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事件

事件 介護疲れ

「老老介護」の末に夫を殺害。「夫がこのまま生きるのは辛いと思って」

78歳の妻が認知症を患っていた81歳の夫を殺害したという事件の裁判が始まりました。 検察は「身勝手な動機で、情状酌量には当たらない」として懲役5年を求刑しています。 妻が認知症の夫の首を絞めて殺害 2022年5月、広島県竹原市の自宅で、78歳の妻が81歳の夫の首を絞めて殺害するという事件がありました。起訴状などによると、自宅のベッドで寝ていた夫の首を4本つなぎ合わせたネクタイで絞めて窒息させたそうです。 2023年3月10日におこなわれた裁判の中で、検察側は妻の犯行の動機について「被告が自分の体調悪化に不安を感じて自殺しようと思ったものの、重度の認知症があり介護が必要な被害者を残すと、子どもたちに迷惑がかかると思ったから」と指摘しました。 それから、「家族やケアマネジャーに相談する機会はあったのに、夫がこのまま生き続けるのは辛いだろうと勝手に決めつけ犯行に及んだ。以上のように、犯行の経緯や動機は身勝手なものだ」として懲役5年を求刑したのです。 一方、弁護側は「被告も高齢で緑内障やひざ関節痛を患いながらも、重度の認知症がある夫を献身的に介護していた」と主張して、執行猶予のついた判決を求めています。 老老介護の現状 高齢者が高齢者を介護する「老老介護」は、高齢化社会の進行とともに増加傾向にあると言われています。 内閣府は高齢化社会対策の一環として、介護や高齢者の生活に関する調査を実施。その中で、要介護者と同居している介護者の年齢を調べたところ、介護者のうち約70%が60歳以上(うち約30%は70歳以上)の高齢者であることが明らかになったのです。 高齢で体力も衰えていく中での介護は大変です。もし家族の介護で疲れたと感じている人がいたら、早めに近くの地域包括支援センターなどで相談してみることをおすすめします。 参考:「第1章 高齢化の状況(第2節 2)」(内閣府)

2023/03/14

事件 虐待

介護施設の施設長が入所者を殴る蹴るの暴行…施設長自ら警察に相談

岐阜県土岐市内の介護老人福祉施設の元施設長が、入所している高齢者に暴行を加えた容疑で逮捕されました。 警察は、事件の経緯や動機について詳しく調べていくとしています。 高齢者施設の元施設長が入所者への暴行容疑で逮捕 警察の調べによると、逮捕された元施設長は2022年11月8日~11月25日の間、施設に入所している88歳の女性と90歳の女性2人の計3人に対して、下半身をひざで蹴ったり顔や頭を殴ったりしたと見られています。 元施設長は犯行を犯した月の末日、ほかの介護職員とともに「入所者の身体にあざがあり、高齢者虐待の可能性があると市の指導を受けた」と自ら警察に相談しました。警察は捜査に乗り出し、施設内に設置された防犯カメラの映像の確認や職員への聞き取り調査を実施。そこから、元施設長の犯行が発覚しました。 調べに対し、元施設長は容疑を認めていて、警察はさらに詳しく事件の経緯などを追及していくとしています。 また施設によると、暴行を受けた3人は今のところ異変は見られていないそうです。 高齢者虐待を防止するためにできること どうすれば、職員による高齢者虐待を防げるのでしょうか? そのヒントは、厚生労働省による調査の中にありました。 厚生労働省は、介護施設における高齢者虐待の実態を把握するための調査を実施。アンケートの中で、実際に高齢者虐待が起きた施設に対してその原因を尋ねました。 すると、「教育・知識・介護技術等に関する問題」が原因で虐待が起きたと回答した施設が過半数を占めていたことが明らかになったのです。それから、「職員のストレスや感情コントロールの問題」「虐待を助長する組織風土や職員間の関係の悪さ」という回答も一定数見られました。 以上のアンケート結果から、高齢者の病気や心身の状態に関して知識がなかったために、高齢者の言動などに腹を立てて暴行に至ったケースが多いのではないかと推察されます。 これを防ぐためには、まずは虐待に関する研修をしっかりおこなう必要があると考えられるでしょう。 また、人手が足りなくて職員が余裕のない介護をおこなった可能性もあります。職員による高齢者虐待を防ぐためにも、研修の充実化やゆとりのある人員配置などの対策をしていってほしいですね。 出典:「「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に 基づく対応状況等に関する調査結果 」(厚生労働省)

2023/03/13

事件 特殊詐欺

高齢女性が「孫の同僚」に300万円を…。「オレオレ詐欺」の手口とは

2023年3月3日、旭川東警察署は北海道の旭川市に住む80代の女性が、孫を語る男などから現金300万円をだまし取られるという事件が発生したことを発表しました。 警察は、詐欺事件と見て捜査を進めています。 旭川市に住む高齢女性が詐欺被害に遭う 警察の調べによると、3月2日、女性に孫を名乗る男から電話がかかってきたそう。そこで男は「電車に会社の書類とお金を置き忘れてしまった」「700万円は用意できたので、残り300万円を出してくれないか」などと現金を要求してきたのです。 男の話を信じた女性はその要求に応じ、孫の同僚のいとこを名乗る男に自宅付近の路上で現金300万円を渡しました。 現金受け渡しの直後、孫を名乗る男から「ありがとう。午後6時ごろに家に行く」という電話があったものの、時間になっても孫は現れませんでした。これを不審に思い、女性が実際の孫に電話をかけると話が噛み合わなかったことから事件が発覚。女性の息子が警察に通報したそうです。 警察は、「息子や孫などを名乗って現金やキャッシュカードを取りに行くなどの電話は詐欺だから注意してほしい」と警鐘を鳴らしました。 オレオレ詐欺について 詐欺被害を防ぐためには、まず詐欺の手口を知る必要があります。 では、今回女性を襲った「オレオレ詐欺」とは改めてどんな詐欺なのでしょうか? 北海道警察によると、「親族や警察、弁護士などを名乗って電話をかけ、トラブル解決などの名目でお金などをだまし取る手口」がオレオレ詐欺とのことです。 また、犯人は声で本物の親族でないことがバレないように「風邪を引いた」と言ったり、電話番号でバレないように「電話番号が変わった」などと言ったりすることもあるそうです。 気軽にできる対策としては、犯人は声を録音されるのを嫌うため、留守番電話設定が有効とのこと。身近に高齢者がいる人は、電話を使った詐欺の対策を話し合っても良いかもしれませんね。

2023/03/07

事件 特殊詐欺

【特殊詐欺】「老人ホームの入居権を買って」290万円だまし取られる

2023年2月20日、電話を使った詐欺の容疑で28歳の男が逮捕されました。 この男は、去年の8月に青森県に住む70代の女性から現金290万円をだまし取った疑いが持たれています。 青森県で高齢女性を狙った詐欺が発生 警察の調べによると、容疑者の男は2022年8月下旬に青森県に住む70代の女性に対して「大手工務店で働いているミヤケ」などと名乗って電話したそうです。 それから、「老人ホームを作る予定で、地元の人は優先して入れる。もし入居希望なら、あとで返金するので、いったん現金300万円を振り込んでほしい」などと言い、現金を要求。女性から現金290万円をだまし取ったと見られています。 女性は詐欺に気づき、事件に遭った翌月に被害届を提出。警察が捜査を進めていました。 容疑者の男は、これまでも同様の容疑で3度逮捕されているとのこと。警察は犯行の動機などを含め、詳しい調査を進めていくとしています。 電話を使った詐欺を防ぐには? 高齢者を狙った電話を使った詐欺事件が後を絶ちません。どうすればこういった詐欺を防げるのでしょうか? 警察によると、犯人からの電話は警察の捜査が及ばないようにほとんどが非通知。それも、被害者宅の固定電話にかかってくることが多いそうです。そのため、固定電話に非通知拒否設定をすれば、犯行電話を受けることなく被害が防げる可能性が高いとしています。 また、音声の録音機能がついている固定電話機を使用するのも有効だそうです。 直接会うこともせずに、電話だけで大金が動くような契約を交わすことはまずありません。「現金を振り込んでほしい」などの電話があったら、まずは詐欺を疑って警察や周囲の人に相談すると良いでしょう。

2023/02/24

事件 介護職員

【介護施設の管理者が逮捕】認知症の利用者から120万円をだまし取る

介護職員が、高齢者施設に入所している認知症の女性から現金120万円をだまし取るという事件が発生。現金をだまし取ったと見られる介護職員の男が再逮捕されました。 この男は、2022年8月に同じ女性の現金口座から現金20万円をだまし取った疑いで、先月にも逮捕されていました。 認知症の女性から現金をだまし取る 警察の調べによると、犯人の男は宮崎県宮崎市の老人ホームで、施設の運営をおこなう管理者を務めていたそうです。そこに入所していた90代の女性は認知症の症状があり、男は現金をだまし取ることを計画したのです。 男は、2022年3月から計画を実行に移します。2022年3~7月にかけて、女性に対して「子どもに送金したい」などと言い、あわせて120万円をだまし取ったと見られています。4回にわたって女性と一緒に金融機関を訪れ、口座から現金を引き出したそうです。 その後、2022年8月、この老人ホームの経営者が「複数の入所者のが現金がなくなったという訴えがある」と警察に相談したことで事件が発覚。警察が捜査に乗り出し、男の逮捕に至りました。 今回発覚した女性以外にも、複数の入所者から「現金がなくなった」という声があったことから、警察は男の余罪についても追及しています。 なお、警察の調べに対して、男は容疑を認めているそうです。 今回のような事件を防ぐために 今回のような、介護職員による犯行はどうすれば防げるのでしょうか? まずは、職員間のコミュニケーションを円滑にしていくことが大切です。閉じた空間の中で、職員が単独で業務をこなすことが多い職場では、どうしても介護士がおこなっていることが人目につかなくなってしまいます。 コミュニケーションを相互におこない、チームで介護業務に当たることで異変に気づきやすくなるでしょう。 また、介護士がお金に困った結果、今回のような事件が起こる可能性も考えられます。介護士の待遇を改善していくことも、犯罪抑止につながるかもしれませんね。

2023/02/17

事件 虐待

【高齢者虐待】認知症の妻を夫が殴って殺害…介護サービスは利用せず

兵庫県神戸市で、89歳の男が86歳の妻に暴行を加えて死亡させるという事件が起きました。 警察は男を逮捕。事件の解明を進めています。 認知症の妻を暴行し死亡させる 兵庫県警の調べによれば、2023年1月末から2月1日ごろの間、男は自宅で何回も頭や身体を殴るなどして妻を死亡させた疑いが持たれています。「妻が声をかけても返事しない」という理由で激高したそうです。 その後、2月1日の夕方、男が親族を通じて「妻が動かない」と119番に通報。調べによると、妻はダイニングテーブルの下で横たわって亡くなっていたそうです。また、顔や全身にあざがあり、肋骨は骨折しているとのこと。死因は、全身の内出血による出血性ショックと見られています。 また、妻は約2年前から認知症の症状が見られるようになったことも明らかになっています。男は介護サービスを利用せず、自身で妻の食事や入浴の介助をしていたそうです。 虐待の相談は受けていないものの、古いあざもあったことから、警察は日常的に暴行がなかったか調べるとしています。 男の長男は取材に対し「週に1回、両親宅を訪問していたが、怪我にはまったく気が付かなかった」と話しています。 虐待を早期発見するために 今回のような事件を防ぐためには、虐待を早期に発見し、福祉や行政の支援につなげることが重要です。 東京都福祉保健局は、高齢者や高齢者の家族の異変に気づいたら、市区町村か地域包括支援センターの高齢者虐待対応相談窓口に連絡してほしいと呼びかけています。 具体的には、以下のような高齢者や高齢者の家族を見かけたら虐待の可能性があるとしています。 あざや傷があるのに、理由を聞いてもはっきりしない 家族が介護でとても疲れていたり、高齢者の悪口を言っている 介護について相談する人がいないようだ 家の周囲にゴミが放置されている 家から怒鳴り声や鳴き声、大きな物音などが聞こえる 虐待の相談窓口は、「介護負担が重い」と感じている人への相談や助言も受け付けています。現在、家族の介護がつらいと思っている人は、一度相談窓口に相談してみると良いですね。 出典:「高齢者虐待への具体的な対応」(東京都福祉保健局)

2023/02/13

事件 特殊詐欺

高齢者を狙う詐欺も…。「ルフィ」の指示による強盗・詐欺事件が各地で

山口県岩国市で起きた強盗未遂事件で運転手役を務めた男の初公判が、山口地裁で開かれました。 被告が起こした事件は、「ルフィ」と名乗る男が関与したとされる一連の強盗事件のひとつと見られています。 事件の経緯 起訴状などによると、被告は2022年の11月に、ほかの男4人とともに山口県岩国市にある会社役員の自宅に侵入したそうです。金品を盗もうとするも、家主が日本刀を持ち出すなどして抵抗に遭い、何も奪わず逃走したと見られています。 これだけではありません。 被告はその日のうちに、「ルフィ」と名乗る男から別の指示を受けて、今度は岡山県総社市に住む89歳の女性から現金をだまし取った疑いも持たれているのです。 起訴状によると、被告は警察官になりすまして高齢女性からキャッシュカードをだまし取り、現金およそ120万円を引き出したそうです。 以上のような起訴内容に対し、被告は「間違いない」と容疑を認めています。 茨城県でも強盗事件 1月30日、今度は茨城県でも別の強盗事件が発生しました。 警察の調べなどによると、30日の午後11時30分ごろ、会社員の男性が車で移動していると別の車2台が前後から男性の車を挟む形でやってきたそうです。 会社員の男性の車が停止すると、男が車から出てきて男性に金品を要求。現金約37万円が入ったバッグを奪い、男らは逃走したそうです。 この強盗事件を起こした犯人は3人組の男と見られています。警察は、「ルフィ」と名乗る男が関与したと思われる、一連の強盗事件との関係も視野に捜査を進めています。 全国で強盗や詐欺が後を絶ちません。高齢者は、警察などを名乗った犯人による詐欺事件に巻き込まれるケースが多いです。怪しい電話がかかってきたらすぐに応じず、警察や周囲の人に相談すると良いですね。

2023/02/03

事件 虐待 調査結果

群馬県、高齢者施設でも虐待数が過去最多!?利用者に熱湯を浴びせる事件も

群馬県が2021年度における高齢者施設で起きた虐待件数を調査。その結果、相談・通報件数が48件、実際に虐待と認められた件数が10件で、いずれも過去最多となったことがわかりました。 施設内での高齢者虐待件数が過去最多 2021年度、高齢者施設で起きた10件の虐待の内容を種類別(複数回答)にすると、高齢者を殴ったり手足を拘束したりするなどの身体的虐待が8件、高齢者に罵声を浴びせたり言葉で行動を制限したりするなどの心理的虐待が3件だったことがわかりました。 さらに群馬県は、虐待が発生した要因も調査。その結果、以下のような要因で施設内で虐待が起こったことが明らかになりました。 虐待防止や身体拘束廃止に向けた取り組みがあまりできていなかった 職員がストレスや感情をうまくコントロールできなかった 呼び出しが多すぎるなど、手のかかる利用者だった 群馬県渋川市では、職員が利用者の身体を拭かないなど不衛生な状態にしていたなどの複数の身体的・心理的虐待がありました。2022年12月には、その虐待があった施設を運営していた事業者に対して、群馬県は業務改善命令を出しています。 群馬県桐生市の事例 2023年1月10日にも、群馬県桐生市の特別養護老人ホームで利用者に熱湯をかけるなど虐待をしたとして、施設で働いていた介護士が逮捕されるという事件もありました。 警察の調べによれば、2022年9月1日の午前10時ごろ、逮捕された介護士は利用者の入浴介助をしていたとのこと。このとき、入浴していた女性利用者にシャワーで熱湯をかけて頭や胸などに重症を負わせた疑いが持たれています。 介護士は容疑を認めていて、警察はさらに詳しく調査を進めていく方針です。 高齢者施設内で虐待が起こってしまう理由のひとつに、職員間のコミュニケーション不足が挙げられます。お互いがどう利用者と接しているのかがわからないからこそ、裏で利用者に対して強く当たってしまうのです。 逆に、コミュニケーションが円滑におこなわれていれば、虐待の前段階で注意を促したり担当を変えたりするなどの対策を打てます。綿密に職員間でコミュニケーションを重ねて、虐待を未然に防いでいってほしいですね。

2023/02/03

事件 社会問題

高齢女性が2500万円だまし取られる!「入居権ゆずって」多様化する詐欺

各地で高齢者を狙った詐欺が続出しています。 警察は、「手口はさまざまで、近年、巧妙化している。電話でお金の話が出たらまず詐欺だと疑い、家族や警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。 老人ホームの入居権に関する詐欺 熊本県で、70代の高齢女性が現金2500万円をだまし取られる詐欺事件が発生しました。 警察の調べによると、2022年12月23日、熊本市在住の女性の電話に見知らぬ男から連絡がかかってきたそうです。 男は「老人ホームの入居権が当たった」などと女性に話しましたが、女性はこれを拒否。すると男は「入居しないなら、入居する権利を入居したがっている人に譲ってほしい」と言ってきたのです。女性は男の提案に承諾してしまいました。 後日、今度は別の男から電話がかかってきて「権利をほかの人に譲る行為は犯罪だ」などと脅され、「弁護士を紹介する」と告げられたそうです。 さらに今年に入ると、弁護士を名乗る男から電話がかかってきて、2500万円を要求。女性は男の指示に従い、市内の金融機関の窓口で送金したとのことです。 2022年の熊本県内の被害総額はおよそ3億3000万円。前年と比較すると1億6000万円被害額が増えたことになります。 キャッシュカードをだまし取られる詐欺 山口県でも、80代の高齢女性が現金およそ100万円をだまし取られるという詐欺事件が発生しました。 山口県警の発表によると、2023年1月13日、警察を名乗る男女から女性宛に「口座から現金が引き出されている」という趣旨の電話があったそうです。 電話対応中に、警察官を名乗る男女が別府市にある女性宅を訪れ、「カードを調べる必要がある」などと偽って、キャッシュカード3枚をだまし取りました。 その後、受け取ったカードから現金およそ100万円が引き出されたということです。 警察は、「警察がキャッシュカードの提示を求めることは絶対にない」と警鐘を鳴らしています。

2023/01/20

事件 特殊詐欺

高齢男性が架空請求詐欺に…「ウイルスを検出」とパソコンに表示

神戸市在住で76歳の男性が8万円をだまし取られた事件が発生しました。 警察はこれを詐欺事件と見て捜査しています。 高齢男性が詐欺被害に遭う 兵庫県警によると、男性が自宅でパソコンを使用しているときに「ウイルスが検出された」という趣旨の偽の警告画面が表示されたそうです。 男性は偽の警告を鵜吞みにしてしまい、画面に記載された電話番号に連絡。すると男が「個人情報が漏れ、パソコンも動かなくなっている。修理のために電子マネーを購入する必要がある」と金銭を要求してきました。 男性はそれに応じ、コンビニで電子マネーを8万円分購入。電話先の男にそのコードを教えました。しかし、電話先の男は「番号が違う」などと言い、さらに購入を要求してきたそうです。 ここで男性は不審に思い、警察に連絡して事件が発覚しました。 警察は詐欺事件と見て、さらに詳しい捜査を進めるとしています。 詐欺被害に遭わないために 今回の事件のように、ウイルス感染を告げる偽の警告画面を見せて、サポート料などと称し金銭を奪う詐欺は以前から横行していました。 このような詐欺から身を守るためには、怪しげなリンクはクリックしないことが大切です。そうすれば、ウイルス感染を告げるような警告は出てきません。 もし警告が出ても、慌てずに画面を閉じましょう。警告画面を閉じようとしても閉じられない場合は、パソコンの電源そのものを消して再起動すれば問題ありません。 お金に関する知識を提供している金融広報中央委員会によると、警告画面を閉じようとしても閉じられないのは、繰り返し警告が出るように犯人側が設定しているだけでウイルスには感染していないそうです。 警察は、電子マネーを購入して番号を教えるように電話で言われたら詐欺を疑い、家族や警察に相談してほしい、と注意を呼びかけています。

2023/01/12

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

介護の基礎知識

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