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認知症の母親を施設に入れたい!認知症でも入れる施設はある?

認知症の母を老人ホームに入れようか迷っています。最近、汚れた尿パッドを自分で片付けられなくなり、タンスの奥にしまい込んでいるのをみつけてしまいました。そんなことが毎日なので、もううんざりです。でも、まだ一人暮らしはできているし、施設に入れるのは早いのかな、とも思っています。 そもそも、認知症の母を受け入れてくれる施設はあるのでしょうか?認知症になってしまうと、介護施設に入れませんか? (早川さん・パート・64歳) 認知症という理由だけで介護施設に入居を断られることはまずありませんよ!むしろ、ご入居者のほとんどが認知症である施設は珍しくないんです。もし、入居のタイミングを迷っているようでしたら、「自宅で暮らし続けるのが不安かどうか」をひとつの判断基準にしてみてください。お母様が「一人で外出して帰って来れなくなった」という状態になったり、介護をしている早川さんの仕事や家事に影響が出ている状況でしたら、施設に入居することをおすすめします。 認知症でも入れる介護施設はある? 認知症の母を介護施設に入居させるかどうか迷っています。最近、使用済みの尿パッドの片付け方がわからなくなったのか、タンスの引き出しの奥にしまいこむようになってしまいました。なので、いつも部屋の中がひどい匂いがして…。毎日のように私が通って介護しているのですが、匂いがひどいので行くのも気が滅入っています。でも、認知症だと老人ホームに入れたくても受け入れてくれないでしょうか? そんなことはありませんよ!認知症というだけで、入居を断る老人ホームはほとんどありません。むしろ、ご入居者のほとんどが認知症の方、という施設も珍しくないんです。 そうなんですね!それなら良かったです。でも、介護施設っていろいろありますよね?この間ネットで調べてみたら、たくさんありすぎてよくわからなくて…。 そうですよね。ひとくちに「介護施設」と言ってもたくさん種類があります。正直なところ、とてもややこしいです。なので、認知症の方の受け入れができる主な介護施設を次にまとめてみました。 特別養護老人ホーム(特養) 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) グループホーム あ、「特別養護老人ホーム」は聞いたことがあります。友達のお母さんが入所していたような…。 特養は公的な介護施設ということもあり費用が安いので、比較的身近な介護施設かもしれません。ただ、入所するにはいくつか条件があって「要介護3以上」の介護認定を受けている人でないと入れません。それでも費用が安くて終身利用ができる施設のため人気が高く、多くの特養は満室。入居まで1年以上待つ、なんてこともあるんです。 特別養護老人ホームとは 特別養護老人ホームは、在宅での生活が困難な高齢者に対し介護を提供する施設で、略して「特養(以下、特養)」とも呼ばれています。公的な介護施設で、次の3つの特徴があります。 老人ホームの中では比較的安価に入所できる看取りの対応が可能な施設も多く、終身で利用できる入所待機者が多く、地域によっては入所までに数年かかることもある 特養では、入浴や排泄・食事といった介護のほか、日常生活の介助・機能訓練・健康管理・療養上のお世話などが受けられます。終身での利用ができるため、「終の棲家(ついのすみか)」として選ぶ方の多い施設です。 えっ!1年以上も待つんですか!?そんなに人気なんですね…。 はい。なので、すぐに介護施設に入居したい場合は、民間企業が運営している施設をおすすめします。例えば、「有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅」。有料老人ホームには「住宅型有料老人ホーム」と「介護付き有料老人ホーム」の2種類あり、介護付きの方がより介護体制が充実しているのが特徴です。介護付きであれば介護度が重くなっても対応ができます。もし、長期的に利用することを考えているのであれば、介護付きがおすすめです。 介護付き有料老人ホームとは 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 なるほど…。もうひとつの「サービス付き高齢者向け住宅」というのはどういう施設ですか? サ高住は、基本的には介護の必要のない”自立”の人向けの施設。ただ、最近では訪問介護サービスの事業所やデイサービスを併設している施設もあり、介護が必要な人にも対応できるサ高住が増えています。ただ、介護付き有料老人ホームが介護サービス費がどれだけ利用しても変わらない定額制であるのに対して、一部の例外を除いたほとんどのサ高住では介護サービス費は利用した分だけお金がかかります。なので、介護が必要な量が増えると介護サービス費がかさむため、常に介護が必要な人にはおすすめできません。介護サービス費が定額制になっている「特定施設」のサ高住については、以前のご相談でお答えしています。こちらも参考にしてみてくださいね。 うーん…。このまま母の認知症が進んだら、介護の必要な量が増えると思うんですよね。となったら、介護付きの方が良いのかしら…。 もしくは、認知症を発症していてもお体が元気な方にぴったりな施設があります。それが、「グループホーム」です。グループホームは、認知症の方限定の施設。要支援2以上でグループホームがある市区町村に住民票がないといけない、という入居条件はありますが、認知症ケアに特化しているので安心して生活できると思いますよ。 ...

2023/02/20

施設入居 認知症介護 介護の基礎知識 サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅の「特定施設」とは何ですか?普通のサ高住と何が違いますか?

認知症の父を自宅で介護することが難しくなってきました。なので、施設探しを始めたところ、ネットで「特定施設」と記載のあるサービス付き高齢者向け住宅を見つけました。「特定施設」の記載のないサービス付き高齢者向け住宅もあるようですが、何が違うんでしょうか? (堀さん・会社員・62歳) 特定施設ではない一般型のサ高住では、介護サービスを提供していません。なので、介護サービスを利用したいときは別途、外部の介護事業者との契約が必要です。対して特定施設のサ高住は、施設が介護サービスを提供します。しかも、介護サービス費は介護度に応じた定額制になっています。つまり、 サ高住の中でも介護体制が充実しているのが特定施設と言えます。 サービス付き高齢者向け住宅の「特定施設」とは? つい先日、父が自宅で転倒してから脚が痛むのか歩くのを嫌がるようになりました。すると、どんどん身体が衰えて介護の負担がとても大きくなってしまって。私も仕事があるので自宅で介護するのは限界です。なので、介護施設を探し始めたところ、サービス付き高齢者向け住宅に「特定施設」と記載があるものとないものがあると知りました。この「特定施設」の記載の有無は何が違うんですか? 「特定施設」という表記のないサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、いわゆる”「一般型」のサ高住”と”特定施設のサ高住”には、いくつか違いがあります。順番にお話ししていきますね。 サ高住の「特定施設」とは まず、「特定施設」は正式には「特定施設入居者生活介護」と呼ばれ、介護職員の人員基準などの複数の条件を満たした施設だけが都道府県の指定を受けられます。つまり、特定施設の指定を受けている施設はそうでない施設に比べて充実した介護体制が整っているというわけですね。 なるほど。一般型のサ高住は、介護体制は整っていないんですか? 施設によって異なりますが…。基本的には重度の介護度の方にはサ高住はおすすめできません。というのも、一般型のサ高住に入居して介護サービスを利用するときには、別途、外部の介護事業者と契約が必要。施設の介護職員が介護サービスを提供してくれる訳ではないんですね。さらに、特定施設の介護サービス費が介護度に応じた定額制であるのに対して、一般型は利用した分だけ発生します。つまり、常に介護が必要な人は、介護サービス費が高額になってしまうことがあるんです。 えっ!そうなんですか!費用が高いのは困ります。 また、一般型のサ高住の中には夜間に職員がいなくなるところもあります。万が一のときに知らせられるように緊急ボタンを居室に設置している施設もありますが…。このボタンを押すと介護職員さんではなく、警備員さんが駆けつけます。介護のためではなく緊急時対応のためのボタンですので、一般型のサ高住は「トイレに行きたいから手伝って」と気軽に頼める環境ではないことはイメージできるかと思います。 そういう状況なんですね…。父はトイレに付き添いが必要な状態ですから、一般型では難しそうです。 頻繁に介助が必要な状況でしたら、やはり特定施設の方が合っているかもしれません。というのも、サ高住でも特定施設であればケアマネージャーさんが常駐しており、一人ひとりに合わせたケアプランを作成してくれます。それに基づいて食事や排泄などの介助をおこないますので、頻繁に介助が必要な場合でも安心なんです。 サ高住以外にも特定施設はある! ちなみに、「特定施設」の指定を受けられる介護施設はサ高住だけではありません。サ高住も含めて、以下の4種類の介護施設が条件を満たせば、特定施設の指定を受けられます。 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 ケアハウス(軽費老人ホーム) 養護老人ホーム へぇ、特定施設ってサ高住だけの話ではないんですね。そういえば、特定施設の指定を受けるための条件ってどんなものなんですか? 厳しい条件がたくさんあるので、全てはお伝えできませんが…。例えば、職員さんの人員配置についてであれば、以下のような条件があります。 入居者:介護・看護職員 =3:1 看護師1名以上 ケアマネジャー1名以上 こうした人員配置基準など、たくさんの条件を満たしていないと特定施設にはなれません。つまり、特定施設はそれだけ介護や看護の体制が整っていると言えますね。 一般型と特定施設のどちらを選ぶ? やはり、特定施設の方が介護体制が整っていますし、特定施設を選ぶのが良いですよね? うーん、一概にそうとも言えません。それぞれに特徴がありますからね。一般型と特定施設を比較して選んでみることも大切です。なので、一般型のサ高住と特定施設のサ高住を比べるために、それぞれの特徴をまとめてみました。「介護体制が充実しているから」と、特定施設だけに限定してしまうのではなく、どちらがお父様に合うのかに注目して比較してみてください。 一般型のサ高住 生活の自由度が高い 居室にキッチン、浴室がついていることも 共用施設が充実している 特定施設のサ高住 職員体制が手厚い 介護サービス費は定額制 認知症、重介護度の人も対応可能 一番上にある一般型のサ高住の「生活の自由度が高い」とはどういう意味ですか? もともと、サ高住というのは自立して生活できるご高齢者向けの住宅なんです。”「安否確認」「生活相談」といった見守りサービスが付いた賃貸住宅”という位置付けなんですね。なので、一般型のサ高住では外出が自由にできますし、外食や自炊することにも制限がないことがほとんどです。対して、特定施設のサ高住は介護が手厚い反面、行動に制限がかかることがあります。認知症の人も入居しているので、安全のために建物の玄関に施錠がされている場合もありますし、居室にお風呂がないことが多いので自分の好きなタイミングで入浴するのは難しいでしょう。 そうなんですね!確かに、認知症の人が一人で外出してしまって帰れなくなったら危険ですもんね…。 つまり、介護の必要がなかったり介護が必要な量が少ない場合は、一般型のサ高住の方が自由な生活ができるのでおすすめです。もし、定期的に介護が必要な状況、例えば「トイレに見守りや介助が必要」といった場合は、特定施設の指定を受けたサ高住の方が安心した生活を送れるでしょう。 なるほど…。となると、父はトイレに付き添いや介助が必要なので、特定施設の方が安心かもしれません。 一般型、特定施設のどちらのサ高住もメリットとデメリットがあります。入居する方の身体状況や希望する生活スタイルに合わせて選択してくださいね。 サ高住の特定施設には、常に介護できる体制が整っている 介護量が少ないなら一般型、介護量が多いなら特定施設のサ高住がおすすめ pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; ...

2023/02/20

施設入居 施設の暮らし

老人ホームに入居したら洗濯はどうなりますか?家族が洗濯物を取りに行かないといけないのでしょうか?

母が入る老人ホームを探しています。親が介護施設に入っている友人から「2~3日に1回、洗濯物を取りに施設に行っている」と聞きました。介護施設では、洗濯はしてもらえないのでしょうか? (川村さん・会社員・59歳) 介護施設では施設側で洗濯をしていることが多いです。ただ、施設ごとに対応が大きく異なります。例えば、施設の洗濯機で職員さんに洗ってもらえるパターンや、洗濯業者に外注していて週に1~2回、回収するパターンなどがあります。施設の対応の方法によっても洗濯料金が異なるので、入居前に施設に確認が必要です。 老人ホームでは洗濯はどうしている? 母の施設入居を考えています。親が老人ホームに入居している友人から「2~3日に1回、洗濯物を取りに施設に行っている」という話を聞きました。洗濯物は施設では洗ってくれないんでしょうか?仕事があって忙しいので、そんなに頻繁に施設に行けないんですが…。 施設で洗濯してくれるケースもたくさんありますよ。ただ、ご入居者の洗濯物の対応は、施設によって大きく異なるんです。介護施設の洗濯物の対応は、大まかにわけて以下の3つのパターンに分けられます。 施設職員が洗濯する 外部業者が洗濯する 入居者自身で洗濯する ひとつめの「施設職員が洗濯する」はイメージしやすいかもしれませんね。これは、施設内に洗濯機などを設置して介護職員さんが衣服を洗う方法です。洗濯機はご家庭にあるものと同じようなものを設置していることが多いです。なので、手洗いやクリーニングのみの衣服の場合、破損を防ぐために受け取ってもらえないことがあります。 自宅で洗濯するのと同じようにイメージしておけば良いんですね。その次の「外部業者が洗濯する」というのは、どういうことですか?毎回、洗濯物をクリーニングに出さないといけないんですか? いえいえ、これも施設の職員さんに洗濯機を預ければOKです。施設の中には、人員不足を解決するためにご入居者の衣類の洗濯を外部の洗濯業者に委託している場合があります。その場合は、週に1~2回、洗濯物を職員さんが回収して業者に預けます。洗濯物の回収・返却の曜日が固定されていることが多く、手元に戻るまでに数日かかることもあります。そのため、少し多めに衣服を持ち込んでおくと良いかもしれませんね。 へー、洗濯を業者に委託していることがあるんですね。施設内で洗濯してくれるものとばかり考えていました。 外注業者と施設内での洗濯を組み合わせている施設もありますよ。具体的には、失禁して汚れてしまった衣服はすぐに洗わないといけないので施設の洗濯機で洗ったり、反対にドライクリーニングが必要なものだけを業者に依頼している施設もあります。 なるほど。じゃあ、基本的には洗濯は施設に任せてしまっても大丈夫ということですね! いえ、身の回りのことがご自分でできる方の場合、ご自分で洗濯機を使って洗濯しているケースもあります。施設が共用の洗濯機を用意していることもありますし、サービス付き高齢者向け住宅のような自立している人向けの施設であれば、自室に洗濯機置き場があって洗濯機を設置して洗濯できるようになっていることも。この場合は、一般的な賃貸住宅での暮らしと同じように考えていただいてOKです。どのケースにしても施設によって対応が異なりますので、入居前によく確認してくださいね。 老人ホームでの洗濯の料金は? 母の場合、歩くのもままならない状態で自分で洗濯できる状態じゃありませんから、洗濯を施設に任せられるところの方が良いと思っています。施設に洗濯を依頼する場合、追加料金はかかりますか? それも、施設によって異なるんですよね…。もともと毎月の費用に含まれていることもあります。また、毎月、追加で費用が発生する場合もあります。外注業者に洗濯を委託しているケースだと、費用が発生することが多いですね。 うーん。これも、施設に確認する必要がありそうですね。 そうなんです。施設ごとに対応がまったく違うので…。ちなみに、共用部の洗濯機を利用する場合も費用が別途かかることがあります。その場合、「1回につき200円」などのコインランドリーと同じような形で料金が設定されていることが多いですね。洗濯の頻度や、外注業者の金額などによって金額も異なります。洗濯は毎日の生活に大きく関わることなので、事前によく確認しておいてくださいね。 施設の洗濯機で洗ったり、外部の洗濯業者に依頼するなど、対応はさまざま 費用は月額料金に含まれていたり、別途、費用が発生することもある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...

2023/01/19

施設入居 介護の基礎知識 サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅の「安否確認」とはどんなサービスですか?他の介護施設との違いも教えてください。

私の自宅の近くに呼び寄せようと思い、父が入れる介護施設を探しています。ネットで調べていて、私の自宅近くに「サービス付き高齢者向け住宅」という介護施設を見つけ、興味を持っています。 サービス付き高齢者向け住宅には「安否確認」というサービスがあるとネットに記載されていたのですが、これはどんなサービスですか?他の介護施設では、安否確認サービスはないのでしょうか? (尾崎さん・会社員・58歳) サービス付き高齢者向け住宅の安否確認サービスは、ご入居者に異変がないかを毎日確認するものです。具体的には、1日1回、居室を訪問したり室内センサーなどのシステムを使って、状況を確認します。有料老人ホームなどの他の介護施設のほとんどは、身体介助などの介護サービスを提供しているので、安否確認の必要がないんです。対して、サービス付き高齢者向け住宅は、介護の必要のない人を対象としており、ご入居者の状態を把握する機会がないので、安全のために安否確認サービスを提供しています。 サービス付き高齢者向け住宅ではどんな方法で安否確認をする? 私の自宅の近くに呼び寄せるために、父が入る介護施設を探しています。その中で、ネットで私の自宅近くに「サービス付き高齢者向け住宅」という施設を見つけました。サービス付き高齢者向け住宅では、「安否確認サービス」を提供していると記述があったのですが、このサービスはどんなものなんでしょうか?「安否確認」と言われても、いまいちピンと来なくて。 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で提供している「安否確認」とは、ご入居者に異変がないかを毎日確認するサービスです。ご高齢になると、室内で転倒したり急な体調不良で救急車が必要になる可能性が高くなりますから、そういった異変がないかを確認するわけですね。 そういうことなんですね。どうやって安否確認をするんですか? 安否確認には、主にシステムを利用したものと、施設スタッフによるものの2種類あります。システムを使った安否確認の場合、ご入居者の居室内に人の動きを察知するセンサーが設置されており、そのセンサーが一定時間、反応していないときに警報などで異常を知らせます。センサーは居室内の廊下などに設置されていることが多いです。つまり、長時間にわたってセンサーの前を通っていないとなると、室内で倒れているなどの異常が起きている可能性があるというわけですね。 なるほど。センサーの前を通るだけで安否確認ができるんですね。 また、電気やガスなどの使用状況で安否確認する方法もあります。通常よりも極端に電気やガスの使用が少ないときに、異常を知らせるんです。こうしたシステムを使った安否確認の方法は、いつもどおり生活しているだけで良いのでご入居者にとって負担や手間がないのがメリットですね。 あと、施設のスタッフさんによる安否確認もあるんでしたっけ。 はい。施設スタッフが決められた時間にご入居者の居室を訪問して安否確認をする方法があります。サ高住で食事を提供している場合は、食事の際に安否確認をしている施設もありますね。施設スタッフによる安否確認の場合、スタッフが確認を取らないといけないという負担はあります。が、ご入居者と直接コミュニケーションが取れるので、日々のご入居者の状況を把握できるというメリットもあるんです。このように安否確認の方法は、サ高住によってさまざまです。安否確認は安心した生活のために重要なことですから、入居前に良く確認するのが大切ですよ。 サ高住では介護サービスは利用できない!? ネットの情報には、サ高住では安否確認サービスと生活相談サービスを提供していると書いてありました。安否確認サービスと生活相談サービスというのは、介護サービスとは別のものですよね?介護サービスは提供していないんでしょうか? そうなんです。サ高住では介護サービスは提供していません。というのも、サ高住は安否確認・生活相談サービスというご高齢者の安心をサポートするサービスがついた賃貸住宅という立ち位置のため。介護が必要な人を想定した住まいではないんです。 えぇ!そうだったんですね!父は今のところ介護の必要はありませんが、高齢なのでいつ介護が必要になるかわかりません。将来のことを考えると、介護サービスを受けられる施設の方が良いんでしょうか? サ高住でも介護サービスを利用する方法はあります。例えば、外部の訪問介護サービスやデイサービスを利用することで、在宅介護サービスを利用できるんです。中には訪問介護事業所を併設しているサ高住もあります。もし、近い将来、訪問介護サービスを利用する予定がある場合は、訪問介護事業所を併設しているサ高住に住み替えるのも良いかもしれません。 サービス付き高齢者向け住宅と他の介護施設は何が違う? 私の自宅の近くにサ高住があったのでサ高住について調べていますが、介護施設って他にもいろいろとありますよね。サ高住は他の介護施設と何が違うんでしょうか? そうですね。介護施設にもさまざまな種類があります。では、主な介護施設の特徴をご紹介しながら、サ高住との違いをお話ししますね。      種類 サービス付き高齢者向け住宅 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 入居対象者 自立 ◯ △(施設により異なる) ◯ 要支援 ◯ ◯ ◯ 要介護 △(施設により異なる) ◯ ◯ 付帯サービス 食事 オプション ◯ ◯ 緊急時の対応 フロントサービスが対応 ◯ ◯ 介護サービス ◯(外部を利用) ◯ ◯(外部を利用) 終身での生活可否 △(施設により異なる) ◯ ◯ まずサ高住は、先ほどのお話にあったとおり、安否確認と生活相談サービスを提供しています。生活相談サービスとは、電球の交換や重い荷物を運ぶなどのちょっとした生活のお困りごとに対応するもの。さらに、緊急時にご家族への連絡にも対応しています。その他、そのサ高住独自のサービスを提供していることもありますが、基本的には介護サービスは提供していません。 サ高住で介護サービスを利用するには、外部の介護サービスと契約する必要があるんでしたね。 おっしゃるとおりです。対して、有料老人ホームは介護が必要な人を前提とした施設ということもあり、比較的、介護体制が整っています。具体的には、「介護付き有料老人ホーム」では介護サービスがすべて施設の職員さんによって提供されます。そのため、介護サービスを利用するために別途、契約する必要はありません。 へー、つまり、介護施設にすべて任せられるというわけですね。 ただ、同じ有料老人ホームでも「住宅型有料老人ホーム」はサービス付き高齢者向け住宅と同じように外部の介護サービスを利用する必要があります。ただ、サービス付き高齢者向け住宅とは異なるのは、食事の提供や健康管理などのサービスを施設側が提供していることです。つまり、サ高住は他の介護施設よりも介護を必要とする量が少ない人や、まったく必要のない人に向いている施設と言えます。 うーん。父は今のところ介護は必要ないですし、サ高住が良いのかな…。 ただ、サービス内容も施設ごとに大きく異なるので、 それぞれの種類の施設の特徴を頭に入れておきつつ、個々の施設のサービス内容を確認した方が良いでしょう。介護施設は、施設ごとにサービスがまったく異なります。ですので、いろんな施設があって迷ってしまうかもしれません。そういうときは、ぜひ「いい介護 入居相談室」にご相談ください。介護施設を熟知した入居相談員が、お父様に合う施設をお探ししますよ! サ高住の安否確認は、入居者の異変がないか確認するサービス 安否確認にはセンサーなどのシステムによるもの、スタッフの訪問などの方法がある サ高住では介護サービスの提供はないため、自立~軽介護度の人に向いている pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: ...

2023/01/17

認知症対策 施設入居 認知症介護 グループホーム

グループホームではプライバシーが確保されていますか?入居したらどんな生活を送るのかも知りたいです。

認知症の母を介護施設に入居させようか迷っています。自宅の近くにあるのでグループホームに興味があるのですが、グループホームではプライバシーが確保されているのでしょうか? 母は他人と共同生活をしたことがないので、自分だけの空間がないと入居を拒否するかもしれません。自分だけの空間があると良いのですが…。 (大谷さん・パート・60歳) グループホームでは、ご入居の居室は基本的に一人部屋。つまり、プライバシーにも配慮された造りになっています。一方で、ご入居者同士や介護職員さんとのコミュニケーションも重視。共有部のリビングに行けば、他のご入居者や介護職員さんとおしゃべりも可能です。ご入居者お一人おひとりのプライバシーと、コミュニケーションの両立をしているわけですね。 グループホームでプライバシーを確保できる?どんな生活をするの? 認知症の母を介護施設に入居させるか悩んでいます。というのも、3年前に認知症を発症して以来、症状が進行しており、今では数時間前に話したことも忘れてしまうほどです。そういうこともあり、自宅の近くにあるグループホームへの入居を検討しています。ただ、グループホームではプライバシーは確保されているか気になっています。外から見る限り小さな建物だったので、自分だけのプライベートな空間はないのかな、と思いまして…。 いえ、グループホームは基本的にお一人部屋です。なので、プライベートな空間が確保されていますよ。 そうなんですね!母は、これまで誰かと共同生活をしたことがないので、自分だけの空間がないと嫌がるかなと思っていたのでよかったです。ちなみに、グループホームでは他の入居者さんや介護職員さんとおしゃべりしたりする機会ってありますか? はい、ありますよ!多くのグループホームでは、居室とは別にリビングなどの共有スペースを設けています。そのため、共有スペースに行けば他のご入居者や介護職員さんと交流できるような作りになっています。それに、掃除や料理、洗濯などの家事はご入居者と介護職員さんが協力しておこなうので、自然とコミュニケーションを取れるのもグループホームの特徴です。 それはよかった!最近は、母は家から出る機会がほとんどなくなり、コミュニケーションを取るのは家族だけだったんです。そのため、他の入居者さんと交流できるような施設を希望していたので、ぴったりな気がします。 グループホームでの生活は… グループホームではどんな生活を送るのでしょうか?認知症の人がたくさん入居しているというのは、聞いたことがあるのですが…。 そうなんです。グループホームは、認知症の方、限定の施設。認知症の方が思い思いの生活を送っていますよ。例えば、グループホームでは起床時間や就寝時間が定められていないことが多いです。他の介護施設では、朝になると介護職員さんが声掛けをしたり着替えの手伝いをするので、決められた時間に起きないといけないことがあります。一方でグループホームでは、起床・就寝時間が決められていないので、タイミングはご本人次第。朝はゆっくり派の人も、ご自分の生活スタイルを崩さずに生活できるんです。 へー!そうなんですね。介護施設は、みんな1日のスケジュールが決められているのかと思っていました。 認知症の方は変化に敏感なので、なるべくご自分のタイミングを崩さずに生活できるように配慮されているんですね。また、グループホームではユニットごとに生活をしており、1つのユニットは最大9名。少人数なのでアットホームな雰囲気です。それに、人数が少ないので他のご入居者や介護職員さんの顔を覚えやすいのも、認知症の方には暮らしやすいポイントなんです。 なんで、顔を覚えやすいのが暮らしやすいポイントなんですか? 認知症になると、新しいことを覚えるのが苦手になります。そこで大規模施設で生活すると、大人数が出入りするので認知症の人は周囲の人が覚えられず、毎日、見知らぬ人の中で暮らしているような感覚になり、不安を感じやすいんです。対して、グループホームの少人数体制なら、毎日、顔を合わせているうちに顔見知りになりますから、それが安心感につながっていくんです。 なるほど…。母も人の顔を覚えられなくなっているようなので、もしかしたら少人数の施設の方が良いのかも。 また、グループホームの特徴のひとつに、家事をできるだけご入居者自身でおこなう点があります。有料老人ホームなど、他の介護施設では家事などは介護職員さんがおこないますが、グループホームでは介護職員さんとご入居者が協力しておこなうんです。グループホームでは、できるだけご入居者の今ある力を残し、得意なことで活躍してもらうことを重視しています。なので、料理好きのご入居者には料理、きれい好きなご入居者には掃除、といった役割分担をしていることもありますよ。もちろん、介護職員さんが近くでサポートして、安全を確保したうえでご入居者が家事をしています。 母は料理が得意な人でしたが、最近はまったく作らなくなりました。介護職員さんがサポートしてくれるなら、ぜひまた作ってほしいですね。 グループホームのケアの特徴は グループホームについてあまり知りませんでしたが、北野室長の話を聞いておおまかに入居後の生活をイメージできました。 それはよかったです!グループホームは他の介護施設と異なり、認知症の方だけが入居できる施設です。認知症の方には特別なケアが必要ですが、グループホームの職員さんは認知症ケアを得意としているので安心して任せられるのも特徴なんです。 特別なケアというと、どんなケアをしているんですか? 例えば、認知症の症状を進行させないためのリハビリを大切にしています。そのひとつが生活リハビリ。食事を用意したり掃除をしたり、服を着替えたり…といった日常的な動作すべてがリハビリになると考えて、できるだけご自身の力で作業をしてもらっています。どうしてもご自宅で介護していると、時間がなかったり気持ちの余裕がなかったりで、お母様の作業に手を出さずに見守ることはできないかもしれません。でも、グループホームでは介護職員さんがご入居者自身の手を動かすのが重要なことを理解しているので、「できないことだけを手伝う」ケアを実施しています。 確かに、母は身支度に時間がかかるようになってしまって、全部、私が代わりにやってしまっていました。それは良くなかったんですね…。 お仕事や家事で忙しいと、余裕のある対応は難しいですよね。だからこそ、グループホームへの入居を検討していただきたいです。それに、認知症は適切な対応をすることで症状の進行が緩和することも。でも、認知症の症状に配慮した対応はご自宅では難しいので、グループホームで認知症ケアのプロに任せるのも良いのではないでしょうか。 居室は一人部屋でプライベートな空間を確保している 1ユニット9名で生活。少人数ならではの密な交流ができる 介護職員が認知症ケアを得意としている安心感がある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; ...

2023/01/16

認知症対策 施設入居 在宅介護 認知症介護

在宅介護でゆっくり眠れない…。母が夜中に起きるので、私も睡眠不足になって困っています。

認知症の母が夜に起きてくるので、ゆっくり眠れなくて困っています。母は家の中をうろうろしていたりして眠りません。 何かあったら困るので私も一緒に起きているため、常に睡眠不足です。でもいつ母が起きてくるかと思うと目が冴えてしまって眠れません。何か良い方法はないでしょうか? (熊谷さん・パート・65歳) それは大変な状況ですね…。日中の活動量が減っていることで寝付きが悪くなっている可能性があります。昼間に散歩や買い物などの外出する機会を増やしたり、趣味活動をするなど、活動をする時間を増やしましょう。それでも熊谷さんの睡眠時間が確保できない場合は、在宅介護を続けるのが厳しい状況と思われますので、在宅介護サービスの量を増やしたり施設に入居することを検討してみてください。 在宅介護で眠れない原因は… 在宅介護のために眠れなくて困っています。最近、認知症の母が夜中に起きて家の中をうろうろするようになり、万一のことがあるといけないので一緒に起きています。何度も「寝よう」と声をかけるのですが、眠れないようです。万が一のことが心配で私も一緒に起きているので、常に睡眠不足です。それに、母が起きてくるかも、と思ったら私も寝付きが悪くなってしまいました。どうして母は夜中に起きるようになってしまったんでしょうか? ご高齢者が眠れなくなる原因は、主に以下のようなものがあります。 夜間のトイレの回数が多い 日中の活動量が少ない 睡眠環境が整っていない ご高齢者の不眠の原因で多いのが”トイレ”です。トイレに行きたくて目が覚めてしまったり「失禁してしまうかも」と不安になることで眠れなくなるケースが増えるんです。歳を重ねると膀胱の働きが低下して尿を溜められる量が減ってしまうので、トイレの回数が増えることは珍しくありません。が、夜にトイレに何度も行くのは睡眠不足につながるので、困りものですよね…。 本当にそうなんです!うちの母も夜に何度もトイレに行くんですよ。でも、認知症の影響で1人ではトイレに行けないので、私がトイレまで連れて行って介助をしないといけません。夜中に何回も付き添わないといけないので、ゆっくり寝ていられなくて…。 それは大変ですね…。また、「日中にしっかり活動できているか」が夜の睡眠状況に影響を与えることがあります。夜の睡眠状況が悪い高齢者は、日中にうとうとしているケースが多くあります。そして、昼寝をしているために夜に眠くなくなってしまって、夜の睡眠状況が悪くなる…といった悪循環が起きているんです。認知症の影響で昼夜が逆転してしまったケースのご質問も過去にお答えしています。そちらもぜひ参考にしてみてください。 言われてみれば、このところテレビを見ながらうとうとしていることが増えたような気がします。それに「眠い」と言って、部屋からほとんど出ない日もありますし…。 そうなんですね。昼間にほとんど活動しないと、夜に眠気が来なくなります。特に部屋にこもりっぱなしだと、日の光を浴びないので体内時計が乱れますし、身体を動かさないので疲れませんよね。体力を使わない日が増えると寝付きも悪くなりますから、昼間の活動量は意外と大切なんです。 なるほど、そうだったんですね。その次の「睡眠環境が整っていない」とはどういうことですか? 睡眠に大きく影響するのが部屋の明るさ。寝るときに部屋が明るいのは、眠りの妨げになります。ちなみに、お母様は寝るときに照明をすべて消していますか? いえ、小さな明かりだけは付けています。部屋を真っ暗にすると、夜にトイレに行くときに足元が見えなくて危ないので。 できれば、寝るときは真っ暗にすることが理想です。小さな明かりでも眠りの妨げになってしまっている可能性があります。それと、温度や湿度も大切。特に認知症の人は、「寝苦しい」と感じていてもそれをうまく表現できないこともあります。なので、部屋の温度や湿度、寝具の厚さなどが眠りやすい状況になっているかどうか、定期的に確認してみてください。 在宅介護で眠れないときの対策は 母が眠れない理由について、なんとなくわかったような気がします。でも、どうしたら夜に寝てくれるんでしょうか?いつ母が起きてくるかわからないので、気が張ってしまって私もよく眠れないんです。ちょっとした物音で起きるようになってしまいましたし…。 よく眠れないのはつらいですね…。では、お母様が少しでも眠れるようにいくつか方法をお伝えしますね。夜間に眠れないときの対策には、次のようなものがあります。 夜のトイレの回数を減らす工夫をする 日中の活動量を増やす 睡眠環境を整える 夜間のトイレの回数を減らすには、「カフェインを避ける」「寝る前の水分を減らす」「寝る前にトイレに行く」などの対策がとれます。まず、カフェインには利尿作用があります。緑茶やコーヒー、紅茶などにはカフェインが含まれていますので、夕方以降は飲まない方が良いでしょう。またカフェインには睡眠を妨げる効果もあるので、睡眠状態を良くするためにも夕方以降は避けてください。 母は緑茶が大好きなんですよね。いつも飲むのは緑茶です。それも夕方以降は減らした方が良いんですね。 次に、寝る前の水分を減らすことも有効でしょう。やはり寝る直前に水分を摂っていると夜中にトイレに行きたくなりますから。ただ、ご高齢者は水分をあまり摂らないことも多いので、昼間は積極的な水分摂取を意識してくださいね。当たり前のことですが、寝る前にトイレに行くことも大切。認知症の人の場合、ご自分ではトイレに行くのを忘れてしまうこともありますので、「寝る前にトイレに行っておこう」と声掛けしてください。 そうだ、さっき「日中にしっかり活動できているか」が夜の睡眠に影響していると言っていましたよね。どうしたら、昼間の活動量を増やせるんでしょうか? 趣味の活動や買い物などの外出の時間を増やしてみるのはどうでしょうか?お母様が好きなことであれば何でも大丈夫ですよ。特に、身体を動かしたり誰かとコミュニケーションを取る時間を増やすのが効果的とされています。なので、デイサービスに参加してレクレーションをしたり、他のご利用者とおしゃべりする機会を作るのも良いかもしれません。 デイサービスは、週3回、利用しています。楽しそうに通っていますし、増やしてみても良いですね。 それは良いですね!また、睡眠環境については先ほどお話しした通り、部屋を暗くするのが大切です。なので、トイレに起きるときに真っ暗だと危険な場合は、足元だけ照らすライトを利用すると安全を確保できるでしょう。また、外の光が差し込んでしまう場合は遮光カーテンにするのが効果的。できるだけ、睡眠中に光を感じないような工夫をしてみてください。 在宅介護の負担を減らして良い睡眠を いくつかお母様が眠れるような方法をお伝えしました。しかし、今後、オムツ交換の介助などの夜間の介助が必要になることもあるかもしれません。そうなると、熊谷さんの負担はさらに大きくなる可能性があります。あまりに負担が大きいと、「介護疲れ」が原因で熊谷さんが体調を崩してしまうかも。そうならないように、今から介護の負担を軽減する工夫をして睡眠時間を確保しましょう。 今もすでに睡眠不足でつらいのに、もっとつらくなるかもしれないんですね…。その「介護の負担を軽減する工夫」とはどんなものなんでしょうか? そうなんですね!介護サービスにはいろんなものがあってややこしいので、次のリストにまとめてみました。在宅介護サービスについては、以下のご質問でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 訪問介護 訪問看護 訪問入浴 訪問リハビリテーション 居宅療養管理指導 夜間対応型訪問介護 デイサービス ショートステイ 短期入所療養介護 小規模多機能型居宅介護 福祉用具レンタル へぇ!在宅介護サービスってこんなに種類があるんですね! そうなんです。特に、訪問介護には夜間も対応している事業所もありますし、ショートステイは宿泊サービスなので宿泊期間は施設に介護をすべて任せられます。うまく活用できれば、夜間の介護の負担を減らせると思いますよ。今も熊谷さんの負担が大きい状況のようなので、早めにケアマネジャーさんに相談してみることをおすすめします。 そうですね。もうすぐケアマネジャーさんとの面談があるので、そこで相談してみます。 在宅介護サービスを活用していても介護を続けるのに限界を感じたら、介護施設に入居することも検討した方が良いでしょう。ちなみに、介護施設には以下のようなものがあります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 グループホーム 特別養護老人ホーム(特養) 介護老人保健施設(老健) 介護医療院 養護老人ホーム ケアハウス 介護施設もたくさん種類があるんですね! 施設によっては人気で入居までに時間がかかる場合があります。費用が安くて人気の特養の中には、入居申し込みしてから入居までに2年以上待つこともあるそう。空室がなくて希望の施設にすぐに入れないこともありますので、余裕のあるうちに施設探しをすることをおすすめします。なので、在宅介護サービスを活用して自宅での介護を継続しつつ施設探しをして、入居の順番が来たら老人ホームに入居するのが理想的な流れですね。もし、施設探しでお困りのことがあったら、お気軽に「いい介護 入居相談室」までご連絡ください。介護施設に詳しい入居相談員がご希望に合った施設をお探ししますよ! 高齢者が夜間に眠れないのは、トイレの回数の増加や昼間の活動量の減少が原因かも 高齢者の不眠には、利尿作用のあるものを避けたり、日中の活動量を増やすのも効果的 介護サービスを利用して介護の負担を減らすことが睡眠時間の確保につながることも pre { ...

2023/01/10

施設入居 施設の暮らし

老人ホームは外出禁止ですか?外出や外泊は制限されるのでしょうか

母の老人ホームを探しています。ただ、母は今、一人暮らしをしており、友達に会いに行ったり買い物をしたりと自由に出かけているので、「外出ができないなら老人ホームに入りたくない」と言っています。 老人ホームに入ると外出は自由にできなくなりますよね?また、母は旅行も好きなのでたまには家族旅行に行きたいのですが、入居したら外泊もできないのでしょうか? (荒木さん・主婦・59歳) そんなことはありませんよ!ほとんどの介護施設で、基本的には外出や外泊が可能です。ただ、介護度の高い人向けの施設の場合、安全のために事前に連絡しておく必要があります。一方で、介護の必要ない自立の人や介護度の低い人向けの施設では、施設側に連絡しなくても良いことも。外出・外泊の扱いは施設によって大きく異なるので、事前に確認しておいてくださいね。 老人ホームでは外出・外泊はできる? 母が入る介護施設を探しています。母は一人暮らしということもあり、友達に会いに行ったり近所に買い物に行ったりと自由に過ごしています。でも、施設に入ったら今のように自由に外出したりはできないですよね?母に「自由に出かけられないなら老人ホームには入らない」と言われていて、どうしようか悩んでいます。 ほとんどの介護施設で外出は可能ですよ!ただ、施設のタイプや身体状況によっては、外出がしやすいケースとそうでないケースがあるんです。 どういうことですか? 具体的に外出がしやすいケースというと、「自立の人向けの施設」「介護度が低い」状況です。 「自立の人向けの施設」とは、どんな施設ですか? 例えば、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」などが当てはまります。サ高住は介護を必要としない自立の人が入居することを想定した施設。お母様のようにお元気な方の場合、自由におでかけをしたいことが多いですから、外出を制限していないんです。また、自立の人であれば外出時に介助や付き添いがなくても大丈夫なので、1人でお出かけするのに制限を設けていないことが多いですね。 うちの母はまだ1人で出かけられますが、今後もし介助が必要な状態になったら誰か付き添いが必要ですもんね…。 また、”完全に自由に”というわけにはいきませんが、介助が必要な人でもご家族などの付き添いがある場合には外出ができます。 家族の付き添いが難しいときは、施設の介護職員さんが付き添いしてくれたりはしないんですか? うーん、それはケースバイケースですね。例えば、協力医療機関への通院であれば介護職員さんが付き添いをしてくれることがあります。また、短時間であれば近所のスーパーへの買い物に同行してくれることもありますね。ただ、これは人員に余裕がある施設だからできること。施設の中には、職員さんの外出の付き添いはまったくおこなっていないところもあります。もし、外出の付き添いをしてほしい場合は、事前に施設に確認が必要です。 今のところは1人で外出できていますし、大丈夫だと思います。ちなみに、外出がしにくいケースはどんな状況ですか? 「介護が必要な人向けの施設」「介護度が高い」と、安全を確保するために外出に制限がかかることが多いです。つまり、「外出がしやすいケース」と反対の状況ですね。 「介護が必要な人向けの施設」というと、どんな施設ですか? 例えば「特別養護老人ホーム」や「介護付き有料老人ホーム」などが介護が必要な人向けの施設に該当します。こうした施設には認知症の人が生活していることが多いため、安全のために出入口が施錠されていることが多いんです。そうすると、出入口を開けてもらうために職員さんに声をかける必要がありますよね。なので、介助が必要ない人でも職員さんに伝えないと外出ができないわけです。 特別養護老人ホームとは 特別養護老人ホームは、在宅での生活が困難な高齢者に対し介護を提供する施設で、略して「特養(以下、特養)」とも呼ばれています。公的な介護施設で、次の3つの特徴があります。 老人ホームの中では比較的安価に入所できる看取りの対応が可能な施設も多く、終身で利用できる入所待機者が多く、地域によっては入所までに数年かかることもある 特養では、入浴や排泄・食事といった介護のほか、日常生活の介助・機能訓練・健康管理・療養上のお世話などが受けられます。終身での利用ができるため、「終の棲家(ついのすみか)」として選ぶ方の多い施設です。 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 そういうことなんですね。ちょっとした手間ですけど、母はこれまで一人暮らしで誰にも気を使わずに生活してきたので面倒に思うかも…。 また、施設によっては長期間の外泊はNGにしていることがあります。1週間を超える外泊をNGとしている施設が多いですが、期間については施設ごとに定めているので確認が必要ですね。 むしろ、外泊は短期間であればOKなんですね!たまには旅行にも連れて行ってあげたいので、外泊ができるのはうれしいです。ちなみに、コロナ禍で外出や外泊はできるんですか?感染対策のためにできないのかと思っていたのですが…。 うーん、そこも施設によって対応が異なるのが実情なんです。「コロナ禍が完全に収まるまで外出・外泊禁止」にしている施設もありますし、「新規感染者が増えてきたら一時的に禁止」と柔軟な対応をとっている施設もあります。コロナ禍が長期化していることもあり、施設側もご入居者の楽しみと安全の確保のためにより良い対策を模索している状況なんです。老人ホームの感染対策については、以下のご質問でも詳しくお話ししています。参考にしてください。 外出・外泊には施設の許可がいる? ほとんどの施設で外出や外泊をOKとしていることはお話ししましたよね。ただ、注意していただきたいのが、「外出・外泊が決まったら早めに施設に連絡すること」です。ご入居者が1名いないだけでも介護職員さんのケアに影響が出ますし、何より大きな影響が出るのが食事。外出や外泊をして施設で食事をしない人がいる場合、その分、施設は食事の数を調整しないといけませんから。食事数の調整には時間がかかることがあるので、「外出・外泊は○日前までに連絡する」などのルールを設けている施設もあります。 そうなんですね!外出や外泊する場合には、職員さんに伝えれば良いんですよね? はい、口頭で伝えるだけでOKな施設もあります。中には「外出・外泊届」などの書類に書かないといけないこともあるんです。一方で、サ高住などの自立の人向け施設であれば、施設への連絡や外出許可が必要ないことも。どうしたら外出許可が出るのかは施設ごとに対応が異なりますね。 外泊中も老人ホームの費用はかかる? そういえば、外泊したときの老人ホームの費用ってどうなるんですか?施設にいない間も料金も発生するんでしょうか? 多くの施設では、家賃と管理費は外泊していても通常通り発生します。もし入居中に入院することになったら、入院費と施設の費用が両方とも発生するので頭に入れておいてくださいね。 えぇ!そうなんですね。注意しておかないと…。 ただ、食費は発生しないことが多いです。早めに施設に連絡して食事を止めておけば、外出・外泊で食べなかった分は請求されずに済みますよ。 なるほど。食べてない分まで請求されるのはもったいないですもんね。…北野室長の話を聞いて、介護施設に入っても外出ができそうなことがよくわかりました!できるだけ、自由に外出させてくれる施設を探そうと思います。 それはよかったです!施設を探していて迷うことやよくわからないことがあれば、ぜひ「いい介護 入居相談室」にご相談ください。介護施設に精通した入居相談員が、お母様にピッタリの施設をご案内しますよ。 制限はあるものの、外出・外泊が可能な施設は多い 外出・外泊するときは、事前に施設側に伝える必要がある 外泊中も家賃や管理費などは発生することが多い pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; ...

2023/01/05

施設入居 認知症介護 介護の基礎知識 入浴

老人ホームでの入浴回数や時間が気になります。お風呂の介助はどこまでしてもらえるんでしょうか?

認知症の母の老人ホームを探しています。母はお風呂が大好きなので頻繁に入れてあげたいのですが、老人ホームでは入浴の回数が決まっているのでしょうか? また、皮膚が乾燥しているのでお風呂から出たら保湿剤を塗らないといけません。でも、母は自分ではできないので、誰かに塗ってもらう必要があります。職員さんに塗ってもらえますか? (小池さん・パート・60歳) 老人ホームでの入浴回数は「週2回以上」と国の基準で決められています。多くの施設では週2回の入浴ですが、中にはそれ以上の頻度でお風呂に入れる施設もありますよ。また、入浴後に保湿剤を塗るのも介護職員さんが対応可能です。事前に施設に相談しておきましょう。 老人ホームでの入浴は?回数に決まりがある? 認知症の母が入る老人ホームを探しています。母はお風呂に入ることが大好きで、今も自宅で毎日入浴しています。老人ホームでは、入浴は毎日できるのでしょうか?それとも、入浴できる回数が決められているのでしょうか? 老人ホームの入浴回数は「週2回以上」と国の基準で定められています。多くの施設では、週2回入浴ができ、ご入居者ごとに「火曜日と木曜日」「水曜日と金曜日」と入浴日が決められていることが多いです。 週2回ですか…。けっこう少ないですね。 もちろん、もっと頻繁に入浴できる施設もあるのですが、その多くは介護職員さんの人員に余裕があるところです。週2回より多く入浴できる施設は数少ないのが実情ですね。 そうなんですね…。ちなみに、入浴する時間も決められているんですか?母は夕方になると落ち着かなくなるので、昼食後にお風呂に入ることが多いのですが…。 午前から夕方にかけて幅広く入浴時間を確保している施設が多いですね。お風呂の数がたくさんあるわけではないので、順番にご利用者が入浴していきます。施設の状況によりますが、事前に相談しておけば「昼食後」「14時ごろ」といった入浴時間の指定もできることがあります。 そういうこともしてくれるんですね!母はお風呂は大好きなんですが、認知症のせいか夕方になると機嫌が悪くなってしまうんです。そうなると頑固で絶対にお風呂に入ってくれなくなるので、できれば昼間に入浴させてほしいです。 もし、拒否されてしまったり発熱などで入浴ができない場合は、次の日に入浴していただくこともあります。ただ、それでも入浴できないときはお湯で濡らしたタオルで体を拭く「清拭」に切り替えて対応しています。 入浴介助の内容は? 母は足腰が弱っていてお風呂で滑る可能性もありますし、認知症の影響で自分で体を洗うこともできません。そのあたりも介護職員さんがサポートしてくれるんでしょうか? もちろんです!介護施設ではその方の心身の状況に合わせて声掛けは介助をおこなっています。入浴の際も、頭や身体を洗うときに介助が必要な人であれば介護職員さんが代わりにしてくれますよ。それに、身体機能が落ちて浴槽をまたぐのが大変になってきている人には介護用品を使ったりして動作の支援をおこないます。 そうなんですね、それなら安心です。あ、それとお風呂から出た後に全身に保湿剤を塗らないと、皮膚の乾燥がすごくて…。母は自分では保湿クリームを塗れないのですが、それも介護職員さんがやってくれますか? はい。入浴後に保湿剤や軟膏を身体に塗るのも可能です。普段、ご自宅で使っている保湿クリームがあれば、事前に施設に預けておくと良いでしょう。 老人ホームの入浴設備は? もう一つ、お風呂に関して心配なことがあって…。今はなんとか浴槽をまたいでお湯に浸かれていますが、これからもっと身体が動かせなくなったらお風呂に入れなくなってしまうんでしょうか?母は昔からお風呂が大好きなので、できればシャワーだけじゃなくてお湯に浸からせてあげたいんです。 でしたら、「チェアー浴」や「ストレッチャー浴」などの機械浴の設備のある施設を選びましょう。 機械浴ですか?初めて聞く言葉です。 機械浴というのは、座ったままで浴槽に入れるチェアー浴や寝台に横になったままで入れるストレッチャー浴のことです。機械で動かして浴槽に入るので、機械浴と呼ばれているんですね。対して、一般的なご家庭にあるユニットバスのことを「個浴」や「一般浴」と呼びます。 介護施設にはそういう設備があるんですね。機械浴の設備があると、何か良いことがあるんでしょうか? 例えばチェアー浴の場合、脚が上がらなくなって自力で浴槽をまたげなくなった人が利用します。椅子が機械によって昇降したり、椅子のまま入れるように浴槽が開く構造になっているタイプもありますね。どちらのタイプも、座ったままでお湯に浸かれるので転倒を防止できます。 なるほど!母も湯船をまたげなくなったら、チェアー浴を使えば良いということですね。 もう一つのストレッチャー浴は、座った姿勢を保てなくなった人が寝台に寝たまま入浴できる設備です。チェアー浴でも難しくなったら、ストレッチャー浴を使用するイメージですね。 そうか…、寝たきりになると座った姿勢を保つのも難しくなるんですね。 介護施設の中には、こうした機械浴設備を複数備えてご入居者の介護度に合わせて使い分けている施設がたくさんあります。長く安心して暮らすために、身体状況が悪化しても入浴できる設備を持っているのかに注目してみるのも良いかもしれませんね。 老人ホームの入浴は週2回以上。それ以上の頻度で入浴できる施設も 洗身、洗髪、着替えなどの一連の介助が可能。軟膏や保湿剤を塗るのも対応している 一般浴、ストレッチャー浴といった入浴設備を身体状況に応じて使い分けている pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; ...

2022/12/28

施設入居 リハビリ

老人ホームでは訪問リハビリが利用できますか?今の訪問リハビリを継続したいと考えています。

一人暮らしの母親が入居する介護施設を探しています。現在、母は訪問リハビリを利用しているのですが、リハビリをした後は体調が良いようで訪問リハビリをすることにこだわっています。 そのせいか「訪問リハビリができないなら施設には入らない!」と、施設入居を拒否しているんです。老人ホームに入居したら訪問リハビリは利用できないですよね? (松下さん・会社員・63歳) いえ、訪問リハビリを利用できる介護施設はありますよ!すべての施設ではありませんが、「住宅型有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」などであれば、外部の介護サービスが利用できるので、今の訪問リハビリを継続できます。今の訪問リハビリ事業所にこだわらないのであれば、リハビリの専門職が常駐する介護施設を選ぶのもアリ。老人ホームでも専門家と一対一のリハビリができますよ。 老人ホームで訪問リハビリは利用できる?探し方は? 一人暮らしをしている母親の老人ホームを探しています。母は訪問リハビリをすると体調が良くなるので、訪問リハビリを継続することにこだわっています。なので、「訪問リハビリができないなら介護施設には入らない!」を施設に入ることを拒否しているんです。老人ホームに入ったら今の訪問リハビリは続けられないですよね? いえ、訪問リハビリを利用できる老人ホームはありますよ!ただ、訪問リハビリを利用できる施設とできない施設があるので、施設探しのときに注意が必要です。 訪問リハビリを利用できる施設って、どんな施設ですか? 例えば、以下の施設では訪問リハビリを利用できます。 訪問リハビリを利用できる介護施設 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 これらの施設では介護サービスが介護施設側から直接提供されるわけではなく、外部の介護事業所から提供される形をとっています。そのため、ご自宅で在宅介護サービスを利用するのと同じように、さまざまな介護サービスを組み合わせて生活できます。訪問リハビリだけではなく他の在宅介護サービスも、継続して利用できますよ。 へー!そうなんですね。今は、母の家に理学療法士さんが訪問してくれていますが、施設に入居したらどうなるんでしょうか? 介護施設に入居したら、施設の居室に訪問してくれます。そのあたりはご自宅で利用しているときと大きな違いはありません。 なるほど。それなら、今と同じように訪問リハビリを利用できそうですね。ちなみに、訪問リハビリを利用できない施設はどんな施設ですか? 外部の介護サービスを利用できないところが訪問リハビリを利用できない施設です。具体的には、以下のような施設です。 訪問リハビリを利用できない介護施設 特別養護老人ホーム(特養) 介護老人保健施設(老健) 介護付き有料老人ホーム グループホーム など これらの介護施設では、施設側が提供するサービスの中に介護サービスが含まれており、介護保険が適用されているため外部の介護サービスを利用できないんです。これは訪問リハビリに関わらず、訪問介護やデイサービスといった他の在宅介護サービスも利用できません。つまり、施設の中で介護サービスが完結している老人ホームのため、外部の介護サービスを利用できないんですね。 うーん、そうなんですね…。特養は名前を聞いたことがあったので入居を検討していたのですが…。 ただ、外部の介護サービスを利用できないのは、介護保険の問題からです。介護保険を適用せずに全額自己負担で訪問リハビリを使うのであれば、ほとんどの施設で利用可能でしょう。 つまり、今まで介護保険が適用されていたので1割負担で済んでいた訪問リハビリの費用が、10割負担になってしまう、ということですね。それはちょっと経済的に厳しいかも…。 老人ホームでのリハビリの内容は ここまで、「今の訪問リハビリを継続する」という観点でお話ししてきました。もし、お母様が今の訪問リハビリ事業所にこだわりがないのであれば、他にも介護施設でリハビリを継続する方法があるんです。お母様は、「今の訪問リハビリ事業所でなければ嫌」といったようなこだわりはありますか? うーん、どうなんでしょう。今、担当していただいている理学療法士さんとは仲が良いので、リハビリの担当者さんを変えるのを嫌がる可能性はありますね…。ちなみに、その「介護施設でリハビリを継続する方法」とはどんなものですか? ズバリ、「リハビリを提供している老人ホームに入居する」方法です。お母様のリハビリを担当している「理学療法士」のようなリハビリの専門家が常駐している老人ホームを探して、そこに入居するわけですね。 老人ホームにリハビリの専門家がいるんですね! そうなんです。例えば、以下のようなリハビリの専門家が常駐している施設があります。 理学療法士(PT) 作業療法士(OT) 言語聴覚士(ST) あ、理学療法士さんがいる施設もあるんですね! 常駐している専門家によって、提供しているリハビリの内容が異なります。理学療法士であれば「立つ」「歩く」といった動作のリハビリを担当し、作業療法士であれば指先を使った細かい作業のリハビリを提供しています。老人ホームでのリハビリについては、以前のご質問で詳しくお話ししています。ぜひ参考にしてみてください。 もし、今、理学療法士さんにリハビリを担当してもらっているのであれば、同様のリハビリが受けられるように理学療法士さんが常駐している施設を探すと良いと思います。理学療法士さんが常駐しているのであれば、介護付き有料老人ホームなどの外部の介護サービスが利用できない施設でも本格的なリハビリを続けられますよ。 そういう施設の探し方もあるんですね! リハビリの専門家が常駐している施設は少ないので、「訪問リハビリを利用できる施設」「リハビリの専門家が常駐している施設」の2つの軸で施設探しをしてみるのも良いかもしれません。もし、施設を探している中で迷ったことがあれば「いい介護 入居相談室」にお気軽にご相談ください。豊富な知識を持った入居相談員がお母様の希望に合った介護施設をお探ししますよ! 住宅型有料老人ホームなどであれば訪問リハビリを継続できる 全額自己負担であれば、ほとんどの施設で訪問リハビリを利用可能 リハビリ専門職が常駐する施設なら、本格的なリハビリができる pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; ...

2022/12/27

施設入居 認知症介護 グループホーム

グループホームではどんな過ごし方をしていますか?認知症の母を入居させたいと考えています。

認知症の母が入る介護施設を探しています。母はおしゃべりが好きなので他の入居者さんや職員さんとコミュニケーションを活発に取れる施設が良いと考えており、グループホームが良いのでは、と思っています。 そのため、詳しくグループホームについて知りたいです。グループホームでは、毎日どんな過ごし方をしているのでしょうか?1日の流れは決まっていますか? (矢野さん・主婦・63歳) グループホームでは、ご入居者お一人おひとりの生活スタイルを尊重しているので、毎日のスケジュールは決まっていません。なので、起きる時間や寝る時間もご入居者によって異なりますよ。もちろん、ご自分の部屋でずっとこもりきりになってしまうと認知症の症状が進行してしまう可能性がありますから、規則正しい生活ができるように共有スペースに出てこられるようにお声がけすることはあります。とはいえ、ご本人の意思を尊重した生活をおくれるように配慮されています。 グループホームではどんな過ごし方をしている? 認知症の母が入る介護施設を探しています。母はおしゃべりなので、他の入居者さんや介護職員さんと話ができる施設が希望です。親御さんがグループホームに入っている友人から、「グループホームは少人数でアットホーム」と聞いて、グループホームに興味を持っています。なので、グループホームについて詳しく教えてください。グループホームでの生活はどんな感じなんでしょうか?1日の流れが決められているのでしょうか? いえ、明確に1日のスケジュールが決められているわけではありません。起床や就寝の時間も自由ですよ。とはいえ、不規則な生活をしてしまうと健康にも良くないですし、それが原因で認知症が進行してしまう可能性も。なので、ずっと部屋にこもりきりの人には声掛けをしたり、レクリエーションに参加を促すこともありますよ。 えっ!不規則な生活で認知症が進行してしまうことがあるんですね! そうなんです。なので、グループホームではご入居者の生活スタイルを尊重しつつ、こもりきりにならないようにお部屋から出るきっかけを提供しています。例えば、毎日の食事に加えてレクリエーションといった日常に刺激を感じられるきっかけを作って、無理なく健康的な生活ができるように工夫をしています。以下は、グループホームの主な1日の過ごし方の流れです。あくまで1つの例なので、この通りにはならないこともあります。 6:00 起床 7:00 朝食 10:00 お茶 10:30 入浴・自由時間 12:00 昼食 14:00 レクリエーション 15:00 おやつ 17:00 夕食 21:00 就寝 認知症の人が自分らしく暮らせる生活スタイル 介護施設ってグループホームだけではなくて、いろんな名前の施設がありますよね?その中でもグループホームの特徴って何でしょうか?友人が「グループホームはおすすめ」と言っていたのですが、他の施設との違いがあるんですか? グループホームの一番の特徴は、「少人数での生活する」ということでしょうか。グループホームは5~9人のユニット制をとっており、毎日の生活はユニットごとです。少人数制にしているのは、認知症の人が心穏やかに過ごせる環境にするため。認知症になると新しいことや人の顔を覚えるのが苦手になるので、たくさんの知らない人に囲まれると不安になってしまうんですね。そこで、グループホームでは生活の単位を少人数にすることで、ご入居者の精神的な負担を減らしているんです。 なるほど。友人からグループホームでは少人数単位で生活していることを聞いていましたが、認知症の症状を考えてのことだったんですね。 そうなんです。不安感は認知症の症状が悪化してしまう原因のひとつ。なので、認知症の人のストレスをできるだけ減らしているんです。また、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの介護施設とグループホームの大きな違いは、家事をできる限りご入居者がおこなうこと。他の介護施設のほとんどは、料理や掃除、洗濯といった家事をするのは職員さんですが、グループホームではご入居者自身が協力しながらおこなっているんですよ。 え、そうなんですね!施設に入れば介護職員さんが何でもやってくれるものと思っていました。 もちろん、ご入居者がお一人ではできないところは職員さんがおこないます。でも、すべて職員さんに任せきりにしてしまうと、ご入居者のできることをうばってしまうことがあるんです。今ある力を生かすために、身の回りのことはできるだけご自身の手でやっていただくんですよ。それに、料理好きなご入居者には積極的に食事作りを担当してもらったり、きれい好きなご入居者には掃除を中心に家事に参加してもらったり…。介護職員さんのサポートを受けながらお一人おひとりの得意分野を生かし、ご入居者同士が協力しながら生活しています。 そういうことなんですね。うちの母も料理好きな人だったのですが、認知症になってからは危ないので料理をさせていません。でも、介護職員さんのサポートがあるならぜひ料理をさせてあげたいですね…。 ぜひ、グループホームに見学に行ったときにそういった希望も相談してみてください。施設の職員さんもお母様がお母様らしく生活できるようにサポートしてくれると思いますよ。 グループホームでは起床・就寝時間は自由 認知症の症状に配慮した少人数の9名ユニット 料理・掃除・洗濯は介護職員の手を借りながら、自分でおこなう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; ...

2022/12/26

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

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