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施設入居

施設入居

老人ホームに持ち込み禁止のものはありますか?仏壇を持っていきたいと言っているのですが…

もうすぐ母が老人ホームに入居するので、荷造りをしています。老人ホームには持ち込み禁止のものはありますか? また、母が仏壇を持っていきたいと言っているのですが、部屋に持ち込んで良いものでしょうか? (中西さん・63歳・会社員) はい。ほとんどの介護施設で火器類と刃物類の持ち込みが禁止されています。例えば、ライターやろうそく、ハサミや縫い針などの持ち込みができません。仏壇については、施設ごとで対応が大きく異なります。そもそも仏壇の持ち込みがNGの施設もあれば、居室に入るサイズであれば持ち込み可としている施設もあります。事前に施設に確認してみてくださいね。 老人ホームに持ち込み禁止のものはある? 来週、母が老人ホームに入居します。なので、引っ越しの荷造りをしているところですが、老人ホームには持ち込み禁止のものってありますか? 火器類と刃物類は持ち込み禁止の施設がほとんどですね。火器類というのはろうそくやライターなど。刃物類はハサミや縫い針などです。火器類は火事の原因になりかねませんし、刃物類は怪我の原因になりますから。 そうなんだ。母は手芸が趣味なので折り紙を切って飾りを作ったり、縫い物をするのが好きなのですが…。それができなくなってしまうんですね。 うーん、施設によっては「施設職員の目が届くところのみで使用する」などの制限をかけたうえで火器類や刃物類の使用を許可していることもあります。お母様が入居する施設ではどんな扱いになっているのか、事前に確認してみてください。 施設によって対応が違うんですね…。その他には持ち込みNGなものはありますか? あとは、車や自転車でしょうか。自立の人だと、老人ホームに入居した後も外出するために持ち込みを希望することがあります。しかし、ご入居者用の駐車場がないなどの理由で持ち込みができないことが多いです。ただ、介護の必要としない自立の人向けの介護施設の場合、ご入居者用の駐車場や駐輪場を用意していることがあります。その場合は、駐車場・駐輪場に空きがあれば持ち込みができますよ。 これは持ち込みOK? 母が「仏壇を持ち込みたい」と言っているのですが、自分の居室に仏壇は持ち込めるのでしょうか? これも、施設によって対応が分かれるところです。そもそも仏壇の持ち込みを禁止している施設もあれば、居室に入るサイズであればOKとしていることもあります。一概には言えないので、施設に確認してみてください。 そうなんですか…。じゃあ、タンスはどうですか?施設に見学に行ったときに、備え付けのタンスが小さくて。自宅で使っているものを持ち込みたいのですが…。 タンスなどの収納家具については、大きさによりますね。部屋の出入り口から運び込めるサイズということに加えて、老人ホームの場合は居室での移動に邪魔にならないかも重要なポイントです。自分で歩けるときは通路が狭くても大きな問題にはなりませんが、車いすを使うようになると方向転換をするために広くスペースを確保しないといけません。なので、あまりに大きい家具だと車いすが通るスペースがなくなってしまうので、持ち込みができないことがありますね。 老人ホームに入居するときに必要なものは? 来週、お母様が老人ホームに入居されるとのことですが、荷造りはだいぶ進みましたか? いえ…まだ必要なものも揃っていなくて。いろいろと持っていくものがあって、意外と大変ですね。 必要なものを揃えるだけでも大変ですよね。…では、念のために老人ホームに入居するときに最低限必要なものを確認しておきましょうか。以下に、入居時に必要なものをリストアップしてみました。 衣類・下着 内履き・外履き タオル類(フェイスタオル・バスタオル・ハンドタオル) 衛生用品(石鹸・歯ブラシ・爪切りなど) 保険証等(介護保険証・障害者手帳など) 薬・お薬手帳 病院の診察券 あ、そうだ。このリストを見て思い出したんですが、衣類ってどれくらい持っていけば良いんですかね?施設の収納が少なそうで、あまり持ち込めなさそうなんですが…。 まずは、今の季節の服を1週間分くらい用意しておくと良いでしょう。服が足りなかったら入居してから少しずつ服を増やしていっても良いですし、衣替えのタイミングでご家族が新しい服と入れ替えることもできますから。 それもそうですね。母の老人ホームは自宅の近くですから、足りない物があればすぐに持って行けますし。 ただ、普段飲んでいる薬があれば、多めに持っていくことをおすすめします。というのも、施設に入居した後はバタバタして受診ができないこともありますから。かかりつけ医に事情を伝えて、多めにもらえるか相談してみてください。 これは持ち込みが必要? シーツなどの寝具って持っていく必要がありますか?荷造りをしていて気になったもので…。 寝具を持ち込むかどうかは、施設ごとに対応が異なります。布団はレンタル可能でもシーツは持ち込み、という施設もありますし、寝具一式をレンタルできる施設もあります。ただ、介護ベッドに関しては多くの施設でレンタルができますよ。 じゃあ、テレビは備え付けですか?母はテレビが大好きなので、部屋にはテレビがないと…。 すいません、それも施設ごとに異なるんです。はじめから備え付け家具のひとつとして用意している施設もあれば、持ち込みが必要な場合もあります。これも施設に確認してみてください。 老人ホームに持ち込むと便利なものは? 最低限、持っていくものはなんとか揃いました。ただ、お父さんが老人ホームに入っている友人が「冬は加湿器があると良い」と言っていたのですが、持っていった方が良いでしょうか? 加湿器はあれば快適に過ごせるようになるとは思います。が、持ち込まないといけないものではありませんよ。加湿器のように、”持っていくと便利なもの”や”暮らしが豊かになるもの”もいくつかあるので、リストアップしておきますね。 趣味の道具 老眼鏡 化粧品 電気ケトル 加湿器 その他にも、ご自宅でお母様がよく使っていた雑貨類などを持ち込むのも良いかもしれません。老人ホームは暮らしの最低限のものしか用意してありませんから、どうしても居室が殺風景になってしまいがちなんです。そうなると、お母様が長い老人ホームでの暮らしが楽しめなくなってしまうかもしれませんから、飾りなどを持ち込んでお母様らしいお部屋作りをしてみるのはどうでしょうか? そうか…これからしばらく生活する場所になるんですもんね。あまりに殺風景な部屋だとかわいそうかも。 もちろん、あまりに物が多すぎると入退去のときの負担が大きくなってしまいます。負担にならない程度に物を持ち込んで、暮らしやすいお部屋を作ってくださいね。 衣類や洗面用具、薬などは入居時に必ず持っていくこと! 仏壇のろうそくなどの火器類や、ハサミや縫い針などの刃物類は持ち込みができない 老眼鏡、趣味の道具、電気ケトルなどは持ち込むと便利 pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: ...

2022/12/07

施設入居 医療体制 介護の基礎知識

老人ホームには尿バルーンを利用していても入居できますか?施設の探し方も教えてください。

前立腺肥大症のために父が尿バルーンを使用することとなりましたが、自宅では介護ができないので施設探しをしています。 尿バルーンを利用していても老人ホームには入居できるのでしょうか? (田口さん・パート・66歳) はい。尿バルーンを利用している人を受け入れている介護施設はたくさんありますよ。カテーテルが抜けてしまったときの対応は看護師や医師でないとできないので、看護師が常駐している施設を選びましょう。また、尿バルーンをしていると感染症や皮膚トラブルなどを起こしやすくなります。それらのトラブルにスムーズに対応できることも考えると、看護師が常駐している老人ホームに入居するのがおすすめです。 尿バルーンで老人ホームに入れる?入居の条件は 父が前立腺肥大症の影響で排尿ができなくなり、尿バルーンを使うことになりました。現在は入院中なのですが、体調が落ち着いたら退院できると言われています。でも、私も仕事をしていますし、尿バルーンの管理をしながら父の介護をするのは難しいので、介護施設に入居させたいと思っているんですが…。尿バルーンを使っていても入れる介護施設ってあるんでしょうか? はい、たくさんありますよ!尿バルーンは医療行為のひとつですが、その中でも比較的受け入れしやすいものなんです。 そうなんですね!よかった…。どんな施設であれば、尿バルーンでも受け入れてくれるんですか? できれば看護師が常駐している施設が良いですね。尿道に挿入しているカテーテルが万が一抜けてしまったりしたときに、看護師が常駐していればすぐに対応できますから。そういったカテーテルのトラブルはいつ起こるかわからないので、24時間看護師が常駐している施設が理想です。ただ、24時間看護師が常駐している施設は少ないですから、訪問看護サービスですぐに対応できる体制が整っている施設であれば、尿バルーンの人でも受け入れてくれると思いますよ。 なるほど。尿バルーンを取り扱うのは看護師さんしかできないというわけですね。 基本的にはそうです。ただ、尿バックに溜まった尿を捨てるのは介護職員でもできます。カテーテルの日常的な管理やトラブルは看護師、定期的な尿の破棄は介護職員がおこなう、というわけですね。 尿バルーンの注意点は? 念のため、尿バルーンを利用するときの注意点についてもお伝えしておきますね。 注意点ですか? はい。介護施設であれば、介護職員や看護師が注意しているので心配はいらないと思いますが、頭に入れておいてください。尿バルーンの主な注意点は、以下の通りです。 感染症 皮膚トラブル 膀胱結石 チューブの詰まり 自己抜去 尿バルーンの場合、カテーテルを入れている部分から細菌が膀胱に侵入しやすく、感染症のリスクが高くなります。他にもカテーテルの接続部や尿バッグの排液口からも感染しやすいんです。そのため、挿入部やカテーテルなどを常に清潔に保っておく必要があります。 感染症か…。怖いですね。 また、カテーテルを入れっぱなしにしているので、皮膚トラブルも起こりやすいんです。例えば、カテーテルを挿入している尿道が切れてしまったり、かぶれてしまうこともあります。さらに、長期間にわたって尿バルーンを使用していると、カテーテルの周りに結石ができてしまうこともあるんです。それに、カテーテルと尿バッグをつなぐチューブの扱いにも注意が必要です。チューブが折れ曲がると、尿がバッグに流れていきませんから常にチューブがねじれていないかを確認しないといけないんですね。 カテーテルもチューブにも注意が必要なんですね。 そうなんです。ねじれたり折れ曲がっていないかにも注意しないといけないんですが、中にはカテーテルを自分で抜いてしまう人もいるんですね。 えっ!カテーテルを抜いちゃうんですか!? 認知症の人の中にはカテーテルが入っていることを理解できず、抜いてしまうケースもあるんです。よくわからない異物が挿入されていて違和感を覚えて抜いてしまうんですね。 うーん、こんなにもたくさんの注意点があるんですね。こんなに大変なら、やっぱり在宅介護は難しいな…。 尿バルーンを使いながらご自宅で暮らしている人もたくさんいますが、やはり看護師が常に管理してくれる環境の方が安心ですよね。もし、施設探しで悩むことがあったら「いい介護 入居相談室」にぜひご相談ください。全国の介護施設の特徴や強みを理解した入居相談員が、お父様に合う施設をご案内しますよ。 尿バルーンでも入れる老人ホームはたくさんある 看護師常駐、もしくは訪問看護を利用できる施設を探そう 尿バルーンは感染症や皮膚トラブルのリスクが高い pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } ...

2022/12/07

施設入居 受け入れ体制

介護施設ではタバコを吸えるのでしょうか?ヘビースモーカーの父の施設探しをしています。

ヘビースモーカーの父が入る介護施設を探しています。先日、タバコの火の不始末でボヤ騒ぎになり、父の一人暮らしに限界を感じています。 しかし父は「タバコが吸えないなら老人ホームには入らない」と言っているのですが、施設で喫煙はできるのでしょうか? (辻さん・会社員・63歳) 喫煙できる介護施設はあります。ただ、かなり少ないのが実情です。というのも、タバコの煙が漏れて他のご入居者などの健康への影響が出たり、火事の危険性があるためです。また、喫煙ができる施設でも喫煙スペースだけに限定していたり、ライター・タバコを施設側で管理したりと、自由にタバコを吸うのは難しいでしょう。 介護施設ではタバコを吸える? 父の介護施設を探しています。身の回りのことが自分でできなくなったり、タバコの火の不始末があったりと、父が一人暮らしを続けるのは限界だと感じました。ただ、父はヘビースモーカーで「タバコが吸えないなら老人ホームには入らない」と言い張るほどなんです。でも、介護施設ではタバコは吸えないですよね? いえ、老人ホームの中でも喫煙ができる施設はありますよ!ただ、その数はかなり限られますが…。 やっぱり、タバコが吸える施設って少ないんですね…。 そうなんです。少し古いデータですが、このグラフは日本禁煙学会の調査をまとめたものです。これによると、86%もの施設が禁煙を実施しているそうです。つまり、喫煙可能な施設は2割程度なんですね。 2割だけ!?それだけしかないんですね。でも、なんでそんなに多くの施設がタバコを禁止しているんでしょうか?健康のことを考えてですか? それも理由のひとつですね。ご存知の通り、タバコは吸っている本人だけではなく周囲の人の健康にも悪影響を与える可能性があります。なので、居室で吸っているタバコの煙が漏れて他のご入居者や介護職員さんに影響が出ることを避けるために、喫煙不可にしている施設は多いですね。さらに、居室内でタバコを吸った場合、壁紙が汚れてしまうこともあるでしょう。居室が通常以上に汚れる行為はNGにされています。 確かに、室内でタバコを吸うと壁紙が汚れるんですよね。 それに、居室で喫煙するのは火事の危険性も高くなります。特に、シーツなどの寝具類にタバコの火が移ってしまったことが原因で、大火事になる可能性も考えられます。多くのご高齢者が生活している場なので、火事のリスクはできるだけ避けるのはしょうがないことですよね。 父も布団のうえでタバコを吸って、何度かボヤ騒ぎになったことがあります。一人暮らしでも火事が起きたら大変なのに、大勢が暮らしている老人ホームだったらなおさらですよね…。 介護施設で喫煙するときの注意点は タバコNGの介護施設が多い理由をお伝えしましたが、はじめにお話ししたとおり、数は少ないものの喫煙可能の施設はあります。お父様の健康のことを考えると、これを機に禁煙していただくのが良いと思いますが、どうしても禁煙できないときはタバコを吸える老人ホームを探すのが良いでしょう。 何度も禁煙するようには言っているんですが、どうにも耳を貸さなくて…。どうやったら喫煙OKな介護施設を見つけられるんでしょうか? 効率的に探すのであれば、まずはネットで情報収集するのがおすすめです。例えば、老人ホームの検索サイト「いい介護」では、「喫煙場所あり」と条件を設定すると、全国の喫煙ができる老人ホームを探せますよ。こちらから全国の喫煙ができる老人ホームを探せるので、参考にしてみてください。 条件を設定すると、喫煙ができる施設を一覧で見れるなんて便利ですね! さらに、老人ホーム紹介センターに相談するのも、効率的に施設探しができます。「いい介護 入居相談室」の入居相談員であれば施設に関して豊富な知識を持っているので、喫煙ができる施設もすぐにご案内できますよ。 なるほど。ネットで探したり紹介センターに相談すれば、効率的に施設探しができるんですね。 ただ、ご入居者の安全のために喫煙に関するさまざまなルールを設定している施設がほとんどです。例えば、タバコを吸えるのは喫煙スペースだけに限定している施設が多いです。屋外に喫煙スペースを設けたり屋内に喫煙ルームを作って、その場所だけでタバコをOKにしているんですね。 そうですよね。自分の部屋ではタバコを吸えないですよね…。 おっしゃる通りです。先ほどもお話しした通り、自分の居室内だと火事のリスクが高くなってしまうので…。また、喫煙スペースは屋外にあることもあります。移動に車いすが必要だったりすると、喫煙スペースに行くために職員さんに介助をお願いしないといけないでしょう。そのため、人員の関係で移動介助ができず、好きなタイミングでタバコを吸えない可能性もあります。 父はまだ自分の足で歩けているので、付き添いはいらないと思いますが…。でも、今後、歩けなくなる可能性もなくはないので、自由にタバコを吸えないのはストレスに感じるかも。 それに、ライターやタバコは施設側で管理していることが多いです。火事の危険性があるので、タバコを吸うときだけご本人にお返しするんですね。あと、当然ですが、健康状態的にタバコが吸える場合でないと喫煙はできません。入居する前に医師の確認をしておいてくださいね。 うーん、喫煙するにはいろいろとルールがあるんですね。老人ホームではタバコは吸えないと思っていたので、吸えるだけありがたいですが…。 そうなんです。喫煙ができる施設でも自由にタバコを吸えるわけではありません。タバコは他のご入居者や施設側とトラブルになりかねないことなので、ルールを守って喫煙してくださいね。 タバコOKの介護施設はかなり少ない 他の入居者などの健康への影響や、火事の危険性から喫煙を禁止している 喫煙スペースなど、一部の場所のみで喫煙可にしている施設が多い pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; ...

2022/12/06

施設入居 老後の備え 介護の基礎知識

身寄りがなく、一人暮らしを続けるのが不安なので、老人ホームを検討しています。入れる施設はありますか?

最近、年を取って体力的に家事をするのが大変になったり物忘れが増えたので、老人ホームに入居しようかと思っています。そのため、近所の老人ホームに問い合わせたら「身元保証人がいないと入居できない」と言われてしまいました。 親戚付き合いもないので、身元保証人を頼める人もいません。身元保証人がいないと介護施設には入居できないのでしょうか? (山中さん・83歳) 残念ながら、ほとんどの介護施設では身元保証人が必要です。というのも、万が一があったときの緊急連絡先や費用の支払いが滞ったときの支払い義務を負う人が必要だからです。ただ、数は少ないですが中には保証人が必要でない老人ホームもあります。また、身元保証人や身元引受人を代行するサービスを提供する保証会社もあるので、そちらを検討してみるのはどうでしょうか? 老人ホームに入るのに身元保証人が必要? 年を取って一人暮らしに不安を感じるようになって、介護施設に入ろうかと考えています。特に毎日の家事は体力的にしんどいですし、物忘れも多くなってきて…。ただ、この間、近所の老人ホームに問い合わせたら「身元保証人がいないと入居できない」と言われてしまって。私は身寄りがないですし、身元保証人を頼めるような友人もいません。老人ホームって身元保証人がいないと入居できないものなんですか? そうなんです。入居の際に身元保証人を必要としている施設が大半なのが実情なんです…。古いデータになってしまいますが、成年後見制度を広めるための活動をしている「成年後見センター・リーガルサポート」によると、以下のような調査結果が出ています。 えっ!?9割以上の施設で身元保証人が必要なんですね!どうして身元保証人を立てる必要があるんですか? ”万が一”のときのことを考えて、入居時に身元保証人が必要なんです。例えば、身元保証人には以下のような役割があります。 緊急連絡先 身柄の引き取り 本人に代わる意思決定 生活上の手続き 金銭の連帯保証 ご高齢者の場合、体調が急変することが大いに考えられます。そのため、怪我や体調不良などで救急搬送されたときに身元保証人に連絡をします。また、これは言いにくいことなんですが、老人ホームで亡くなったときの身柄の引き取りも身元保証人がおこないます。あわせて、退去手続きや居室の私物の引き取りなども身元保証人の役割です。 そうか…。この年齢になると、いつ何があるかわからないからなぁ。 また、老人ホームに入居する人の中には認知症などで判断力が低下している人が多くいます。そのため、病院で治療を受けたときの治療方針やケアプランの決定といった重要な意思決定を代わりに身元保証人はおこないます。それに、入退院の手続き、行政手続きといった生活をするうえで必要な手続きも身元保証人の役割です。 うーん。このところ物忘れがひどくなっているから、判断や手続きを誰かにお願いするのはそう遠い話でもないのかもしれないな…。 さらに、万が一、老人ホームの利用料などの支払いが滞ったときは身元保証人が債務を負います。このように、万が一のときや毎日の生活の重要な手続きを代行する役割があるので、施設としても身元保証人を立てておいてほしいんです。 身元保証人とは?身元引受人との違いは そういえば、身元保証人に似た名前のものに「身元保証人」っていうのがありますよね?何が違うんですか? 身元保証人は先ほどお話ししたように、万が一のときの連絡先やさまざまな手続きを代行するのが主な役割です。一方の身元引受人は、主に亡くなったときの手続きや身柄の引き取りをおこないます。とはいえ、身元保証人と身元引受人をはっきりと区別していない施設が実は多いので、この2つの違いはそんなに気にしなくても問題ないでしょう。 そうなんですね!身元保証人と身元引受人の両方を立てる必要があるのかと思いました。 中には身元保証人と身元引受人を1人ずつ立てる必要がある施設もあります。そこは施設ごとにルールが異なるので、施設に問い合わせる必要がありますね。 身元保証人がいないときはどうする? 老人ホームに入居するときに身元保証人が必要なのはよく理解しました。ということは、身寄りがなくて身元保証人を頼める人がいない私は、老人ホームには入居できないんでしょうか? いえ、あきらめるのはまだ早いです!身元保証人がいなくても、なんとか老人ホームに入居するための方法はいくつかありますよ! 本当ですか!どんな方法ですか? 身元保証人がいなくても老人ホームに入居するには、以下のようなものがあります。 身元保証人サービスを利用する 身元保証人が不要の老人ホームを選ぶ 成年後見制度を利用できる老人ホームを選ぶ それぞれについて、詳しくお話ししていきますね。 身元保証人サービスを利用する 一番はじめの「身元保証人サービスを利用する」という方法は、最も確実な方法と言えます。というのも、身元保証人サービスはサービスを提供する保証会社にお金を支払うことで身元保証人の役割を代わりに確実におこなってくれるからです。 お金がかかるんですね…。そこまでゆとりがあるわけではないから、考えものだな…。 はい…。しかも、保証会社によってサービス内容や費用が異なります。中には亡くなった後の手続きも代行するサービスを提供していることも。依頼したいことを細かく決められるのは良いですが、利用する場合はしっかり内容を確認したうえで契約をしてくださいね。 身元保証人が不要の老人ホームを選ぶ あれ、老人ホームに入るには、身元保証人が必要なんじゃなかったでしたっけ?リストに「身元保証人が不要の老人ホームを選ぶ」とありますが。 はい、ほとんどの施設では身元保証人が必要です。が、中には身元保証人を必要としない施設もあります。先ほどのグラフにもあった通り、たった1割だけと本当に数が少ないですが…。身元保証人が不要の施設を探すのと同時に、「身元保証人相談可」としている施設も探してみましょう。「身元保証人相談可」の施設では、施設側が保証会社の紹介などのサポートをおこなっていることがありますから、自分で探すよりもスムーズに身元保証人サービスを利用できると思いますよ。 成年後見制度を利用できる老人ホームを選ぶ 介護施設の中には、身元保証人ではなくて成年後見人でも可としている施設もありますから、そういう施設を探すのもアリかもしれません。 成年後見人って、何でしたっけ? 成年後見人とは認知症や障がいによって判断能力が低下した人に代わって、財産管理や生活にまつわる手続きなどをおこなう人のことです。身元保証人の相談ができるか、成年後見人でも良いのかは完全に施設側が判断すること。なので、施設ごとに確認する必要があるんです。介護施設の一つひとつに確認するのが大変なときは「いい介護 入居相談室」にご連絡ください。身元保証人が不要な施設をご紹介することも可能ですよ。 ほとんどの介護施設で身元保証人がいないと入居できない 身元保証人は、緊急連絡先や費用の支払いなどの役割を担う 老人ホームに入居するには、身元保証人不要の施設を選んだり保証会社を利用する必要がある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; ...

2022/12/01

施設探し 施設入居 介護の基礎知識

父親の退院まで数日しかない!すぐに入れる老人ホームはありますか?

父が自宅で転倒して入院していますが、治療が終わったとのことで急に3日後に退院しないといけなくなりました。 在宅介護はできない状況なので、老人ホームに入居させたいです。今すぐにでも入居できる施設はありますか? (秋山さん・パート・63歳) 一般的に老人ホームに入居するには1ヵ月程度かかります。中には1週間程度で入れることもありますが、かなり珍しいケースです。そのため、まずは入院期間の延長ができないか、病院のソーシャルワーカーさんに相談してみることをおすすめします。老人ホームの中でも早く入居しやすいのは、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの民間施設。特別養護老人ホームなどの公的な施設だと入居待ちが発生していることが多いので、民間施設を中心に施設探しをしてみてください。 老人ホームにすぐに入居できる? 父が3日後に退院することになりました。でも、骨折したことがきっかけで車いすが必要になったので、自宅では介護できません!すぐにでも入居できる老人ホームはないでしょうか? うーん、残念ですが、3日で入居できる老人ホームはほとんどありません。必要書類をそろえたり施設との面談などがあるので、一般的には1ヵ月ほどかかります。施設側が迅速に対応してくれたとしても、1週間はかかってしまいますね…。 そんな!私は仕事もあるし、家では車いすを使えないし、父を連れ帰っても介護はできないんです。どうにかなりませんか? 秋山さん、落ち着いてください。まずは、病院のソーシャルワーカーさんに相談してみましょう。病院も帰る場所が決まっていない患者さんを放り出すようなことはしませんから、自宅では介護できないことや施設探しに時間がかかることなどを伝えて、入院期間を延ばしてもらうように相談してください。そうして、病院との相談と並行して、お父様が入居できる施設を探していきましょう。 退院日の延長なんてできるんですね!ソーシャルワーカーさんにお願いしてみます。 すぐに入居できる介護施設とは 退院までに少しは余裕ができそうなので、安心しました。…でも、介護施設ってたくさんあってよくわからないんですよね。何が違うんでしょうか? 介護施設ってたくさんの種類があるので、ややこしいですよね。まずは、おおまかに介護施設について把握しておくと、施設選びの迷いが少なくなりますよ。介護施設で主なものには、以下のようなものがあります。 特別養護老人ホーム(特養) 介護老人保健施設(老健) 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 グループホーム 他にも介護施設はありますが、入居の条件が厳しいものもあるので比較的入居しやすい施設をリストアップしました。介護施設について、詳しく知りたい場合は以下の記事で解説されていますので参考にしてみてください。 なるべく早く入居したいので、入りやすい施設が良いです。 この5種類の施設の中でも、民間施設が比較的に入居しやすいです。具体的には有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅ですね。特養や老健などの公的施設は、費用が安いため大変人気があって入居の順番待ちをしないといけません。ほとんどの施設ですぐに入居はできないと考えた方が良いでしょう。対して、民間施設は空室があることが多いですし、希望の施設が満室でも系列の別の施設に入居できることがあります。なので、急ぎの施設入居の場合は有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といった民間の施設を中心に探すのがおすすめです やっぱり、民間施設は公的施設よりも費用が高くなるんでしょうか?たくさんお金を出せるわけでもないので…。 そうですね。民間施設の方が料金が高い傾向があります。もし費用がかさむのを避けたければ、特養に入居待ちの申し込みをしておいて民間施設に入って順番を待つのもひとつの手。特養の順番待ちの間だけ入居することは珍しくなく、民間施設も慣れているので大丈夫ですよ。 施設探しの流れは? とにかく父がすぐに入れる施設を見つけないといけないので、民間施設を中心に探してみます。…でも、何から始めたら良いんでしょうか? では、はじめに施設探しの流れを確認してみましょうか。施設探しは以下のような流れで進めていきます。 介護施設の情報を集める 資料を取り寄せる 見学に行く 面談をする 体験入居をする 契約をする 入居をする ただ、今回はとても急ぎで入居する施設を決めなければいけません。なので、ネットなどで施設をいくつか絞り込んだら、施設に直接問い合わせて見学する方がスピーディーに決まるでしょう。 資料を取り寄せなくても良いんですか? はい。見学に行く方がたくさん情報が手に入りますから。入居まで時間がある場合は、資料を見比べながらじっくり検討できますが、今回はすぐにでも見学の予約を取ってください。それと、急いでいると言っても、1ヵ所だけではなくて2~3ヵ所は施設の見学をしてくださいね。 えっ、1ヵ所だけじゃダメなんですか。そんな急に仕事の都合がつくかな…。 厳しいことを言いますが、施設探しはお父様の新しい住まいを探しているんです。今後のお父様の生活に大きく影響することですから、なんとか時間を作って施設見学に行ってください。複数の施設を比較することでお父様に本当に優先するべき条件が見えてきたり、サービスの違いを理解できたりしますよ。入居を急いでいると言っても、入居してから後悔するような選択をしたくないですもんね。施設の見学については、以下の質問でもお答えしています。ぜひ参考にしてくださいね。 そうですよね…。職場に相談してみます。 見学に行って良い施設だと思ったら入居の意思を伝えて、お父様と施設担当者の面談がおこなわれます。この面談でお父様の心身の状態を確認して、受け入れができるかを判断しているんです。受け入れが可能だったら、契約をしてようやく入居できます。 入居までにいろいろとやらないといけないことが多いんですね…。これじゃあ、3日で入居できないわけだ。 おっしゃる通りです。手間はかかりますが、入居する人の安心安全な生活のためなのでしょうがないですよね。 早く入居するための裏ワザはある? ここまで、介護施設や施設探しの流れについてお話ししてきました。秋山さんのお父様の場合、本当に急いで入居しないといけないので、施設探しの裏ワザもお伝えしましょう! 裏ワザですか?教えてください! 一つ目は、「診療情報提供書」を事前に作成しておくことです。診療情報提供書は既往歴などをまとめたもので、老人ホームに入居するときに必要な書類です。この書類の作成には1週間かかることもあります。理想を言えば、退院時期がわかる前に作成をしておいて、施設にすぐに提出できるようにしておけると良いですね。この書類作成に時間がかかるので、今すぐにでも病院に作成を依頼してください。 退院日がわかる前にできることがあったんだ…。すぐに病院に連絡します。 二つ目は、退院日までに入居施設が見つからなかったり、入居手続きが間に合わないときの裏ワザです。具体的には、ショートステイや体験入居を利用すること。ショートステイは老人ホームやショートステイ専用の施設で1日から宿泊できるサービスです。体験入居は、老人ホームにだいたい7日間までお試しで入居できるサービス。ショートステイや体験入居を正式な入居までの期間の”つなぎ”として利用するわけですね。 へー!一時的に父を預かってくれるサービスがあるんですね。 それにショートステイであれば、最大30日連続で利用可能です。ショートステイの空室状況にもよりますが、ショートステイを利用している間にじっくり施設探しをするのもアリなんじゃないでしょうか? そんな方法が!それだったら腰を据えて施設探しができそうです。 施設探しをしていると、介護施設がたくさんあってどうやって選べば良いかわからなくなることもあると思います。そういうときに「いい介護 入居相談室」にご連絡いただければ、介護施設の知識が豊富な入居相談員がお父様にぴったりの施設をお探ししますよ。急いでいても、後悔だけはしないような施設を見つけてくださいね。 施設入居には最低でも1週間はかかる 有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅は早く入居しやすい ショートステイ、体験入居を利用して早めに入居するワザも pre { margin: 40px 0; background: #333; ...

2022/11/30

施設入居 ケアマネジャー

ケアマネジャーが施設探しをしてくれない!1人で施設探しをしないといけないんでしょうか?

一人暮らしをしている母が入居する老人ホームを探しています。施設探しについて担当のケアマネジャーさんに相談しても「ご家族で探してください」と言われてしまいました。 ケアマネさんは、施設探しについては相談できないのでしょうか? (福島さん・自営業・68歳) ケアマネさんに施設探しについて相談することは可能です。しかし、ケアマネさんはケアプランを作ることが主な仕事なので、施設入居については詳しくないことが多いんです。もし、ケアマネさんから老人ホームの情報をもらえなかったら、地域包括支援センターや老人ホームの紹介センター、ネットなどを活用して施設探しをしてみてください。 ケアマネジャーには施設探しを相談できない? 一人暮らしの母の認知症が進行しているようなので、老人ホームに入れようかと思って施設探しをしています。介護施設についての知識がなかったので、担当のケアマネジャーさんに相談したところ、「ご家族で探してください」と言われてしまいました。親の介護をしている友人は、「老人ホームをケアマネさんに紹介してもらった」と言っていたのに…。本来は、ケアマネさんには相談できないものなんでしょうか? うーん、ご友人のお話のように、老人ホームを紹介してくれるケアマネさんはたくさんいますよ。ケアマネさんであれば、今のお母様の心身の状態を理解していますから、お母様に合った施設を見つけやすいと思いますし…。ただ、施設探しのプロではないので、すべてのケアマネさんが介護施設の情報を持っているわけではないんですよ。 え?どういうことですか? ケアマネさんのメインの仕事は、ケアプランを作成したり介護事業者との調整をすること。もちろん、施設探しで利用者さんが困っていれば、それを手助けすることも仕事の一環ではあります。が、メインの仕事ではないので施設入居に詳しくないケアマネさんがいることも事実なんです。周辺地域の介護施設の情報を持っているかどうかかも、ケアマネさんによって異なります。もしかしたら、お母様の担当のケアマネさんは介護施設の情報をあまり持っていなかったのかもしれませんね。 施設探しの相談先はケアマネジャー以外にも ケアマネさんに相談できないとなると、施設探しの相談できるところはないということですか?介護施設についてほとんど知識がないので、誰かに相談したいと考えていたのですが…。 いえ、そんなことはありませんよ。ケアマネさん以外にも、以下のような相談先があります。 地域包括支援センター 老人ホーム紹介センター 医療ソーシャルワーカー 「地域包括支援センター」とは、地域の高齢者の介護や医療といった全般的な相談を受け付けている公的な窓口です。地域の介護施設の情報を持っているので、さまざまな施設を紹介してもらえるでしょう。まずは、お母様のお住まいのエリアにある地域包括支援センターに相談してみるのはどうでしょうか? そんな窓口があったんですね。知らなかったです! その次の「老人ホーム紹介センター」は、民間の老人ホーム紹介窓口のことです。私が室長を務めている「いい介護 入居相談室」も老人ホームの紹介センターですね。紹介センターでは、施設探しの専門家である入居相談員がお客様の希望をしっかりヒアリングしたうえで施設探しをおこないます。なので、入居してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないような施設探しをおこなえます。 施設探しの専門家に相談できるんですね!それは助かるなぁ。 最後の「医療ソーシャルワーカー」というのは、入院中の病院から直接、介護施設に入居したいときの相談先です。医療ソーシャルワーカーさんは、主に入院中の生活の相談や退院時の生活援助などをおこないます。そのため、退院後に入居する介護施設を紹介するのも医療ソーシャルワーカーさんの仕事のひとつなんです。 言われてみれば、退院後にそのまま老人ホームに入居することもありますよね。入院中はそれでなくてもいろいろとバタバタしますし、施設探しの相談できるのはうれしいかもしれません。 ちなみに、施設探しの相談先ではありませんが、介護施設の情報を集めるためにネットを利用するのも有効な方法です。というのも、いくつかの施設を比較検討するときに手軽に施設の情報が手に入るから。スマホでも簡単に施設探しができるので、忙しい人にはおすすめの施設探しの方法です。 施設探しをするときの流れは? ケアマネさん以外にも施設探しの相談先があって安心しました。…でも、施設探しって何から手をつけたら良いんでしょうか? では、おおまかな施設探しの流れをお伝えしましょう!施設探しは以下のような流れでおこないますよ。 介護施設の情報を集める 資料を取り寄せる 見学に行く 体験入居をする 契約をする 入居をする まずは、相談窓口に行ったりネットなどで希望条件に近い介護施設の情報を集めましょう!老人ホーム紹介センターであれば、その場で資料の取り寄せの手配ができるところも多いですし、ネットでもサイト上で資料請求の申し込みができることがほとんどです。気になる施設が複数あるのであれば、すべて取り寄せておきましょう。 候補の施設の資料をすべて取り寄せるんですね。 資料を見て気になった施設には、必ず見学に行ってください。そのとき、1ヵ所だけではなく、複数の介護施設の見学に行くことが大切です。 なんで1ヵ所だけではダメなんですか?仕事があるので、そんなにたくさんの施設を見て回れないんですが…。 見学するのは、たくさんの施設ではなくても大丈夫です!少なくても2ヵ所は見学して、3ヵ所の見学ができるのが理想です。というのも、見学を1ヵ所しかしていないと施設の比較ができないので、施設の設備や介護サービスに違和感があっても気がつけないことがあります。そうなると、入居後の後悔につながってしまう可能性がありますから…。施設見学については、以前の質問でも詳しくお答えしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 うーん。なんとか2~3ヵ所は見学できるように仕事を調整しないと。 また、できれば体験入居をしておくと、さらに入居後のミスマッチは少なくなります。体験入居ができない施設も中にはありますから必ずしないといけないわけではありませんが、可能であればしていただきたいです。見学や体験入居をした結果、入居する施設を決定したら、その後は契約をして入居、という流れですね。 施設探しって、やっぱりいろいろと大変そうですね…。まずは介護施設の情報集めから始めてみます。 はい。まずはお近くにどんな施設があるのか、調べてみると良いかもしれません。もし、施設探しにお困りのことがあれば「いい介護 入居相談室」にご相談ください。無料でお母様に合う施設をご紹介しますよ。 ケアマネに施設探しの相談はできるが、介護施設に詳しいわけではない ネット、紹介センターなど施設探しにはいろんな方法がある 比較検討できるように、2~3ヵ所の介護施設を見学しよう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; ...

2022/11/29

施設入居 在宅介護 介護の基礎知識

入院中に歩けなくなった高齢の母。歩けなくなったら退院後は自宅での介護は難しいでしょうか?

先日、母が自宅で転倒して入院しました。今はリハビリ病院で入院中ですが、リハビリをしても以前のようにはもどらず、歩行器が必要な状態だそうです。トイレやお風呂に介助が必要ですが、私は仕事があるので日中の介護ができません。 なるべく自宅で介護したいとは思っていますが、介護施設に入居させた方が良いんでしょうか? (川崎さん・パート・65歳) まずは在宅介護サービスを活用しながら介護ができる状況なのか、難しいのか、今のお母様やご家庭の状況を整理しましょう。また、在宅介護や施設介護は、メリットとデメリットの両面がありますから、どちらもよく理解したうえで、お母様とご家族にとって良いと思える選択をしていただきたいです。 高齢者は入院すると身体状況が変わりやすい? 1ヵ月ほど前に母が自宅で転倒して足を骨折して入院しています。今はリハビリ病院に入院していますが、リハビリしても元のようには歩けず、歩行器が必要な状態になるそうです。母は90歳を超えてもとても元気で、介護なんてまったく必要のなかった人なのに…。なんで急に足が悪くなってしまったんでしょう? ご高齢になると、やはりどうしても身体機能が衰えやすいものです。ご自宅では家事をしたり身の回りの支度をすることで意識しなくても身体を動かしますが、病院だとそうもいきません。中には、川崎さんのお母様のように入院前は元気だったのに、入院をきっかけに介護が必要な状態になってしまう ことも珍しくないんです。ベッドの上で横になって身体を動かさない時間が多くなるため、さまざまな機能が低下してしまうんですね。 えぇ!?そうなんですね。「さまざまな機能」というと、どんな機能が低下してしまうんでしょうか? 入院中のご高齢者の身体状況が変わってしまうケースとして、大きく分けると次の3つのパターンがあります。 身体機能が低下する 精神状態が悪くなる 医療行為が必要になる 「身体機能が低下する」は、うちの母と同じですよね? おっしゃる通りです。「それまで元気に歩いていたのに、入院中に脚の筋力が低下して車いすが必要になった」というケースは意外と多いんです。そうした運動機能の低下に加えて呼吸器や、消化器などの内蔵機能の低下 が起こることもあります。「入院中に食欲が低下したことで飲み込む力がなくなり、胃ろうを造設する必要ができた」ということもありますね。 内臓にまで影響が出てしまうんですね…。その次の「精神状態」というと、何が変わってしまうんでしょうか? ご高齢者に多いのは認知症です。入院して大きく環境が変わったことのストレスなどで認知機能の低下 が急激に進んでしまうことがあるんです。 えっ!?入院して認知症になってしまうんですか? 認知症まではいかなくても、認知機能の低下が進んでしまうことがあります。やはり病院だとご自宅での生活よりも脳への刺激が少なくなりますから、認知機能が低下しやすい環境なんですね。加えて、環境の変化によって食欲が低下することも。中には口から食事を摂れなくなって、お腹から栄養を流し込む胃ろうを造設するケース もあるんですよ。そうなると、医療的なケアが日常的に必要になります。 口から食事を食べられなくなることもあるんだ…。 胃ろうの他にも、「たん吸引」「褥瘡ケア」「インスリン注射」など、定期的に医療行為をおこなわないといけない状態にはさまざまなケースがあります。もし、こうした医療行為が必要になったときは、医療的ケアができる体制を整えたうえで介護をしないといけないというわけですね。 退院後は在宅介護と介護施設のどちらが良い? できれば、退院後は在宅介護をしたいと考えています。母も自宅に戻りたいでしょうし…。でも、私は昼間働いていますから介護は難しいんですよね。となると、やっぱり自宅での介護は諦めた方が良いんでしょうか? いえいえ、まだ諦めるのは早いです!在宅介護サービスを活用しながらであれば、ご自宅での暮らしを続けられる可能性はありますよ!ただ、在宅介護サービスを使っても介護しきれないことはあるでしょう。まずは、今のお母様とご家庭の状況を整理して、在宅介護サービスを使えば自宅で生活できるのか考えてみてください。それで、「在宅介護は難しい」と感じたのであれば、介護施設に入居することを検討してみましょう。 在宅介護サービスのメリット・デメリット 「在宅介護サービスを活用する」と言っても、これまで利用したことがないのでどんなものがあるのかわかりません。どんなサービスがあるんですか? 主な在宅介護サービスには、以下のようなものがあります。 訪問介護 訪問看護 訪問入浴 訪問リハビリテーション デイサービス デイケア ショートステイ 小規模多機能型居宅介護 福祉用具レンタル お母様の状況を考えると、「訪問介護」「デイサービス」を利用してみると良いかもしれませんね。 訪問介護ってヘルパーさんが家に来てくれて、家事をしてくれるサービスでしたっけ? その通りです!ヘルパーさんは家事だけでなく、排泄介助や入浴介助などの身体介助もしてくれます。 そのため、お母様のトイレ介助やお風呂の介助を頼むのも良いかもしれません。また、デイサービスは、日帰りで介護施設を利用するサービス です。昼食や入浴介助、レクリエーションを提供してくれるので、川崎さんがお仕事の間、お母様にデイサービスで過ごしてもらうのはどうでしょうか? デイサービスとは デイサービスとは、施設に入居することなく、自宅から通所しリハビリテーションや介護サービスを受けることで、高齢者のQOL(クオリティ オブ ライフ)の向上を目指す施設です。 デイサービスを利用する場合は施設から車で自宅まで迎えにきてくれるので、歩行に自信がない方でも利用できます。 ただし、施設の送迎範囲が決まっているので、その範囲外の場合はその施設をその施設の利用はできません。基本的にデイサービスは地域住民のためのサービスという特徴があるからです。 デイサービスでは、介護職員や理学療法士、看護師などの専門スタッフがサービスを提供。決められた時間に高齢者の機能訓練や集団でのレクリエーションなどを担当します。 自宅にこもりがちになる高齢者にとっては、外部との交流が持てることも嬉しいポイントです。 それは良いですね!私がいない間にまた転倒してしまうのが怖いので、デイサービスに預けられるのは助かります。昼間だけでも母を預けられる場所があるなら、在宅介護でも大丈夫かもしれません。母も慣れた家で暮らし続けたいでしょうから、在宅介護でがんばってみようかな…。 そうですね、やはり、在宅介護の大きなメリットのひとつは、ご自宅で生活できることだと思います。また、他にもこんなメリットがあるんですよ。 慣れ親しんだ家で生活できる 排泄や入浴のときのプライバシーが守られる 最期を自宅で迎えられる 施設介護よりも費用を抑えられる へぇ!こんなにメリットがあるんですね。母も「病院じゃなくて家で死にたい」なんて言うこともありますから、できるだけその希望は叶えてあげたいと思っています。 やはり、「最期は自宅で迎えたい」と考えるご高齢者は多いですね。ただ、もちろん在宅介護にもデメリットはあります。在宅介護を選択する場合は、次のようなデメリットも理解しておいてくださいね。 体調の急変時に、専門家によってすぐに支援できない 医療的ケアが自宅でどこまでできるかわからない 家族の介護の負担が大きい 同居家族の外出が制限される うーん、やっぱり介護の負担は大きいですよね…。 どうしても、介護をするご家族の負担は大きくなりがちです。特に排泄介助や入浴介助などの、身体介助は介護する人の身体的負担が大きい です。その負担を他のご家族と分担したりしながら介護していけると良いですね。 施設介護サービスのメリット・デメリット 施設介護サービスについてもよくわかりません。どんなサービスがあるんですか? 例えば、主な施設介護サービスには以下のようなものがあります。 特別養護老人ホーム(特養) 老人保健施設(老健) 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 このうち、「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は公的な介護施設です。料金が民間施設よりも安い のが特徴ですね。特に、終身利用ができる特養はとても人気で、施設によっては入居するのに数年待つ可能性 ...

2022/11/25

施設入居 医療体制

介護施設に入居中に入院したら、退去しないといけないのでしょうか?強制的に退去させられませんか?

最近、母が老人ホームに入居しました。ただ、昔から身体が弱くて入居前も入退院を繰り返しており、入居中にも入院する可能性があります。 もし、入居中に入院したら退去しなければいけないんでしょうか? (岩田さん・自営業・67歳) 入院したら必ず退去しないといけないわけではありません。しかし、3ヵ月以上などの長期的な入院となる場合や、退院後に身体状況が変化して今の施設では対応ができなくなった場合などは、退去を求められる可能性があります。また、入院中も老人ホームの費用は発生しますので、そうした経済的な負担も頭に入れておいてくださいね。 入院したら介護施設を退去しないといけない? 先日、母が老人ホームに入居しました。母は昔から身体が弱い人で、ちょっとしたことで入院してしまうんです。もしかしたら、入居中も体調を崩して入院するかもしれません。老人ホームに入居中に入院したら、強制的に退去させられてしまうんでしょうか? 必ずしも退去しないといけないわけではありませんよ!もちろん、状況によっては退去を求められることはありますが、それでも「今すぐに」とは施設さんも言いませんから安心してください。 そうなんですね、よかった。…でも、「状況によっては」というと、どんな場合だと退去を求められるんですか? 主に「長期的な入院になるとき」「身体状況が変化したとき」に退去を求められるケースが多いんです。具体的に「長期的な入院」というのは、入院期間が3ヵ月以上となる場合。入院期間については施設ごとに異なりますから、契約内容を確認するか、施設に直接確認してください。ただ、おおむね「3ヵ月以上」を退去を勧めるボーダーラインに設定している施設が多いようです。 3ヵ月ですか。今までそこまで長期の入院はしたことがないので、たぶん大丈夫だとは思いますが…。 あと、ご高齢者の入院で気をつけたいのが身体機能の低下です。高齢になるにつれて、筋力が低下しやすくなるため、「入院前は自力で歩いていたのに、退院したら車いすを使っていた」なんてことは珍しくありません。そのため、退院時の身体状況によっては元の介護施設で受け入れができなくなって、退去を勧められることもあるんです。 えっ!入院しただけで歩けなくなることがあるんですね! はい。有料老人ホームなどであれば、車いす移動になったくらいであれば対応可能なことがほとんどです。ただ、体調の急変によって人工透析や胃ろうといった医療行為が必要になると、受け入れが難しいケースもありますね。そのため、もしお母様が入院してしまった場合、「身体状況にどんな変化があるか」「今の施設でも受け入れ可能な状態か」をよく確認してくださいね。 入院中も家賃や管理費が発生する そういえば、もし母が入院したら、その間の老人ホームの費用はどうなるんですか?入院中は施設にいるわけではないので、お金はかからないですよね? それが…かかってしまうんです。 えぇ!?お金がかかるんですか!でも、ずっと病院にいるんですよ? 介護施設の利用料がすべてかかるわけではありませんが、一部の費用は発生してしまうんです。入院中に発生する料金は、「家賃」や「管理費」といったお金です。サービスは利用していないので、「食費」や「介護サービス費」は発生しません。 食費と介護サービス費がかからないのはうれしいですが…。施設で生活していないのに家賃や管理費はかかるんですね。 はい、その2つの費用はどうしても発生してしまいます。なので、長期入院となる場合は、退去勧告を受けるだけでなく、経済的な負担が大きくなることも頭に入れておいてくださいね。 退院後の退去を迫られたら… 母も高齢ですし、次の入院は3ヵ月以上になる可能性もあります。もし、今の施設から退去を求められたらどうしたら良いんでしょうか?家に戻っても介護ができないですし…。 となると、再度、施設探しをする必要がありますね。次の転居先が見つからない状況であれば、病院が無理に退院させることはないでしょうが、それでも治療の必要のない患者さんをいつまでも入院させておくことはできません。なので、病院側に退院を迫られることもあるでしょう。そうしたときにまず頼っていただきたいのが、病院にいる「医療ソーシャルワーカー」です。 医療ソーシャルワーカーですか?初めて聞きました。 医療ソーシャルワーカーは、退院後の生活の支援や経済的な問題の解決のサポートしてくれます。そこで、そのときの身体状況に応じた介護施設を紹介してくれるわけですね。 へー!施設探しの支援をしてくれる人が病院にいるんですね! はい。もし、より多くの施設の中から老人ホーム探しをしたい場合は「いい介護 入居相談室」にご相談ください。各施設のサービス内容など、施設をよく知っている入居相談員がお母様の状態に合わせた施設をご案内しますよ。施設探しでお悩みがあるときは、お気軽にご相談くださいね。 長期入院、身体状況が悪化すると退去を求められることも 入院中も介護施設の家賃や管理費は発生する 退去を求められたらまずは「医療ソーシャルワーカー」に相談 pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; ...

2022/11/24

施設入居 在宅介護 介護疲れ

わがままな父親の介護が限界!イライラしたときのストレス解消法を教えてください

同居する父の介護をしています。食事を用意しても「固い」「味が薄い」と文句を言って食べなかったり、トイレに失敗した服を片付けずにそのままにしていたりと、とにかくわがまままでイライラします。 このままだと、介護のストレスでどうにかなってしまいそうです。介護のストレスを軽減するような方法はないでしょうか? (久保田さん・パート・62歳) 介護のストレスを溜めすい人は、頑張りすぎてしまったり、1人で抱え込んでしまう傾向があります。なので、ご家族やご友人、ケアマネジャーなどに愚痴を聞いてもらったりして、ストレスを吐き出す機会を作りましょう。また、介護サービスを積極的に利用して自分の時間を作り、趣味を楽しんだり旅行に行ったりと、リフレッシュする機会も大切にしてください。 介護のストレスを軽くする方法は? 同居している父の介護をしているのですが、とてもわがままで困っています。やわらかい食事を出しているのにそれでも「固い」とか、濃い味が好きなので「味が薄くてまずい」と言って食べないんです。それに最近はトイレに間に合わないことも増えてきて、汚れた服を脱ぎ捨てておくのもストレスです。ちょっとでも指摘するとものすごい勢いで怒鳴りだすし…。こんな毎日なので、常にイライラしています。何か介護のストレスを軽くする方法はありませんか? 介護は精神的にも身体的にも負担が大きいので、ストレスが溜まりますよね…。だからこそ、ストレスを溜めにくい心構えを身につけ、介護サービスを上手く組み合わせて介護にのぞむことで介護のイライラが軽減できることがあります。介護のストレスを溜めにくい「心構え」と介護サービスの上手い使い方について、順番にお話ししていきますね。 ストレスを溜めにくい心構えとは 介護をするのに「心構え」が必要なんですか? 何も、特別なことが必要なわけではありません。ただ、この心構えを身につけるだけで精神的な負担が減ると思います。その心構えというのは、以下のようなことです。 頑張りすぎない 弱音を吐く 自分の時間を作る 介護の知識を身に付ける 「頑張りすぎない」ってどういうことですか?頑張らないと介護はできないですよ。 頑張ること自体はとても大切なことです。でも、介護をする人が自分を犠牲にしてまで頑張りすぎてしまうのはよくありません。「自分がやらないと」と1人で抱えこんでしまうと、介護する人が体調を崩してしまって「共倒れ」になりかねません。あくまでも、「自分ができる範囲で頑張る」という気持ちで介護をすることが重要です。 あー、なるほど。どうしても父と私の二人暮らしなので、「私がやらないと」と思ってしまっていました。少し離れたところに住む弟もたまに手伝ってくれますが、あまり頼っていませんでしたね…。 そうですね、誰かに頼ることは大切です。特にご家族は直接関係することですし、お父様の状況の共有もかねて弟さんに愚痴を言ったり弱音を吐くのもストレスを溜めないようにするのに良い手だと思います。その他にも、担当のケアマネジャーさんに今困っていることやストレスに感じていることを素直に伝えてください。ケアマネジャーさんも久保田さんの状況を考慮したケアプランを組み直してくれるはずですよ。 ケアマネジャーさんに、介護の愚痴を言ったことはありませんでした。そういうことも言って良いんですね。 もちろんです。ケアマネジャーさんは、お父様の状況だけでなくご家族の状況も考えながらケアプランを作成するのが仕事です。なので、久保田さんが現状のままだと苦しいのであれば、よく話を聞いたうえでケアプランを組み直してくれるでしょう。それに、介護のストレスを軽減するには、自分の時間を作ることも重要です。ケアマネジャーさんに介護サービスを活用して久保田さんの時間を確保できるように相談してみるのも良いかもしれませんよ。 自分の時間なんて、介護が始まってからまったくありませんでした。ずっと父の介護のことを考えて生活してきたので…。 介護サービスを利用して時間に余裕が出てきたら、介護について勉強してみるのはどうでしょうか?在宅介護をする人の多くが知識がまったくない状態で介護が始まります。しかし、何も知識がないままに介護をすると、手間取ったり間違った方法で介助をしたりして、非効率になってしまいますよね。そのため、勉強をして介護を効率化すると、時間的にも身体的にも余裕が生まれてストレスが軽くなりますよ。 介護のスキルを身に付けよう 日常的に介護をしていると、被介護者を抱きかかえたり、起こしたりする場面が多くあります。大人一人を抱きかかえるのは腰や膝に負担がかかり、体力的にも厳しい作業です。 「どんな態勢なら被介護者が違和感なく移動できるか」「どのように体を動かせば介護者の身体の負担を減らせるか」といった介護におけるスキルを身につけておけば、おむつ替えや着替え、排泄介助や入浴介助が楽になります。 自治体や地域によっては、家族向けの介護教室や、初めて介護する人向けのイベントなどが開催されることもあるので確認しましょう。 介護サービスを活用しよう もうひとつのストレスを軽減させる方法が、介護サービスを利用することです。お父様は、今は介護サービスを利用していますか? えーと、ベッドの横に置く手すりをレンタルしているくらいですね。 そうなんですね。でしたら、もっと他の在宅介護サービスを利用すると、介護が楽になると思いますよ! 在宅介護サービスって、よくわからないんですよね…。例えばどんなサービスがあるんですか? 主な在宅介護サービスには、以下のようなものがあります。 訪問介護 訪問看護 訪問入浴 訪問リハビリテーション デイサービス デイケア ショートステイ 小規模多機能型居宅介護 福祉用具レンタル こんなにたくさんあるなんて知りませんでした。どのサービスを使ったら良いんでしょう? 先ほどもお話ししたように、久保田さんのご自身の時間を作るのであれば、デイサービスやショートステイを利用すると良いかもしれません。デイサービスは、日帰りで介護施設を利用するサービス。だいだい9~17時でサービスを提供しており、昼食や入浴介助、レクリエーションをおこなっています。 デイサービスとは デイサービスとは、施設に入居することなく、自宅から通所しリハビリテーションや介護サービスを受けることで、高齢者のQOL(クオリティ オブ ライフ)の向上を目指す施設です。 デイサービスを利用する場合は施設から車で自宅まで迎えにきてくれるので、歩行に自信がない方でも利用できます。 ただし、施設の送迎範囲が決まっているので、その範囲外の場合はその施設をその施設の利用はできません。基本的にデイサービスは地域住民のためのサービスという特徴があるからです。 ...

2022/11/22

施設入居 医療体制 看取り

末期がん患者でも老人ホームに入居できますか?余命宣告を受けた父が入れる介護施設を探しています。

父は末期がんで余命半年と言われています。これ以上の治療ができないため退院をしなくてはいけませんが、在宅介護は難しいので老人ホームの入居を考えています。 医療用麻薬での痛みの管理が必要な状態なのですが、老人ホームで対応してもらえるでしょうか? (中田さん・自営業・57歳) 医療体制が整っている介護施設であれば、対応可能です!疼痛管理が必要な状態でしたら、訪問看護ステーションが介護施設に併設していたり、看護師が24時間常駐している施設が安心して生活できるでしょう。最近では、穏やかな最期を支援する「ホスピスケア」の対応ができる介護施設が増えています。そういった施設では最期までご本人らしく過ごせるようなサポートを受けられますよ。 末期がんでも入居できる老人ホームはある? 先日、父が末期がんで余命半年と言い渡されました。これ以上、治療のしようがないので退院しないといけません。でも、高齢の母が1人で介護をすることになってしまうので、在宅介護は難しい状況です。なので、老人ホームに入居させたいと思っているのですが、末期がんの父を受け入れてくれるところはあるでしょうか? はい。医療体制が整っている介護施設であれば、ご入居いただけるところはありますよ。ちなみに、お父様は痛み止めの使用をしていらっしゃいますか? しています。医療用麻薬と言うんでしょうか、痛み止めの注射をしています。 なるほど…。となると、夜間も看護師が常駐していたり、訪問看護サービスで24時間医療サポートが受けられるような手厚い医療体制が整っている施設が良いでしょう。 よかった、介護施設でも24時間医療サポートが受けられるところがあるんですね!緩和ケア病棟の申し込みをしていますが、空きがなくてすぐには入れそうにないので助かります。具体的には、どんな施設だと父を受け入れてもらえるんでしょうか? 施設ごとに医療体制が異なるのですべての施設が受け入れ可能ではありませんが、末期がんの人を受け入れられる介護施設には、主に以下のようなものがあります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 まず有料老人ホームは、「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」の2種類に分けられるんです。名前は似ていますが介護サービスの提供方法に違いがあるので、この2種類の違いを理解しておくと施設選びの失敗が少なくなりますよ。 サービスの提供方法ですか?何が違うんでしょう? はじめに、「介護付き」は介護サービスがすべて施設内で完結しており、介護保険の自己負担額に介護サービス費用が含まれています。この自己負担額は要介護度で決められる定額制で、サービスの量が増えても金額が変わらないのが魅力なんです。対して、「住宅型」では介護サービスの利用には、別途、外部の介護サービス事業者との契約が必要です。それが手間に感じるかもしれませんが、訪問看護や訪問介護などを好きなように組み合わせられます。さらに、介護サービス費が利用した分だけかかる形式なので、あまり介護サービスを使わない場合には、費用が抑えられるんです。 医療費なんかもかかりますから、費用が抑えられるのは助かります。 それと「サービス付き高齢者向け住宅」というのは、バリアフリー設計などご高齢者が暮らしやすいように工夫された住宅のこと。住宅型有料老人ホームと同様に、契約をすれば介護サービスを利用できます。その施設にもよりますが、有料老人ホームと比較すると要介護度が低い人が入居している傾向があります。 それぞれで特徴があるんですね。どの施設にするか迷うな…。 正直なところ、介護施設は一つひとつまったく異なります。お伝えした特徴を頭に入れておきつつ、実際の施設を見学してみてお父様に合うかどうか判断してくださいね。 老人ホームでのがん治療は? 父が入居できる介護施設がありそうでよかったです。 最近では、「ホスピスケア」ができる介護施設が増えており、ホスピスケアを提供する施設のことを「ホスピス」と呼ぶこともあります。ホスピスが増加したことで末期がんや難病の人を施設で受け入れるケースも増えているんです。 ホスピスケアとは ホスピスケアというのは、どんなケアですか? ホスピスケアは、安らかな最期を迎えてもらうためのサポートをすることです。具体的には、以下のようなケアがおこなわれます。 身体的ケア 精神ケア 社会的ケア 「身体的ケア」は、入浴、食事、排泄などといった身体的な介助のこと。加えて、痛みをコントロールするための治療も含みます。その次の「精神的ケア」は、病気による苦しみや恐怖心を和らげることです。医師や看護師だけでなく、カウンセラーなどとも連携して精神的にもサポートをおこなっています。 そうなんですね…。父も余命宣告を受けてショックを受けているので、精神的なサポートをしてもらえるのは助かります。 最後の「社会的ケア」は、財産の整理や相続対策などを代行してくれるサービスです。ホスピスを利用する人やそのご家族は、社会的な申請や手続きなどをおこなう余裕がないことが多いので、それを代行して負担を減らす配慮がされているんです。 そうか…そういう手続きも必要なんですよね。父のことで頭がいっぱいで、手続きについてまで気が回っていませんでした。代行サービスがあるなら利用したいなぁ。 ホスピスでおこなわれる3つの大切なケア 先ほどお話しした「身体的ケア」「精神ケア」「社会的ケア」とは別に、ホスピスではご入居者の苦しみや痛みの負担を軽くするために以下のような基本的なケアを提供しています。 緩和ケア ターミナルケア 看取りケア 「緩和ケア」はわかります。病院でもおこなっていましたから。がんの痛みをコントロールすることですよね? おっしゃる通り、鎮痛剤などを使って病気の痛みを軽減するケアのことです。この緩和ケアで使用される医療用麻薬は看護師でないと扱えません。そのため、痛みが出たときにすぐに対応できるように、看護師が24時間対応できる体制を持つ介護施設が末期がんの人の受け入れをしています。 それではその次の「ターミナルケア」はどんな内容ですか? ターミナルケアは、残りの人生を豊かにするためのケアです。緩和ケアも並行しておこない、ご入居者の生活の質を保つことを目的としています。最後の「看取りケア」は、死の間際の人に日常的な介護を通して苦痛を緩和するケアのこと。ターミナルケアと異なるのは、看取りケアでは鎮痛剤などを使った治療や看護はおこなわず、日々の介護を通して苦しみを和らげる点です。 病院と老人ホームのケアの違い 老人ホームの対応内容についてもよくわかりました。ただ、病院でのケアとは何が違うんでしょうか?父が病院で受けていたケアとは違うんですか? 基本的に、病院は病気を治療するのを目的としていますが、老人ホームでは異なります。痛みを緩和するための医療サポートはおこなうものの、病気の改善ではなく苦痛の緩和を目的としたものです。 あぁ、なるほど…。父も医師から「もう状態が良くなる見込みがない」と言われています。 そうだったんですね…。もうひとつ、病院と異なる点は、ご家族もケアに参加できる点です。病院では面会時間や人数に制限がかかっていることが多いです。一方で、ホスピスケアを提供している施設では、ご家族と一緒に食事ができたり宿泊もできる場合もあり、比較的融通が効きます。なので、「家族との時間を大切にしたい」という希望も老人ホームなら叶えられるでしょう。 そうなんですね!施設に入居するとなると、父がさびしい思いをしてしまうんじゃないかと心配でしたが、宿泊できるのはうれしいですね。 加えて、イベントやレクリエーションをおこなっている施設も多いです。それに、病院とは異なり、お酒やタバコを禁止していない施設もあります。最期の時間をなるべく豊かにできるように、暮らしの楽しみが多くあるんです。 へぇ!父は、がんが発見されるまでお酒を毎日飲むような人でしたから、飲酒できるのはとても喜びそうです。 ホスピスケアを提供する介護施設では、末期がんなどの病気の人が穏やかに最期を迎えられるような体制が整っています。病院とは異なって自由度も高いので、お父様らしい生活ができると思いますよ。 末期がんの人にホスピスケアを提供できる老人ホームが増えている 老人ホームでは「緩和ケア」「ターミナルケア」「看取りケア」を提供している 老人ホームでは、病気の改善ではなく最期を穏やかに過ごすためのケアがおこなわれる pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: ...

2022/11/21

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

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