員ではなく、連携する訪問看護ステーションから派遣される場合もあります。 また、定員が10名以下の小規模デイサービスの人員基準は「看護職員又は介護職員のいずれか1名の配置で可」となっているため、看護職員は配置されていないこともあります。 デイサービスで医療行為はできない 基本的に看護師が医療行為をおこなうには医師の指示が必要です。このため、デイサービスで看護職員が提供できるサービスは、バイタルチェックに基づく入浴可否判断や軽い擦り傷などの処置、塗り薬の塗布や湿布薬の貼り付け、口腔ケア、耳垢掃除、糖尿病などがない利用者の爪切り、カテーテルによる自己導尿の介助、グリセリン浣腸器の利用などに限られます。 生活相談員~介護の悩みに対してアドバイスをおこなう~ 生活相談員はデイサービスの利用者やその家族の相談に乗り、介護の専門的な立場からアドバイスをおこないます。また、ケアマネジャーや各関係機関との連絡調整、利用者一人ひとりに合わせたデイサービスの計画作成や利用手続きのための調整や契約なども生活指導員が担当します。 専従で1名以上の配置が必要ですが、兼任で2名(0.5名ずつ)も認められています。 機能訓練指導員~身体機能の維持と向上をおこなう~ 機能訓練指導員は、利用者が可能な限り自立した生活を営めるよう「通所介護計画書」に基づいて機能訓練をおこないます。配置は単位ごとに1人以上で、必要な機能訓練が実施できれば専従や常勤である必要はありません。 管理者~デイサービス全体の管理をおこなう~ 管理者は、職員のシフト調整や利用者のサービス実施状況の把握、建物や物品管理など、デイサービスの管理業務を担います。 管理者の資格要件はありませんが、職員への指導や施設を管理するためには介護の知識が必要です。なお、管理業務に支障がなければほかの職種との兼任も可能ですが、兼務は同じ敷地内に限られます。 老人ホームの人員基準 在宅での介護が困難になったときに備えて、ほかの介護施設の人員基準についても知っておきましょう。 介護付き有料老人ホームの人員基準 介護付き有料老人ホームは、主に介護を必要とする高齢者が介護や生活支援を受けながら生活する施設です。 介護付き有料老人ホームの人員配置の最低基準は、要支援2以上の入居者3名に対して介護職員または看護職員を1名配置する「3:1」と決められています。施設によっては「2.5:1」「2:1」「1.5:1」などさらに手厚い配置にしている場合もあり、サービスが向上する分上乗せ介護費用が発生することもあります。 その他の主な人員は下記の通りです。 施設長(常勤の管理者) 事務員 生活相談員 看護職員 機能訓練指導員 計画作成担当者 栄養士 調理員 住宅型有料老人ホームの人員基準 住宅型有料老人ホームは、食事や洗濯、清掃といった生活支援サービスを受けられる高齢者施設です。 管理者を1人配置する必要がありますが、そのほかの職種の配置義務はありません。このため、介護職員や看護職員といった職種の配置は施設ごとに異なります。 サービス付き高齢者向け住宅の人員基準 サービス付き高齢者向け住宅は、バリアフリー化された高齢者向けの賃貸住宅です。一般型と介護型があり、一般型は介護施設のような人員基準は特にありません。 一方、介護型は「特定施設」の認定を受けているため、入居者3人に対して介護職員1人以上の配置義務があります。 グループホームの人員基準 グループホームは認知症を持つ高齢者を対象とした施設で、ユニットと呼ばれる5~9名のグループで家事などを分担しながら共同生活を送ります。 介護職員は入居者3人に対して1人以上配置され、夜間も見守りが必要なことから24時間体制で常駐しています。また、ケアプランを立てる計画作成担当者と管理業務をおこなう管理者が、それぞれユニットごとに配置されます。 特別養護老人ホームの人員基準 特別養護老人ホームは基本的に要介護3以上の高齢者が入居する施設で、介護だけでなく医療ケアにも対応しています。人員基準は入居者3人に対して介護職員または看護職員1人以上の配置が定められています。 また、入居者100人に対して医師1名、看護師3名以上という基準も設けられています。 デイサービスの人員基準に関するよくある質問 デイサービスに医師はいますか? デイサービスは医師の配置義務がなく、基本的に常駐していません。このため、通所で医療ケアを受けたい場合は、デイケアを利用すると良いでしょう。デイケアは身体機能や日常生活の維持・回復、認知機能の改善などの医療的ケアに重点を置いており、常勤の医師が1名以上勤務しています。 デイサービスの看護師はどんなケアを提供してくれますか? デイサービスに勤務する看護師の主な役割は、体温や血圧測定などのバイタルチェックや、デイサービス利用中に生じた小さな傷の手当などです。経管栄養や胃ろうなどの医療行為には基本的に対応していません。 介護職員は何名いますか? デイサービスの介護職員の人数は、利用者の定員により決まります。15名以内は1名以上ですが、15名を超える場合は次の計算式で算出できます。 (利用者数-15名)×0.2+1 例えば、定員が30名のデイサービスは「(30名-15名)÷5+1=4」となり、4名以上の介護職員が専従しています。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": ...

2023/03/20

デイサービスに行きたがらない場合の効果的な対処法|本人が拒否する6つの理由

親がデイサービスに行きたがらないことに困っている方も多いのではないでしょうか。 「デイサービスに行きたくない」という高齢者には、それなりの理由があるようです。 そこでこの記事では、高齢者がデイサービスに行きたくない理由や行きたがらない場合の対処法を紹介します。 デイサービスに行きたがらない場合の効果的な対処法 デイサービスに行きたがらない場合、家族はどのように対処したら良いのでしょうか。 ここでは、効果的な対処方法を4つ紹介します。 趣味に合ったデイサービスを探す 慣れないうちは家族が同行する 担当のケアマネジャーや事業所に相談する デイサービス以外の介護サービスに切り替える 趣味に合ったデイサービスを探す 本人の趣味に合ったデイサービスを再検討してみると良いでしょう。デイサービスの内容や雰囲気が本人の趣味に合わない可能性も考えられます。 デイサービスにはさまざまな種類や特徴があり、設備やサービス内容、雰囲気は施設ごとに大きく異なります。実際の様子を確認し、本人の趣味や人柄に合ったデイサービスに変えることで、デイサービスに行きたくなるかもしれません。 慣れないうちは家族が同行する 「デイサービスに慣れるまで家族が同行したら、自然と行けるようになった」というケースも少なくありません。 初めてデイサービスを利用する方や、他者との交流に苦手意識のある方は、デイサービスの環境に不安を感じて行きたがらないこともあります。 家族が同行して他の利用者やスタッフと顔なじみの関係になったり、デイサービスの日課に慣れてきたりすると、拒否することなく行ってくれるようになるでしょう。 担当のケアマネジャーや事業所に相談する 担当ケアマネジャーや事業所へ相談することも、ひとつの方法です。本人がデイサービスへ行きたくない理由が明確になっていれば、対処方法を相談してみましょう。 原因がわからない場合でも「特定の利用者との折り合いが悪い」など、ケアマネジャーやデイサービス事業所が理由を把握していることもあります。 また、長時間の利用を嫌がっているようであれば、ケアマネジャーや事業所へ短時間の利用が可能か聞いてみても良いでしょう。 デイサービス以外の介護サービスに切り替える どうしてもデイサービス利用を拒否する場合は、他の介護サービスへ切り替えを検討しましょう。 例えば、入浴の介助を受けたい場合は訪問介護や訪問入浴介護でも可能です。リハビリを受けたい場合は訪問リハビリなどが利用できます。 ただし、日中の安否確認が必要な方の場合は、デイサービスやショートステイなどの利用が適切なこともあります。介護サービスを切り替える場合は、担当ケアマネジャーに相談して、利用目的に合ったサービスを選ぶようにしましょう。 行きたがらない理由について家族で話し合うのも大切 どうして行きたくないのか本人に理由を聞いて、家族が受け止めることが大切です。そして、これからどうするか家族で話し合いましょう。親にデイサービスに行ってもらいたいからといって、無理に説得したり、嘘を言ったりする行為は避けましょう。また「どうして行きたくないのか」「どうして嫌がるのか」と責め立てるのも逆効果です。本人の気持ちに寄り添いながら、思いを尊重し、今後の方針を決めていくことが必要です。 デイサービスを利用するメリット 次に、デイサービスを利用するメリットを見ていきましょう。デイサービスを利用するメリットは4つあります。 心身の健康の維持ができる ほかの利用者と交流ができる 安心して入浴することができる 家族の負担を減らすことができる 順番に解説します。 心身の健康の維持ができる 1つ目のメリットは、生活リズムが整い、心身の健康を維持できることです。 定期的な外出や他者との交流から受ける刺激は、脳の活性化や、身体の健康に良い影響を与えます。 施設によっては、理学療法士や機能訓練指導員による、リハビリや機能訓練が受けられるため、日常生活でおこなう動作の維持や改善を目指すことが可能です。 また、デイサービスでの入浴は、身体を清潔に保つほか、感染症の予防や床ずれを防止する効果が期待できるでしょう。 ほかの利用者と交流ができる デイサービスの利用は、ほかの利用者やスタッフと交流するきっかけにもなります。 特に一人暮らしの方や、同居の家族が昼間に不在という方は、会話の機会が増えるため、程よい刺激になるでしょう。人との交流は、孤立感や寂しさも軽減してくれます。 また、デイサービスでは、機能訓練やレクリエーションなどのサービスも提供されています。これらの活動を通してほかの利用者やスタッフと共に充実した時間を過ごせることも、デイサービスに通うメリットと言えます。 安心して入浴することができる 高齢者の入浴は、ヒートショックで倒れたり、浴室で滑って転倒するなどの危険性があります。浴室の段差や深い浴槽といった不便さが、自宅での入浴を困難にしている場合もあります。 その点、デイサービスでは、浴室の温度管理や手すりの設置など安全に入浴できる環境が整っています。また、介護スタッフに入浴のサポートを受けられるため安心です。 家族の負担を減らすことができる 家族の介護負担を減らせることもメリットです。 デイサービスでは、朝から夕方までの時間帯に、食事や入浴、排泄などの介護サービスを提供しています。 その間、家族は休息や自分の時間を確保できるため、身体的・時間的な余裕が生まれます。とくに、目が離せないことでストレスを抱えがちな認知症の家族には、とても助かるサービスと言えます。 さらに、デイサービスは、自宅に送迎車が迎えに来てくれるため、家族が送迎する負担もありません。 介護者が心身ともにゆとりを持って生活できるようになることは、大きなメリットといえるでしょう。 デイサービスに行きたがらない6つの理由 高齢者がデイサービスに行きたがらない理由は、主に以下の6つが考えられます。 慣れていない環境に不安を感じる 外出が面倒 介護状態であることを認めたくない 他人とのコミュニケーションが苦手 人間関係が良くない 認知症の方は周囲の環境に影響されやすい 順番に解説していきます。 慣れていない環境に不安を感じる デイサービスの環境に不安を感じている可能性が考えられます。 初めてデイサービスを利用する方であれば、知らない場所で、知らない人と過ごすのは、誰でも緊張して不安になるものです。 これまで一日の大半を家で過ごし、家族以外と会話していない方ならなおのこと。一人で過ごすことが好きな方にとっては、とてもストレスのかかる環境となるでしょう。 緊張や不安から、疲れやすくなるためデイサービスに行くのが億劫になってしまう方も少なくありません。 外出が面倒 家で過ごす時間が多い方であれば、外出を面倒に感じているのかもしれません。 自宅であれば、誰にも遠慮せず自分のペースで過ごせますが、デイサービスに通うとほかの利用者の都合も考えなければなりません。 また、デイサービスに行くために、朝起きてから食事をして、身支度を整えるといった流れを億劫に感じている場合もあるでしょう。 年齢を重ねて体力が落ちると疲れやすくなるため、「どこにも行きたくない」「家でゆっくり過ごしたい」といった思いが、デイサービスを拒否する理由となっている可能性があります。 介護状態であることを認めたくない 介護状態であることを認めたくない場合もあるでしょう。 高齢者の中には、介護が必要な状態になっても「人のお世話にはなりたくない」と思っている方もいます。そこまで否定的ではなくても、プライドからお世話を受けることに抵抗を感じている可能性もあります。 とくにデイサービスでは、他の利用者がいる中で、介護を受ける場合もあるため、自信の喪失や、心苦しさを感じているのかもしれません。 他人とのコミュニケーションが苦手 他人とのコミュニケーションが苦手な方にとって、デイサービスの利用は苦痛になる可能性があります。 体力だけでなく、気疲れもしてしまうため、精神的な疲労も感じやすくなるでしょう。 デイサービスではスタッフだけでなく、ほかの利用者とも関わる機会が多くあります。一人で過ごすのが好きな方や他人との会話に苦手意識がある方は、デイサービスの利用を拒否することがあるでしょう。 人間関係が良くない デイサービス内の人間関係があまり良くない場合、行きたくないと訴えることがあるでしょう。 デイサービスに行くと、ほかの利用者やスタッフと会話する機会も多くなります。その中に相性が良くない利用者やスタッフがいると、ストレスを感じる場合があります。 行きたくない原因が、デイサービスでの人間関係であるなら、利用先を変更すると解決できるかもしれません。環境を変えることで、人間関係が新しくなるため、通所できる可能性が高くなるでしょう。 認知症の方は周囲の環境に影響されやすい 認知症の方の場合は、いつもと違う様子を感じ取ると、デイサービスの利用を拒否する場合があります。 認知症の方は、環境の変化に敏感で、ちょっとした変化にも不安を感じてしまうことがあるからです。 例えば、家族があわただしくデイサービスの準備をしている姿を見ると、とまどいや不安を感じてしまうのです。 ご家族は、認知症の方が不安に感じず安心してデイサービスに出かけられるように、周囲の環境に配慮する必要があります。デイサービスの準備は完璧にする必要はないので、朝の内服介助などデイサービスに任せられるところはお願いしても良いでしょう。 一人で抱え込まず専門家に相談しよう デイサービスに行きたがらない親に困ったときは、一人で抱え込まず、以下のような専門機関に相談しましょう。 地域包括支援センター 居宅介護支援事業所 社会福祉協議会   など 地域包括支援センターは、介護全般について何でも相談できる窓口です。住所地ごとに管轄が決まっているため、親の暮らす地域のセンターがどこにあるかわからない場合は、役所に住所を伝えて問い合わせれば、教えてもらえます。 デイサービスに行きたがらない場合についてよくある質問 デイサービスを嫌がる理由はどんなことが考えられますか? デイサービスを利用してまだ日が浅い場合、環境そのものに慣れていない可能性があります。 また、外出自体を面倒と感じていたり、他人とのコミュニケーションが苦手といったケースもあるでしょう。 デイサービスに行きたがらない人に対してまず何をすれば良いですか? まずは本人の話を聞いて、行きたがらない理由を理解しましょう。 デイサービスに慣れていないうちは家族が付き添ったり、短時間の利用にしたりすることで通えるようになる場合もあります。本人の気持ちを尊重し、今後の方針を決めていくことが必要です。 急にデイサービスへ行くことを拒否し始めた場合どうすれば良いですか? 急に拒否をし始めた場合、職員や利用者との関係悪化や、デイサービスの運営方針など何か変わった点があるのかもしれません。 理由を聞ける場合は本人に確認し、難しい場合はケアマネジャーやデイサービス事業所に相談してみましょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "デイサービスを嫌がる理由はどんなことが考えられますか?", "acceptedAnswer": { ...

2023/03/20

デイサービスを利用できる時間|種類ごとの時間の違いや1日の過ごし方

デイサービスを利用したいけれど「どのくらいの時間利用できるの?」「短時間利用や延長はできるの?」といった疑問をお持ちの方も多いはずです。 デイサービスは、“デイ”と名前がついている通り日中に利用できる介護サービスで、利用できる時間は「9時~17時」となっているのが一般的です。しかし、デイサービス事業所の種類やサービス形態によっても異なるので、利用しようとしている施設の利用時間について事前に確認しておくことが必要です。 この記事では、デイサービスの利用時間や1日のスケジュールを紹介していきます。 デイサービスの時間は一般的に9時~17時 デイサービスは、日常生活を自宅で送りながら日帰りで施設へ通い、入浴や食事、機能訓練などのサービスを受けることができる、介護保険適用の通所介護サービスです。 サービスの提供時間は施設によって異なりますが、一般的に9時~17時の時間で設定をしている場合が多いです。ただし、午前・午後に時間を分けて短時間のサービスを提供している施設もあります。 提供時間が長い施設は幅広いサービスを提供していることが多く、短時間の施設は機能訓練や運動など目的に特化したサービスを提供している場合もあります。時間やサービス内容が希望に合う施設を選ぶと良いでしょう。 送迎時間はサービス提供時間に含まれない サービスの提供時間は、施設でサービスを受ける時間であるため、自宅と施設の送迎にかかる時間は含まれないのが一般的です。また、以下の場合もサービス提供時間には含まれません。 理美容サービスを利用した場合 緊急時、医療機関の受診をする場合 利用時間の途中で併設の有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の居室に戻った場合(居室に戻った時点でその日の利用は終了となるため) 家族の迎えを待つ場合 利用時間を決めることができる サービス提供時間内であれば、個々の希望に合わせて利用時間を決めることもできます。 例えば、以下のような事情がある場合は、個別に時間を決めて利用することが可能です。 大勢の方と長時間過ごすことが難しい 短時間の利用から始め、徐々に利用時間を増やしたい また、次のように目的に応じた時間だけ利用する方もいます。 介護者が不在の時間帯のみ、デイサービスを利用したい 入浴や運動のみなど、目的が限定的で長時間利用する必要がない 利用時間に希望がある場合は、あらかじめケアマネージャーに相談しましょう。 時間帯別のデイサービス 日中利用や半日利用、延長利用など、さまざまな時間帯のニーズに対応するデイサービスを解説します。 半日のデイサービス 半日のデイサービスは利用時間が3~5時間程度になるため、短時間の利用でリフレッシュしたい方や、目的のサービスを受けるために通いたい方に向いています。 午前中は自宅でゆっくり過ごし、午後はデイサービスで活動するなどメリハリのある一日を過ごすこともできるでしょう。 半日型デイサービスのひとつに、次に挙げる「リハビリ特化型デイサービス」があります。サービスをリハビリに特化しているため、基本的には半日利用となる施設です。 リハビリ特化型デイサービス 日常生活を送るために必要な身体機能を維持・改善したい、という方のニーズに対応するのが、リハビリ特化型デイサービスです。機能訓練などを集中的におこなうため、午前か午後の短時間利用となり、入浴や食事の提供がない場合が多いです。 リハビリ特化型デイサービスは、専用マシンなどの設備も充実しています。理学療法士や作業療法士などの資格をもつ機能訓練指導員が訓練のサポートをおこない、個別にリハビリプログラムを作成してくれる施設もあります。 日中のデイサービス 日中型デイサービスは、通常5~8時間ほどの利用となります。食事や入浴をはじめ、レクリエーションやリハビリなど幅広いサービスを提供しているのが特徴です。 基本的には送迎があり、サービスは施設に到着する9時~10時頃から始まるのが一般的です。到着後は血圧や脈拍、体温計測などの体調確認をおこない、普段と変わりなければ午前中に入浴します。 昼食は利用者の状態に配慮した食事が提供され、午後は休憩を挟みながら体操やレクリエーションが実施されます。 利用時間を延長して夜間利用ができるデイサービス 利用時間を延長して、夜間まで利用できるデイサービスもあります。仕事が長引いて帰宅が遅くなってしまう方などにおすすめです。 ただし、サービスを延長するにあたって、人員体制が整っているなど一定の基準を満たしている施設でなければ夜間利用ができません。延長利用の可能性がある場合は、事前に施設へ確認しておきましょう。 利用時間を延長してお泊りができるデイサービス 日中利用している施設にそのまま宿泊できるサービスを「お泊まりデイサービス」といいます。介護者が急用で夜間自宅に戻れない場合などにおすすめです。 ただし、介護保険適用外のサービスとなるため、費用は全額自費で支払う必要があることに注意しましょう。費用は施設によって異なるため、お泊まりサービスを利用する可能性がある場合はあらかじめ確認しておくと安心です。 デイサービスの1日の流れ 次に、日中のデイサービスのスケジュールをみていきましょう。ここでは一般的な流れを紹介します。 自宅にお迎え・お見送り 基本的には送迎付きなので、デイサービスの時間に合わせて自宅に送迎車が到着します。車椅子の方でも乗車が可能です。利用者の家族が送迎しても良いですが、利用者のみでの通所は安全面を考慮し控えましょう。 レクリエーション クイズやゲーム、手芸、工作などの活動を楽しむ時間です。身体を動かせるよう散歩に出かけたり、囲碁や麻雀などの趣味活動をおこなうこともあります。 レクリエーションの時間は利用者同士の交流を深められるように工夫されていますが、全体でおこなう活動への参加は希望を尊重しているため、個々に自由な時間を過ごすこともできます。 機能訓練 「スムーズに歩けるようになりたい」「身の回りのことをひとりでできるようになりたい」といった利用者の目標にも寄り添いながら、日常動作の維持・改善のための機能訓練をおこないます。 具体的には、身体機能の改善に役立つストレッチや歩行訓練などを実施するほか、嚥下・口腔機能訓練や認知症予防訓練なども利用者の状態に合わせておこないます。 昼食・おやつ 昼食やおやつの時間には、栄養バランスやカロリーに配慮した食事が提供され、ほかの利用者とコミュニケーションをとりながら楽しく食事をすることができます。 介助が必要な方はスタッフが個別に対応します。基本的に食べやすく安全な形状になっていますが、個々の状態に合ったメニューに調整してくれる施設もあります。 体操 利用者個々の意欲やペースに合わせて、集団体操や個別体操をおこないます。機能訓練指導員がサポートしながら実施するため、怪我や疾病がある方でも安心です。 集団体操はレクリエーションの一環として実施することも多く、椅子に座ったままでもできる内容です。個別体操では、機能訓練指導員が個々の状態に合わせたメニューを考えて実施します。 デイサービスの時間に関するよくある質問 デイサービスの時間はどれくらいですか? サービス提供時間は9時〜17時前後が一般的で、昼食を挟みながらレクリエーションや機能訓練などの活動をおこないます。なお、午前・午後の2部制で短時間のサービスを提供している施設もあります。 デイサービスは短時間の利用ができますか? サービスの提供時間中であれば、個々に希望の利用時間を設定することもできます。ただし、基本的にはケアプランに基づいた利用となるため、ケアマネージャーと相談の上利用時間を決定しましょう。 デイサービスの利用時間を延長することはできますか? 人員や設備など一定の基準を満たしており、延長加算が適用される施設であれば、利用時間の延長が可能です。利用時間延長の可能性がある場合は、事前に施設へ確認しておくと安心です。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "デイサービスの時間はどれくらいですか?", "acceptedAnswer": { "@type": "Answer", ...

2023/03/20

デイサービスの利用条件|条件の詳細と利用開始までの手続きについて

デイサービスの利用を考えるときに、「利用条件はあるの?」「利用の手続きはどうすれば良い?」などと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。 そこで、本記事ではデイサービスの利用条件や手続きの方法などについてご紹介します。 デイサービスの利用条件 デイサービスの利用は、以下の条件を満たしている必要があります。 要介護認定を受けていること 医療行為が不要なこと 自宅がデイサービスの送迎範囲であること 順番に解説していきます。 要介護認定を受けていること デイサービスは日帰りで介護が受けられる介護保険サービスです。そのため、要介護認定を受けなければ利用することができません。 認定を受けるには、65歳以上の第1号被保険者、もしくは特定疾病に該当する40歳以上64歳以下の第2号被保険者として市区町村の窓口へ介護保険の申請が必要です。 要介護認定は、介護の必要度に応じて、要支援1・2、要介護1~5の7区分に分かれています。 要支援の方は「介護予防通所介護」が利用できる 要支援の方もデイサービスは利用できます。ただし、要支援の方が利用する「介護予防通所介護」は、2015年に介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)に移行されています。 基本的には通常のデイサービスと変わりませんが、詳しくは市区町村の窓口や地域包括支援センター、担当のケアマネジャーに確認が必要です。 要支援の方は以下のサービスも使えます。 種類介護保険の区分サービス名訪問型介護予防訪問介護 介護予防訪問入浴介護 介護予防訪問リハビリ 介護予防訪問介護 介護予防居宅療養管理指導 通所型介護予防通所介護 介護予防通所リハビリ(デイケア) 短期宿泊 介護予防短期入所生活介護(ショートステイ) 介護予防短期入所療養介護(医療型ショートステイ) 医療行為が不要なこと 医療行為が必要ないことも条件となる場合があります。 多くのデイサービスには医師が配置されていないため、医療行為が必要な方の受け入れが難しいという事情があるのです。 デイサービスには看護師が配置されていますが、看護師がおこなえるのは軟膏塗布や血圧、体温、呼吸状態などによるバイタルチェック、バイタルチェックに基づいた助言や入浴可否の判断です。 ただし、医療ニーズへの対応は各事業所で異なるため、利用前に確認しておくと良いでしょう。 自宅がデイサービスの送迎範囲であること デイサービスは送迎付きであるため、自宅が送迎範囲に入っていなければ利用できません。多くの事業所では、車で片道30~40分程度を送迎範囲としています。 ただし、送迎範囲外に自宅がある方でも家族の送迎で利用できる場合があるので、ケアマネジャーやデイサービス事業所に相談すると良いでしょう。 デイサービスを利用開始するまでの手続き デイサービスを利用するためには、以下の手続きが必要です。 要介護認定の申請 ケアプランの作成 事業所の選定 契約後、デイサービスの利用開始 順番に解説していきます。 要介護認定の申請 デイサービスの利用前には、要介護認定を受けなければなりません。認定を受けていない方は、市区町村の窓口で介護保険の申請をおこないましょう。 申請は本人や家族がおこないますが、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所に代行申請を依頼することも可能です。 申請した後は、自宅への訪問調査や審査がおこなわれ、あとは結果を待つことになります。申請から1カ月以内に認定結果通知書と認定結果が記載された介護保険証が届きます。 ケアプランの作成 介護保険サービスを利用するには、ケアマネジャーにケアプランを作成してもらう必要があります。 ケアプランは、担当ケアマネジャーが、本人や家族の意向や困っていること、こうなりたいという思いを踏まえて、どのような生活を送りたいのか一緒に考えながら作成するものです。 デイサービスを利用したいのであれば、ケアマネジャーに伝えて、ケアプランに組み込んでもらう必要があります。ケアプランに書かれていない介護保険サービスは本人や家族の希望だけでは利用できないため、必ず意向を伝えましょう。 事業所の選定 ケアプラン作成後は、実際に利用するデイサービス事業所を選定します。すでに利用したい事業所が決まっている場合は、ケアマネジャーに手配を依頼しましょう。 これから利用先を考える場合は、ケアマネジャーに希望を伝えれば、ケアマネジャーがその条件に合ったデイサービスを提案してくれます。「少人数で落ちついたところがいい」「大人数でにぎやかな事業所に行きたい」といった具体的な希望を伝えましょう。 デイサービスが見つかると、事業所へ出向いて見学や体験利用をおこないます。施設やスタッフの雰囲気や1日の流れは各事業所によって異なるため、見学や体験利用を通して自分に合う場所を選ぶと良いでしょう。 契約後、デイサービスの利用開始 本人が気に入りデイサービスが決まったら、その施設との利用契約が必要となります。 契約では、利用する曜日や回数を決めたり、持ち物や送迎時間の確認、利用料金の確認などの説明を受けます。不安なことや疑問点があれば、この時に解決しておきましょう。契約が完了すると、デイサービスの利用が始まります。 デイサービスの利用条件に関するよくある質問 デイサービスを利用できるのはどんな人ですか? デイサービスを利用できるのは、要介護1〜5の認定を受けている方です。認定を受けていない方は、市区町村の窓口で介護保険の申請が必要です。申請から認定までは、1カ月程度かかります。 デイサービスは要支援の人も利用できますか? 要支援1・2の方はデイサービスの利用はできません。ただし、状態の悪化を防ぐことを目的とした介護予防サービスが利用できます。デイサービスと似た通所型のサービスでは、介護予防通所リハビリが利用できます。 介護認定に期限はありますか? 介護認定の有効期限は、新規の場合が原則6カ月、更新認定の場合が原則12カ月です。有効期限を過ぎた場合は、介護サービスが受けられなくなってしまいます。忘れずに更新の手続きをおこないましょう。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "デイサービスを利用できるのはどんな人ですか?", ...

2023/03/17

デイサービスで自宅まで送迎してもらう方法|送迎範囲や時間、料金の疑問を解決

食事やレクリエーション、入浴の介助など、日帰りで介護が受けられるデイサービス。利用してみたいけど、「どうやって通えば良い?」「送迎には費用がかかるの?」といった不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 そこで本記事では、デイサービスを利用する際の送迎について詳しく解説します。 デイサービスは基本的に事業所が送迎をおこなう デイサービスでは、食事や入浴と同じように送迎もサービスのひとつとして提供されるため、家族が送り迎えをする必要はありません。事業所が定めた送迎範囲内であれば、どなたでも送迎してもらえます。 送迎車の特徴 複数の利用者が乗車するので、デイサービスの送迎にはワンボックスカーの使用が一般的です。 車いす用のリフト付き福祉車両を導入している施設も多く、車いすが必要な人も送迎を依頼することができます。 送迎は車で片道30~40分が一般的 送迎可能エリアは、それぞれの事業所が独自に定めて行政に届け出ます。施設ごとに異なりますが、一般的には車で片道30〜40分以内であれば利用できるようです。 住まいが、通いたい施設のサービス対象エリアに該当していない場合は、家族の送迎やタクシーで通う必要があります。 住所や送迎ルートによっては、エリア外でも対応してもらえることがあるので、事前に事業所に確認してみましょう。 送迎時間はデイサービスの時間によって異なる 効率的な送迎ルートを設定し、デイサービスの開始時刻や終了時刻に合わせて複数の家を回って送迎します。同乗する利用者が多いほど乗車時間が長くなってしまうので、利用者が多い施設は、利用者の負担を考慮し何便かに分けて送迎することもあります。 時間の希望がある場合は相談に乗ってもらえることもありますが、道路事情や同乗者の乗降にかかる時間によって到着時刻が前後することもあり、必ずしも希望通りにはいかないことを理解しておきましょう。 デイサービスの送迎に追加の料金は不要 送迎費用はデイサービス料に含まれているので、追加料金は発生しません。送迎を利用しない場合は単位が減算され、自己負担額も安くなります。 家族が送迎することもできる 事業者による送迎サービスを利用せず、家族が送迎することも可能です。 家族が送迎する際は、施設が定めた時間を守る必要があります。到着時間が遅れて希望のレクリエーションに参加できなくなってしまったり、営業時間内にお迎えに行けず施設の職員に迷惑をかけてしまう、などの問題が起きないよう注意が必要です。 また、施設から駐車場が混雑する時間帯を避けて送迎するようお願いされることもあります。 家族が送迎する場合は料金が安くなる 送迎を利用しない場合は料金が安くなります。片道を利用しない場合47単位/1日、往復で94単位/1日の減算となります。 1単位の金額は地域によって異なり、1単位あたり10円〜10.9円です。そのうち自己負担の1割〜3割の金額が割引となります。 自己負担分が1割の場合:往復 ‐94 ~ ‐102円 自己負担分が2割の場合:往復 ‐188 ~ ‐204円 自己負担分が3割の場合:往復 ‐282 ~ ‐306円 参考:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省) 利用者一人でも来所はできる 利用者の安全を守るため、利用者一人での来所はおすすめできません。 デイサービスの送迎に関するよくある質問 送迎車はどこに駐車しますか? 基本は自宅の前に駐車しますが、道幅が狭いなど、道路事情によっては近隣の停めやすい場所に駐車することもあります。 送迎時に、道をふさいで近所の人に迷惑をかけてしまう場合はどうすれば良いですか? 道路を塞いでしまったり、共有の敷地に停めさせてもらうなど、近所の方に迷惑をかけてしまう可能性がある場合は、事前に送迎の曜日や時間帯をお伝えしておくと良いでしょう。 送迎ルートは指定できますか? 送迎ルートの指定はできません。常に複数の利用者を送迎する最適なルートを組んでおり、当日の欠席者の関係で毎回ルートが変わる可能性もあります。 { "@context": "https://schema.org", "@type": "FAQPage", "mainEntity": [{ "@type": "Question", "name": "送迎車はどこに駐車しますか?", "acceptedAnswer": { ...

2023/03/17

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

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