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集合住宅に住む高齢者4人が火災で死亡…被害を防ぐためにできることは?
2023年1月22日の午前1時ごろ、兵庫県神戸市にある集合住宅で火災が発生。この火災により、1階に住んでいた70~80代の男性4人が死亡したことがわかりました。
また、別の男性4人も病院に搬送され、うち60~70代の男性3人が意識不明とのことです。
高齢者が火災の被害に
兵庫県警や消防局らの調査によると、火災現場となった集合住宅には30人が住んでいて、一人暮らしの高齢者が多かったそうです。
特に激しく燃えていた1階の角部屋が出火元と見られています。そこから煙が1階全体に充満したため、特に1階の被害が大きくなったと考えられています。その上、1階には身体が不自由な人も多く住んでいて、逃げるのが遅れてしまった可能性もあります。
調査では、集合住宅の防火体制には問題がなかったそうです。県警と消防局は詳しい出火原因を調べています。
火災を防ぐためには
火災はどうすれば防げるのでしょうか?
東京消防庁は、以下のような対策が有効だとしています。
外出・就寝する前にストーブを消す
ストーブの近くに燃えやすいものを置かない
火元から離れるときは、必ずコンロの火を消す
傷んだ電源コードはすぐに交換する
たこ足配線はしない
コードの状態などは特に見落としやすいので、掃除をするときに確認してみると良さそうです。
高齢者が避難するときの注意点
火災や災害が発生したとき、高齢者や身体が不自由な人は特に早めの対応が必要です。
災害が発生したとき、内閣府はそれぞれの警戒レベルに合わせて以下のような避難情報を出します。
警戒レベル1:早期注意情報
警戒レベル2:大雨・洪水・高潮注意報
警戒レベル3:高齢者等避難
警戒レベル4:避難指示
警戒レベル5:緊急安全確保
避難しなければならないのは、警戒レベル4の避難指示が発令されたときです。しかし内閣府は、高齢者などはそれより早い段階である「警戒レベル3」から避難するように呼びかけています。
また、避難所は寒いことが多いです。寒さは血圧上昇につながるので、ブランケットやコートなど、身体を温めるものを持っていくと良いでしょう。あと持病がある人は常備薬やおくすり手帳を事前に準備しておくことも大切ですね。
2023/02/02