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糖尿病予防

最新研究 糖尿病予防

明るい部屋で寝ると糖尿病リスク上昇⁉体内時計の乱れは病気のもと

身体には「体内時計」が備わっており、睡眠や食欲などのコントロールに関係していると言われています。 しかしその体内時計は、就寝時間が遅くなったり運動不足などによって乱れてしまい、体調に不調をきたすこともあります。 さらに今回、アメリカでおこなわれた研究で体内時計の乱れが糖尿病のリスクを高めることがわかりました。 明るい部屋で寝ると糖尿病リスク増加⁉ アメリカのノースウエスタン大学が、体内時計と糖尿病リスクの関係についての研究結果を発表しました。 今回の研究は、20人の成人を2つのグループに分けて実施。対象者は2晩連続で研修施設で眠り、照明の明るさによって健康状態に変化があるかを調べました。 1つめのグループは、2晩とも3ルクス(映画館の客席程度)の薄暗い照明のなかで就寝。2つめのグループは、初めの晩は3ルクスの明るさ、次の日は100ルクス(一般的な住宅内の明るさ)と明るい光のなかで睡眠をとりました。 その結果、明るい照明のなかで眠った翌朝はインスリン抵抗性が進んでいることがわかりました。 インスリン抵抗性とは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンのへの感度が低くなり、インスリンの効果が悪くなっている状態のこと。つまり、明るい部屋で寝ると血糖値が高くなり、糖尿病リスクが上がってしまうということです。 加えて、心拍数の増加などの変化が起こっていることも判明。自律神経が活性化して、身体が緊張状態にあったそうです。 こうした結果から、「体内リズムを調整するために、日中はなるべく日光にあたり夜間は明るすぎない環境にすることも大切」と研究グループは述べています。 体内時計の乱れが病気のもと? 体内時計が乱れると、健康にさまざまな不調が出ることがわかっています。 例えば、食欲をコントロールするホルモンに異常が出ることで食欲が抑えられなくなり必要以上に食べてしまうようになるため、高血圧やメタボなどの生活習慣病を引き起こすこともあります。 それらが進行すると、脳卒中や心筋梗塞など最悪の場合死に至るような重篤な病気に悪化してしまうことも…。 それを防ぐためには、やっぱり規則正しい生活が大切。「毎朝、決まった時間に起きる」「起きたら朝日を浴びる」といった健康的な生活習慣が体内時計をリセットするカギになります。 仕事や介護で忙しかったりすると生活リズムが崩れてしまいがちですが、体内時計を上手く調整できるように少しずつ健康的な生活習慣を取り入れていきたいですね。

2022/04/12

コロナ対策 フレイル予防 糖尿病予防

介護リスクが増えるだけじゃない⁉コロナ禍で増加中の「危ない脂肪肝」

新型コロナウイルスの感染が長期化するなかで、身体の不調を感じている人もいるのではないでしょうか。 感染予防のために外出や人との交流を控えることで運動する機会が減り、「長時間テレビの前で座りっぱなし」という人もいるかもしれませんね。 そうした状況を受けて、大阪市立大学はコロナ前後の検査データなどをもとにコロナ禍の体調への影響を調べました。 その結果、コロナ禍では脂肪肝を発症した人が増えたことがわかりました。 より危険な脂肪肝が増えている? 大阪市立大学は、同大学付属病院の患者のデータを解析して、コロナ禍がどのように患者の健康に影響しているのかを調査しました。 まず研究グループは、健康診断を受けた人のデータを解析。その結果、「代謝異常関連脂肪肝」の患者が増えていることがわかりました。 この病気は、代謝が異常な状態にある人の脂肪肝のこと。食べすぎや運動不足などの不摂生だけでなく、糖尿病や肥満などの代謝が落ちていることも原因になっている脂肪肝を表します。 この代謝異常関連脂肪肝は、通常の脂肪肝よりも肝硬変や肝がんに進行するケースも多いため「危ない脂肪肝」とも呼ばれているそうです。 また研究グループの追加の調査では、この脂肪肝の原因となった生活習慣が判明しました。 それは、夜食と飲酒。特にコロナ前では夜食がリスクを高めて、コロナ禍では飲酒がこの脂肪肝の発症リスク増加に関係していたそうです。 太ることと筋肉減少の最悪な組み合わせ コロナ禍で外出自粛が長引くと「どこも出かけられないし、テレビでも見ようかな」と何時間も座ったままになってしまうこともあるのではないでしょうか。 しかも、「テレビのお供におやつを食べていたら、お腹周りが気になるようになった」という人もいるかもしれませんね。 こうしたときに注意したいのは、「太った」というだけでなく「筋肉も落ちているかもしれない」ということ。外出が減った分だけ運動量も減っている可能性があるため、太りやすく筋肉が落ちやすい状況になっているのです。 そうなると、生活習慣病はもちろんのことフレイルや介護状態になるリスクが上がってしまいます。 そのため、たまには立ち上がって家の周りを散歩してみたりと、簡単な運動から取り入れてみると良いかもしれないですね。

2022/04/08

フレイル予防 最新研究 糖尿病予防

朝食を食べることがフレイル予防に⁉体内時計の異常で筋肉が減少

「食欲がないから朝食はいらない」と毎日の朝食を食べずに済ませてしまう人もいるかもしれません。 よく知られているとおり、朝食を抜くことの健康への悪影響は大きいもの。その具体的なものについて名古屋大学が調査しました。 その結果、朝食を抜くことで筋力低下を引き起こし、それによって高齢者は糖尿病やフレイル、要介護リスクを高める原因になりかねないそうです。 朝食がフレイル・メタボ・糖尿病を予防 名古屋大学が、習慣的に朝食を摂らない「朝食欠食」の健康への影響についての研究結果を公表しました。 今回の研究では、朝食を抜いたマウスの身体状況を調査。その結果、マウスの脂肪組織の重量が増加して体重が増え、筋肉の重量が低下することも判明しました。 こうしたことが起こったのは、体温や脂肪組織などに関係している体内時計に異常が出たためと考えられるそうです。 今回の結果から、朝食を摂って体内時計を正常に保ち筋肉を維持することが太りにくい体質を作りメタボを予防すると言えるそうです。 さらに、筋肉の低下によってインスリンが効きにくくなることがあるため糖尿病予防にも効果があるそう。そして、身体機能が低下するフレイルの予防にもつながると研究チームは述べています。 簡単なものでも朝食を食べる習慣を 筋肉の減少は高齢者にとって深刻な問題です。 なぜなら、筋肉が減少することで身体機能が落ちてフレイル状態となり、それが悪化すると要介護状態になりかねないから。朝食を抜くことが要介護状態を招くことになるかもしれません。 もし「朝は食事の準備をするのが面倒」という場合は、手軽に食べられるものを決めておくと良いのではないでしょうか。 例えば、「ごはんと納豆」「パンと目玉焼き」といった筋肉の材料となるタンパク質が含まれた食事にすると、よりフレイル予防につながるでしょう。 年を重ねると若い世代よりも筋肉の維持が大切になるため、少しずつフレイル予防をしていきましょう。

2022/04/04

糖尿病予防 認知症対策

認知症の祖母を持つ大学生が企画したカードゲーム「懐話ふだ」

「私のおばあちゃん、認知症なんだよね」という大学生の一言から生まれたゲームがあります。 それは、「懐話ふだ」というカードゲーム。めくったカードに書かれているお題に沿った思い出話をすることで、脳の活性化につながるそうです。 このゲームは、大学生の企画を企業が商品化して販売したもの。この商品企画の大会では総合優勝をした商品です。 「回想法」を取り入れたゲーム 大学生の企画を商品化する「Sカレ 2019」というイベントで法政大学の学生チームが提案したのが、カードゲーム「懐話ふだ」です。 このゲームは、認知症の進行予防として介護施設でも活用されている「回想法」を取り入れています。 回想法とは、認知症の心療療法のひとつ。自分の過去の話をすることで、楽しい気持ちになって精神状態が安定したり認知症の症状が緩和する効果があるとされています。 ゲームのルールはシンプル。裏面が青と赤の2色で、表面はピンク・黄色・緑の3色に分かれているカードを使います。 そして、青と赤のカードを1枚づつめくっていき、表面の3つの色で同じ色がそろうとそのカードをゲット。それぞれのカードの表面に書かれているお題について「思い出話」をすることで、脳の活性化につながるそうです。 このゲームの特徴は、カードをそろえるだけではないところ。そろえたカードに書いてあるお題に合わせた思い出話をすることがポイントです。 例えば、青カードには「幼少期」「大人になってから」などの”時期”を表す言葉が書かれており、赤カードには「住んでいた所」「好きだった曲」などの”モノ”や”コト”についてのテーマが書かれています。 そして2枚のカードの言葉を組み合わせ、その内容に合った話をしていくという訳です。 具体的には、青カードが「幼少期」、赤カードが「好きだった曲」であれば、「幼少期に好きだった曲の思い出話」をすることになります。 このゲームはこれまでオンラインのみでの販売でしたが、今年は4月におこなわれるアナログゲームイベント「ゲームマーケット」で初めて対面販売をするとのことです。 認知症の人が主体的に参加できる このゲームはルールがシンプルなので、認知症の人も参加しやすいのが特徴です。 もし周囲の人のサポートを受けながら遊ぶ場合でも、ゲームのメインである「思い出話をする」という部分は認知症の人もできるので、認知症の人が主体的に参加できるようになっています。 世代や認知症の有無を超えて楽しめるので、幅広い人が遊びやすいゲームと言えるのではないでしょうか。

2022/03/30

最新研究 糖尿病予防 糖尿病治療

”食事とワイン”で糖尿病リスクが14%低下⁉飲酒のタイミングが重要

糖尿病や「血糖値が高め」と診断されているため、食事の管理を厳しくしている人もいることでしょう。もしかしたら、「アルコールは一切飲めない」と思っている人もいるかもしれません。 そうした人にうれしい研究結果が発表されました。 それは、「食事と一緒にワインを飲むと糖尿病リスクが下がる可能性がある」というもの。少量のワインであれば健康に良い効果があるそうです。 ”食事と一緒にワイン”が糖尿病リスクを下げる⁉ アメリカのチューレーン大学の研究グループが「食事と一緒にワインを飲むことが糖尿病リスクを低下させる可能性がある」という研究結果を発表しました。 この研究は、がんや糖尿病、心疾患などを発症していないイギリス人約31万人の健康データを分析したもの。10年前後の追跡期間のなかで約8500人が糖尿病を発症したそうです。 今回、研究グループが注目したのは「アルコールの種類」と「アルコールを摂取するタイミング」。これまで飲酒量と糖尿病リスクの関係を調査したものはありましたが、飲酒のタイミングに着目したものはなかったそうです。 そこで、今回は飲酒習慣のある人を「食事と一緒に飲む」「食事時には飲まない」「決まっていない」の3グループに分けて分析しました。 その結果、食事と一緒に飲酒するグループは、他のグループに比べて糖尿病リスクが14%減少。なかでもワインを飲む人だけが糖尿病リスクが低く、ビールなどの他のアルコール飲料ではリスク低下との関係がなかったそうです。 また飲酒量については、女性はワイン1日1杯まで、男性は最大2杯までが目安。節度を持って飲むことが大切としています。 やっぱり適量が大切 お酒が好きな人にとっては、完全に断酒しなければいけないわけではないのはうれしいですよね。 しかし、やはり量は少なめに抑える必要がありそう。「お酒は一切飲めない」と無理に我慢するのではなく、適量に留めることが大切ということですね。 もちろん、だからといって勝手な判断で飲酒するのはNG。医師の指導のもとで、無理なく自分に合った量でお酒を楽しむのが良さそうです。

2022/03/30

コロナ対策 糖尿病予防

ウォーキングがコロナ後遺症を改善⁉発症から半年後に糖尿病になることも

新型コロナウイルスの治療が終わって数ヵ月経ったのにも関わらず症状が残っていたり、新たに症状が現れる「新型コロナ後遺症」について多数報告がされています。 倦怠感や味覚・嗅覚障害、咳といった症状が多く報告されていますが、なかには新型コロナを発症してから糖尿病になる人もいるそうです。 そうした後遺症について、「ウォーキングによって症状が改善する」というアメリカの研究が発表されました。 ウォーキングがコロナ後遺症を軽くする? アメリカのペニントン生物医学研究センターが「ウォーキングが、新型コロナ後遺症の糖尿病などの症状を改善する可能性がある」という研究結果を発表しました。 研究グループによると、新型コロナ後遺症の糖尿病では血糖値が上昇して「糖尿病性ケトアシドーシス」になる可能性が高くなるそうです。 糖尿病性ケトアシドーシスとは、ケトン体の増加によって体内が酸性に傾いて、脱水状態に陥ることです。 血糖値を下げるインスリンの作用が低下することで、体内で糖をエネルギーとして利用できなくなり、代わりに脂肪やタンパク質がエネルギーとして分解されて「ケトン体」が発生。このケトン体が増加すると、体内が酸性になって腹痛や吐き気、症状が重いと意識がなくなることもあります。 こうした新型コロナ後遺症を改善する方法のひとつに運動があるそう。ランニングを長距離おこなうなどの激しい運動でなくても、30分程度のウォーキングで十分です。 どうして運動が後遺症を抑えるのかというと、後遺症の原因となる新型コロナの炎症を運動によって抑えられるから。 新型コロナに感染すると、ストレスや炎症、インスリンを分泌する細胞の機能不全によって、高血糖が引き起こされると考えられています。高血糖はさらに発熱や炎症を引き起こし、それによってインスリンを分泌する細胞の機能が低下したり細胞死が発生するそうです。 その結果、インスリン分泌が阻害されるため、さらに血糖値が上がるという悪循環におちいってしまいます。 そこで運動をすると、この悪循環を断ち切ってくれるそう。運動は、血糖値を低下させてインスリンの作用を高め、血糖値の良好なコントロールに効果があるのです。 身体に無理のない範囲で運動を 新型コロナ後遺症は、味覚障害や咳といった新型コロナ自体の症状が残ることは頻繫に報道されていますが、感染による炎症で糖尿病になるのはとても驚きですよね。 また後遺症は、新型コロナの感染から数ヵ月経っても続くことがあるとのこと。無理をしない範囲でゆっくりウォーキングなどから始めてみるのも良いのかもしれませんね。

2022/03/24

糖尿病予防 調査結果

認知症の発症率0.6%!最も発症しにくいのはアマゾンの先住民⁉

認知症の発症率が最も低いのは、アマゾンの先住民であることがわかりました。 その先住民は、チマネ族とモセテン族というほぼ自給自足で暮らしている人々のこと。認知機能検査をしたところ、軽度認知障害と診断されたのはチマネ族は1.2%、モセテン族は0.6%だけだったそうです。 アマゾンの先住民は認知症になりにくい? アメリカの研究チームによって、「認知症の有病率が最も低いのは、ボリビアのアマゾンに暮らすチマネ族とモセテン族」という研究結果が発表されました。 チマネ族とは、約1万7000人存在する狩猟や採取、農作によって生活している人々。身体活動量が多く、食料はほとんど自給自足をしているそうです。 対して、モセテン族は約3000人いる民族。チマネ族と比較的近い地域ですが、より街の近くで暮らしているため、水道設備を利用できて医療や教育を受けられる環境にあります。 この2つの民族は、遺伝子的・言語学的に近い部族。しかし、モセテン族は街で購入した嗜好品を口にすることもあるそうです。 これら2つの先住民の60歳以上の高齢者に対して、研究チームは認知機能検査を実施。頭部のCT検査もおこないました。 その結果、チマネ族で認知症と診断されたのは435人中5人(1.2%)。モセテン族では169人中1人(0.6%)でした。 ちなみに、アメリカの高齢者の認知症有病率は11%で、日本は16.7%。この数字と比べても2つの民族の認知症有病率が低いことがわかります。 また、頭部のCT検査によって認知症や軽度認知障害の人には脳の広い範囲で動脈石灰化(血管の内側にカルシウムが付着して血管が硬くなること)が起きていることがわかりました。 これについて研究グループは「これまで発見されていない、アルツハイマー病とは異なる認知症のタイプ」であることや、「チマネ族とモセテン族で蔓延している感染性疾患」である可能性を述べており、詳細な調査が必要だそうです。 認知症の新たな面の発見につながる可能性も 世界の認知症患者は、2050年に現在の3倍に増加すると予測されていますが、いまだに発症のメカニズムなどははっきりしていません。 そのため、今回の研究結果をきっかけに認知症の新たな側面を発見し、将来的な治療法や予防法の確立につながるかもしれませんね。 また、より文明的な生活を送っているモセテン族とチマネ族の発症率に大差がなかったことから「生活の文明化によって認知症が増えている」と一概には言えないようです。 文化や生活習慣、人種なども認知症発症に関係していることも考えられるので、追加の調査が期待されますね。

2022/03/23

心疾患 糖尿病予防 認知症予防

糖尿病、高血圧には「北欧式食事」⁉無理なカロリー制限は必要なし

糖尿病や高血圧、肥満などの生活習慣病のリスクが高い人は、食事に気を付けたり運動量を増やしたりと生活習慣を改善するために、さまざまな工夫をしているかもしれません。 現在、そうした生活習慣病のリスクを下げる方法について、世界中でさまざまな研究がおこなわれています。 そのひとつに、デンマークでおこなわれた「北欧式食事」についての研究があります。これは、北欧で多く食べられている食事を食べることで、糖尿病や心疾患、高血圧、肥満などの多くの生活習慣病のリスクを下げられるというもの。無理なカロリー制限をすることなく、健康的になれるそうです。 北欧式食事で血糖値とコレステロール値が改善 デンマークのコペンハーゲン大学がおこなったのは、北欧式食事と生活習慣病のリスクについてです。 この北欧式食事とは、野菜を中心に全粒穀物、魚、ベリーなどをたくさん取り入れる食事のことです。 具体的には、キャベツ、えんどう豆、玉ねぎ、根菜などの野菜類や、リンゴ、ナシ、プラムなどの果物。魚介類、全粒穀物、ナッツ類に加えて、油脂類はアマニ油、菜種油といった植物性のものを食べます。一方で、肉などの動物性食品は控えるそうです。 今回の研究では、BMI(体格指数)が高い200人を対象に調査を実施。対象者は全員糖尿病と心血管疾患のリスクが高い人たちです。 はじめに研究グループは、対象者を北欧式食事と通常通りの食事をする2つのグループに分けて、半年間実験をおこないました。 その結果、北欧式食事のグループはそうでないグループに比べて、コレステロール値が低下。血糖コントロールも良くなったそうです。 この結果について、「研究グループは身体に良い油を摂取したことで、健康的になったと考えられる」と述べています。 というのも、北欧式の食事には、身体に良い働きをする不飽和脂肪酸が多く含まれる食品が豊富。例えば、魚やアマニ油、菜種油などは不飽和脂肪酸がたくさん含まれている食品です。 しかし研究グループによると、この不飽和脂肪酸が血糖値とコレステロール値を下げる理由は、まだ明確にはなっていないとのこと。ただ、加工された食品が少ない北欧式食事にすることで、身体に良い影響があると考えられているそうです。 ダイエットしなくても、健康になれる 北欧式食事にする際は、一般的なダイエットのように無理なカロリーや炭水化物の制限をする必要がないのが特徴。体重が減少しなくても、健康にはプラスの効果があるそうです。 また、北欧式の食事は日本人にもなじみのあるものが多く使われているので、食材が手に入りやすいのもうれしいですね。 そういった意味でも取り組みやすい食事法なので、「ダイエット」ではなく「食事改善」という意識で北欧式食事を始めてみるのもいいかもしれませんね。

2022/03/22

心疾患 糖尿病予防 高血圧

糖尿病、高血圧…AIアプリで生活習慣病を予測!リスク低減の目標も

糖尿病、高血圧、脂質異常症などの病気は、日本人の三大死因であるがん・脳血管疾患・心疾患の原因にもなるため、予防することが重要です。 しかし、これらの生活習慣病は運動量を増やしたり食生活を改善すれば予防できるとわかっていながらも、将来発症するのかわからないことに気をつかうのは大変。健康的な生活習慣が継続できないこともありますよね。 そうした問題に着目したのが、三井不動産の「&well」というアプリ。東芝が開発した「生活習慣病発症リスク予測AI」「リスク低減シミュレーション」という機能を使って、5年後の糖尿病・高血圧症・脂質異常症の発症リスクをAIが診断し、可視化することで生活習慣の改善を後押しするそうです。 5年先のリスクをAIが予測 三井不動産の「&well」は、企業が抱える社員の健康に関する課題の解決をサポートするアプリ。従業員がこのアプリを使って生活習慣を改めることによって、企業や社会の発展をサポートすることを目的としています。 そして今回、東芝が開発した「生活習慣病発症リスク予測AI」「リスク低減シミュレーション」を新機能として追加予定。2022年度中の本格稼働を目指して、来月からこのアプリの利用者300人を対象に機能の導入効果の実証実験をおこなうそうです。 この「生活習慣病発症リスク予測AI」とは、1年分の健康診断結果をもとに5年先までの糖尿病・高血圧症・脂質異常症の発症リスクをAIが予測。スマホアプリ上で、「糖尿病〇%」のように表示されて自分の近い将来の発症確立をはっきり確認できます。 さらに「リスク低減シミュレーション」では、発症リスクを減らすための目標体重を算出。それを実現させるための生活習慣改善のアドバイスや、健康知識を学べるコンテンツもアプリ内で配信しています。 また、このアプリではその日の健康状態や歩数などを記録。そういった活動をすることでアプリポイントが貯まり、ギフトと交換できます。そうした機能で健康的な活動の継続を支援しているそうです。 目標によって継続を 「生活習慣を見直そう」と思っても、つい気が緩んで元の生活に戻ってしまったり、切迫した状態ではないので後回しにしてしまうことってありますよね。 そこで、このアプリのように生活習慣病の発症リスクをはっきり提示してもらうと、気が引き締まって実行しやすくなるかもしれません。 もちろん、アプリに表示された発症リスクはAIがデータをもとに算出したものなので、あくまでも目安。しかし、ただ漠然と生活改善するよりも目標があった方が継続しやすいのではないでしょうか。

2022/03/22

最新研究 糖尿病予防 認知症対策

認知症予防には「日本食+コーヒー」⁉脳と腸内細菌と日本食の関係

近年、認知症と腸内細菌についての研究が注目されています。 そのなかに、国立長寿医療研究センターがおこなった「日本食」「腸内細菌」「認知症」の関連を調べた研究があります。 その結果、認知症でない人は日本食を食べている割合が高く、身体に悪影響のある代謝産物が少ないことがわかりました。 認知症・腸内細菌・日本食の関係とは? 国立長寿医療研究センターが日本食と認知症、腸内細菌の関係についての研究結果を発表しました。 これは、同センターに通院している認知症の人を対象に、認知症検査や食事アンケート、検便などを実施して調査されたものです。 同センターは、以前の研究で認知症と腸内細菌の関係を発見。認知症の発症に腸内細菌が発生させた物質(代謝産物)が影響していることがわかっています。 また、認知症でない人の腸内には「バクテロイデス」という種類の細菌が多く存在しているのに対して、認知症の人は種類のわからないその他の腸内細菌が多いことがわかりました。 それらの結果を受けて、今回は認知症と腸内細菌と日本食の関連を調査。その結果、認知症でない人は日本食やコーヒーを多く摂取していたそうです。 ここで言う日本食とは、米、みそ、魚介類、緑黄色野菜、海藻類、漬物、緑茶、大豆、キノコ類などのこと。認知症でない人は、これらの食材に加えてコーヒーの摂取量が多かったそうです。 さらに、日本食を多く摂取している人は、腸内細菌の代謝産物の濃度が低い傾向がありました。 これらのことから、国立長寿医療研究センターは「日本食を多く摂ることが腸内細菌に良い作用を与え、認知症を防ぐ可能性がある」と示唆しています。 やっぱり日本食が良い? 研究技術の発達によって腸内細菌の研究が進んでいるようですが、まだまだわからないことが多い分野です。 そのため、認知症と腸内細菌が関係していることは明らかになっていますが、そのメカニズムは明確にはなっていないそうです。 ただ、認知症に食事が影響することはわかっており、魚介類や豆類、野菜、オリーブオイルなどを含む「地中海食」が認知症予防に効果があるという研究結果も出ています。 しかし、「地中海食」というと日本人にとってはなじみが薄いので、日本食に食生活を改めてみる方が手軽なのではないでしょうか。 普段の日本食にコーヒーをプラスすると、脳にも腸にも良い食事に改善できそうですね。

2022/03/17

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

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