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地域の取り組み

地域の取り組み 最新テクノロジー 社会問題

高齢者の徘徊でAIが活躍!?歯のレントゲン写真から身元を特定

大阪府大阪狭山市は、徘徊から保護した認知症高齢者の身元を特定する新しい取り組みを10月から始めると発表しました。 この取り組みは、事前に登録した歯のレントゲン写真をもとに、AI(人工知能)を用いて情報を照合するというもので、全国でも初の試みだそうです。 徘徊高齢者の問題が深刻に 警察庁によると、2021年に届け出のあった認知症による行方不明者は1万7636人に上り、年々増加しています。 認知症による徘徊は止めることが難しく、事故や怪我などの危険もあります。また、発見までに時間がかかれば命にもかかわる可能性があるのです。 自治体による徘徊対策がある 徘徊は家族や近所だけで解決できる問題ではありません。 そこで各自治体は、地域の生活関連団体等が捜索に協力して速やかに行方不明者を発見・保護するSOSネットワークや、本人や家族の同意の上で氏名や顔写真などを登録しておく事前登録制度(「茨城県おかえりマーク」シール等)などの対策をとっています。 今回の大阪狭山市の取り組みは、こうした徘徊対策の新たな試みといえるでしょう。 新たな取り組みではAIを活用 大阪狭山市では、2009年度から「高齢者SOSネットワーク事業」を実施しています。 この取り組みでは、個人情報を登録した高齢者が行方不明になった場合、顔写真や年齢といった情報を市内の郵便局や企業、交通機関などに送り、警察、消防とともに地域が一体となって捜索してきました。 しかし、家族からの依頼がなく、身元がわかる物も持っていない人を保護した場合は身元を特定するのが難しかったそうです。 そこで、上下すべての歯の情報を記録できる「歯科パノラマレントゲン画像」が注目されました。 今回の新たな取り組みでは、行方不明になるかもしれない認知症の高齢者の歯を事前にレントゲン撮影して登録。身元がわからない高齢者を保護した際に、その歯の情報と合致する人がいないかを照合します。 この際、手作業の代わりにAIを用いることで、なんと10秒ほどで判定できるとのこと。市の担当者は「どうしても身元がわからない場合の決め手になる」と期待を寄せています。 高齢者の徘徊問題は待ったなし。複数の取り組みを組み合わせたり、新しい技術を使ったりすることが、今後ますます求められるのではないでしょうか。

2022/10/13

フレイル予防 介護予防 地域の取り組み

福祉を学ぶ高校生が地元高齢者と介護予防で異世代交流を実施

佐賀県神埼市で神埼清明高校の3年生20人と、地域の老人クラブの参加者約30人による交流会が先月30日に学校近くの公民館でおこなわれました。 これは、福祉を学んでいる高校生が高齢者に対して介護予防につながる歌体操やアロママッサージをおこなう出前授業です。 どんな内容? 出前授業では、「かもめの水兵さん」などのといった、お年寄りに馴染み深い音楽のリズムに合わせて体を動かす「歌体操」を参加者と一緒におこないました。歌体操は、歌いながら体操することで、記憶力向上や口回りの筋力が鍛えられる効果があるそうです。 他にも、リラックス効果のあるアロマオイルを使ったマッサージがおこなわれ、参加者からは高校生のマッサージを受けて「これは気持ちいい」と笑顔が多く見られました。 参加者の感想 老人クラブの会長は「マッサージは気持ち良かった。若い人と遊んだりゲームして20年、若返りました!」と笑顔で話し、出前授業を開いた学生は「地域の人たちに元気になってほしいと交流会を開きました。皆さん楽しそうで良かったです。」と、答えました。 地域交流の意義 出前授業がとても好評だったことが分かりますね。 他にも参加者からの声として、「若い人たちと触れ合うと若返ります。今日のプログラムは工夫されていてとても良かった。家でもやろうと思う」との声があり、今回の交流会の意義を表した感想となりました。 福祉の道を目指している学生にとって、地域交流の機会は良い経験となり、お年寄りにとっても学生との交流が刺激になるので、双方に良い影響があります。今回のような取り組みが様々な地域で広がっていくと良いですね。

2022/10/12

地域の取り組み 認知症対策

「認知症なっても展2022」開催。認知症になっても安心して暮らせる渋谷へ

渋谷区は区在住、在勤、在学者などの渋谷区に集う人々が認知症を正しく理解し、自分ごととして考るきっかけを提供するイベント、「認知症なっても展2022」が開催されます。 「認知症なっても展」とは 認知症なっても展は、講演会や映画上映会・トークショー(事前申込制)などの盛りだくさんのイベントになっており当日は多くの人で賑わいそうです。 20日(木)には、認知症のスペシャリスト、松村 美由起先生(東京女子医科大学付属成人医学センター副所長 脳神経内科)による講演会がおこなわれます。 第1部「原因からみた認知症の症状と診断後の生活」(渋谷区民向け) 第2部「認知症と生きる人について」(認知症サポーター向けフォローアップ研修) 21日(金)には、「ぼけますから、よろしくお願いします。」映画上映&トークショーが開催されます。講師はこの映画のメガホンを取った、ドキュメンタリー映画監督の信友 直子さんです。 この映画は90代の父親がアルツハイマーの母を介護した、いわゆる老々介護をテーマとしたドキュメンタリーです。 22日(土)には、東北福祉大学で教鞭をとるかたわら、認知症と社会の関わり方かかわりかたについての著作をしている、矢吹 知之氏(認知症介護研究・研修仙台センター研修部長)による 「『認知症になっても』オープンな街をつくる(ビデオ講演)」と、下坂 厚氏(写真家・若年性認知症当事者)による講演会「認知症とともに生きる」がおこなわれます。 学生も参加 学生参加のブースでは、渋谷区の認知症施策展示や津田塾大学の学生による展示や写真展も常設され、推進員による認知症カフェの紹介やVRが体験できる時間もあります。認知症予防をキッカケに世代間交流が進めば良いですね。 講演会・上映会の申し込みは、10月3日(月)までに電話または公式サイトにて受け付けます。応募者多数の場合は抽選となり、当選者には10月6日(木)以降にハガキを発送します。 なお、残席があった場合は再度申込を受け付けるとのこと。詳細は公式サイトで確認してください。 じつはこうしたイベントは渋谷区に限らず、全国の自治体で数多く開催されています。みなさんがお住まいの市町村でも、こうしたイベントを見かけたら一度足を運んでみるのもいいかもしれませんね。

2022/10/07

コロナ対策 地域の取り組み 高齢者とデジタル

しまねと介護施設をつなぐ「お茶旅」。食べて・見て・聞いて楽しむ旅とは

島根県の物産を販売している、日比谷しまね館で、平成医療福祉グループ(※1)が運営する介護施設と地方をつなぐオンライン企画「お茶旅」が開催されました! 「お茶旅」とは 「お茶旅」とは、新型コロナウイルスの影響でただでさえ身体的・状況的に外出が難しいのに、前にも増して出かけられない施設利用者さんのために、旅や新しい出会いなどを施設に居ながら体感できる取り組みです。 この取り組みはまず、施設のおやつの時間に島根県の産品(お茶とお菓子)を利用者へ提供し、インターネットを使用して日比谷しまね館と施設をつなぎ、食材や地域のお話をすることで旅の疑似体験や新しいヒト・コト・モノとの出会いを演出します。 また(見る・聞く・触る・味わう・匂う)といった”5感”を刺激する楽しみと、距離を超えたリアルなコミュニケーションの提供を目指しています。 知られざる出雲の魅力を発信 知らない人ご存じない方も多いかもしれませんが、島根県松江市は『出雲茶』の産地。江戸時代、松江藩の藩主 松平不昧公が茶の湯を嗜んだことから、抹茶や和菓子づくりなどが当時から盛んにおこなわれています。 また石見神楽は古来からの伝統芸能で、絢爛豪華な衣装を身に纏い華麗に舞う姿は、国内のみにとどまらず、海外からも賞賛を集めています。 お茶旅では、日比谷しまね館のスタッフから島根県の紹介。実際に現地を訪れたような臨場感で音と映像を体験していただけます。 施設に居ながら島根県のお茶とお菓子をいただき、インターネットで観光地の風景も楽しめるのは新しい試みですね!全国の施設にも広がっていくと良いですね。 ※1平成医療福祉グループ 平成医療福祉グループは回復期・慢性期医療の分野を専門とする医療・福祉グループ。徳島を始め、東京や大阪へ病院・施設を展開しています。 ※2石見神楽 賑やかで哀愁漂うお囃子の中で、豪華絢爛な衣裳を身にまとい演舞される石見神楽は、古来より石見地方に伝わる伝統芸能で、日本国内はもちろん海外でも大きく評価をされています。2019年5月には日本遺産にも登録されました。

2022/10/07

地域の取り組み 社会問題

高齢者の見守り&買物の負担を軽く!生協が高齢者専用の配達コースを試験的に開始

生活協同組合パルシステム神奈川が、相模原市内で高齢者専用の配達コースを試験的に開始しました。  この取り組みでは、商品受け渡しの際に、体調や日々の困りごとの聞き取りをおこない、福祉事業とも連携。利用者とコミュニケーションを積極的に取り、暮らしに寄り添っていくそうです。 地域見守りサービスも兼ねて 高齢者の配達コースは、相模原市南区の一部地域でパルシステムを利用する約90世帯が対象。週1回、決まった曜日・時間にほぼ同じ職員が訪問し、商品を届けると共にコミュニケーションを取り、利用者に体調不良など異変があった場合は、自治体や警察、消防に通報します。 これは神奈川県と締結する「地域見守り活動に関する協定」に基づいており、配達担当者は下記の専門講座を受講して、利用者の相談にも対応できるよう教育を受けています。 介護サービスの基礎知識認知症サポーター養成講座シニア世代の食事バランス講座 なお対象地域は、相模原市の相武台団地・上鶴間・東林間・南台。対象年齢は70歳以上です。 需要が拡大する宅配サービス 現在、パルシステム神奈川の利用者は約1万6000人。5年前と比べると170%も増加しています。コロナ禍の影響もありますが、それだけ需要があると言えるでしょう。 配達と共に生活面のサポートサービスは、一人暮らしの高齢者、親族も安心できます。この取り組みが全国に広まっていくと良いですね!

2022/10/04

コロナ対策 地域の取り組み

【新型コロナ】高齢者施設の療養者を救え!地元医師会が医療チームを派遣

高齢者施設で新型コロナウイルスの集団感染が相次いでいます。中には医療機関の病床のひっ迫により、施設の入所者が新型コロナに感染しても医療機関に入院するのが難しく、施設内での療養を余儀なくされるケースも増えています。 施設での療養には、感染症に関する専門的な知識が必要とされますが、そもそも高齢者施設は「生活の場」であり、病気の治療を想定した場所ではありません。医療機関などとの連携は不可欠であると言えるでしょう。 今回は、そんな高齢者施設での療養に対して地元医師会が手を差し伸べるという取り組みについて紹介します。 医療機関との連携が不十分な高齢者施設も 鹿児島県は各高齢者施設に対し、協力医療機関などと話し合い、医師や看護師の派遣を要請できる医療機関を確保するよう呼びかけていました。 しかし県内の高齢者施設のうち、2022年7月時点で5.6%にあたる73施設が派遣を受けられる医療機関を確保できていません。 高齢者施設へ地元医師会が医療チームを派遣 こうした状況に対して、9月26日、鹿児島県は次のように発表しました。 それは、高齢者施設の入所者が新型コロナウイルスに感染し、施設内で療養しなければならない場合、地元医師会が治療に当たる医師や看護師からなる医療チームを結成し、各施設に派遣するというものです。 具体的には、高齢者施設が医師・看護師を確保できなかったり、医療機関から支援が受けられなかったりした場合、保健所を通じて地元医師会に医療チームの派遣を要請します。それを受けた医師会は感染状況やニーズを把握し、それに応じて医師や看護師を派遣するシステムとなっています。 こうした体制は高齢者施設や療養者にとって心強いのではないでしょうか。 他の自治体でも同様の取り組みが求められている 同じような取り組みは鹿児島県以外でも始まっています。 愛媛県は「えひめクラスター対策班」を設置。これは高齢者施設などで集団感染が発生した際に、県内の医療機関の協力を得て感染症の専門医や看護師などを派遣し、保健所とともに集団感染の早期収束を図るためのチームです。 新型コロナウイルスの感染拡大はいまだに止まりません。高齢者施設での療養も増えている今、こうした取り組みがさらに広がっていくことが求められています。

2022/10/03

地域の取り組み 糖尿病予防 調査結果

生活習慣病の予防にはチームで取り組む!習慣化アプリ「みんチャレ」

最近の日本では、糖尿病患者が増えてきています。そこで全国の自治体では、糖尿病講座や保健師による保健指導面談をおこなっています。しかし自力で生活習慣の改善をするというのは、そう簡単なものではありません。今回は、そんな悩みを解決してくれるエーテンラボ株式会社が開発した『習慣化アプリ「みんチャレ」』を紹介します。 習慣アプリ「みんチャレ」とは 「みんチャレ」とは、新しい習慣を身につけたい人が5人でチームとなり、仲間で励まし合いながらチャレンジできる無料のスマートフォンのソフトです。ひとりでは三日坊主で終わりそうなことも励まし合うことで継続しやすくなります。 このアプリでは、身につけたい習慣をチャレンジ種目として設定して活動していきます。そのチャレンジ種目は、ダイエット、勉強、筋トレ、生活習慣の改善など30種類以上があります。 「みんチャレ」を活用して生活習慣改善をおこなった結果 昨年、神奈川県伊勢原市において「みんチャレ」を活用し、生活習慣病予備群の生活習慣改善がおこなわれました。その結果、参加者は運動時間が増え、生活習慣が改善されたそうです。 さらに「楽しく生活習慣が改善できた」という感想もあり、この取り組みはとても好評に終わりました。ひとりでは継続困難なことでも、仲間がいれば続けられるということが実証されたのではないのでしょうか。 今年も伊勢原市では、2022年10月6日~2022年12月初旬の2ヵ月間「みんチャレ」による生活習慣改善をおこないます。どのような結果が出る楽しみですね。 コロナが与える糖尿病への影響 現在、コロナ禍でが長引く自粛生活により運動不足や気持ちの落ち込みから、糖尿病の悪化が懸念されています。ちなみに、エーテンラボ株式会社が昨年10月に実施した調査によると糖尿病患者の4割がコロナ禍で運動する機会が減ったと回答しています。 また、多くの人が治療の協力者がいないということもいうことも分かりました。「みんチャレ」が普及することにより、生活習慣が改善されて糖尿病患者数が減ることを願います。

2022/10/03

地域の取り組み 社会問題 老後の備え

介護、健康、相続…シニアの「気になる」に応える”老いじたく”講座

近年、終活(しゅうかつ)という言葉をよく耳にするようになりました。終活とは、人生の総括をして自身の終わりに向けて準備をしておく活動のことで、関連本が多く出ていたり、必要なことをまとめておくエンディングノートの売れ行きも好調で話題になっています。 しかし情報が多くなった分、何から手を付ければ良いかわかりにくい面もあるでしょう。こうした終活の正しい知識の普及や認知の取り組みが全国の自治体で進められています。今回はその一例を紹介します。 京都府、老いじたくについて学ぶ講座 京都府福知山市では最期まで自分らしい人生を送るため元気なうちから老後や死後についての準備をする、老いじたくをコンセプトに無料講座がおこなわれています。講座は10月、11月に開催され、計4回あります。 内容について テーマは、毎年少しずつ変えているそうですが、大きく分けて介護保険、相続、健康な体”作り、薬の正しい使い方について専門家を招いて話を聞きます。今年は、昨年の受講者から要望の多かった、薬の正しい飲み方や使い方について、薬剤師から教わる項目が加わるそうです。 人気から伺える関心の高さ この取り組みは、市の社会福祉協議会主催で2015年からおこなわれています。毎回、募集開始からすぐに定員に達してしまう人気だそうで、終活に関する関心の高さが分かりますね。講座が終わると社協オリジナルのエンディングノート、未来ノートがもらえます。ノートには、自分の人生の記録、資産情報や遺言などの意向を書き留めることができ、生前知られたくない情報を密封できるシートもついています。 気軽に始められることが大事 今回紹介した講座のように必要な事柄ごとに専門家に話が聞ける機会がある事は、終活をしてみたいと思っても、どうしたらいいか分らなかったり難しく考えて踏み出せない人の手助けになると感じました。こうした取り組みで終活を気軽に始められる人が増えていくと良いですね。

2022/09/29

地域の取り組み 認知症

「世界アルツハイマーデー」官公庁にオレンジリングが浮かびあがる

1994年に「国際アルツハイマー病協会」が世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定しました。この日を中心に認知症の啓蒙活動をおこなっています。また、毎年9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、さまざまな取り組みに力を入れています。 日本でも、公益社団法人「認知症の人と家族の会」がポスターやリーフレットを作成し、認知症への理解を呼びかける活動をおこなっています。 各庁舎にシンボルが浮かび上がる 厚生労働省と認知症施策推進の関係省庁では、庁舎の窓ガラスに認知症サポーターのシンボルである「オレンジリング」が浮かび上がりました。これは「オレンジリングドレスアップ」という取り組みの一環です。 オレンジリングとは、認知症について正しく理解し認知症の人や家族をあたたかく見守る支援者である「認知症サポーター」の目印。オレンジ色のリングは認知症の理解者のシンボルなのです。 厚生労働省では、9月20日~22日までオレンジリングドレスアップがおこなわれ、撮影会も実施されました。 私たちにできることは? 世界アルツハイマーデー・月間は、認知症に関わるすべての人のものです。この機会を利用し、認知症の理解を深め正しい知識を学んでみてください。 また、介護家族と本人への支援を考え、認知症になっても安心して暮らせる社会づくりに参加する…。難しいようですが、個々に認知症への考え方や意識を変えるだけで認知症の人にとっての環境はだいぶ変わってくるのではないでしょうか? 世界アルツハイマーデーのイベントや講演会に参加する、ポスターに目を止めたり、リーフレットを読んでみる…できることは、まだまだありそうですね。 きっかけは世界アルツハイマーデー・月間から、そうして小規模なボランティアや地域の活動に参加するなど、小さなことから認知症の方が安心して暮らせる社会に関心を持つ人が増えたら良いですね。

2022/09/29

地域の取り組み 社会問題 認知症

世界アルツハイマー月間に合わせ、日本各地がオレンジ色にライトアップ!

毎年9月21日は、国際アルツハイマー病協会と世界保健機関(WHO)が共同で「世界アルツハイマーデー」と制定しています。9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、世界中で様々な取り組みがおこなわれます。 今回は、世界アルツハイマー月間に合わせて日本各地でおこなわれているライトアップのイベントを紹介します。 奈良県奈良市から 奈良市役所本庁舎では、18日からオレンジ色のライトアップが実施。この取り組みは、公益社団法人「認知症の人と家族の会」県支部によるものです。 点灯は、22日までの午後6時〜9時。21日午後7時からは、動画投稿サイト「ユーチューブ」で全国各地のライトアップの様子がライブ配信されました。 長野県伊那市から 伊那市高遠町では、高遠ダムがオレンジ色にライトアップされ、温かみのある光が周囲を照らし出しました。 高遠ダムのライトアップは昨年から実施され、3つのゲートそれぞれにオレンジ色のライトを当てて演出。点灯は午後6時半〜同10時にかけておこなわれました。 高遠ダム管理所の担当者は、「認知症を正しく知って理解を深めてもらうことで、偏見なく誰もが仲良く暮らせることにつながってほしい」と思いを寄せています。 栃木県足利市から 足利市では、福居町のトチセン(旧足利織物)赤レンガ捺染(なっせん)工場、サラン工場、史跡足利学校、足利織姫(おりひめ)神社の3ヵ所でオレンジ色のライトアップがおこなわれました。 活動に取り組む「RUN伴(とも)+足利・佐野実行委員会」が中心となり、2020年からライトアップをおこなっています。 同会の代表、柳義則(やなぎよしのり)さん(45)は「ライトアップを見て、誰にでも起こり得る認知症について少しでも考えてほしい」と話しています。 ライトアップは日没から。足利学校は午後9時まで、トチセンと織姫神社は午前0時までおこなわれました。 各地のライトアップイベントを通して、認知症への理解が一段と深まることが期待されますね。

2022/09/28

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

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