特集
大正製薬株式会社は、指定医薬部外品のミニドリンク剤「リポビタンウォーク」と「リポビタンアクティブ」を2024年4月10日より発売するそうです。 この2種類のミニドリンク剤はどちらの商品もシニア世代へ向けて発売されたもので「リポビタンウォーク」は膝や腰の不調の改善をサポートし、「リポビタンアクティブ」は身体のだるさの改善をサポートします。 シニア世代向けのドリンク剤が新発売 大正製薬株式会社は、日々、若々しく元気な毎日を過ごしたいと願うシニア世代へ向けて、「リポビタンウォーク」と「リポビタンアクティブ」という指定医薬部外品のミニドリンク剤を発売。「リポビタンウォーク」は「疲労回復」をサポートする成分のタウリン、ビタミンB群(B1・B2・B6)に加え、「加齢に伴う膝・腰の不調の改善」をサポートするはたらきがあるコンドロイチンなどを配合しています。 「リポビタンアクティブ」は、「加齢による虚弱体質に伴う身体のだるさの改善」をサポートする成分であるローヤルゼリーに加え、「血行の悪さの改善」をサポートする成分を含んだ生姜などを配合しています。 どちらも50mLのミニサイズで、すっきりとした味で飲みやすいそうです。 ローヤルゼリーにはさまざまな健康効果が 今回発売されるドリンク剤に含まれる「ローヤルゼリー」は、さまざまな健康効果があると研究でわかっています。 ローヤルゼリーに含まれる健康効果は例えば以下です。 筋力の低下を抑制 血圧改善(高血圧の予防) 糖尿病の進行を抑制 血中の中性脂肪を減少 骨中のカルシウム量が増加(骨粗しょう症の予防) 首筋のはり、肩こりの改善 更年期による不安感の改善 冷え性の改善 免疫力を高める(感染症の予防) ローヤルゼリーは主にドリンクやサプリメントで摂取できます。さまざまな栄養が入っているドリンク剤は体調不良の際の栄養補給にはもちろん、毎日の摂取で病気や怪我の予防にも繋がります。気軽に生活に取り入れられるのが良いですね。 参考:「ローヤルゼリー 明らかになる健康機能~最新研究ダイジェスト」(山田養蜂場 健康科学研究所)
2024/04/12
NPO法人日本シニアデジタルサポート協会は、高齢者同士がオンラインで交流できる「オンライン学級会」を無料で開催。今までは参加するのに参加料がかかっていましたが、「1人でも多くの高齢者にデジタルの居場所をお届けしたい」という思いから、希望者が無料で参加できる体制を整えたそうです。 遠くに住む人とも、おしゃべり友達に NPO法人日本シニアデジタルサポート協会が開催している「オンライン学級会」とは、パソコンやスマートフォンでビデオ通話ができるZoomを利用したオンラインイベント。人ともっと交流をしたいと望む高齢者を対象に月2回開催されていました。 NPO法人日本シニアデジタルサポート協会は「テクノロジーを味方に活動範囲を広げ、便利で楽しい居場所に参加」をテーマに活動しています。また、開催者は「オンライン学級会をすることで、孤立や認知症の予防となり、生きがい・仲間・笑顔が生まれます。会話は健康の一番の特効薬。みんなで笑って話してあたたかい気持ちになりましょう」と語っています。 高齢者もインターネットが身近な存在に 総務省の調査を見ると、インターネットを利用している人の割合は、60~69歳で86.8%、70~79歳は65.5%と、70代の高齢者も約半数以上の人がインターネットを利用していることがわかります。 インターネットを利用している機器は、60~69歳はスマートフォンが一番多く73.7%、次に多いのがパソコンで51.3%、70~79歳もスマートフォンが46.9%で一番多く、次がパソコンで32.7%と続きます。また、80歳以上の人もスマートフォンでインターネットを利用している人が一番多く、どの年代もスマートフォンでインターネットを利用している人が多いことがわかりました。 昨今では、高齢者も使いやすいパソコンやスマートフォンが増えています。インターネットが利用できれば、オンライン学級会の様に人と話せる機会も作れますし、ネットショッピングも利用できるので生活が便利になりますね。パソコンがわからない人は誰かに教えてもらうと自然とコミュニケーションも取れるので、勇気を出して始めてみると良いかもしれません。 参考:「令和4年通信利用動向調査の結果」(総務省)
2024/04/12
英国糖尿病学会の研究により、ストレスを抱えていると血糖値が高くなり糖尿病の合併症のリスクを高める可能性があることがわかりました。 また、糖尿病のある人は、糖尿病のない人に比べて、日常生活の中で不安を感じる可能性が20%高く、うつ病になる可能性が2〜3倍高いという研究結果も出ているそうです。 ストレスホルモンが血糖値に悪影響 英国糖尿病学会によると、人がストレスを感じたときに出す「ストレスホルモン」が、身体の中にあるインスリンに影響を与え、正常に機能できなくなる可能性があるそうです。インスリンは糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きがあるため、インスリンが正常に働かない場合には血糖値が上昇してしまいます。 また、ストレスが解消されないと血糖値が高くなるだけでなく、糖尿病の合併症のリスクが高まる可能性があるそうです。 英国糖尿病学会は「ストレスと2型糖尿病のリスクとの間に関連性がある可能性があるという証拠がいくつかある。しかし、ストレスだけが糖尿病の原因ではない」とも言っています。 気持ちをコントロールするのが大切 糖尿病と診断されると、食べるものに細心の注意を払い、糖尿病に関して新しいことを学んだり覚えたりするなど、ストレスを感じる場面が多くあります。 また、糖尿病の治療で血糖値を頻繁にチェックしたり、毎日自分で注射をしなければならない場合もあります。そういった糖尿病への対応が、糖尿病のある人は糖尿病のない人に比べて、ストレスを感じる場面が多いという結果に繋がると考えられます。 米国糖尿病学会は、糖尿病により精神的にストレスを感じた際に気持ちをコントロールするためのポイントを紹介しています。ストレスを感じたときに考えるおすすめポイントは例えば以下です。 「血糖値をコントロールできない」と不安にならずに「私は大丈夫」と安心してリラックスする 散歩など1日30分程度の軽い運動を毎日のスケジュールに取り入れる ストレスを感じたらゆっくりと深呼吸をする。また、朝と就寝時に深呼吸をする習慣を付ける 血糖値などの結果の数値を重く受け止めない。また、数値は糖尿病を管理するために必要な単なる数字と割り切る ストレスを感じたら数分間目を閉じて、自分の好きな場所にいる様子を想像する 就寝前に温かいお風呂に入る 病気と付き合って日常を送るのは想像よりもとても大変なことです。病気を治すための行動でストレスが溜まり悪化してしまっては元も子もありません。ストレスを溜めずに病気と向き合いたいですね。 参考:「糖尿病のストレスを和らげる」(米国糖尿病学会)
2024/04/10
ビンテージなどの古着の委託販売をおこなっている古着店「サファリ」は運営しているネットショッピングサイトの中に、高齢者から買い取った衣料品を販売する特設サイトを立ち上げました。 今回立ち上げた特設サイトは、シニア層が終活をおこなった際に出る、処分される予定の洋服を若い世代に買い取ってもらうことが目的だそうです。 時代背景や思い出を「物語」として若い世代へ 古着店サファリは、シニア層が持っていた衣料品には当時の時代背景や、持ち主の長年の思い出が込められていると考え、その時代背景や思い出を「物語」とし商品とともに紹介。ショッピングサイトで商品を買った購入者の手元には、商品だけでなく物語も一緒に届きます。そのため、購入者は商品に込められた想い出やストーリーを感じる体験ができるそうです。 古着店サファリは、終活をおこなう際に出る衣料品の処分方法に悩むシニア層と若い世代の新たなつながりを作る取り組みに着想し、ネットショッピングサイトを立ち上げたそうです。 終活には家具、衣類などの身辺整理が必要 (株)ハルメクホールディングスが60~74歳の男女を対象におこなった「終活に関する意識」の調査では、「終活は必要」と答えた人が半数以上の77.1%いることがわかりました。 また、「終活で必要だと思うこと」について以下の結果が出ました。 家具や家の中の荷物整理・処分(36.3%) 金融講座・金融商品の整理(29.9%) 衣服やアクセサリーなど身につけるものの整理・処分(26.9%) 終活には家具や衣類などの身辺の具体的な「物」の整理や処分が大切だと考えているシニア層が多いことがわかります。しかし、思い出の詰まった物を処分するには勇気がいるもの。自分の思い出とともに若い世代が引き継いでくれるサービスはとても嬉しい取り組みですね。 参考:「物語のある服」(SECOND LIFE) 参考:「ハルメク シニアマーケLAB」
2024/04/09
埼玉医科大学は、町内で開催するウォーキング事業に半年間参加した人は、そうでない人に比べて脳梗塞や心筋梗塞のリスクが軽減したことを発表しました。 ウォーキング事業には平均年齢69.5歳の56人が参加。参加者のうち、54人に体重の減少や、糖尿病の重症度を示す数値・中性脂肪の数値が下がり、善玉コレステロール値は上がるなどの改善がみられたそうです。 ほとんどの参加者が改善 ウォーキング事業は埼玉県毛呂山町と、同県に本部がある埼玉医科大学と連携して実施されました。ウォーキング事業には平均年齢69.5歳の町民56人が参加。2023年6〜11月の半年間に共通のトレーニングを決めて取り組みました。 ウォーキング事業でおこなったトレーニングは以下です。 毎日の散歩で8000歩以上歩く 椅子から立ち上がる筋力トレーニング(スクワット)1日30回を週3回 ウォーキング事業でおこなったトレーニングにより、参加した56人のうち54人に以下の改善が見られました。 体重の減少 糖尿病の重症度を示す数値の改善 中性脂肪の数値の低下 善玉コレステロール値の上昇 瞬発力や持続力の向上 また、ウォーキング事業開始時には心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクが「中リスク」と指摘された人が8人いましたが、事業をおこなって半年経った後には3人に減少してるなど、さまざまな健康効果が見られたそうです。 健康には1日約6000歩が目安 厚生労働省は、高齢者が健康に過ごすための日常生活における歩数について、男性は6700歩、女性は5900歩の目標を立てています。 また、厚生労働省は「積極的な健康づくり行動としての体操、ウォーキング、軽スポーツなどを定期的に実施することによって、フレイル予防・健康寿命の延長が可能である」としています。 ウォーキングで身体を動かすことが健康に繋がるのはもちろん、家にこもらずに外出する機会を作ること、人と関わりを持つことが健康的な生活を送るうえで重要と考えられています。 「ウォーキング」と考えるとプレッシャーを感じる人がいるかもしれません。まずは毎日の習慣に少しの時間の散歩から始めるのが良いですね。 参考:「 健康日本21(身体活動・運動 )」(厚生労働省)
2024/04/05
NTTコミュニケーションズは2024年4月4日より、電話で通話することによって脳の健康状態を確認できる法人サービス「脳の健康チェック」の提供を開始。脳の健康チェックは、ナビダイヤルを利用して20秒程度の通話をおこない、AIが脳の健康状態を判定するそうです。 通話の様子でAIが認知症チェック NTTコミュニケーションズは自治体や保険業などの法人顧客へ向けて、利用者が電話で通話することで脳の健康状態を確認できる法人サービス「脳の健康チェック」の提供を開始しました。 今回提供を開始した「脳の健康チェック」は、本サービスを契約した自治体や保険業などの住民や加入者がフリーダイヤル・ナビダイヤルへ電話をかけると、20秒程度の通話を通してAIが脳の健康状態を判定するサービスです。 脳の健康チェックではいくつかの質問に口頭で回答します。その回答内容や発話中の沈黙の長さ、声の高さなどでAIが複合的に判定するそうです。判定した脳の健康状態の結果は、電話越しですぐに伝えられます。また、電話番号を利用したショートメール(SMS)でも検査結果を受け取れます。 認知症のセルフチェックを試してみよう 東京都福祉局では、「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」として以下のチェック項目を公開しています。 財布や鍵など物を置いた場所がわからなくなる 5分前に聞いた話を思い出せないことがある 今日が何月何日かわからないときがある 言おうとしている言葉がすぐに出てこない 貯金の出し入れ、家賃、公共料金などの支払いを1人でするのが不安 1人で買い物に行くのが難しい バスや電車、自家用車などを使って1人で外出するのが難しい 自分で掃除機やほうきを使って掃除ができない 電話番号を調べて電話をかけることができない 認知症のセルフチェックはインターネットや専用アプリに載っていることが多く、スマートフォンを使うのが馴れていない高齢者には利用しづらいことも。電話をかけて通話するだけで脳の健康状態や認知症のチェックができるのは良いですね。 参考:「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」(東京都福祉局)
2024/04/04
有限会社KODENは、船舶用の水洗トイレの技術を活かし介護用の水洗トイレを開発。今回開発された介護用水洗トイレは、ホースを2本つなぐだけでどこの部屋にも設置できる水洗トイレです。このトイレは軽くて持ち運びがしやすく、寝室のベッドの横にも設置できるそうです。 船の技術が活かされた介護用水洗トイレ 有限会社KODENの創業時は漁船のメンテナンスなどの技術を活かし、自社でオリジナルの船舶用水洗トイレの開発・販売をおこなっていました。その船舶用水洗トイレを応用して開発されたのが介護用水洗トイレ「まりん」だそうです。 介護用水洗トイレ「まりん」は給水用のホース・排水用のホース・電源コンセントを繋げる場所であれば、どこの部屋にも設置できます。また、排泄物を細かく砕きホースを通して自動で排出してくれるので後始末の必要がなく、介護をしている人の負担も減らせます。 介護のトイレ問題はデリケート 高齢になりトイレの失敗をしてしまう人は多くいます。トイレの失敗はデリケートな問題です。一見とても小さい失敗に思えても、本人や家族の精神的に大きなダメージを与えてしまうこともあります。 トイレの失敗を改善するためには、トイレまわりの環境を整えるのが大切です。環境を改善するポイントは主に以下です。 寝室からトイレまで移動しやすいようにする(トイレと近い部屋に移動する、手すりをつける、など) トイレのドアを開き戸から引き戸にする 脱ぎ着しやすいズボン・下着にする ポータブルトイレを利用する ポータブルトイレは便座の下にあるバケツに排泄物が入り、バケツを取り外して排泄物の処理をする作りが多いです。バケツタイプのポータブルトイレはこまめに洗わなければいけないため、介護者の負担になります。また、臭いや衛生面が気になる人もいるでしょう。今回開発された介護用トイレは温水洗浄トイレなので衛生面でも安心できますね。 トイレの失敗を恐れて、「飲食を控える」「あまり寝付けない」という高齢者も多いかもしれません。加えて、トイレを我慢してしまうと思わぬ病気につながることもあります。高齢者本人にとっても、介護者にとっても、安心して清潔に利用できるトイレが近くにあるのは良いことですね。 参考:「介護用水洗トイレ『まりん』」(有限会社光電)
2024/04/03
農林水産政策研究所がおこなった調査により、食料品などの買い物が困難な65歳以上の高齢者は全国で25.6%いることがわかりました。 今回の調査での「食料品などの買い物が困難」とは、スーパーやコンビニが近くになく自動車も使えない状態のことを言います。 都心も地方も買い物が困難な高齢者は同じ比率 農林水産政策研究所は、2020年の食料品アクセス困難人口の推計値を2024年3月19日に発表しました。「アクセス困難人口」とは、スーパー、コンビニ、百貨店、小売業などの店舗が自宅から500m以上かつ自動車を利用できない65歳以上の高齢者を指します。 アクセス困難人口とされる買い物が困難な65歳以上の高齢者は、全国で25.6%いることがわかりました。また、買い物が困難な高齢者を地域別に見ると、東京圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)は22.5%、名古屋圏(愛知・岐阜・三重)は26.4%、大阪圏(大阪・京都・兵庫・奈良)は26.0%、そのほかの地方圏は26.9%と、都心部も地方も大きな差がありませんでした。 高齢者が買い物困難な理由は? 福岡市社会福祉協議会は、高齢者が買い物が困難になってしまう理由として以下をあげています。 虚弱高齢者の増加(横断歩道を青信号中に渡れない、重い荷物を持てない、など) 単独高齢者の増加 地域の公共交通サービスの衰退(バスなどの路線廃止、減便など) 買い物環境の変化・減少(近くの商店が移転した、撤退した、など) 運転免許証の自主返納の増加 近所、家族、社会などの人間関係の希薄化 福岡市社会福祉協議会は高齢者が買い物が困難になってしまう理由を踏まえて、地域や企業、商店、事業所などと連携し、移動販売、買い物の送迎、宅配などのさまざまな買い物支援をおこなっています。 福岡市に限らず、ほかの地域でも高齢者が買い物をしやすいようにする支援が広まっています。食品や日用品などの買い物は生活するうえで必要不可欠なもの。意外と身近に知らなかった買い物支援があるかもしれません。興味がある人は、インターネットで自分の住んでいる地域や農林水産省の買い物支援のパンフレットを探してみましょう。
2024/04/02
厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯の生活意識で「苦しい」と感じている人は30.2%、「大変苦しい」と感じている人は18.1%と半数に近い48.3%の人が生活が苦しいと感じていることがわかりました。 一方、「普通」と答えた人は45.1%で回答の中で最も多く、「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」と答えた人と合わせると、半数以上が金銭面に不満がないことがわかりました。 高齢者世帯の半数以上が「生活にゆとりがある」と回答 今回おこなわれた厚生労働省の調査では、「高齢者世帯」「児童のいる世帯」「母子世帯」に分けて生活意識を調査。高齢者世帯では、生活意識は「普通」と答えた人が最も多く45.1%、次が「やや苦しい」と答えた人で30.2%、その後は「大変苦しい」が18.1%、「ややゆとりがある」が5.8%と続きました。 今回の調査の結果では、生活意識に「普通」と答えた人と「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」と答えた人を合わせると、生活にゆとりを感じている高齢者世帯が半数以上いることがわかります。 また、2019年におこなわれた生活意識の調査と比べると「普通」「ややゆとりがある」と答えた人は増え、「やや苦しい」「大変苦しい」と答えた人は減っています。 高齢者世帯の毎月の赤字は約2万円 別の調査では、統計局が各世帯の家計収支を調査。調査結果では、二人以上の世帯のうち世帯主が65歳以上で無職の世帯の実収入をみると、65~69歳の世帯は27万1086円、70~74歳の世帯は24万8556円、75歳以上の世帯は23万9876円でした。また、65歳以上の夫婦のみの無職世帯の実収入は23万6576円でした。 実収入と消費支出を比べた家計収支を見てみると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では平均1万8525円不足するという試算が出ています。 昨今では「老後資金に2000万円必要」などと言われており、将来に不安を感じる高齢者も少なくありません。しかし、別の内閣府の調査でも経済的な暮らしに心配ないと答える高齢者が半数以上いるという結果も出ているので、実際には大きな不安を持たなくても良いのかもしれませんね。 「毎月家計に赤字が出ていて大変…」と不安を感じている人は、家計を見直したり、思い切って働いてみたり、できることから工夫をしてみましょう。 参考:「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省) 参考:「Ⅱ 総世帯及び単身世帯の家計収支」(統計局)
2024/03/29
今月、愛媛県松山市内のサービス付き高齢者向け住宅で95歳の女性の腕を骨折させるという事件が発生しました。女性に暴行を働いた相手は同施設で働いている看護師の男で、暴行を受けた女性は全治3ヵ月から4ヵ月の大怪我だったと言います。 高齢者向け住宅で暴行事件が発生 警察の調べによると、2024年3月8日の午後7時ごろ、愛媛県松山市内のサービス付き高齢者向け住宅で看護師が入居していた95歳の女性の左腕をひねるなどして骨折させるという事件が発生。一連の暴行事件の容疑で同施設で看護師として働いている30歳の男が逮捕されました。 この事件は、被害者の女性の家族が警察に相談をし、相談を受けた警察の捜査により発覚。警察による聞き取りや防犯カメラの映像などから容疑者を割り出し、3月27日に容疑者の男を逮捕しました。 警察の調べに対し、男は容疑を認めていると言います。警察は引き続き動機や余罪などについて、さらに詳しく捜査を進めていくとしています。 「虐待かも?」と思ったら、まずは専門家に相談を 今回の事件は、被害者の家族が早い段階で警察に相談したことにより発覚しました。高齢者への虐待は、どれも高齢者の尊厳を著しく傷つけてしまったり、場合によっては命の危険につながったりすることもあります。そのため、虐待の疑いを持った段階で速やかな通報をおこなうのが望ましいです。 施設内で起こる高齢者への虐待は表面化しにくく早期発見が難しいという特徴があります。家族など周囲の人が虐待の兆候に気づいたときには専門機関に相談しましょう。高齢者虐待の相談窓口は、地域包括支援センターや法務省の常設する人権相談所など、公的な窓口が複数用意されています。 家族など周囲の人が高齢者本人や入居している施設に対して「虐待かもしれない」「このままでは虐待につながってしまうかも…」など、虐待のおそれがあると気づいた段階で相談・通報することで高齢者虐待の早期発見や防止につながります。 虐待の疑いを持っても「通報」と考えると勇気がいるかもしれません。まずは信頼できる施設のスタッフやケアマネジャーに相談するのも良いです。一人で抱え込まずに身近な人に相談してみましょう。
2024/03/28
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。