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認知症

認知症 在宅介護

認知症の父親の、薬の飲み忘れが増えて困っています。防止する方法はありますか?

最近、認知症の父親が薬をきちんと飲めていないようで心配です。認知症とはいえ、これまでは薬の飲み忘れがなかったので父に薬の管理を任せていました。しかし、先日、父の家の中を整理したらかなり古い薬がタンスの中から出てきて…。 父の薬の飲み忘れを防止する方法はありますか? (武藤さん・自営業・61歳) 薬の飲み忘れを予防する方法はいくつかあります。例えば、薬局で飲むタイミングごとに薬をひとつにまとめてもらったり(一包化)、医師に相談して薬の種類を減らしてもらったり。他にも、訪問介護やデイサービスなどで介護スタッフさんの目の届くところで服薬するなどの方法もあります。ただ、こうした予防法は認知症が進行すると効果がなくなることがあります。お父様の状況に合わせて予防法を使い分けてくださいね。 認知症の親の薬の飲み忘れ防止方法は? 認知症の父親が最近、薬の飲み忘れをしているみたいで心配です。先日、父の家の中を整理していたら古い日付の薬がタンスからたくさん出てきました。父は持病の関係で、毎日飲まないといけない薬がいくつかあります。父の薬の飲み忘れをなくしたいのですが、何か良い方法はないでしょうか? 持病があると、薬の飲み忘れは心配ですよね…。薬の飲み忘れを予防する方法は、主に以下のようなものがありますよ。 薬局で一包化してもらう 薬カレンダーを作る 薬の種類を減らす 書き置きをする 訪問介護・デイサービスのときに服薬する 家族が電話で確認する 訪問薬剤師・訪問看護を利用する 薬局で一包化してもらう 薬局で薬を受け取るとき、薬ごとにまとめてあることが多いですよね。それを服薬するときに必要な分だけ包装から取り出していると思います。ただ、複数種類の薬を飲んでいる場合、「朝食後はこの薬が1錠、こっちの薬は2錠」と毎回取り出すのは大変。認知症の影響で判断能力が低下してくると、なおさら大変になって飲み忘れが起こりやすくなります。そのため、飲むタイミングごとに薬をひとつにまとめることで、薬の飲み忘れを防ぎます。以下のイラストのように薬をまとめることを「一包化」と言います。 これならわかりやすそうですね! そうなんです。一包化すると小さな袋にそのときに必要な薬をまとめてあるので、薬を各包装から取り出す手間が省けますし、とてもわかりやすくなります。一包化は薬局で対応しています。処方箋を渡すときにお願いしてみましょう。 薬カレンダーを使う 薬カレンダーを使うこともひとつの方法です。薬カレンダーとは、飲み忘れ防止のためのグッズです。曜日や服薬のタイミングごとに区切られ、透明なポケットがついています。そのポケットに必要な薬を入れておき、それを飲むことで飲み忘れを予防できるものです。ちなみに、薬カレンダーは以下のイラストようなイメージです。 そのときに合ったポケットから薬を取り出して飲めば良いんですね。これなら、父も飲み忘れがなくなりそう。 それなら良かったです!ただ、認知症が進んでくると曜日や時間帯がわからなくなることも。そうなると、薬カレンダーでも管理が難しいので他の手を考えましょう。 薬の種類を減らす 薬の種類が多すぎて飲み忘れが発生しているのであれば、薬を減らすのも効果的です。特に、複数の病院に通院している場合、薬を飲みすぎていることもあるんです。もちろん、独断で薬を減らすのは危険ですから、お薬手帳などを見せて医師と相談してみてください。 書き置きをする 認知症の人は新しい情報は忘れやすくなる特徴があります。そのため、1度言っただけでは忘れてしまうこともあるでしょう。そこで、目につくところに「薬は飲みましたか?」と書き置きしておくと効果があるかもしれません。書き置きなら何度も目にするので、記憶に残りやすいからです。 なるほど。書き置きを見た父が薬を飲んでくれるようにするんですね。 もし、頻繁にお父様のところに通えるのであれば、「朝食後」「夕食後」「就寝前」などと書いて、1日分の薬を貼っておくのも良いかもしれませんよ。 訪問介護・デイサービスのときに服薬する お父様おひとりで服薬するのが難しいと感じるようになったら、訪問介護やデイサービスなどの介護サービスを利用して、そのときに服薬するのも良いと思います。訪問介護やデイサービスの時間に服薬する場合、指示どおりの時間帯に服薬できないこともあるでしょう。事前に医師に確認してから服薬をしてくださいね。 家族が電話で確認する 頻繁にお父様のところに通えないこともあるでしょう。その場合、薬を飲み終わったタイミングを見計らって電話で確認するのもひとつの手です。一日に何度も電話をするのは手間だと思います。ですが、今後、認知症が進んだ場合は毎回、確認することが必要になるかもしれません。 薬剤師訪問サービス・訪問看護を利用する 薬局では薬剤師が自宅に訪問してくれるサービスを提供していることがあります。これを薬剤師訪問サービスと言います。また、訪問看護ステーションでは、看護師が自宅を訪問するサービスである訪問看護を提供しています。薬剤師訪問サービス・訪問看護では、薬の管理方法の相談もできます。薬カレンダーに薬を入れたり、服薬状況の確認などもしてもらえますよ。 へぇ!それは助かりますね。 認知症の症状によって対応を変えよう 認知症で忘れっぽくなったとしても、長年の習慣になっているので薬を飲むのは問題ないと思ったんですけどね…。 薬を飲むためには以下のようないろんな力が必要になります。しかし、お父様は認知症の進行に伴って、できることが減って飲み忘れにつながってしまったと考えられます。 薬の形、大きさなどの区別ができる 薬を飲むタイミング(朝食後、夕食後など)を理解できる 薬を包装から取り出せる 薬を口まで運べる 内服に必要な水などを自分で準備できる 薬を飲み込める 内服後に姿勢を維持できる 普段、深く考えずに薬を飲んでいますが、こんなにいろんな力が必要なんですね。 そうなんです。例えば、指先を細かく動かすのが難しくなれば包装から薬を取り出すのができなくなるでしょう。また、文字が読めなくなれば、袋に「朝食後」「夕食後」と書いてあってもわからなくなります。 そうか、薬カレンダーも文字が読めなくなってしまったら使えないですよね。 そうなんです。認知症が進行すると、今まで薬の飲み忘れを予防できていた方法でも効果がなくなってしまうこともあります。今回、いくつかの予防法をご紹介したので、今まで成功していた方法が上手くいかなくなったらお父様の状態に合わせて別の方法も試してみてくださいね。 薬の一包化、訪問介護のときに服薬するなどの対策がある 認知症が進行すると以前の方法で対応できなくなるので他の方法も試してみよう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; ...

2023/12/04

認知症 施設入居 在宅介護

認知症になっても一人暮らしはできる?親の様子がおかしく、認知症かもしれません

母が実家で一人暮らしをしています。数日前、久しぶりに帰省したら母の様子がおかしくて心配です。きれい好きなのに家の中が散らかり、スーパーで買った惣菜が放置されて腐っていました。 会話が噛み合わないこともあったし…もしかしたら、認知症になってしまったのかも…。もし、認知症だとしたらこのまま一人暮らしは続けられるものなんでしょうか? 私が母を引き取って介護するのはとてもじゃないけどできません。どうしたら良いのでしょうか? (岡村さん・会社員・58歳) お母様の状況にもよりますが、認知症になっても一人暮らしを続けることは可能だと思います。ただ、そのためには在宅介護サービスや配食サービスなど、生活を支援するサービスを利用することが大切です。一方で認知症の方が一人暮らしするのは、火の不始末による火事や薬の管理ができなくなるなどのリスクがあります。そのため、各サービスを活用しても一人暮らしが難しいと感じた場合は、老人ホームへの入居を検討してみてください。 認知症になっても一人暮らしは続けられる? 実家で一人暮らししている母が認知症になってしまったかもしれません。というのも、先日、久しぶりに帰省したら家の中が散らかり放題。スーパーの惣菜がシンクの中に放置してあり、腐っていました。きれい好きな人だったのに…。もし、認知症になってしまったのだとしたら、今後、母は一人暮らしを続けられるでしょうか?母を自宅に引き取って介護する状況ではなくて…。 お母様の状況にもよりますが、一人暮らしは続けられると思います。そのためには、在宅介護サービスなど、生活を支援するサービスを活用する必要があります。ただ、何にせよ、まずは認知症かどうかをはっきりさせましょう。 認知症かどうかをはっきりさせるって、どうしたら良いんですか? 病院を受診して、認知症検査を受けましょう。 受診ですか…。認知症という確信が持てないのに、病院に行って良いものか…。 もちろん問題ありません!むしろ、早めに認知症検査をすることをおすすめします。もし、認知症かどうかある程度の確信を持ってから検査したいのであれば、東京都福祉局のホームページで公開している「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」を使ってみてください。簡易的なチェックですが、病院で検査を受ける後押しをしてくれると思いますよ。 ネット上で簡単にできるものがあるんですね!早速、やってみます。 認知症の親の一人暮らしを支援する方法 もし、母が認知症だった場合、私はどうしたら良いんでしょう?先日の実家の様子を考えると、これまでと同じようには生活できないと思うのですが…。だからと言って、私が遠方に住んでいるので頻繁に手伝いに行けるわけでもありません。 そうですね…。まずは、ご家族の中のメインの介護者を決めましょう。メインの介護者は直接介護する人というわけではなく、介護スタッフとの連携や手続きを中心となっておこなう人のことです。介護はご家族や介護スタッフなど、チームでおこなうものです。チームのリーダーとして進めていく人を1人決めておくと、連携も取りやすくなりますからおすすめです。 リーダーですか。となると、私になるのかな。弟がいますが海外で暮らしているので。私がメインの介護者として動くとして、どんなことをしていけば良いのでしょうか? 遠距離介護の場合、頻繁に通って介護をするのは難しいので、できるだけ直接介護をしなくても問題ない体制を作るのが重要です。そのため、以下のような方法でお母様の生活を支援していきましょう。 在宅介護サービスを使う 配食サービスを使う 自治体の支援サービスを使う 近所の人とつながる 在宅介護サービスを使う まずは、在宅介護サービスを利用できる体制を整えましょう。在宅介護サービスを利用するには、要介護認定を受ける必要があります。要介護認定の結果、「要支援1・2」「要介護1~5」という介護の必要な度合いを示す「要介護度」の判定が下り、要介護度に応じた在宅介護サービスを受けられます。 はじめに要介護認定を受けるんですね。どうやって受ければ良いんでしょう? 要介護認定は、役所もしくは地域包括支援センターで申請できます。申請後、以下のような流れで調査がおこなわれ、在宅介護サービスが利用できるようになりますよ。 配食サービスを使う ご高齢者向けの配食サービスを使うのもおすすめです。認知症が進むと、食事を買いに行ったり食事の支度をしたりすることが難しくなると想定されるためです。ご高齢者向け配食サービスでは、ご高齢者に必要な栄養がしっかり摂れるように考えられています。噛む力が衰えた場合でも食べやすいメニューも用意されていることが多いので、おすすめです。 確かに…。実家には食パンが何袋もカビた状態で置いてありましたし、買った物の管理がうまくできていないのかもしれません。届いた弁当を温めて食べるくらいならできると思うので、配食サービスは良いかもしれないですね。 自治体の支援サービスを使う 高齢化が進んでいることを受けて、自治体のなかには一人暮らしの高齢者を支援するサービスを提供しています。内容は自治体によって大きく異なりますが、例えば、金銭管理の支援や安否確認などのサービスを提供しています。ご実家のある地域で、支援サービスがあるか確認してみてくださいね。 近所の人とつながる やはり、ご近所の人とのつながりも大切です。認知症の方の一人暮らしとなると、予想だにしないことが起こる可能性も。例えば、認知症が進行すると出かけたまま家に帰ってこれなくなることがあるんです。実家のご近所さんとつながっておき、お母様の様子がおかしいときに連絡してもらえるようにしておくとより安心ですよ。 認知症の親が一人暮らしをするリスク 認知症の方が一人暮らしをする場合、さまざまなリスクがあります。事前にリスクを把握して備えておくことが大切です。 どんなリスクがあるんですか? 例えば、以下のようなことです。 火の不始末 外出時の事故・行方不明 トイレトラブル 服薬管理の不備 金銭の管理ができない 食事の偏り ご近所トラブル 火の不始末 火の不始末、本当に心配なんですよね。ガスコンロの火のつけっぱなしや、ストーブから出火して火事になるという話をよく聞きますし…。 対策としては、空焚き防止機能のあるガスコンロやIHコンロに切り替えることでしょうか。また、お母様が料理を頻繁にしないのであれば、電子レンジや電気ケトルなどで済ましてもらうという手もありますよ。認知症の方の火の不始末については、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 外出時の事故・行方不明 認知症の影響で、外出して家に帰れなくなることがあります。家に帰ろうとして、道がわからなくなってまったく異なる場所に行ってしまったり、交通ルールがわからなくなって道路を飛び出して交通事故に遭ってしまったり…。 認知症の人が行方不明になる話はよくニュースで見ます。もしかしたら、母もそうなってしまうかもしれないんですよね…。 最近ではGPS機能の付いたキーホルダーなども販売されています。お母様がよく持ち歩く杖やカバンなどに付けておいて、万が一のときに備えるのもひとつの方法です。 トイレトラブル 加齢や認知症の影響で、失禁などのトイレトラブルが増えることも考えられます。また、失禁して尿で汚れた下着類を自分で洗濯できなくなる可能性も。衛生的にも良くないので、訪問介護を定期的に利用したりして、お母様の変化にすぐに気がつける状態を作っておきましょう。認知症の方のトイレトラブルについては、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 薬の管理ができない 持病などで定期的に飲まないといけない薬がある場合、認知症の影響で適切に服薬できなくなる場合があります。 薬の飲み忘れですね。母もちょこちょこ飲み忘れがあるようで、心配です。 薬の飲み忘れだけでなく、飲み過ぎの危険性もあります。薬を飲んだことを忘れてしまって、再び飲んでしまうんです。高血圧の薬を飲みすぎて意識障害を起こしてしまう危険性も…。それを防ぐために、薬局で薬を1回分ごとの個包装にしてもらったり、定期的に訪問看護を利用するのが良いでしょう。 金銭の管理ができない 認知症が進んで判断能力が低下すると、お金の管理ができなくなることがあります。高額な健康食品を買ってしまったり、詐欺に遭ってしまう危険も…。 高齢者が詐欺の被害に遭うニュースはよく見ますよね。心配だな…。 基本的な対策としては、ご家族がお金の管理をすること。お母様の財産を把握しておいて、不審な出費がないか確認するんです。また、認知症の影響で家賃や公共料金の支払いができなくなる場合もあります。そういったことも含めて、ご家族がお母様のお金の管理をすることをおすすめします。 食事の偏り 食事の偏りは感じています。料理をしなくなったようで、スーパーの惣菜やパンといった簡単に食べられるもののゴミばかりでしたから。 おっしゃる通り、認知症が進行すると料理をすることが難しくなります。なので、必然的に出来合いのものが多くなってしまうでしょう。また、認知症になると異常に食欲が湧いてたくさん食べてしまったり、反対に食べる気力がなくなって食事を摂らなくなる可能性もあります。 そんなこともあるんですね…。 きちんと食事を摂ってもらうためには、配食サービスを利用するのがおすすめ。また、食事が摂れているのか確認のために定期的に訪問介護も利用してみると良いかもしれません。 ご近所トラブル ご近所トラブルと言うと、どんなものがあるんでしょうか? 例えば、ゴミ出しができなくなって家がゴミ屋敷状態となってしまい、ご近所ににおいが漏れてしまったり、コミュニケーションが上手くできなくなって人間関係のトラブルにつながる可能性もあります。こういうことが起こる前に、ご近所にお母様が認知症であることを伝えて協力してもらうことが大切。ゴミが溜まっていたり、お母様の様子がおかしいと感じたときに連絡してもらえるような関係性を作っておきましょう。 認知症の親の一人暮らしが難しいと判断するタイミングは? もし、母が認知症だったとしても一人暮らしを続けられるようにしていこうと思っています。ただ、いつまでも一人暮らしができるものなんでしょうか?もっと母の状態が悪くなったら一人暮らしが難しくなるんじゃないかと思って…。 確かに、お母様の心身の状態が進行したら一人暮らしができなくなるでしょう。もし、一人暮らしできない状態となったら、ご家族が同居して介護をするか介護施設に入居するかを選ばないといけなくなるでしょう。 うちには子どもが2人いますし、母を引き取って介護できる状態ではありません…。となると、介護施設に入居させることを考えないと。どんな状況になったら介護施設に入居させることを検討したら良いでしょうか? 介護施設に入るタイミングは、その人やご家庭の状況によってさまざまです。が、以下の状況になったときは、入居を検討するタイミングの目安となると思いますよ。 各サービスを使っても一人暮らしが難しいと感じたとき 介護者の負担が大きいと感じたとき 各サービスを使っても一人暮らしが難しいと感じたとき 先ほどお話しした、在宅介護サービスや配食サービスなどの支援サービスを活用しても、安全に生活できないと感じた場合、介護施設に入居することをおすすめします。例えば、外出して帰って来られなくなることが増えたり、自宅での転倒が増えたり…。支援サービスを活用しても、どうしても24時間365日、見守りの目があるわけではありませんから危険な瞬間が出てきてしまうんです。各支援サービスを利用してもお母様の安全を守れないと感じたら、介護施設への入居を検討しましょう。 いろんなサービスを利用してもダメそうだったら、介護施設に入居させるんですね。 介護者の負担が大きいと感じたとき また、ご家族の介護の負担が大きいと感じたときも介護施設に入居するタイミングと言えます。認知症が進行すると、先ほどお話ししたように転倒したり行方不明になることが増える可能性があります。すると、その度に介護事業者や警察などから呼び出しを受けることもあるでしょう。そうした呼び出しは、遠方に暮らすご家族にとって大きな負担になります。頻繁に呼び出されるために仕事を休まないといけなくなったり、睡眠時間を削って対応する必要もあるかもしれません。 確かに、頻繁に呼び出されるようになったらかなり厳しいかも…。実家まで片道3時間はかかるので…。 遠いですね…。となると、やはり頻繁に帰省しないといけない状況になったら、お母様の一人暮らしは難しいと思います。ぜひ介護施設に入居していただきたいですね。認知症の方が介護施設に入居するタイミングについては、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 「親が認知症かも」と思ったら、まずは認知症検査、メイン介護者を決めよう 在宅介護サービスや配食サービスなどを使って、直接介護をしなくても良い体制を整えよう 認知症の人の一人暮らしは火事や行方不明、金銭トラブルなどの問題が起こる可能性がある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; ...

2023/11/30

認知症 在宅介護

認知症の母親がおむつを嫌がるときの対処法を教えてください。尿もれで洗濯や掃除が大変なんです

認知症の母親が夜に尿もれをするようになったのでおむつを履かせたいのですが、嫌がって履こうとしません。どうしたら良いですか? 昼間は私や他の家族が介助しているのであまり漏らしたりはしないのですが、問題は夜です。これまではトイレに行くときに私を起こして一緒にトイレに行っていたのに、最近は私を起こさなかったり、そもそも母が起きないことも…。 トイレに行かないと、朝におもらしをしていて服も布団もぐっしょり。洗濯も大変ですし、においがしてしまってもう大変なんです。 (角田さん・パート・63歳) 掃除に洗濯…排泄介助が上手くいかないと介護の負担が増えて大変ですよね…。なんですが、無理やりお母様におむつを履かせるのはおすすめできません。というのも、おむつを履いたとしてもおむつを脱いでしまったり、おむつ交換を拒否されてしまったり…余計に心身の負担が大きくなってしまうかもしれないからです。そのため、布パンツにパッドを入れたり、紙パンツを使ったりして段階的におむつに慣れてもらいましょう。とはいえ、おむつを履くというのは、お母様の尊厳を傷つける可能性が高いので最終手段と考えておきましょう。寝たきりになったりしてトイレに座れない状態でなければ、おむつを使わずに済むように工夫してみてください。介護サービスも活用しながら、負担の少ない介護をしてくださいね。 嫌がる認知症の親におむつを履かせるには? 認知症の母親の介護をしています。最近、夜におもらしして服や布団を汚すことが多くなって困っています。服や布団が汚れて洗濯が増えるし、家の中ににおいがこもってしまって…。なので、夜はおむつを履かせたいのですが、「おむつなんか履かない!」と拒否されてしまって…。母におむつを履かせるにはどうしたら良いでしょうか? おもらしがあると、洗濯や掃除が多くなったりにおいが気になって心身ともに負担が大きくなって大変ですよね…。うーん、ただ、おむつを無理やり履かせるのはおすすめできません。 えっ、なぜですか?こんなに介護が大変なのに! 角田さんのお気持ちはよくわかります。とは言え、無理におむつを履かせると、介護拒否につながってしまう可能性があるんです。例えば、おむつを履いたのは良いものの、こっそり脱いでしまって意味がなくなったり、おむつ交換を嫌がったり…。別の問題が起きかねないんです。おむつ外しやおむつ交換の拒否については、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 とりあえずおむつを履いてくれれば…と思ったのですが、そう上手くはいかないんですね…。 おむつに段階的に慣れてもらう おむつを嫌がる原因は、おむつに良いイメージがないからでしょう。急に「おむつを履いて」と言われて履きたいと思う人はそうそういないと思います。そうした気持ちをふまえても、おむつに段階的に慣れてもらうことが履いてもらう方法のひとつです。 具体的にはどうすれば良いんですか? 以下のような段階を踏んで、おむつや紙パンツ、尿とりパッドに慣れてもらうんです。 布パンツ+尿とりパッド 紙パンツ+尿とりパッド おむつ+尿とりパッド 現段階でおむつや紙パンツ、尿とりパッドなどを利用していない場合、おむつを使うのは心理的なハードルがかなり高いでしょう。「おむつを使わないといけないなんて」と、情けなく感じるかもしれません。なので、はじめは普段使っている布パンツに尿とりパッドを入れて使ってみます。使っているうちに尿とりパッドを入れていることに慣れたり、尿とりパッドの吸水力に気がついて便利だと感じてくれることもあるでしょう。 母は、昼間はトイレに行って漏らすことはあまりないので、まだ普通の布パンツだけです。よく考えてみれば、普段は布パンツを履いているのにいきなりおむつを履くのは嫌ですよね。 「布パンツ+尿とりパッド」を使っても尿もれが続くようだったら、「紙パンツ+パッド」や「おむつ+尿とりパッド」に段階的に変えてみましょう。また、「おむつ」という言葉も心理的な抵抗感につながりやすいです。なので、「使い捨てパンツ」などと言い換えるのもおすすめです。 おむつにできるだけ頼らない介護を おむつを勧める方法についてお話ししましたが、正直なところ、本当はおむつを使わないで済むのが一番なんです。 えっ!?そうなんですか?なぜでしょう? おむつの交換は、すべて誰かにしてもらうことになりますよね。なので、尊厳が失われたり「下の世話をしてもらうなんて情けない」と感じやすいんです。そのせいで気力がなくなって今まで自分でできていたこともやらなくなり、さらに身体機能が低下したり認知症が進行するきっかけになることもあるんです。 そんな影響があるんですか!? なので、まだ歩けるのであればトイレを使うのが一番。歩くのが難しいのであれば、お母様の布団やベッドの近くにポータブルトイレを置いて、すぐに用を足せるようにしておくなどの工夫をしてみてください。 今まで夜中も母がトイレに行きたいタイミングで、母に起こされていました。でも、認知症が進んだせいか最近は起こしてくれなくて…。こういう場合、どうしたら良いんでしょうか? 夜中のトイレの時間を決めるのはどうでしょうか?ご自分でトイレに行く場合でも時間はある程度決まっていることが多いですから、その時間に合わせてお母様を起こしてトイレに行けば、おもらしがなくなるかもしれませんよ。 排泄介助を介護サービスに頼ろう 排泄介助は、介助のなかでも身体的にも精神的にも大変なもののひとつ。特に夜間の排泄介助は大変です。ですので、ご家族だけでやろうとせずに、介護サービスを活用して介護のプロを頼ってください。 どんな介護サービスが使えるんでしょうか? 次の在宅介護サービスなら、夜間の排泄介助にも対応してくれますよ。 夜間対応の訪問介護 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 訪問介護のなかには、夜間も対応しているところがあります。ただ、日中だけの対応としているところが多いので、サービス提供時間を事前に確認してくださいね。 昼間だけしか対応してもらえないと思っていました!夜も介護してくれるのは助かるなぁ。 定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、「定期巡回・随時対応サービス」とも呼ばれるサービスです。このサービスでは、事前に決められたタイミングで訪問介護・訪問看護が1日に複数回受けられます。さらに、緊急時などに通報を受ければ、すぐに介護スタッフや看護師が駆けつけてくれるんです。24時間365日対応しているので、夜間の排泄介助もお願いできますよ。 私は昼間に仕事をしているので、夜中に起こされるのは本当にしんどくて…。介護サービスを使ってみようかなぁ。 夜中の排泄介助はとても負担が大きいと思います。なので、おむつを使いたくなる気持ちはよくわかります。ただ、おむつは最終手段と考え、できるだけおむつを使わない介護をする方が、最終的には負担が少なくなることもあるんです。夜間の排泄介助が必要な場合は、積極的に介護サービスを利用してくださいね。 布パンツにパッドを組み合わせたり、おむつに段階的に慣れてもらおう おむつは最終手段。できるだけトイレで排泄できるように工夫してみて 排泄介助が大変なときは、積極的に介護サービスに頼ろう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; ...

2023/11/28

認知症 施設入居 在宅介護 介護認定

認知症の父親の要介護度が「要支援」に下がり、急に老健を退所に…。退所後はどうしたら良い?

老健(介護老人保健施設)に入っている父親の介護認定の更新をしたところ、要介護3から要支援2に下がってしまいました。そのため、老健からは退所を求められており、急いで退所後の行き先を決めないといけなくなってしまいました。 父はリハビリのおかげで自分で歩けるようになりましたが、認知症が進行していて数分前のことも忘れたり、家電の使い方がわからなかったり…以前のように一人暮らしできるとは思えません。 だからと言って、私はフルタイムで働いていますし、父を引き取って介護できるとは思えません。どうしたら良いんでしょうか? (平山さん・パート・58歳) お父様のケースだと在宅介護か他の施設に入居するか、2つの方法があると思います。在宅介護の場合、ショートステイをメインにデイサービスや訪問介護を使う方法です。別の施設に入居する場合は、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホームが選択肢になるでしょう。いずれにしても、実情とそぐわない要介護度が出てしまった場合、区分変更をすることをおすすめします。区分変更は改めて要介護認定をおこないますので、今度は適切な結果が出るかもしれません。区分変更をする場合、認定調査に平山さんが同席しましょう。認定調査でご本人がはりきってしまって要介護度が実際よりも低くなるケースが珍しくありません。そのため、平山さんが普段のお父様の状況を伝えることが大切です。 要支援に下がって老健を退所しないと!どうしたら良い? 先日、父の介護認定の更新をおこなったところ、要介護3から要支援2に下がってしまいました。そのため、今入っている老健を退所しないといけません。ただ、要支援2と言っても、数分前のことを忘れたりテレビのリモコンが操作できなかったり…。入所したときよりも認知症が進んでいて、自宅で介護できる状態ではありません。私はフルタイムで働いていますし、介護はできないと思います。でも、要支援2になってしまったので、1ヵ月以内に退所してほしいと老健に言われています。どうしたら良いのか教えてください! それは大変です!まずは、今後の介護の方針を決めましょう。お父様の場合、「在宅介護をするか」「別の介護施設に転居するか」の2つの選択肢があります。それぞれ、詳しくお話ししますね。 在宅介護をする 「在宅介護をする」と言っても…。先ほどお話しした通り、父は自宅で介護できる状態じゃないんです。在宅介護ができる方法が何かあるんですか? 在宅介護サービスを活用して、できるだけ負担を減らしながら介護する方法です。具体的には、以下の在宅介護サービスを利用しながら介護をします。 ショートステイ デイサービス 訪問介護 ショートステイとは、1日から介護施設に宿泊できるサービス。宿泊している間、食事や入浴、排泄などの介助が提供されます。ショートステイは、最大30日まで連続で利用できますので、空きがあれば「30日ショートステイを利用して1日自宅に戻る」という使い方も可能です。 宿泊できるサービスなんてあるんですね!父は病院からそのまま老健に入所したので、在宅介護についてまったくわかっていなかったです。 また、デイサービスを利用する方法もあります。デイサービスは日中の時間帯に介護施設に通うもの。デイサービスでも食事や入浴、排泄介助などのサービスが受けられるので、その時間帯は施設に完全に任せられます。デイサービスやショートステイを利用していない日に訪問介護を利用すると、より安心して生活ができるようになるでしょう。 そういう方法もあるんですね。この方法で上手く在宅介護ができるのかな…。 お父様やご家庭の状況によっては、在宅介護サービスを駆使しても在宅介護が難しい可能性があります。そのときは、やはり他の介護施設に入る必要があるでしょう。 別の介護施設に入る 別の介護施設と言うと、どんなものがあるんでしょう。確か、いろんな種類があるんですよね?今の老健は入院していた病院から紹介されて入居したので、他の施設についてよくわかっていなくて…。 確かに、老人ホームは種類が多くてややこしいですよね。お父様の場合、以下のような介護施設がおすすめです。 有料老人ホーム グループホーム サービス付き高齢者向け住宅 有料老人ホーム 有料老人ホームには、「住宅型有料老人ホーム」と「介護付き有料老人ホーム」の2種類があります。「住宅型」と「介護付き」の大きな違いは、介護サービスが付いているかどうか。住宅型は介護サービスが付いてないので、利用する場合は外部の介護サービス事業者と別途契約が必要です。対して、介護付きは介護サービスが付随しています。24時間、介護スタッフさんが常駐しているため、おむつ交換など夜間に介護が必要な場合でも対応してもらえますよ。 なるほど…。となると、介護付きの方が良いのかな。おむつ交換は必要ないですが、認知症のせいで1人でトイレに行けないので。 ただ、注意していただきたいのは費用の面です。住宅型は介護サービスがなかったり、介護スタッフさんが少ないこともあって、介護付きより費用が安い傾向があります。そのため、出費を抑えたい場合は住宅型がおすすめです。が、住宅型は利用した分だけ介護サービス費が発生するため、頻繁に介護が必要な場合は介護付きよりも高くなってしまうことがあります。 介護付きは、頻繁に介護サービスを利用しても料金が高くならないんですか? はい。介護付きの介護サービス費は、要介護度に応じた定額制。たくさん使っても費用は上がりません。逆に言うと、あまり介護を必要としない場合は料金が割高になってしまうので、住宅型の方がおすすめです。 グループホーム グループホームは認知症の人限定の施設です。要支援2から入居できるので、お父様もご入居いただけます。グループホームは少人数のユニットごとに生活するのが特徴。料理や掃除などをご入居者とスタッフさんが協力しながらおこなっています。少人数で共同生活をしながら生活したい場合にはおすすめです。 少人数で生活できるのは良いですね!父は人が多いところが得意ではないので。 サービス付き高齢者向け住宅 サービス付き高齢者向け住宅は、自由な生活がしやすい施設です。住宅型有料老人ホームと同様、介護サービスは付いておらず、介護が必要な場合は外部の介護事業所と契約をします。サービス付き高齢者向け住宅は、介護の必要がない元気なご高齢者向けの施設もある一方で、重度の要介護度の人も受け入れている施設も多いです。受け入れ状況は施設によって大きく異なるので、事前に施設に確認しましょう。 施設ごとに受け入れ状況が異なるんですね。よく確認しておかないと。 ご紹介した3つの施設のなかでも、有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は比較的に入居待ちすることが少なく、急いで転居先を決めたい場合におすすめです。 実際よりも低い要介護度が出たらどうする? やっぱり、父が要支援2になったのが納得いかないんです。友人のお母さんが要支援2なのですが、ほとんど介護は必要なく、自分で料理や洗濯をしています。どう考えても、うちの父と同じ要介護度とは思えません。 確かに。お話を聞く限り、お父様が要支援2なのは違和感があります。もし、今の要介護度に納得がいかない場合、要介護認定のやり直しが可能です。 要介護認定のやり直しなんてあるんですね! やり直しの方法は2つあって、「不服申し立て(審査請求)」と「区分変更」です。不服申立ては、市区町村の判断に異議を唱えて取り消しを求めるもので、再び結果が出るまでに数ヵ月かかることがあります。なので、もっとスピーディーに結果が出る区分変更をすることが多いです。区分変更は、要介護認定の更新の前に状態が変わって要介護度と合わなくなったときにおこなわれる手続き。1ヵ月ほどで結果がわかります。 その区分変更の手続きは、どうしたら良いんですか? では、区分変更の流れについてお伝えしますね。 要介護認定の区分変更の流れ 区分変更の流れは、初回の要介護認定や更新と同じ流れです。まずは、役所に「区分変更申請」をする必要があります。老健のケアマネジャーさんとうまく連携できているのであれば、ケアマネジャーさんに区分変更申請の相談をしてみましょう。その後は以下のような流れで進みます。 訪問調査 一次判定 二次判定(介護認定審査会) 認定結果通知 適切な要介護度が出るためのコツ 区分変更の際、適切な要介護度が出るためにぜひ平山さんに認定調査に同席していただきたいんです。 都合が付けば、同席できますが…。どうしてですか? 要介護認定で実際よりも軽い要介護度が出てしまう理由のひとつに、認定調査で”頑張って”しまうということがあるんです。 頑張ってしまう? 認定調査は、市区町村から派遣された調査員によって聞き取り調査などがおこなわれます。初対面の相手に自分ができないことを見せたくはないですよね。なので、できないことを「できる」と言ってしまったり、頑張ってしまうんです。 なるほど…。父は見栄っ張りなので、できないことも「できる」と言ってしまいそうです。 特に認知症の人の場合、普段と違う状況だったり初対面の人の前だと意識がはっきりすることも。なので、普段は認知症の影響で会話が上手くいかない人が認定調査のときはしっかり受け答えできることも珍しくないんです。 そうなんですね。今回の要介護認定の更新のときの認定調査には同席しなかったのですが、きっと”頑張って”しまっていたんでしょうね…。今回の認定調査には同席するように都合をつけます。それで、私は認定調査のときにどうしたら良いんでしょうか。 普段の様子を調査員にしっかり伝えましょう。現在は老健に入所されているので難しいかもしれませんが、できるだけ普段の身体状態や認知症の症状を把握して、調査員に話してください。もし、お父様の心身の状態で困っていることがあれば、それも合わせて調査員に伝えましょう。自宅で介護できる状態ではないことを詳しく伝えると、より実情に近い要介護度が出ると思いますよ。 老健のスタッフさんに聞いて、父の状況を把握しておきます。 区分変更申請はできるだけ早くしておくことをおすすめします。介護保険は申請時点に遡って適用されるので、要介護度が高くなった場合はよりたくさんの介護サービスを利用できますよ。 そうなんですね!すぐに老健のケアマネジャーさんに相談してみます。 ただ注意していただきたいのは、区分変更の結果、要介護度が上がらなかった場合、超過した分の介護サービス費は全額自己負担になります。かなり出費がかさんでしまうので、気をつけてくださいね。 老健退所後、在宅介護をするか別の施設に転居するかをまず考えよう 想定よりも低い要介護度になった場合、区分変更で要介護認定を再度受けるのがおすすめ 適切な要介護度が出るために認定調査でいつもの様子を伝えよう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; ...

2023/11/16

認知症 排泄 介護疲れ

認知症の父親がおむつ交換を拒否するのはどうしたら良いですか?毎回、抵抗されるのでとても疲れます

認知症の父親がおむつ交換を嫌がるので困っています。父が足腰が弱って自分でトイレに行けなくなったので、おむつをするようになりました。でも、「止めろ!触るな!」と抵抗され、殴られることも…。 そんな感じで、毎回、格闘しているので時間もかかるし本当に疲れます…。スムーズにおむつ交換ができる良い方法はないでしょうか? (今村さん・会社員・63歳) それは大変ですね…。おむつ交換はお父様の自尊心に大きく関わりますから、他の介助よりも配慮が必要です。声掛けやおむつ交換のタイミングも工夫する必要があるでしょう。認知症になっても、陰部を誰かに見られることの恥ずかしさは変わりません。対して、認知症の進行によっておむつ交換の必要性がわからなくなったり、尿意や便意を感じにくくなることもあります。認知症の症状やお父様の気持ちに配慮しつつ介助をすると、徐々におむつ交換への抵抗感が少なくなると思いますよ。 認知症の親がおむつ交換を拒否!どうすれば良い? 自宅で認知症の父の介護をしています。最近、父の足腰が弱ってトイレに行けなくなり、おむつになりました。ただ、おむつ交換のときの抵抗がすごくて…。「止めろ!触るな!」と怒鳴ったり、殴られることもあります。毎回、なんとかおむつの交換ができているのですが、ベッド上で暴れるのでおむつはズレるわ、力は使うわで本当に疲れます。スムーズにおむつ交換ができる良い方法はないでしょうか? おむつ交換は、ご高齢者の自尊心が大きく関係する難しい介助ですよね…。しかも、忙しいなかで1日に何度も介助しないといけないので、おむつ交換がスムーズに行くかどうかは介護全体の負担の大きさにとても影響します。とは言え、おむつ交換を拒否されても無理やりや力づくで介助することのないようにしましょう。 そんなこと言っても、力づくでやらないとおむつ交換できませんよ!いつまでも濡れたオムツでいさせられませんし…。力づく以外で父のおむつ交換ができる方法ってあるんですか? 例えば、次のような方法はどうでしょうか? 排泄タイミングに合わせておむつ交換する 優しい口調で声掛けする 時間を空けておむつ交換する 排泄タイミングに合わせておむつ交換する おむつ交換のタイミングで、排泄がされていないこともあるでしょう。誰しも必要もないのにおむつを開けられるのは嫌ですよね。それがおむつ交換の拒否につながっていることがあります。そのため、お父様の排泄のタイミングに合わせておむつ交換をするとスムーズにいくことがあります。なので、まずは排泄のタイミングを把握することから始めましょう。起床後、昼食後、夕食前、寝る前…など排泄がルーティン化されると、慣れてきてお父様もおむつ交換への抵抗感が薄くなるかもしれません。 排泄のタイミングなんて気にしたこともありませんでした。気づいたときにおむつ交換をしていたので、同じ時間帯で介助する方が良いんですね。 優しい口調で声掛けする 介護や家事、仕事で忙しいうえに介助を拒否されると、どうしても口調がきつくなってしまいがち。ですが、そこは気持ちを落ち着けて優しい言い方で声掛けするのが大切です。 そうなんですよね…。仕事をしながら介護をしているので、忙しいときに父におむつ交換を拒否されると頭に来てしまって。きつい言い方になってしまうことが多いです。 忙しいなか介護をするのは本当に大変だと思います。気が立ってしまうのはわかるんですが、スムーズに介助するためにも、一度、気持ちを落ち着けて声掛けをしていきましょう。特に、おむつ交換は介助を受ける人の羞恥心や自尊心が大きく関わります。声掛けがとても大切なんです。 声掛けが大切と言うと、どんな言葉を掛けるのが良いんでしょうか? 例えば、「汚いからおむつを換えるよ」と言うとお父様の自尊心を傷つけてしまうことがあります。なので、「汚い」「おむつ」という言葉を使わずに「下着を替えよう」と言い換えてみましょう。おむつの中に排泄することを「トイレを失敗している」と捉え、恥ずかしいことと思う人も多いです。そうした気持ちに配慮した声掛けをしてみるとスムーズにおむつ交換ができるようになるかもしれませんよ。 時間を空けておむつ交換する おむつ交換をしようとして激しく嫌がる場合、少し時間を空けて声をかけると意外とすんなり交換させてくれることがあります。 時間を空けるだけで良いんですか? はい。例えば、テレビを見ていたり何か別のことに気を取られているときに声を掛けられるのは誰でも嫌ですよね。それと同様に、声を掛けたときに”おむつ交換の気分ではない”だけなのかもしれません。同じ声掛けをしたとしても、少し時間を空けるだけでスムーズにおむつ交換ができることもありますよ。 そんなことがあるんですね。全然知らなかったです。 ここまでご紹介した方法は、一度では上手くいかないことも多いでしょう。何回も試してみて上手くいく方法を見つけてください。 認知症の親がおむつ交換を嫌がる理由は? そもそも、どうして父はおむつ交換を嫌がるんでしょうか?おしっこでおむつが濡れていたら気持ち悪いと思うんですが…。 そうですね…。認知症の人がおむつ交換を嫌がる理由には以下のようなものがあると考えられます。 陰部を見られることが恥ずかしい おむつ交換の必要性がわからない 尿意や便意が薄い 身体を触れられることが嫌 やっぱり、恥ずかしさは大きいんですね。 そうですね。息子さんとは言え、陰部を見られるわけですし…。それに、おむつ交換を誰かにお願いしないといけないことの情けなさもあるかもしれません。認知症になっても、恥ずかしさや情けなさは感じますから。 確かに。そうかもしれないですね。 一方で、認知症によっておむつ交換の必要性がわからなくなっていることも考えられます。おむつの中に排泄したことを忘れてしまったり、そもそもおむつが何なのかがわからなくなってしまったり…。そうなったと想像すると、服を脱がされたり裸にされる理由がわからないですよね。でも、裸を見られる恥ずかしさはあります。このように考えると、暴れておむつ交換を嫌がるのも納得できるんじゃないでしょうか。 なるほど…。そういう理由で父はおむつ交換の度に暴れるんですね。 おむつ交換は介護のプロでも頭を悩ませる介助。一人ひとり適切な介助方法は異なりますから、「上手くいかなくてもしょうがない」と肩の力を抜いて、じっくりお父様に合った方法を見つけてくださいね。 排泄タイミングを把握して優しく声掛けすると拒否が和らぐことも おむつ交換は、羞恥心や自尊心に配慮しておこなおう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } ...

2023/11/13

認知症 施設入居 在宅介護

母親が入院中に認知症に!退院後、自宅で介護をするのは無理な状態です。どうしたら良いですか?

先日、一人暮らしをしている母が自宅で転倒してしまい、脚を骨折して入院しました。脚の治療は順調なのですが、意味のわからないことを言ったり、亡くなった父が病室にやって来た、などと言うように…。様子がおかしいので検査してもらったところ、認知症であることがわかりました。 骨折の治療が終わったら退院しないといけません。ですが、今の状態の母では一人暮らしはできないだろうし、仕事と子育てで私が介護するのも無理です!どうしたら良いでしょうか? (上村さん・会社員・58歳) 主な退院後の選択肢としては、「在宅介護サービスを使って自宅で介護をする」「老人ホームに入居する」「別の病院に転院する」の3つがあります。いずれにしても、退院までの短い時間でお母様の今後の生活を決めないといけません。まずは今後の方針を入院中の病院のケースワーカーさんに相談しましょう。方針が決まったら、それに合わせて、今後の生活の基盤を整えていきます。老人ホームに入居する場合、一般的に入居までに1ヵ月ほどかかります。また、希望の施設が満室ですぐに入れないことも。その場合、一時的に介護老人保健施設(老健)に入所したり、ショートステイを利用するなどの方法がありますよ。 親が入院中に認知症に。どうすれば良い? 先日、一人暮らしの母が自宅で転倒して骨折のため入院しました。しかし、入院中に亡くなった父が病室にやって来たと言うようになったり、話の辻褄が合わなくなったりと様子がおかしくなり、検査をしました。そうしたら、アルツハイマー型認知症ということがわかりました。その後、リハビリ病院に転院したのですが、症状は悪化していくばかり。私のことはわかるのですが、私の妻や娘のことはわからなくなってしまいました。こんな状態なのに、「認知症の対応はできない」と言われて、残り1ヵ月ほどのリハビリ期間が終わったら退院しないといけません。一人暮らしに戻るのは無理だし、私が仕事と子育てで忙しく家で引き取って介護するのも難しいです。どうしたら良いでしょうか? 入院をきっかけに認知症を発症してしまったんですね…。つまり、退院までの期間でお母様の今後の生活について判断しないといけない状況というわけですね。退院後の選択肢としては、以下の3つが挙げられます。 在宅介護サービスを使って自宅で介護をする 老人ホームに入居する 別の病院に入院する 在宅介護サービスを使って自宅で介護をする 自宅での介護はかなり厳しいと思います。私も妻も働いていますし…。それに我が家に引き取っても、昼間、母は1人になってしまいます。1人ではほとんど何もできない状態なので、母を1人にしてはおけません。 そうですね…。例えばですが、以下のような在宅介護サービスを活用しても在宅介護は難しいでしょうか? 訪問介護 デイサービス ショートステイ 特に日中は家を空けるのであれば、デイサービスを利用するのはどうでしょう。デイサービスとは、昼間に介護施設に通う形のサービス。食事や入浴、排泄などの介助を受けられます。ご家族が家を留守にする平日はデイサービスに通い、お仕事が休みの日は自宅で過ごす、という生活をしている人もいます。 そういうサービスがあるんですね。介護のことを考えたことなんてまったくなかったので、すべて自分たちでやらないといけないと思っていたので…。日中、母を介護施設に面倒見てもらえるのなら、うちに引き取るのもありかも。 また、ショートステイというサービスも人気です。これは1日から介護施設に宿泊できるもので、宿泊中は食事、入浴、排泄、レクリエーションなどのサービスを受けられます。宿泊中は介護をすべて施設にお任せできるので、ご家族の「介護休み」として利用されることも多いんです。 老人ホームに入居する 老人ホームに入居するのもひとつの手です。在宅介護よりも費用がかかる傾向がありますが、何より介護のプロからケアを受けられるので安心して生活できます。 でも、母は認知症です。認知症でも入れる老人ホームってあるんですか? もちろんありますよ!積極的に認知症の人を受け入れている施設はたくさんあります。例えば、以下の種類の老人ホームは、認知症の人を受け入れていることが多いです。 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 グループホーム 特別養護老人ホーム 介護老人保健施設 この中でも特に人気なのは、特別養護老人ホームです。認知症の人を受け入れているうえに終身利用が可能。そして、費用も安いので常に入居の順番待ちがいるほど人気です。 確かに、安くて終身利用が可能ってかなり魅力的ですね。でも、すぐに入れないのか…。 そうなんです。なので、急いで入居したい場合は特別養護老人ホームだけではなく、他の種類の施設も検討しておくことが大切。いくつか見比べて、すぐに入れる施設を選ぶ人も多いですよ。 別の病院に入院する 今の病院で「認知症の対応ができない」と言われて退院するのに、母を受け入れてくれる病院があるんですか? 精神科や脳神経科のある病院であれば、認知症の人も受け入れてくれることがあります。 そうなんですか!てっきり、認知症だと入院はできないものかと…。 認知症の対応は特殊ですから、一般の病院では入院できないことが多いんです。ですが、精神科や脳神経科は認知症の治療ができる診療科ですから、認知症ケアに対応できるんですよ。もし、入院してしっかりと認知症治療をしたい場合は、入院も検討してみてください。認知症の人が入院できる病院については、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 退院までに時間がないときはどうする? 母の退院後、いくつか選択肢があることはわかりました。ただ、退院まで1ヵ月しかないのに、どうやって対処していけば良いのやら…。 まずは、お母様が入院している病院のケースワーカーさんに相談しましょう。ケースワーカーさんは、退院後の患者さんの生活を支援するのも仕事のひとつです。在宅介護にするのか、老人ホームに入居するのか、転院するのか、退院後のお母様の暮らしの方針を決めるうえで、ケースワーカーさんへの相談はかかせません。それに、ケースワーカーさんは地域の老人ホームの情報を持っていることもあり、スムーズに入居先が決まることもあります。とにかく、まずはケースワーカーさんに相談です。 まずは、ケースワーカーさんに相談、ですね。 お母様の状況や今後の生活方針によっては、以下のような相談先もあります。 ケアマネジャー 役所・地域包括支援センター 老人ホーム紹介センター もし、お母様に既に担当ケアマネジャーさんがいるのでしたら、介護のことはケアマネジャーさんに相談してみましょう。在宅介護をするにしても、老人ホームに入居するにしても、ケアマネジャーさんに相談するとスムーズに話が進むでしょう。 うちの母はこれまで介護サービスを利用していなかったので、担当ケアマネジャーさんがいないんですよね。 でしたら、お母様がお住まいの地域の役所や地域包括支援センターに相談しましょう。役所や地域包括支援センターに行けば、介護のことを一からサポートしてもらえますよ。 介護のことをまったくわかっていないので、相談しに行こうかな…。 もし、老人ホームに入居すると決めたのであれば、老人ホームの紹介センターを利用するのもおすすめ。紹介センターではいろんな施設を紹介しているため、複数の施設を見比べるときに便利です。「いい介護 入居相談室」では、老人ホームに精通した入居相談員が一から老人ホーム探しをサポートします。施設探しをする場合は、ぜひご相談くださいね。 入院中に認知症になってしまったら、在宅介護、施設入居、転院の選択肢がある 認知症の症状などによっては、介護施設や転院を考える必要があることも 退院までに時間がない場合は、まずは入院先のケースワーカーに相談しよう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; ...

2023/11/10

認知症 排泄 在宅介護

認知症の母親が汚れた下着をタンスに隠してしまいます。どうしたら止めさせられますか?

認知症の母が失禁して汚れた下着やズボンを隠すのを止めさせたいんです。どうしたら良いでしょうか? タンスの奥や畳と布団の間に隠すので、他の服や畳、布団までも汚れてしまいます。洗濯物は増えるし、家中においがするし…本当に困っています。 (渋谷さん・パート・66歳) 洗濯物が増えたりにおいがするのは困りますね…。まずは失禁対策をして失禁の回数を減らすことから始めてみましょう。あわせて、汚れた下着類を入れるためのカゴなどを用意して、ご自分で汚れた衣類を片付けられるようにすると、隠すことが減るかもしれません。認知症の人が汚れた下着を隠すのは、失禁をしたことが恥ずかしくて隠したいという気持ちがあることが多いです。そうした気持ちを尊重しながら、対策をとっていけると良いですね。 認知症の親が汚れた下着を隠す!どうしたら良い? 認知症の母親が失禁して汚れた下着やズボンなどを隠すんです。すぐに洗濯できないから、汚れが落ちないし、家の中ににおいがこもってしまって困っています。それに、タンスの奥や畳と布団の間に隠すので、他の衣類に汚れが付いたり、畳や布団がシミになってしまって…。 それは大変ですね!洗濯物が増えたり掃除しないといけないから、渋谷さんの負担も増えるのではないですか? そうなんです!何度も「おもらしして汚れた服は隠さないで」と叱っているんですが、認知症のせいですぐ忘れてしまうんです。 渋谷さん。お母様が汚れた衣類を隠したときに、叱ったり責めたりするのはNGな対応なんです。 えっ、そうなんですか!?なぜですか? 認知症の人が失禁して汚れた衣類を隠すのは、「失禁したことを隠したい」という気持ちからであることが多いんです。誰しも失禁することは恥ずかしいと感じますから。そのため、叱ってしまうとお母様の自尊心を傷つけてしまう可能性があるんです。 なるほど…。では、どう対応したら良いんでしょうか? 汚れた衣類を見つけても責めずに回収しましょう。出かけていたり別の部屋にいたりと、ご本人に見られていないタイミングだと自尊心を傷つけずに衣類を回収できるでしょう。また、お母様が汚れた下着やズボンを隠すことを減らすために、以下のような方法も有効かもしれません。 失禁予防をする 洗濯物入れを設置する 失禁予防をする そもそもの失禁の回数を減らすことも大切。そうすれば、洗濯物が増えなくて済みますし、お母様がおひとりでトイレに行けるなら渋谷さんの負担も少なくなりますよね。 確かにそうですね。母は1人でトイレに行ってはいるんですが、最近になって間に合わなくて失禁してしまっているようなんです。 そうだったんですね。失禁の予防策には以下のようなものがあります。いくつか試してみたら効果があるかもしれません。 トイレに行きたい合図を見つける トイレをわかりやすくする 着脱しやすい服にする トイレの使い方を確認する 紙パンツ・パッドを活用する 失禁を予防する方法については、については、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 洗濯物入れを設置する 下着やズボンが汚れたらすぐに入れられるように、「洗濯物入れ」を作るのはどうでしょうか。カゴでも箱でもかまいません。設置しておけばその中に汚れた衣類を入れてくれるかもしれません。 そんなに上手くいくかな…。 もちろん、設置してすぐに汚れた衣類を毎回入れてもらえるとは限りません。特に認知症の人は新しいことを覚えるのが苦手になっているので、何度も「汚れた服はこの中に入れて」と説明する必要があるでしょう。それと、洗濯物入れに「洗濯物はこの中に」などの貼り紙をしてわかりやすくしておくのも大切です。また、タンスや布団の下など、汚れた衣類を隠す場所が決まっているのであれば、その近くに洗濯物入れを置いておくと、よりお母様が入れやすくなるでしょう。 親が汚れた下着を隠す理由は? そもそも、母はなんで汚れた下着やズボンを隠すんでしょう?すぐに渡してくれれば、洗濯で汚れが落ちやすいのに…。 先ほどもお話ししたように、失禁したことを隠したいという気持ちがあるんでしょうね…。それも含めて、汚れた衣類を隠すのには以下のような理由があると考えられます。 失禁したことを隠したい あとで洗おうと思って忘れた 汚れた下着の処理の仕方がわからない 失禁は誰しも恥ずかしいと感じることでしょう。それは、認知症になってからも同じです。お母様は「恥ずかしい」「情けない」と感じていて、失禁したことを隠したいと考えて隠しているのかもしれません。 汚れた下着のことを聞くと、母は「おもらしなんてしていない!」と嘘をつくんです。それも失禁したことを隠したいからなんでしょうか? そうかもしれません。もしくは、認知症の影響で失禁したこと自体を忘れてしまっている可能性もあります。 確かに。最近、母の物忘れがさらにひどくなったような気がするので、失禁したのをすっかり忘れているのかも…。 それに、認知症による物忘れのせいで、「汚れた下着を洗おうとして置いておいたけど忘れてしまった」ということもあり得そうです。それに、認知症の影響で作業の手順などを忘れてしまうことがありますから、「汚れた下着を洗いたいけどどうしたら良いかわからない」という状況もあり得るでしょう。 なるほど…。汚れた下着を洗いたい気持ちはあるけど、認知症のせいでできなかった、というわけですね。 おっしゃる通りです。お母様は、汚れた衣類を隠したくて隠しているわけではありません。なので、お母様を責めず、衣類を隠さなくても良い環境を整えていきましょう。それに、今回お伝えした方法でお母様が汚れた衣類を隠すのを100%予防できるとは限りません。「汚れた衣類が隠されているのが減ったら良いな」というくらい、肩の力を抜いて対応してくださいね。 汚れた下着を隠すときは失禁の予防をしたり、汚れた衣類を入れる箱などを作って予防しよう 汚れた下着を隠すのは、失禁の恥ずかしさ、洗い方がわからないのが理由かも pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: ...

2023/11/08

認知症 在宅介護

認知症の母親がいつもおもらしを…。おもらしをしなくなる方法はありませんか?

同居している認知症の母が、おもらしを頻繁にするようになってしまいました。少し前までは自分でトイレに行けていたのに…。 どうしたら母がおもらしをしないようにする方法はありますか? (関根さん・パート・60歳) おもらしを予防する方法には、お母様のトイレの合図を見つけてトイレ誘導をする、トイレに貼り紙をしてわかりやすくする、トイレの使い方をわかりやすくする、といったものがあります。ただ、こうした予防方法を実施しても、すぐには失禁はなくならないでしょう。失禁をしてしまったときに怒ったり責めるような言い方をするのはNG。ストレスや羞恥心などから、認知症の症状が進行してしまうおそれがあるからです。また、床にビニールのシートを敷いておくと失禁してしまったときにかなり掃除がしやすくなると思いますよ。 認知症の親がおもらしを…。予防法はある? 同居する認知症の母を介護しています。最近、母がトイレに間に合わず、おもらししてしまうようになりました。少し前は自分でできていたのに…。その度に床の掃除や洗濯物が増えて本当に大変で…。においがなかなか取れなくて、家中におしっこのにおいがするようになってしまいました。母がおもらしをしなくなる方法ってありますか? ご家族が失禁されるとショックも大きいですし、掃除などの後片付けが大変ですよね…。失禁が100%なくなるとは言えませんが、以下の方法を実践すれば頻度が減るかもしれません。 トイレに行きたい合図を見つける トイレをわかりやすくする 着脱しやすい服にする トイレの使い方を確認する 紙パンツ・パッドを活用する トイレに行きたい合図を見つける 認知症が進行した影響で「トイレに行きたいのに、トイレに行きたいことがわからない」という状況になっている可能性が考えられます。認知症がなければ、尿意をもよおしたら「排泄がしたいんだな」と理解してトイレに向かいますが、認知症になると尿意をもよおしても、それが”トイレに行きたい”という体からのサインであることがわからなくなってしまうんです。 つまり、「尿意があってもトイレに行かなくて、おもらししてしまう」ということですか? その通りです!ただ、ご本人が尿意を理解していなくても、そわそわしたりもじもじしたり、普段と様子が変わることがあります。そのため、いつもと違う様子があったら「トイレに行こうか」と誘導してみてください。また、トイレに行く時間がある程度決まっているようでしたら、毎日同じ時間帯にトイレに誘導するのもおもらしの予防につながるでしょう。 トイレにわかりやすい貼り紙をする 認知症の影響で、トイレがどこかわからなくなってしまった可能性も考えられます。 最近まで、自分でトイレに行けていたのにですか? はい。認知症が進行すると、それまでできていたことやわかっていたことがわからなくなってしまうことがあるんです。なので、トイレのドアに「トイレ」「便所」「お手洗い」と大きく書いた紙を貼ってみましょう。もし、トイレの場所がわからなくて迷っているうちに我慢できなくなって失禁をしてしまっているのであれば、効果があると思いますよ。 そういえば、この間は母が廊下をうろうろしているときにおもらししていました。もしかしたら、トイレの場所がわからなくて迷っていたのかも…。 トイレの使い方を確認する そうなんです。認知症の中には、今までできていた動作ができなくなる「失行」と言う症状があります。体の機能的には問題がないのに、道具の使い方や作業の一連の流れがわからなくなってしまうんです。なので、「便座のふたを上げる」「便座に座る」「排泄後にレバーで水を流す」といった、トイレの一連の流れを確認しましょう。 今まで当たり前にできていたことなのに…。急にできなくなることがあるんですね。 そうなんです。一度では思い出せないことも多いですから、トイレの使い方を練習するつもりで何度も説明して声掛けをしましょう。 着脱しやすい服にする ご高齢になると、指先が上手く動かなかったり力が弱くなることでトイレの際のズボンの上げ下ろしに時間がかかり、トイレに間に合わないことがあります。なので、ボタンとチャックのジーパンからウエストがゴムのズボンや、服の生地自体が伸縮するようなズボンなど、着脱のしやすい服に変えましょう。それだけでも、誰かの手を借りずにご自分だけでトイレに行けるようになることがありますよ。 紙パンツ・パッドを活用する 現在、お母様が普通の布のパンツを使用している場合、紙パンツや尿とりパッドを使うと失禁して下着や衣服を汚す頻度が下がるでしょう。 紙パンツっておむつみたいなものですよね?それを母が利用してくれるかどうか…。 いえいえ、おむつではなく下着感覚で使える紙パンツです。使い捨ての下着として渡すと意外とすんなりと利用してくれることがありますよ。もし、紙パンツを利用したがらない場合、尿とりパッドを今使っている布パンツの上に重ねて使うのでも効果があるでしょう。 なるほど…。確かに紙パンツや尿とりパッドを使うだけでも、おもらしして床や下着、ズボンを汚すことは減りそうですね。 おそらく、紙パンツでも尿とりパッドでも慣れないうちは、抵抗感があるでしょう。でも、トイレのわかりやすいところに置いておくなど、徐々に紙パンツや尿とりパッドに慣れるような工夫をしていくことが大切です。 認知症の親がおもらししてしまったときは ここまで、お母様の失禁を予防する方法をお伝えしました。もし、お伝えした方法を試しても、すぐに失禁がゼロにはならないと思います。新しいやり方に慣れるまでには失禁してしまうこともあるでしょう。失禁してしまったときに、「またおもらししたの!?」と怒ったりお母様を責めるような声掛けはNGです。 あぁ、言ってしまっています…。 失禁はショックが大きく、自尊心が傷つく出来事です。そのときに、怒ったりするとさらに自尊心を傷つけてしまいます。そのため、お母様が失禁してしまったときは冷静に優しく対応することを心がけてくださいね。 掃除しやすい工夫を 毎日のように母のおもらしで汚れた床の掃除が大変なんです。特に母の部屋が和室で、畳は尿で汚れるとなかなかにおいが取れないですし…。 でしたら、床や畳の上にビニールシートを敷いてみるのはどうですか?汚れをはじきますから、水拭きだけで済みますよ。 それは良いですね! フローリングのようなデザインで滑りにくい材質でできたフローリングカーペットもあります。畳は滑りやすいので転倒防止にもなると思いますよ。お母様の失禁はご家族にとってとてもショックなことですし、掃除や洗濯などの負担が増えてより大変になると思います。だからこそ、お母様が失禁してしまう理由をよく理解して失禁を予防していきましょう! トイレの場所をわかりやすくする、着脱しやすい服にするなどの予防を おもらししてしまっても、怒ったり責めるような言い方はNG おもらししても掃除をしやすい工夫で、介護を楽に pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } ...

2023/11/06

認知症 在宅介護

父親が亡くなってから母の様子がおかしいです。認知症になってしまったのでしょうか?

3ヵ月ほど前に父が亡くなってから、母の様子がおかしいんです。認知症になってしまったのでしょうか? 父が亡くなって、実家で母は一人暮らしになりました。父が元気な頃は母がすべて家事をしていたのに、父が亡くなってからは家の中が散らかり、ゴミも捨てられていません。 それに、財布が冷蔵庫に入っていたり、同じものを何個も買って腐らせていたり、明らかに様子が変で…。友人に母の様子を話したら「認知症かも」と言われて不安です。 (北川さん・パート・63歳) その可能性はありますね…。認知症の初期症状には、「もの忘れがひどくなった」「怒りっぽくなった」などがあり、そうした症状に当てはまる場合は認知症の可能性が高いので病院で検査をしましょう。検査の結果、認知症でもそうでなくても、お母様がお一人で生活するのは難しい状態と考えられます。そのため、介護サービスを利用するなど、お母様の生活をサポートする体制を作っていきましょう。 親が認知症かも、と思ったら? 3ヵ月ほど前、父が亡くなりました。両親は実家で二人で暮らしていたのですが、父が亡くなってからは母は一人暮らしに。それ以来、母の様子がおかしくて…。きれい好きなはずなのに、家の中が散らかり放題でゴミが捨てられていないし、同じ食べ物を何個も買って腐らせていることも何度もありました。それに、冷蔵庫の中になぜか財布があって、入れたことを覚えていないようなんです。このことを友人に話したら、「認知症かも」と言われました。もしかして、母は認知症になってしまったのでしょうか? 聞いた限りでは何とも言えません。…ですが、認知症の可能性は十分にあります。心配であれば、早めに病院に行きましょう! うーん。でも、認知症ではなくて、父を亡くして気持ちが落ちているだけかもしれませんし…。病院に行って良いものか迷います。 でしたら、認知症の初期症状に当てはまるかどうか、お母様の様子を考えてみてください。当てはまるものが多ければ、認知症の可能性が高いので受診をおすすめします。認知症の初期症状は次の通りです。 もの忘れがひどくなった 理解力や判断力が衰えた 怒りっぽいなど性格が変わった 時間や場所がわからなくなった 集中力が落ちた もしくは、認知症のチェックリストを活用してみるのもひとつの手。東京都福祉局では「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」を公開しています。気軽にできるものなので、活用してみてください。 もの忘れがひどくなった 年齢を重ねることで、人の名前が思い出せなくなったり、ものをどこにしまったかわからなくなったり、物忘れが多くなりますよね。でも、認知症による物忘れは加齢によるものと少し違います。加齢による物忘れと認知症による物忘れの大きな違いは、「出来事の詳細を忘れるか、出来事そのものを忘れるか」。加齢による物忘れの場合、「数時間前の話の内容を忘れる」ですが、認知症による物忘れは「数時間前に話をしたこと自体を忘れる」という違いがあります。 母は、財布を冷蔵庫にしまったこと自体を忘れていました。少し前に話したことを忘れていることもたまにあります…。 理解力や判断力が衰えた 認知症による理解力・判断力の低下は、これまでできていた手続きができなくなったり、会話の内容が理解できなくなるなどです。役所や銀行などの手続きができない、説明が理解できていない様子があると認知症の可能性が高いと言えます。 怒りっぽいなど性格が変わった 認知症になると、怒りっぽくなることがあります。これは、認知症によって物事が理解できなくなったり、今までできていたことができなくなったもどかしさや焦りによっていらだっていることが理由と言われています。そのほかに、「今まで好きだったものに無関心になって、趣味活動をやらなくなる」「周囲の出来事に興味がなくなる」などの性格の変化もあります。 母は、もともと趣味があった人ではないので、そうした変化はわかりませんが…。部屋でぼーっとしている時間が増えたような気がします。 時間や場所がわからなくなった 時間や場所がわからなくなる、というのはどういうことですか? 例えば、現在の日付や季節などがわからなくなったり、よく行く場所への道がわからなくなる、という状態です。朝と夜の感覚が乱れることもあります。 集中力が落ちた これは少し判断しにくいかもしれませんが、認知症になると集中力が落ちます。具体的には、計算や運転のミスが増えたり、家事や手芸などの集中力が必要な作業ができなくなります。計算や運転、家事、手芸といったものは、ひとつの作業に長時間の集中力がいるうえ、作業の手順も考えなければいけません。認知症によって脳の機能が低下すると、そうした作業が苦手になります。 認知症の検査はどうやって受ける? 北野室長の話を聞いて、母に認知症の検査を受けさせた方が良い気がしてきました。認知症の検査って、病院の何科で受けられるんでしょうか? 認知症の検査は、いろんな診療科で受けられます。次の診療科を持つ病院でしたら、認知症検査を受けられるでしょう。 心療内科 精神科 脳神経内科・外科 老年科 もの忘れ外来 認知症の検査が何科で受けられるのかについては、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください 認知症検査の流れ 認知症検査ってどんな流れでおこなうんですか? 認知症検査は、次のような流れでおこなわれます。 面談(問診) 身体検査 認知症検査 まず、医師とご本人やご家族の面談があります。既往歴や今の状態、認知症を疑ったきっかけなどを話しておくと良いでしょう。心配事がある場合は、事前に話すことをメモにまとめておきましょう。その次に、身体検査をおこないます。レントゲンや血液検査、尿検査などですね。認知症以外の病気によって、認知症と似たような症状が出ることがあるので、体全体の検査をするんです。 なんだか、普通の人間ドックと同じような内容なんですね。 身体検査が終わると、認知症の検査をおこないます。 認知症の検査というと、どんなものなんですか? いくつか種類があるので、詳しくお話ししますね。 認知症検査の種類 認知症の検査は、「神経心理学的検査」「脳画像検査」の2種類に分けられます。神経心理学的検査は、医師などからの質問に答えていく形式が主です。質問に正確に答えられるかどうかで認知機能の状態を把握します。脳画像検査は、CTやMRIといった脳内の画像を撮って機能低下を確かめる方法です。 「認知症検査」とひとくちに言っても、いろんな種類の検査があるんですね。 そうなんです。認知症検査には次のような種類があるんです。 改定長谷川式認知症スケール(HDS-R) ミニメンタルステート検査(MMSE) 時計描写テスト(CDT) CT・MRI SPECT(脳の働きを見る検査) 介護が必要になったら? 北川さんのお話を聞いていると、お母様の認知症検査の結果、認知症であってもそうでなくても、介護サービスを使う必要がある状態だと思います。 介護サービスですか…。確かに、母はもうひとりで生活できる状態ではないかもしれません。でも、介護サービスってどうやって利用すれば良いんですか? 要介護認定を受けよう 介護サービスを利用するには、まず「要介護認定」を受ける必要があります。要介護認定とは、その人の状態を調べて介護の必要な度合いを判断するもの。要介護認定を受けると、心身の状態に合わせて「要支援1~2」「要介護1~5」という「要介護度」がわかり、介護度に合わせた介護サービスを利用できるようになります。 要介護認定というのは、どうやったら受けられるんですか? まずは、要介護認定の申請をしましょう。お母様がお住まいの地域の役所や地域包括支援センターで申請手続きができます。その後は、次のような流れで進んでいきます。 なるほど…。要介護認定の結果、要介護度がわかったら介護サービスを利用できるようになるんですね。 おっしゃる通りです。もし、遠距離介護をする場合、介護サービスを利用をするのとしないのでは、北川さんの負担がかなり違います。積極的に介護サービスを活用してくださいね。遠距離介護については、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 物忘れ、怒りっぽくなったなどの初期症状があったら認知症かも 認知症検査は精神科、物忘れ外来などで受けられる 認知症でなくても、介護が必要になったら介護サービスを利用しよう pre { margin: 40px 0; background: ...

2023/10/24

認知症 施設入居 在宅介護

父親を介護していた母親も認知症になってしまったかもしれません。どうしたら良いんでしょうか?

私の両親は遠方の実家で二人暮らしをしており、認知症の父を母が介護しています。ですが、先日帰省したときに母の様子がおかしくて…。母まで認知症になったかもしれません。 「今日は何日?」「今、何時?」と同じことを何回も質問したり、少し前に話したことを覚えていない様子だったんです。 両親の生活は母がいないと成り立ちません。もし、母まで認知症になってしまったらどうしたら良いのでしょうか? (小沢さん・58歳・会社員) それは心配な状況ですね…!もし、お母様が認知症だった場合、介護サービスを使いながらお二人暮らしを続けるか、ご家族が同居するか、老人ホームに入居するなどの選択肢があります。もちろん、どの選択肢を選ぶのかはご両親の状況やご家庭の事情によって異なりますから、専門家に相談してみるのも方法です。お父様の担当のケアマネジャーさんがいるのであれば、お母様のことも相談してみてください。ただし、認知症の方が認知症の方を介護する「認認介護」には、ご両親の生活の管理が難しくなったり緊急時の対応が難しくなるなどのリスクがあります。早い段階で介護施設に入居することをおすすめします。 介護をしている親まで認知症になったら…? 実家で両親が二人暮らしをしています。遠方なので、年に数回ほどしか帰省はしないのですが、先日、帰省をしたら認知症の父の介護をしている母の様子がおかしくて…。「今日は何日?」「今、何時?」と何回も質問してきたり、ついさっき話したこともすっかり忘れているんです。もしかしたら認知症なんじゃないかと怖くて…。生活はすべて母が回していますから、母まで認知症になってしまったら両親の生活が成り立ちません!母まで認知症になってしまったらどうしたら良いんでしょうか? 落ち着いてください。まずはお母様を病院に連れて行って、早めに認知症かどうかを確かめましょう。それでもし、お母様が認知症だったら、認知症の方が認知症の方を介護する「認認介護」という状態です。かなり心配な状況なので、早めに手を打つ必要があります。 早めに手を打つって…どうしたら良いんでしょうか? 認認介護への対策には、以下のようなものがあります。 専門家に相談する 介護サービスを使う 家族が同居する 老人ホームに入る 専門家に相談する まずは介護の専門家に相談しましょう。お父様には担当のケアマネジャーさんがいますか? はい。両親だけの生活なので、親身になっていろいろと心配してくれています。 でしたら、まずはお父様の担当のケアマネジャーに相談してみましょう。お母様とやりとりする機会は多いでしょうから、お母様の異変を感じているかもしれません。お母様の認知症検査をする前に、今のお母様の状況を聞いてみるのも良いかもしれませんね。 そうですね。父のケアマネジャーさんなら、遠方に暮らす私よりも母の様子をわかっているかもしれません。 介護サービスを使う お母様が認知症とわかってからも在宅介護を継続する場合、お母様も介護サービスを使いながらの生活することをおすすめします。 確かに。今は父がデイサービスを利用していますが、母も通った方が良いんですかね。 それは良いですね。認知症の方がお一人になるのはとても危険です。ご両親で同じデイサービスに通えれば、小沢さんも安心ですよね。認知症のリハビリにもなりますし。また、以下の在宅介護サービスもおすすめです。 訪問介護 ショートステイ 訪問介護は、以前利用していました。ヘルパーさんが家に来てくれて、料理や介助などをしてくれるんですよね。 仰るとおりです!その次のショートステイは、介護施設に短期間の宿泊ができるサービス。宿泊している間の食事、入浴などはすべて施設にお任せできます。お父様とお母様がご自宅で2人で暮らすのが難しい状況になったら、ショートステイを取り入れるのも良いですよ。 家族が同居する 認認介護の状態は危険なので、同居してご家族が介護するのが安心です。もちろん、同居するご家族の負担が大きいですし、同居することで環境が変化して認知症が進行する恐れもあります。ただ、認知症のご両親を2人きりにしておくのは危険なので、有効な対策のひとつではあります。 やっぱり同居も考えないとですよね…。私も妻も仕事をしているので、介護ができるかどうか…。 ご家族が同居することについては、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 老人ホームに入る ご実家でご両親の二人暮らしも、ご家族の同居も難しい…となると、老人ホームに入るのが安心です。当然ながら、介護のプロがケアをしてくれますので、ご両親は安心・安全な生活ができるでしょう。 母がしっかりしていたときは、老人ホームのことなんて考えたこともありませんでしたが…。やっぱり老人ホームに入れた方が良いのかな。 認知症の人が認知症の人を介護するリスクは? 北野室長は「認認介護は危険」と、さっき言っていましたよね。具体的にはどんな危険があるんでしょうか?心構えをしておきたくて。 さまざまな危険があります。主には以下のようなことです。 介護に必要な時間が増える 社会とのつながりを失う 生活全般の管理が困難になる 緊急時に対応できなくなる 虐待・殺傷事件につながる可能性がある 介護に必要な時間が増える 認知症の方が介護をすることで、介護に必要な時間が増え、心身の負担が増えることが考えられます。介護をするには、段取りや手順、介護用品の使い方など考えないといけないことがたくさんありますよね。でも、認知症の影響で段取りを考えたり、道具の使い方を思い出すことは苦手になります。となると、以前よりも介護に時間がかかるようになりますよね。それによって介護を受ける方とする方のどちらの負担も大きくなることが考えられます。 母だけでなくて、父の負担も増えるんですね。 社会とのつながりを失う 「社会とのつながりを失う」とは、どういうことでしょうか? 具体的には、ご近所さんなどの地域とのつながりがなくなってしまうケースがあります。認知症の影響で会話のキャッチボールが難しくなり、会話ができなくなると自然とご近所さんとのつながりも薄くなってしまいます。 それは確かに…。 それに、先ほどお話ししたように介護に時間を取られるようになりますから、外出する時間も作れなくなってしまうんです。 生活の管理が困難になる 認知症になると、生活に関わるさまざまなものの管理が難しくなります。例えば、薬の管理。薬の飲み忘れはもちろん、お父様の薬をお母様が飲んでしまうなど、命に関わる危険性があります。 認知症になると、どれが自分の薬なのかわからなくなってしまいますもんね。間違った薬を飲むのは、本当に危険ですね…。 また、お金の管理も難しくなります。公共料金などのお金の支払いもできなくなる可能性がありますし、詐欺や悪徳業者の被害にあう危険性もあります。 それは、私も心配しています。最近、高齢者が詐欺の被害にあうニュースをよく見かけるので…。 緊急時に対応できなくなる 認認介護の場合、万が一、どちらかが急に倒れても対応ができない可能性が高いです。認知症が進行すると、どのように対応したら良いのかがわからず、パニックになるかもしれません。また、倒れた方も自分の異変を上手く伝えられない可能性も…。そのため、命に関わる状態でも救急車を呼べずに、最悪の結果になってしまいかねません。 そんな!でも、今までは二人とも元気にいてくれていたから良かったものの、高齢になったら何があるかわからないですもんね…。 虐待・殺傷事件につながる可能性がある これは、かなりお伝えしにくいことなのですが…。認認介護が続いた結果、虐待や殺傷事件に発展してしまったケースがあるんです。 えぇ!?どうしてですか! 例えば、介護を受けている方が認知症の影響でよく理解しておらず、介助を拒否したとします。でも、介助をしている方も認知症なので、どうして拒否するのか、どうしたら良いのかわからない。そして、理不尽な出来事に怒り、怒りのままにご家族を殴ったり殺害してしまったケースがあるんです。 そんなことが…。 認知症の影響で、感情のコントロールができなくなると言われています。なので、通常であれば抑えられるはずの怒りがコントロールできず、衝動のままに行動してしまうんですね。特に認知症の方がお二人だけで暮らしていると、仲裁をする人がいないので、虐待や殺傷事件につながりやすいと言われています。 つまり、うちの両親にもありえる話なんですね…。認認介護ってそんなに危険だったんだ…。 認知症の人が入れる施設は? 北野室長の話を聞いていたら、老人ホームに入居するのを本格的に検討しないといけないように思いました。ただ、老人ホームのことがよくわからず…。両親が入れるのはどんな施設なんでしょうか? 認知症の方におすすめするのは、次の施設ですね。 有料老人ホーム グループホーム 特別養護老人ホーム 有料老人ホーム 有料老人ホームは、「住宅型有料老人ホーム」と「介護付き有料老人ホーム」の2種類があります。2種類のどちらの有料老人ホームでも、夫婦部屋を用意している施設がありますよ。住宅型有料老人ホームは、利用する介護サービスを自由に選択できる施設。自分が選択した外部の介護事業所と契約をして介護サービスを受けるので、必要な分だけ利用できるのが特徴です。 へぇー、介護サービスを自分で選べる施設があるんですね。 対象的に、介護付き有料老人ホームでは介護サービスをすべて施設のスタッフさんが提供しています。そして、介護サービス費用は定額制なので、どれだけサービスを使っても据え置き。介護サービス費は介護度ごとに設定されているのが特徴です。介護スタッフが24時間常駐、看護師は日中に常駐しているので、夜間に介護が必要な方や医療サポートが必要な方も受け入れているところは多いですよ。 父は夜もトイレの介助が必要です。それなら、介護付き有料老人ホームの方が良いのかな。 グループホーム グループホームは、認知症の方だけが入居できる施設。少人数のユニットごとに生活をしているのが特徴です。ユニットは最大9名と決められており、人の顔などの物事を覚えるのが苦手な認知症の方に配慮した造り。スタッフさんも認知症ケアに慣れているので、より安心して暮らせるでしょう。ただ、グループホームには夫婦部屋はありません。同じ施設に入る場合は、1人部屋でそれぞれ入居することになります。 特別養護老人ホーム 特別養護老人ホームは、要介護3以上の方が入居できる施設。料金が安いうえに終身利用ができるため、とても人気の施設です。もちろん、認知症の方も入居できます。ただ、夫婦部屋を持つ特別養護老人ホームはなく、同じ施設に入れるとしても入居時期はバラバラになると考えておいてください。 なぜバラバラのタイミングで入居することになるんですか? 特別養護老人ホームの入居の順番は、緊急度によって施設に決められるからです。身体状況や生活環境、介護者の状況などによって、入居順が決定されます。この入居順はお一人おひとり判断されるので、ご夫婦だからといって同時に入居はできないんです。 そうなんですね…。安いのなら、特別養護老人ホームに入れようかと思ったのですが、そう簡単にはいかなさそうです。 ちなみに、ご夫婦が同じ老人ホームに入らないといけないわけではありませんし、同時に入る必要もありません。より状態が進行しているお父様だけ老人ホームに入居して、お母様はしばらく小沢さんご家族と同居する、という方法もあります。そういったアドバイスもできますので、施設探しに困った際は「いい介護 入居相談室」にご相談くださいね。 認知症の人が認知症の人を介護することを「認認介護」と言う 家族が同居する、老人ホームに入るなどで認認介護を乗り切ろう 認認介護を続けると、共倒れ、殺傷事件につながるなどの恐れがある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; ...

2023/09/29

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

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