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Q&A

施設入居

認知症対策 施設入居 認知症介護

老人ホームにいる母が「帰りたい」と面会の度に言います。在宅介護はできないので困っています。

母親が最近、老人ホームに入居しました。でも、面会に行く度に「帰りたい」と泣いてしまうので困っています。もちろん、できることなら在宅介護をしたいですが、母は車いすなので自宅では生活できません。 どうしたら母は「帰りたい」と言わずに、穏やかに介護施設で生活できるようになるでしょうか? (西田さん・会社員・59歳) まずは、お母様の状況を施設に相談してみましょう。「帰りたい」と言う理由が、「まだ施設に慣れていない」や「相性の合わない入居者がいる」といったことだったら、施設側が配慮してくれることもあります。また、認知症が原因であることも。その場合も、老人ホームなら認知症ケアに慣れているので、適切に対応してくれるはずです。ご家族は過剰に心配せず、前向きな声掛けを心がけてください。 老人ホームで「帰りたい」と言う理由は? 最近、老人ホームに母が入居したので、何度か面会に行っています。でもその度に「帰りたい」と泣きつかれて困っています。母は骨折して車いすになったため、在宅介護は難しいと思って介護施設に入居させたんですが、自宅で介護した方が良かったんでしょうか…。 自力歩行ではなく車いすでの移動となると、ご自宅での生活はかなり厳しいでしょう。一般的な家庭では、車いすはまず使用できませんし、入浴や排泄の介助など、ご家族の介護負担がかなり大きくなることが考えられます。ちなみに、どうしてお母様は「帰りたい」と言っているんですか? それが、よくわからないんです。「早く帰りたい」「家に連れて帰って」と泣くばかりで…。 そうなんですね…。お母様が「帰りたい」と言う理由がわかれば、対応方法もわかるかもしれません。 本当ですか! はい。なので、まずはお母様が帰りたい理由を考えてみましょうか。例えば、一般的に以下のような理由から「帰りたい」と言うご入居者が多いんです。心当たりはありますか? 認知症の症状のため 新しい環境で不安に感じているため 施設に相性の合わない人がいるため うーん…。確かに母は認知症です。でも、認知症の症状と「帰りたい」と言うことは何が関係しているのでしょうか? 認知症の周辺症状のひとつに「帰宅願望」があります。これは、新しいことが覚えられなくなる「記憶障害」や、今いる場所や時間がわからなくなる「見当識障害」が原因で引き起こされる症状とされています。つまり、認知症によって「なぜ自分がここにいるのか」「ここはどこか」がわからなくなっているために、「知らない場所から自宅に帰りたい」と感じている可能性があります。帰宅願望については、以前の質問で詳しくお答えしているので、そちらも参考にしてみてくださいね。 なるほど…。事前にきちんと説明して母も納得したうえで入居していますが、それさえも忘れてしまっているかもしれないんですね。 認知症になると直近の出来事から忘れていきますから、もしかしたら西田さんの話を忘れているかもしれないですね。また、その次に挙げた「新しい環境で不安に感じているため」という理由は、わかりやすいんじゃないでしょうか。私たちも引っ越しをしたりしてまったく新しい環境になると、寂しさや不安を感じることがありますよね。 確かにそうですね。入居したばかりで、まだ他の入居者さんやスタッフさんと馴染めていないでしょうし。 おっしゃる通りです。施設のご入居者やスタッフさんとの人間関係も「帰りたい」と言う理由になることがありますね。例えば、認知症の影響で共用部などで大声で騒ぐ人がいたりすると、それだけでストレスになって「帰りたい」と感じてしまいます。また、当然ですが施設のスタッフさんも人ですから相性の良し悪しがあるでしょう。人間関係が悪いと居心地も悪くなりますから。居心地が悪くて自宅に帰りたくなるのはわかりますよね。 そう言われるとそうですね。認知症だったり介護施設に入居しているからって、特別な理由で「帰りたい」と言っているわけではないんですね。 本当にそうですね。一般的に、年齢を重ねるにつれて新しい環境に慣れるのに時間がかかるように。認知症であれば、新しい出来事が記憶しにくくなるのでなおさらです。それに、介護施設に入居した人の多くのご高齢者が「自宅に帰りたい」と言います。住み慣れた自宅に帰りたいと感じるのは自然であることを頭に置いておいて、お母様のお話をよく聞いてあげてください。 「帰りたい」と言われたときの対応 母が「帰りたい」と言う理由がなんとなくつかめたような気がします。でも、自宅に連れ帰って介護するのは厳しいかも。私も仕事があるので、日中は介護ができないし…。 すぐにご自宅に帰るのではなく、何か手を打ってみてもう少し様子を見ませんか?今すぐお母様がご自宅に戻ると西田さんの介護負担がとても大きくて、共倒れしてしまう可能性もあります。 北野室長の言う通りだと思います。では、どうしたら良いんでしょうか? まずは、入居している施設に相談してみましょう。もし、相性の悪いご入居者がいることで「帰りたい」と言っているのなら、フロアや居室を移動させてもらえるかもしれません。逆に仲の良いご入居者がいないから寂しがっている場合も、相性の良さそうなご入居者と同じフロアにしてもらえることもありますよ。 そんな融通を効かせてもらえるんですね! それと、お母様の趣味をレクに取り入れてもらうのも良いかもしれません。施設の中でも趣味ができるのであれば暮らしの楽しみが増えますし、夢中になって「帰りたい」と感じなくなるかもしれませんよ! それは良いですね!母は手先が器用で昔はよく編み物をしていたので、施設でもできないか相談してみます。 それに、「帰りたい」と言うのが認知症による帰宅願望である場合、やはり認知症ケアに慣れている施設スタッフさんに任せるのが良いですよ。面会での様子を施設に伝えて、普段のケアでも配慮してもらえるように相談してみてください。 やっぱり、認知症のことだったら介護のプロにお願いするのが一番ですよね。 それと、居室に自宅で使っていた物を持ち込むのも効果的です。特に認知症の方は、新しい環境に慣れるのに時間がかかって不安になりやすいので、雑貨や布団などを持ち込んでなるべく自宅での生活環境に近づけてあげると安心できますよ。居室に持ち込む物の大きさや種類によっては、施設側に確認が必要となることもありますからそこは注意してくださいね。 物の持ち込みですか…。まだ最低限の衣服しか居室に置いていないので、家で使っていたクッションとかを持って行ってみようかな。 あと、これは西田さんは既に実行していらっしゃいますが、こまめに面会に行くことも効果的です。やはり、入居してすぐは不安に感じやすいですから、短時間でもご家族に会えると安心できるんです。それに、何度も面会して「今、別れてもまたすぐに会える」と認識してもらうことも大切です。自宅に帰れなくても家族に会えると感じてもらうんですね。 そうなんですね…。毎回、面会で寂しそうな顔をされるので、いつも心苦しくなってしまって面会を控えようと思っていたのですが、しばらくは頻繁に顔を見せに行った方が良いんですね。 そうなんです。ただ、面会で「帰りたい」と言われたときに、ご家族が心配そうな顔をしたりあたふたしたりすると、お母様に「家に帰れるかも」と思わせてしまうかもしれません。なので、面会では「ここは良い施設だね」など、明るく前向きな声掛けをしてくださいね。そうすればきっとお母様も不安がなくなって、老人ホームで穏やかに生活できるようになると思いますよ。 施設に慣れていない寂しさが「帰りたい」と言う原因かも 認知症が原因で「帰りたい」と言っている可能性も まずは施設に相談。フロア変更などの対応してくれることも 居室に使い慣れた物を置くと安心できるかも pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...

2022/11/07

施設入居 在宅介護 認知症介護 遠距離介護

実家に暮らす親の遠距離介護がきつくて、私の自宅に呼び寄せようと思っています。同居介護で注意することはありますか?

遠方の実家で一人暮らしをする母が数ヵ月前に認知症と診断され、しばらく遠距離介護をしていました。でも、仕事や家事と併行するのはもう限界です。なので、母を呼び寄せて同居しようと考えているのですが、不安でいっぱいです。 同居介護で注意しておくことはありますか? (菊池さん・会社員・53歳) 多くのご家庭で同居後に問題になることは、生活習慣の違いです。食事の味付けや洗濯の方法など、ちょっとしたことですれ違いになることが多いんです。また、お母様に持病がある場合、ご自宅の近くに治療に必要な診療科を持つ病院があるのかも大切。さらに、これまでとまったく異なる環境で生活することになるわけですから、お母様が孤独を感じないように配慮する必要もあるでしょう。 遠距離介護から呼び寄せるときの注意点 実家で一人暮らしをする母が先日、認知症と診断されました。この数ヵ月は私が週末に帰省して介護をしていたのですが、症状が進行してそれでは手に負えなくなりました。私も仕事や自分の家事もありますし、遠距離介護は限界だと思います。なので、私の家に呼び寄せて同居したいと考えていますが、どうしたら良いかわからず不安で…。何か気をつけておくことはありますか? そうですね…。お母様にとっては、生活環境がガラッと変わりますからさまざまな戸惑いがあるでしょう。それに、これまでまったく別の生活を送ってきた人と同居することで、他のご家族にもいろいろな影響があることが考えられます。なので、同居をする前や同居が始まった後に、以下のようなことを注意しておくと、スムーズに同居を進められると思いますよ。 どんな生活習慣か 必要な病院があるか 状態の悪化はないか 認知症の症状に変化がないか 住宅リフォームが必要か 生活習慣については、ある程度、把握できていると思います。私の実の母のことですし。 いえいえ、長年、別々に暮らしているとちょっとづつ違いが出てくるものです。例えば、高齢になるにつれて味の濃い食事を好む傾向があります。もちろん、濃すぎると健康に良くないですが、「味が薄い」と指摘される可能性もあります。それに、高齢になって固いものや繊維質の食べ物を避けていることもあります。そうした、食の好みを改めて把握する必要が出てくるんです。 あぁ、確かに。最近はすぐ食べられるおにぎりなどで済ませていたようなので、細かい食の好みはよくわからないですね…。 それに、時間の使い方についてもすれ違いが生じるかもしれません。例えば、起きる時間や食事の時間はその人の職業などによって大きく変化することなので、お母様と噛み合わない可能性もあります。 そういえば、実家に通って介護していても何時に母が起きているのかはわからないです。私や夫と娘は、仕事や学校に合わせて起きていますが、母にはそういう予定はまったくありません。起きる時間は私たちに合わせてもらわないと困るかも…。 そうですよね。そういった「合わせてほしいポイント」を整理しておくと、同居後のすれ違いが少なくて済むかもしれません。加えて、気をつけていただきたいのはお母様が「日中独居」になってしまう可能性です。 日中独居とは何ですか? 仕事や学校などで他の家族が日中に家にいなくなり、ご高齢者が1人になってしまうことです。1人でも不自由なく生活できる場合は問題ありませんが、転倒リスクが高い人や認知症が進行している人などを1人にすることは大変危険です。それにお元気なご高齢者も、1人の時間があっても見知らぬ土地なので「友人に会いに行く」といったことができなくなります。そうなると、家で何もせずに1人で過ごすしかできないので、認知症の進行のきっかけになってしまうこともあります。 同居したことで、認知症が進行してしまうなんて!なるべく1人にしないことが大切ですね。 他にも、「必要な病院が近くにあるか」も重要なポイントです。菊池さん、お母様は持病はお持ちですか? 高血圧ですね。あと、認知症でも通院しています。 高血圧と認知症であれば、対応できる病院は多いので問題ないかと思います。ただ、特別な治療や薬が必要な病気を持っている場合は、対応できる病院が近くにあるのかも事前にチェックしておきたいポイントです。 なるほど…。持病のこともよく考えないといけないんですね。 また、同居して常にお母様の状況がわかるようになるので、認知症の症状や身体状況の変化がないかについても注意してください。せっかく同居するんですから、お母様の状況をよく見てあげてください。 そうですね…。しばらく実家に帰っていなかったら母の様子がおかしくなっていて認知症になっていることがわかったので、同居したら気をつけておきます。 合わせて、お母様の状態によっては菊池さんの自宅のリフォームが必要になることもあるかもしれません。リフォームには介護保険による補助金がでますが、ある程度のまとまったお金が必要になる可能性もあります。想定外の出費となるかもしれないので、予めリフォームが必要かどうかは確かめておいてくださいね。 同居介護がきつくなったら… 同居介護が始まったら遠距離介護と異なり移動などの負担はなくなりますが、介護の負担が大きくなることが考えられます。もしかしたら、負担が大きくて同居でも介護が難しくなるかもしれません。そうなる前に、積極的に介護サービスを活用してくださいね。 今も訪問介護を利用しています。同居したら家事は私ができますし、介護サービスを利用する必要はないと思っていたのですが…。 いえいえ、それでは菊池さんに負担が集中してしまう可能性があります。菊池さんはご家族の分の家事もありますよね。そのうえ、お母様の介護も負担するとなると、かなり負担が大きくなるかもしれません。介護サービスを利用することをおすすめします。 言われてみればそうですね…。母が同居したら、いろいろと気を使わないといけないことも増えるでしょうし…。 おっしゃる通りです。それに、先ほどもお話しした日中独居を避けるために、デイサービスを利用するのも良いかもしれません。デイサービスではレクやリハビリなどをおこなうので身体を動かす機会も作れますし、利用者さんや介護職員さんとのコミュニケーションが良い刺激になると思いますよ。 そうですね。どうしても日中は家を空けることになるので、デイサービスには通ってもらった方が良いのかもしれません。 それに今後、在宅介護サービスを活用しても自宅での介護が難しくなることもありえます。そうなったら、早めに介護施設への入居も検討してください。お母様の身体状況が悪化して常に介護が必要な状態となったら、特別養護老人ホームや有料老人ホームといった老人ホームに入居することをおすすめします。 うーん、介護施設ですか。まだそこまで大変ではないので、考えたことはありませんでしたが…。 そうですよね。ただ、今後「在宅介護では難しい」と感じたら、早めに介護施設を検討してくださいね。もし、施設探しに迷うことがあれば「いい介護 入居相談室」にご相談ください。老人ホームの知識が豊富な入居相談員がお母様に合った施設をご案内しますよ。 食事の味付け、時間の使い方など生活習慣の違いですれ違いが起きることも 「日中独居」に注意。認知症が進行するきっかけになる可能性も 同居介護がきつくなったら、在宅介護サービスを利用したり施設入居も検討して pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...

2022/11/04

施設入居 在宅介護 認知症介護

認知症のせいだとわかっていても、父の介護がしんどいです。介護疲れを解消する方法を教えて下さい。

約5年前から父の介護をしています。父の認知症が進行して、1日に何度も同じことを聞いてきたりちょっと注意しただけでも激怒するようになりました。認知症のせいだとわかっていても、父に振り回されてイライラしてしまいます。 それに父が夜に起きるようになってしまい、私も一緒に起きているので寝不足が続いています。介護疲れを解消する方法はありますか? (飯田さん・64歳・パート) お父様の認知症の症状に振り回されて、とてもきつい状況ですよね。まずは、ショートステイなどを利用して介護から離れる時間を作りましょう。とにかく介護をお休みしてください。少し余裕ができたら、介護疲れが少しでも減るように介護サービスを活用しましょう。ケアマネジャーさんを頼ったりご友人などに愚痴を聞いてもらったりと、1人で抱えすぎないようにしてくださいね。 介護疲れの対策は? 5年ほど前から父の介護をしています。父の認知症が以前より進行しており、同じことを何度も聞いてきたりちょっとしたことで激怒するので、気を使って精神的に疲れが溜まっています。それに最近では夜間に起き出して落ち着かず、外に出て徘徊してしまうかもしれないので私も一緒に起きていることが多くなりました。そのため、父の介護がとてもしんどいです。何か良い解決法はないでしょうか? それはとても大変な状況ですね…。このままでは飯田さんが体調を崩してしまいかねませんから、以下のような方法で介護疲れを解消するのはどうでしょうか? 介護から離れる時間を作る 相談できる人を見つける 楽しみを見つける え、「介護から離れる」ってどういうことですか?とてもじゃないけど、そんな余裕なんてないですよ。 今のままでは介護から離れることはなかなか難しいかもしれません。なので、介護サービスを活用するんです。例えば、デイサービスに通ったりショートステイで数日宿泊してもらうだけでも、時間の余裕ができると思います。 デイサービスの方は、今も週3回利用しています。でも、家事を片付けたり寝不足を解消するためにちょっと昼寝をするとすぐ時間になってしまいますね…。 ショートステイは、利用したことはありますか? いえ、ショートステイは聞いたことはありますが、利用したことはないです。どんなサービスなんですか? ショートステイというのは、介護施設に1日から泊まれるサービスです。特別養護老人ホームなどが提供している場合もあれば、ショートステイ専用の施設がサービスをおこなっている場合もあります。施設の空室状況にもよりますが、最大30日連続で宿泊が可能です。宿泊している間は介護から離れられるので、良いリフレッシュになると思いますよ。 うーん、私のリフレッシュのために介護サービスを使っても良いんでしょうか? もちろんです!ショートステイは「レスパイト」のために使われることが多いサービス。レスパイトとは、介護をするご家族が介護を休憩するためのサービスのことを指します。ちなみに、定期的にショートステイを利用して自分のリフレッシュをしている人もいますし、ご家族での旅行のときに使っているご家庭もありますよ。 えっ、そうなんですね!今度、使ってみようかな…。 それと、相談できる人や話を聞いてくれる人を見つけることも大切です。例えば、具体的な介護の相談だったらケアマネジャーさんやかかりつけ医が聞いてくれるでしょう。逆に相談というより、話を聞いてほしいだけであれば、聞いてくれるご友人がいると気持ちが楽になるかもしれません。解決策にはならなくても、愚痴を聞いてくれるだけでも気持ちがスッキリすると思いますよ。 うーん、今まで介護のことは誰かに相談したことがなかったです…。家の事情なのでなかなか友人には話しにくいですし…。 おっしゃる通り、介護のことってなかなか話しにくいところがありますよね。そういうときは、家族の介護をしている人たちによる集まりがおこなわれていることがあるので、そこで同じように介護をしている人と話をするのも良いかもしれません。「認知症カフェ」など、認知症のご本人やそのご家族の集まりが、お住まいの地域でも開催されていると思いますよ。 へー、そうなんですね!知らなかったです。 あと大切なのは、自分の趣味のための時間を作ることです。ショートステイやデイサービスなどの介護サービスを活用して自分の時間を確保したら、自分が楽しいと思えることをしましょう。映画を見たり音楽を聞いたり、マッサージに行くのも良いかもしれません。どんなことでも良いので、リフレッシュするための時間を確保してください。 介護疲れが溜まりにくい介護をするには ここまで、介護疲れのリフレッシュ方法についてお話ししてきました。ここからは、なるべく疲れが溜まらない介護をするための対策をお伝えしますね。 介護は疲れるものですよね?疲れないようにする方法があるんですか? やはりどうしても介護疲れをゼロにするのは難しいでしょう。でも、工夫次第で介護疲れを溜まりにくくすることはできます。例えば、在宅介護サービスを活用すること。在宅介護サービスには以下のようなものがありますから、今、利用しているデイサービスに追加してみるのはどうでしょうか? 訪問介護 訪問入浴 デイサービス(通所介護) ショートステイ(短期入所生活介護) 小規模多機能型居宅介護 それに、介護保険外サービスを活用するのもひとつの手。介護保険が適用されないので費用は全額自己負担になってしまいますが、自由度の高いサービスが魅力です。 介護保険外サービスってどんなサービスがあるんですか? 例えば、お父様の散歩などの外出支援や同居するご家族の分の家事を代行するサービスなどがあります。それと、介護保険の上限を超えて介護サービスを利用する場合も、全額自己負担となります。介護保険内では、介護サービスが足りない場合には検討してみても良いかもしれません。 なるほど…。自己負担額の中でサービスの量を収めなくちゃいけないと思っていましたが、そうでもないんですね。 また、ご自宅での介護が難しいと感じたら介護施設へ入居することも検討してください。お父様を介護施設に入居させることに抵抗を感じるかもしれませんが、そのまま在宅介護を続けていたら共倒れになってしまう可能性もありますよ。主な施設サービスは以下のようなものがあります。介護疲れが限界になったら施設探しをする余裕はなくなりますから、早めに見当をつけておいてくださいね。 特別養護老人ホーム 介護老人保健施設 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 心の持ち方を変えて介護疲れを予防しよう! 介護疲れを予防するために、疲れが溜まりにくい介護体制を整えておくことも大切ですが、同じくらい毎日の介護に対する心の持ち方も大切なんです。 心の持ち方?どういうことですか? 介護疲れを溜めてしまいがちな人は、頑張りすぎてしまう傾向があります。なので、頑張りすぎないようにする心構えを持つことが重要です。例えば、以下のような心構えで介護に取り組むと気持ちが楽になると思いますよ。 1人で頑張りすぎない 「できること」をやる 介護に正解はない 介護はいつまでも続くわけでない 1人で抱え込みすぎてしまうと、どこにも気持ちの逃げ場がなくなって追い詰められてしまいます。なので、誰かを頼ったり弱音を吐いたりしましょう。また、「できる範囲のことをやる」という気持ちも大切です。完璧にやろうとする必要はありません。理想の介護を求めてしまうと、心身ともにしんどくなってしまいます。 うーん、耳が痛いです。私は一人っ子で他に介護を手伝ってくれる家族もいないので、抱え込んでいたのかもしれません…。 手伝ってくれるご家族がいないと、どうしても抱え込んでしまいますよね。介護には「こうしなければいけない」という正解はありませんから、自分なりの介護をするつもりでもっと気楽にしていても良いと思いますよ。それに、介護の大変な状況がいつまでも続くわけではありません。もしかしたら認知症の薬を変えたら、お父様の状態が落ち着くこともあるかもしれません。「ずっとこんなに大変な思いをしなくちゃいけない」と思わず、「状態は常に変化するもの」と考えると多少は気持ちが楽になるんじゃないでしょうか? これまで、「私がお父さんを介護しなくちゃ」と頑張りすぎていたのかも…。もう少し肩の力を抜いて、介護してみようと思います。 デイサービスやショートステイなどを利用して介護から離れる時間を作ろう 在宅介護や施設サービスを活用して、疲れにくい介護の体制を作ろう 介護は抱え込まないことが大切!適度にリフレッシュしていこう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: ...

2022/11/02

施設入居 認知症介護 グループホーム 看取り

グループホームでは看取りの対応ができますか?母の最期は病院ではなく施設で迎えてさせてあげたいと思っています。

母の認知症が進行しており、介護施設に入居させようと考えています。母は大人数が苦手なので、グループホームを中心に探している状況です。ただ、母は今は元気ですが高齢なため看取りの対応ができる施設が良いかな、と思っています。 看取りができるグループホームはあるんでしょうか? (西川さん・65歳・自営業) 看取りができるグループホームはありますよ!グループホームは少人数のユニット体制のため、介護職員さんや他の入居者さんも見知った顔の中で最期までの時間を過ごせるのが魅力なんです。ただ、医師や看護師が常駐していない施設がほとんどなので、医療処置が必要な場合はグループホームでの看取りは難しいです。また、すべてのグループホームで看取りの対応をしているわけではないので、事前に確認しておきましょう。 グループホームで看取りはできる? 最近、母の認知症が進行してきて、自宅では介護しきれなくなってきたので介護施設に入居させようと考えています。母は大人数が苦手なので、介護施設の中でも少人数体制のグループホームが合っているんじゃないかと思って施設探しをしています。ただ、母はもう89歳。今後のことを考えると、看取りの対応をしている施設が良いです。グループホームでは看取り介護をしてもらえるのでしょうか? グループホームで看取り介護をしているかどうかは、施設ごとに異なります。看取りができるグループホームもあれば、看取りの体制が整っていないところもあるんです。 そうなんですね。じゃあ、施設に確認しなきゃいけないんですね。 おっしゃる通りです。高齢化に伴って介護を必要とするご高齢者が増えて、それに合わせて看取りができるグループホームも増加しています。とはいえ、まだまだ看取りができない施設も多いのが実情です。 グループホームでの看取り介護 看取りができるグループホームを探している、と言いつつ、看取り介護でどんなことをするのかをよくわかっていません。グループホームではどんな対応をしてくれるんでしょうか? グループホームに限らず、看取りケアは以下のような流れでおこなわれます。 協力医療機関の医師の判断 家族の同意 看取り介護の計画を作成 看取り介護の実施 医師が「回復の見込みがない」かつ「医療機関での処置の必要性が低い」と判断した人が看取りケアの対象となります。ほとんどのグループホームには医師が常駐していませんから、この判断は協力医療機関の医師がおこないます。その後、医師からご家族に看取りケアの必要性を説明し、同意を得ます。この際に、ご家族は「グループホームで看取り介護をおこなう」という選択はもちろん、「医療機関に入院する」という選択も可能です。 なるほど。医師からの説明があるなら安心できますね。 そして、グループホームで最期を迎える場合、医師や看護師などと連携してケアマネジャーが看取りケアの計画を作成します。ここで、具体的なケア内容を決めるわけですね。ご家族の要望もこの計画に盛り込むことができます。そうして決定した計画に基づいて、看取り介護が開始されます。ちなみに、看取りケアでは血圧などのバイタルチェックはおこないますが、点滴などの医療的ケアはおこなわれません。こうした医療処置をおこないたい場合は、医療体制の整っている介護施設か病院に入院する必要があるので注意してください。 点滴はグループホームではできないんですね。では、具体的にはどんなことをしてもらえるんですか? グループホームでの看取りに限らず、看取り介護では以下のようなケアを実施します。 栄養・水分補給 清拭(入浴) 口腔ケア 排泄ケア 体位変換 褥瘡ケア 身体的苦痛の緩和 定期的な居室巡回 居室の環境整備 バイタルの確認 コミュニケーション スキンシップ 看取り期の人は、口からの栄養摂取ができない状況であることが多いです。それでも、無理のない範囲でゼリーなどで水分・栄養摂取をします。合わせて、口腔ケアも重要です。口の中にゼリーなどが残っていたり唾液が溜まってしまうことで、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。穏やかな最期を迎えていただくためにも、口腔ケアは大切なんですね。 食事をしないから口腔ケアは必要なさそうですが、重要なんですね…。 また、同じように体位変換や褥瘡ケアも大切。看取り期の人はベッドの上で長時間、横になっているわけですから、褥瘡ができやすい状態です。さらに、ほとんど栄養を摂らず皮膚が弱くなっていることも褥瘡の原因になります。そのため、定期的な体位変換で褥瘡の予防をおこないます。 「コミュニケーション」というのは何ですか?看取りの人は意識がないので、会話はできないですよね? ええ、ほとんど会話はできない状態であることが多いです。意識がはっきりしていなくても、聴覚は最期まで残っていると言われています。そのため、看取りケアでも名前を呼びかけたり声をかけてあげるんです。…と、このように、看取りケアではその人がなるべく苦痛がなく穏やかに最期を迎えられるように支援をおこなっていきます。 医師・看護師のいないグループホームでの看取り ここまで、グループホームでおこなう看取りケアについてお話をしてきました。グループホームでの看取りケアについてイメージできたでしょうか? はい。最期まで自宅で過ごせない以上、やはりグループホームで看取りケアをしてもらう方が良いかな、と考えています。 それはよかったです。ただ、グループホームでの看取りケアには注意点があります。 注意点ですか?どんなことでしょう? ほとんどのグループホームに医師・看護師が常駐していないということです。 えっ!グループホームって、ドクターや看護師さんが常駐していないんですか? そうなんです。中には看護師が日中は勤務しているグループホームもありますが、ごくわずかです。そのため、協力医療機関の医師が定期的に往診していたり、訪問看護を利用して医療処置を受けているケースが大半です。もし、「何かあったときにすぐに医師や看護師のケアが欲しい」と考えている場合は、グループホームでの看取りケアは難しいですね…。 そう聞くと不安になりますね…。どうしたら良いんでしょうか? 「やっぱり看護師がいる環境で看取り介護を受けたい」という場合は、特別養護老人ホームや有料老人ホームを選ぶのがおすすめです。グループホームのように、少人数体制でない施設が多いのですが、日中は看護師が常駐していますよ。もちろん、元気なうちはグループホームに入居して、医療的ケアが必要になったら特養や有料老人ホームに転居するのもひとつの手です。 そういった方法もあるんですね!グループホームしか考えていなかったので、その他の施設も視野に入れてみます。 もちろん、状態が安定していれば、グループホームでも看取りの受け入れは十分可能です。ただ、事前に医師や看護師が常駐していないことを理解したうえで、グループホームで看取りをするかどうかを決めてくださいね。 看取りができるグループホームの探し方は 看取りケアに対応しているかどうかは、グループホームによって違うんですよね?いくつもあるグループホームの中から、どうやって看取りケアをしている施設を探せば良いんでしょうか? グループホームが看取り対応しているかどうかは、契約内容について記載している「重要事項説明書」を見ればわかります。この重要事項説明書で「看取り介護加算」を算定しているグループホームは、看取りケアの対応が可能です。ただ、重要事項説明書はネット上で公開している施設もありますが、いちいち探すのも面倒なのが正直なところ。なので、やはり手っ取り早いのは、グループホームに直接問い合わせる方法でしょう。 それはそうですよね。施設に電話すればどんな対応ができるのかも聞けるでしょうし…。でも、どこにどんなグループホームがあるのかもよくわからないので、問い合わせのしようがないというか…。 そうなんですよね。なので、看取り対応をしているかどうかをグループホームに問い合わせたい場合は、ぜひ「いい介護 入居相談室」にご相談ください。近隣の複数のグループホームに問い合わせがまとめてできますよ。グループホームでの看取りは、小規模体制ならではの温かみを感じられるものです。ただ、必ずしも看取りの対応ができるとは限らないので、事前にしっかり確認してくださいね。 グループホームでも看取り対応している施設と対応していないところがある 医療体制が充実しているわけではない点に要注意 pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } ...

2022/11/01

施設入居 介護の基礎知識

老人ホームをすぐに退去したら、入居金はどうなりますか?もし、すぐに退去してしまったらお金だけ取られるのではと、入居をためらっています。

先日、有料老人ホームの見学に行って良かったのでそこに母を入居させようと考えています。ただ、入居金が高額なので、偏屈なところのある母が施設になじめずに「退去したい」と言い出したら…と心配しています。 老人ホームに入居後、すぐに退去してしまった場合の入居金はどうなるのでしょうか? (水野さん・主婦・63歳) 入居金は、支払ったら全額が戻ってこないものではないので安心してください。契約後90日以内であれば、「クーリングオフ」という制度があるため利用分の費用を差し引いた金額が返還されます。また、入居金を設定している施設の多くが、「償却期間」を設けています。そのため、90日を超えた場合でも、償却期間内であれば償却金額を差し引いた分が返金となりますよ。 老人ホームのクーリングオフ制度って? 母の施設入居を検討しており、先日、老人ホームの見学に行きました。そこの施設に入居しようと考えているのですが、入居金が1000万円と高額なところなので、万が一、すぐに退去してしまったら入居金は返還されないのでしょうか?母は偏屈なところがあって。入居しても施設になじめずにすぐに「退去したい」と言いかねないので心配で…。 老人ホームの入居金は気になるところですよね。でも、もし入居してすぐに退去してしまっても契約後90日以内であれば、家賃などの利用分を差し引いた金額が返ってくる「クーリングオフ制度」があるのでご安心ください! クーリングオフって聞いたことがあります。契約後、一定期間内であれば解約できる制度ですよね?それが老人ホームにもあるんですか? そうなんです!厳密には「短期解約特例制度」という制度で、訪問販売などの解約ができるクーリングオフ制度と形式が似ているので、「クーリングオフ」と呼ばれています。 でも、「施設になじめないから」というような、こちらの都合で退去した場合は、クーリングオフは適用されないんですよね? そんなことはありませんよ!どんな理由での退去でもクーリングオフは適用されます。例えば、以下のような理由の退去でも、クーリングオフの対象になるんです。 施設になじめない 急遽、入院することになった 雰囲気が悪かった 希望するサービスが受けられない 入居者とそりが合わない 逝去 「雰囲気が悪かった」という理由でも返金してもらえるんですね!それはちょっと安心しました。 もちろん、退去せずに長く暮らせるのが一番なのですが、こういった制度が設けられていると、安心できますよね。 老人ホームの入居金についても把握しておこう クーリングオフについて考えるときには、合わせて老人ホームの入居金についても知っておく必要があります。 入居金については、先日の見学の際にも説明を受けました。でも、ややこしくてよく理解できなくて…。 そうなんですよね…。ちょっとわかりにくいので、改めてお伝えしますね。入居金とは、基本的には前払い家賃です。一般的な賃貸住宅では毎月支払っている家賃を、入居時にまとめて支払っている、というわけですね。家賃を支払わない分、毎月の費用は抑えられるんです。 あぁ!なるほど。先に家賃を先に支払っているので、月々の費用は安く済むんですね。 おっしゃる通りです。また、この入居金は家賃の前払いなので、一定期間中は月々の賃料に充てられます。このように、少しずつ費用を使っていくことを「償却」と言います。さらに、入居時にも一定の割合で償却金が発生する場合があります。これを「初期償却」と呼びます。それを差し引いた額を予め設定されている「償却期間」の中で少しずつ償却していくわけですね。 うーん。見学のときにも説明してもらいましたが、そこがよくわからないんですよね…。 では、次の図をご覧ください。「入居金600万円、初期償却30%、償却期間60ヵ月」のときの、返還金をグラフで表したものです。 このケースでは、入居時に初期償却として180万円が償却されます。そのため、残りの420万円を償却期間の60ヵ月で均等に償却。要するに、毎月7万円が賃料として充てられるんです。なので、ちょうど1年後に退去する場合は、初期償却と12ヵ月分の償却額を差し引いた336万円が返金されるのです。 なるほど。契約して5年以内であれば、入居金の返還があるんですね! その通りです。そして先ほどお伝えしたように、90日以内であればほとんどの入居金が帰ってきます。つまり、初期償却分を失わずに退去できるというわけです。 老人ホームの解約時のトラブル例 これまでお話ししてきたように、クーリングオフ制度があるおかげで入居から90日以内であれば、日割家賃などの利用分を差し引いた金額が返還されます。この制度は、かつて老人ホームの解約時のお金に関するトラブルが多発したために設けられたものなんです。 お金のトラブルですか? というのも、クーリングオフ制度ができる以前は、入居期間がたった1週間でも初期償却分が差し引かれていました。例えば、入居金が2000万円で初期償却が30%の施設の場合、1週間入居しただけでも600万円の初期償却が発生。返還金が1400万円になってしまっていたんです。 1週間で600万円!?それはトラブルになりますね。 そうですよね…。クーリングオフが適用されれば、家賃分が月30万円の施設だったら約4分の1の7.5万円程度のマイナスで済みます。つまり、1992万円も返還されるんです。1400万円と1992万円の違いとなると大きいですよね。 クーリングオフがあるかないかで、返還額がそんなに変わるんですね!クーリングオフ制度があってよかった。 水野さんのおっしゃる通りですね。老人ホームに入居することは、誰もが少なからず不安を持っているものです。それに「うまく施設となじめずに、すぐに退去したらどうしよう」と心配するのは自然なことだと思います。たくさんある心配事の中のひとつでも解消できると、より安心して老人ホームで生活できますよね。 クーリングオフは、契約後90日以内であれば入居金が返金される制度 家賃などの利用した分の金額を差し引いた金額が返還される pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...

2022/10/31

施設入居 認知症介護 新型コロナ対策

コロナ禍でも老人ホームの面会はおこなわれていますか?面会時のルールがあれば、知りたいです。

母の認知症が進んでひとり暮らしが難しくなってきたので、老人ホームへの入居を検討しています。入居後は、新しい環境に慣れるのに時間がかかると思うので、はじめのうちは頻繁に面会に行きたいと考えています。 ただ、このコロナ禍で介護施設は面会をおこなっているのでしょうか? (高野さん・会社員・60歳) コロナ禍で面会をしているかどうかは、施設ごとに対応がまったく異なります。完全にNGのところもあれば、オンラインやついたて越しなどの制限をかけて面会をおこなっている施設もあるんです。そのため、入居を検討している施設に確認する必要があります。また、ほとんどの施設では面会時に予約が必要です。予約をすれば、面会が施設でのレクの時間や入浴などと重ならないように調整してくれると思いますよ。 コロナ禍でも老人ホームの面会はできる?面会方法は? 実家でひとり暮らしをしている母の認知症が進行してきたので、老人ホームに入居させようと考えています。ただ、母は人見知りをするので施設になじむのに時間がかかると思うんです。なので、はじめのうちは頻繁に面会に行きたいのですが…。このコロナ禍だと、介護施設では面会をやっていないですよね?外部の人間の出入りを制限していそうですし…。 感染対策をしながら面会をしている介護施設はたくさんありますよ!もちろん、完全にNGの施設もありますが…。 へぇ!そうなんですね!どうやって面会をしているんですか? 面会方法は、大きく分けて2パターンあります。「オンラインでの面会」と「対面での面会」です。オンラインの面会は、タブレットやスマホなどで施設とご家族をつなげる方法。テレビ電話みたいなものですね。この方法であれば、感染リスクはありませんから感染症という観点からはとても安全な方法ですね。 老人ホームでもオンライン面会ができるんですね!会社でもオンライン会議が増えたので、オンラインで面会ができるなら助かります。 はい、とても便利なんですが…いくつか懸念点があります。 懸念点? 例えば、ネットワークの問題。施設やご家族のネットワーク状況が悪くて、うまく接続できないことがあります。加えて、高野さんのようにオンライン面会や会議に慣れている人であれば問題ありませんが、慣れていない人にとっては”オンライン”というだけで抵抗感があると思います。 確かに…。同世代でも「オンライン会議は苦手」という人がまだ多いように思います。 それに、ご高齢者は耳が遠い人が多いですから、オンライン面会の音声が小さくて相手の言葉が聞き取れないことも。音声を最大まで上げても聞き取れず、ろくに会話ができなかった、なんてケースもあるんです。また、認知症の人の場合、画面越しのご家族の顔が認識できない場合があります。「画面越しだと人だとわからず、家族が画面越しに声をかけても反応できなかった」という話もありますね。 なるほど!それは高齢者ならではの懸念点ですね。画面越しの家族の顔が認識できないなんて、まったく想像もしていませんでした。 オンラインはとても便利なのですがこうした問題もあるので、感染対策をしながら対面での面会をおこなっている施設も多くあります。例えば、アクリルパネルのついたて越しや窓越しの面会など、各施設で対面で面会できるように工夫しています。ただ、感染対策のために居室に入れなくなっている施設も多いので、「本人の居室を整理したい」といったことは難しいですね。 老人ホームの面会をするときの注意点 意外と面会ができる施設が多いようで安心しました。 そうなんです。やはりずっとご家族と会えていない入居者さんから、「家族に会いたい」という声が多かったようで、制限をかけながらも面会を実施している施設が多いです。しかし、面会の際にはいくつかの注意点があるので、事前にお伝えしておきますね。 注意点ですか。どんなことでしょう? 施設によって面会のルールが少しずつ違うので一概には言えないのですが、主なものを以下にリストアップしました。 事前予約が必要 面会の回数に制限をかけていることがある 手洗い・うがい・アルコール消毒・マスク着用は必須 食べものの手土産の可否を確認する え、面会するのに事前予約が必要なんですね! そうなんです。感染対策のために1日の面会の件数を限定していることもありますし、レクなどの時間と重ならないようにするためですね。それに、面会の時間が予めわかっていれば、お風呂の時間をずらしてくれたりと、融通を聞かせてくれることもありますよ。 あぁ、なるほど。面会に行ってもお風呂に入っていたら会えないですもんね。北野室長、その次の「面会の回数に制限をかけていることがある」とは、どういう意味ですか? 施設の中には、各ご家族がまんべんなく面会できるように、「週に1回まで」「1ヵ月に2回まで」など、面会の回数に制限をかけていることがあります。でないと、特定のご家族がたくさん予約をしているせいで、他のご家族が面会の予約ができなくなる、なんてことになってしまうかもしれませんからね。もちろん、すべての施設が面会の回数制限をしているわけではないので、施設に直接確認が必要です。 そういうこともあるんですね…。ちなみに、一般的にはどれくらいの頻度で面会に行くものでしょうか?はじめのうちは、週に何度か面会に行きたいと思っていたけど難しいのかな…。 「週に1回」というご家族もいれば「月に1回」というご家族もありますから、ご家庭によってまちまちですね。高野さんのように、入居して1~2ヵ月間は週に2~3回面会をして、ご本人が施設に慣れてきたら頻度を少なくするご家族もいらっしゃいますよ。 家庭によって全然違うものなんですね。…その次の「手洗い・うがい・アルコール消毒・マスク着用は必須」は、やはり感染症対策ですよね? おっしゃる通りです。入館時の手洗い・うがい・アルコール消毒・マスク着用は必ずしてくださいね。 そういえば、食べものの持ち込みについて気になっていました。母は和菓子が大好きなのですが、まんじゅうやようかんといったお菓子を面会のときに持っていっても良いんでしょうか? 食べものの差し入れは、予め施設に確認しておいた方が良いですね。というのも、持病や嚥下状態の観点から、食べられるものが限定されていることがあるからです。それに、服用している薬との飲み合わせの問題もありますから、差し入れるものに関しては施設に相談してください。 これも施設に確認が必要なんですね…。 手間がかかりますが、健康や命に関わりかねないことなので致し方ないですよね。また、感染対策の観点から、手作りの食べものの持ち込みを禁止していることもあります。そこもあわせて事前に確認しておくと安心ですよ。介護施設の感染対策については、以下のご質問でもお答えしていますから、ぜひ参考にしてくださいね。 コロナ禍の面会の可否は、介護施設によって大きく異なる オンライン、ついたて越しなどの感染対策をして面会ができる施設も 面会のときには基本的に事前予約が必要 pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...

2022/10/28

施設入居 在宅介護

親の介護が私に集中してしんどいです。どうやったら他の兄弟と分担できるのでしょうか?

先日、退院した義母の状態が想像以上に悪く、介護をしなければいけない状況になってしまいました。でも、他の義兄弟は「長男の嫁だから」と私に任せきり。介護サービスではまったく足りず、毎日私が義母の家に通って介護しています。 他の義兄弟と介護を分担したいのですが、どうしたら良いでしょうか? (吉川さん・パート・57歳) まずは、他のご兄弟の「できること」「できないこと」を整理しましょう。そのうえで、「平日は誰が対応」「休日は別の誰かが対応」といったように、曜日で介護の分担をすると良いかもしれません。遠方で直接の介護が難しいご兄弟がいる場合は、介護費用を多めに負担してもらったりと、トータルとして負担が均一になるようにするとご兄弟間の不公平感が少なくなるでしょう。 兄弟で介護を分担するには? 病院から帰ってきた義母の状態が思ったよりも悪く、介護をしなければいけなくなりました。とりあえず、私が義母宅に通って介護をしているのですが、仕事や自宅の家事もあるので体力的にもきつくて…。でも他の兄弟は「長男の嫁だから」と、それが当たり前といった様子なんです。老人ホームに入れたくてもそんなお金はないし、介護サービスはすでに上限まで利用しています。義兄弟たちが少しでも介護に参加してくれたら、多少は楽になると思うんです。どうしたら介護を分担できるのでしょうか? なるほど…。古川さんに介護の負担が集中している状況なんですね。おそらくご兄弟に「介護を手伝って」と言うだけではなかなか動いてくれないと思います。なので、まずはご兄弟の「何ができるか」「何ができないのか」を整理することで、介護を分担しやすくしましょう。 「何ができるか」「何ができないのか」というと、具体的にはどんなことですか? 例えば、「休日なら介護ができる」「◯曜日であれば、毎週通える」といったことです。曜日ごとに介護を分担することで、かなり負担が軽減できると思います。 なるほど!今は毎日、私が義母の家に通っているので、それが少しでも減ればとても楽になります。 また、ご兄弟の中には遠方に住んでいるといった理由で、直接的な介護ができない人もいるかもしれません。そのときは介護ができない分、介護費用を多めに出してもらうなど、トータルで見て負担が均一になるように分担しましょう。 そういう方法もあるんですね!三男が遠くに住んでいて直接的な介護は頼めなさそうなので、多めにお金を出してもらえるか聞いてみます。 あとは、「主介護者」「キーパーソン」を決めることも忘れないでください。主介護者というのは、中心となって実際の介護をする人のこと。キーパーソンは、介護をするうえでの意思決定の中心となる人のことです。主介護者とキーパーソンは、同じ人でも構いません。ただ、これをはっきりさせておかないと、後々、兄弟トラブルにつながる可能性があります。 トラブルですか? 例えば、お義母さまの状態が進行して、老人ホームなどに入居することになったときに、「どの兄弟の近くの施設にするのか」「施設選びの軸は何か」といった選択にブレが生じるかもしれません。ときには、施設探しが原因でご兄弟が仲違いしてしまうケースも…。主介護者とキーパーソンを事前に決めておけば、その人が中心となって施設探しができますよね。 なるほど!実際に介護するだけでなくて、介護に関するいろんな選択に責任を持つ人が必要なんですね。 ちなみに、トラブルといえばお金にまつわることも多いので注意が必要です。介護費用がお義母さまの年金や貯金で賄えるのか、不足分は誰がどのくらい出すのか、といったことも早い段階で決めておきましょう。また、介護費用は介護度が進行することで増えていきますから、定期的な見直しも必要です。 介護の役割分担のトラブルを予防するために よくわからないまま急に義母の介護が始まってしまい、対策のしようがありませんでしたが、何か事前に対策できることはあったんでしょうか?実の両親も高齢で介護が始まるかもしれないので、事前に知っておきたくて。 そうですね…。まずは、普段の会話の中で介護について聞いてみるのが良いですね。ただ、「介護が必要になったらどうする?」とは聞きづらいと思います。なので、テレビ番組などで介護の特集をしているときに自然に聞いてみたり、介護に関係する話題が出たときに質問してみると自然に聞けると思います。 両親の介護についてなんてまったく考えたこともなかったので、テレビの特集を気に留めていませんでした。 多くの人がそうだと思います。でも、急に介護が始まると誰もが戸惑ってしまうので、きちんとご両親に意向を聞くのは大切です。それに、突然、脳梗塞や認知症などで意思の疎通ができなくなる可能性もあります。介護が必要になったら、「介護サービスを利用しながら自宅で暮らしたいか」「介護施設に入りたいか」などをご両親がお元気なうちに確認しておきましょう。そして、それをご兄弟で共有しておいてくださいね。 自宅で暮らしたいって言うだろうなぁ…。 また、これも聞きにくいことだとは思いますが、ご両親の経済状況を聞いておくことも大切です。いざ介護が必要となったときに、費用はどこから出すのかは大きな問題になりますから。年金などの収入や預貯金額、通帳や印鑑、権利証などの重要書類がしまってある場所についても確認しておきましょう。 え!そんなことも聞くんですか!?…あ、でも、今回の義母の介護でもお金の負担が大きいので、両親のお金周りのことを予め知っておくことは重要なのは痛感しました。義母の通帳がどこにあるのかわからなくて、家中探し回りましたから…。 そうなんですよね…。聞きにくいとは思いますが、ご両親が元気なうちに聞いておいてください。…ちなみに、スムーズに介護の負担をご兄弟で分担するために、ちょっとしたコツがあるんです。 コツ?どんなことですか? 本格的な介護が始まる前の「ちょっとした手伝い」を、ご兄弟で分担しておくんです。実は、日常的な買い物や掃除などを負担に感じているご高齢者はとても多いです。なので、定期的な買い物の手伝いをする人、掃除の手伝いをする人、料理を作りに行く人など、ご兄弟で役割分担しておくことをおすすめします。普段から各兄弟が生活の支援をしていると、いざというときも介護に参加しやすいですよね。 確かにそうですね!今は実家の近くに住んでいる姉が主に手伝いに行っているので、他の兄弟とも分担できるように相談してみます。 介護が始まる前からご兄弟が分担して手伝いをすることで、お互いを頼りやすくなります。さらに、普段のご両親の様子の把握もできますよね。介護は1人抱え込むととても負担が大きいものですから、兄弟で気軽に頼り合える状況にしておくことが大切です。 家族の中の「主介護者」「キーパーソン」を決めておく 介護が始まる前から、親に介護の意向や経済状況を聞いておく 遠方で介護に参加できない分お金を出すなど、トータルの負担を均一に pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; ...

2022/10/27

施設入居 在宅介護

冬だけ入居できる老人ホームはありますか?雪が多い地域でひとり暮らしをする母が心配です。

一冬の間だけ入居できる介護施設はありますか?北海道の実家で母がひとり暮らしをしており、この数年、雪下ろしをしたり雪の中で外出するのが大変になってきた様子です。 私は遠方に住んでいて身の回りの世話ができないので、冬だけでも入れる施設はあるのでしょうか? (杉本さん・パート・65歳) 冬の間だけ入れる施設はありますよ。特に冬が厳しい寒冷地にある施設では、「越冬プラン」といった冬期限定で入居できるプランを用意している施設も。ただ、こうしたプランがあるかないか、期間限定で入居できるかどうかは施設ごとに異なるので確認する必要があります。 老人ホームに冬だけ入居はできる? 母が北海道の実家でひとり暮らしをしています。冬は雪がとても多い地域で、雪下ろしはもちろん、買い物に出かけるのも一苦労なところなんです。なので、高齢の母が冬の間、生活するのが大変そうで…。母は、まだ介護が必要な状態ではないのですが、冬の間だけ入居できる介護施設ってあるんでしょうか? はい、ありますよ!特に雪国では、「冬だけ老人ホームに入りたい」というご要望が多いので、中には「越冬プラン」という冬期限定のプランを用意している施設もあるくらいです! そうなんですね!それは助かります! ただ、冬の間だけ入居できるかどうかは施設によって大きく異なります。特に民間の有料老人ホームは、長期入居が前提の施設です。そのため、期間限定の入居は受け入れてくれないこともあります。また、「越冬プラン」などの特別なプランがなくても「ミドルステイ」として、1~6ヵ月の限定の入居ができる施設もあります。そうしたプランを活用するのも良いですね。 ミドルステイというものがあるんですね。「ショートステイ」という介護サービスもあると聞いたことがあるのですが、何が違うんでしょうか? 大きな違いは宿泊期間です。ショートステイは1日から利用でき、最大30日連続で宿泊できます。一方でミドルステイは、1ヵ月以上の宿泊サービスのこと。明確に基準があるわけではありませんが、大抵の施設では1~6ヵ月の宿泊をミドルステイと呼んでいます。 名前の通り、宿泊期間の違いなんですね! また、有料老人ホームを期間を限定して利用する場合、1ヵ月未満だと介護保険が適用されません。そのため、ショートステイは全額自己負担です。対して1ヵ月以上のミドルステイになると介護保険の適用になるので、費用を抑えられるという点も異なります。 冬期限定で老人ホームに入居する方法 先ほどもお話した通り、冬の間だけ介護施設を利用する方法はいくつかあります。ややこしいところもあるので、詳しくお伝えしていきますね。 入居する方法はさまざま 冬の間限定で介護施設に入居するにはいくつか方法があります。例えば、以下のような形で入居できます。 「越冬プラン」を利用する ミドルステイで宿泊する 月払いプランで入居する 介護老人保健施設(老健)に入居する 越冬プランとミドルステイというのは、さっき話したことですよね。 そうです。ただ、ミドルステイについてはちょっと注意点があります。ミドルステイには、民間の老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などが提供しているものと、自治体が提供しているものがあります。自治体がおこなっているミドルステイは、利用条件が障がい者の人に限られていたりと厳しいので要注意。また、すべての自治体で提供しているわけでもないので、お母様の自治体でミドルステイをおこなっているのかを確認してください。 自治体がおこなっているミドルステイなら安心できますが、条件が厳しいんですね…。よくチェックしておきます。 もちろん、民間の施設であれば、そうした厳しい条件は基本的にありません。民間の施設の方が料金が割高になる傾向がありますが、確実に入居したい、ということであれば民間の施設の中で探した方が良いですよ。 そういえば、ミドルステイの料金はいくらくらいかかるんですか? 自治体がおこなっているミドルステイだと、1日2000~3000円前後。収入によって補助が出る場合もあるので、金額は前後します。民間施設の場合は、施設によって大きく異なります。1日5000~3万円の施設もあれば、月額15万~60万円もするところもあります。一概には言えませんね… 60万円も!?すごく料金に幅があるんですね…。…ミドルステイの次の「月払いプランで入居する」とはどういう意味ですか? これは、もともと施設が設けている「月払いプラン」で入居して、暖かくなったら退去する方法です。「月払いプラン」とは、入居金などの前払い金がない料金プランのこと。入居している間だけ料金を支払う形になっているんです。なので、ミドルステイなどと異なり、期間を定めないで入居できるので、冬が長い年だったら長く入居できますし、短い年だったら早めに帰ることもできますよ。 へー!そういう入居の方法もあるんですね! 最後の「老健に入居する」についてもお話しますね。老健はそもそも入居期間が短期間であることを前提とした施設です。入院などで身体機能が低下してしまった人が老健でリハビリをしてその後の在宅復帰を目的としているところなんです。入居期間は3~6ヵ月ですので、冬を越す期間とちょうど良いですよね。ただ、要介護1以上でないと入居できない点は注意してください。 冬だけ入居できる施設をどう探したら良い? 冬の間だけ入居できる施設についていろいろとわかったのは良いんですが、入居できる施設の探し方がわかりません! わかりました!探し方についてもお話ししましょう!冬期限定で入居できる施設の探し方は、公的機関で提供しているサービスを利用するか、民間施設のサービスを利用するのかで異なります。 なるほど、では公的機関のサービスの探し方から教えてください。 はい!公的機関のサービスというのは、自治体によるミドルステイや老健のことです。ミドルステイの場合、そもそもミドルステイの提供の有無、利用条件も自治体によって違います。まずはその確認が必要。すでに担当のケアマネジャーさんがいる場合は、ケアマネジャーさんに相談してみてください。もし、担当ケアマネジャーさんがいない場合は、地域包括支援センターに問い合わせれば、詳しく教えてもらえますよ。 なるほど!母は、要介護1で担当のケアマネジャーさんがいるので、ケアマネジャーさんに聞いてみます。 また、老健に関しても空室がない可能性がありますから、ケアマネジャーさんに確認してもらうのが良いですね。 公的機関のサービスについては、ケアマネジャーさんか地域包括支援センターに相談、というわけですね。 対して、民間施設の越冬プランやミドルステイ、月払いプランを利用する場合は、各施設に直接問い合わせる必要があります。越冬プランやミドルステイといった特別なプランがない施設でも、月払いプランで短期間の入居が可能な場合がありますから、まずは「冬の間だけ入居できますか?」と聞いてみるのが良いでしょう。 越冬プラン、ミドルステイ、月払いプランがないかをそれぞれ聞いていかなくちゃいけないんですね。どんな施設があるのかもわからないのに、すごく大変そうですね…。 本当にそうだと思います。介護施設に1件1件問い合わせるのはかなり骨が折れますよね。なので、そういうときには「いい介護 入居相談室」を頼ってください。ご希望条件を言っていただければ、杉本さんの代わりにいい介護の入居相談員がまとめて施設に問い合わせしますよ! 介護施設によっては冬の期間限定で入居を受け入れているところはある 越冬プラン、ミドルステイ、老健など、入居の方法はさまざま 自治体や介護施設に問い合わせるなどの探し方がある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { ...

2022/10/26

施設入居

母が隣の市の老人ホームに入居することになったのですが、住民票は施設に移動させなければいけないのでしょうか?

一緒に住んでいる母の世話が在宅介護では難しくなったので、介護施設に入居させようと考えています。ただ、入居を検討している施設が隣の市にあるのですが、住民票はその施設の住所に変更しなければいけないのでしょうか? (桜井さん・会社員・58歳) そんなことはありません!住民票を移動させると、介護保険料が安くなることがあったり、郵便物が施設に直接届くなどのメリットはありますが、必ず移動しなければいけないというわけではありませんよ。ただ、入居する施設が「地域密着型サービス」の場合、施設がある市区町村に住民票がないと入居できないので、施設に事前に確認しておきましょう。 老人ホームに入居するときは住民票を移動させるべき? 同居している母を介護施設に入居させようと考えています。これまで自宅で介護をしていたのですが、私が仕事と両立するのが難しくなって…。それで、隣の市にある施設に入居予定ですが、住民票はその施設に移さないといけないんでしょうか? いえ、基本的には住民票は移動させなくても問題ありませんよ。ただ、その施設が「地域密着型サービス」の場合、施設がある市区町村に住民票がないと入居ができません。 えっ、 地域密着型サービスって何ですか?聞いたことがないです。 地域密着型サービスとは、その地域の特性に合わせたサービスを提供するもので、その地域の市区町村が運営事業者の監督などをおこなっています。施設の規模を小さくしてご利用者の要望にきめ細かく応えることを目的としているサービスです。地域密着型サービスに該当する介護施設には、以下のようなものがあります。 グループホーム 地域密着型有料老人ホーム 地域密着型特別養護老人ホーム 今回、母を入居させようとしているのは有料老人ホームです。有料老人ホームも地域密着型サービスにあたるんですね。 いえ、有料老人ホームと特別養護老人ホームに関しては、地域密着型サービスの施設とそうでないものがあります。基本は地域密着型サービスではない施設がほとんどです。ただ、中にはその市区町村の住民限定の地域密着型サービスとして運営されている施設もあるので、事前に確認しておきましょう。 そうなんだ…。もし地域密着型サービスだった場合、入居前に移動させなければいけないんでしょうか? 原則として、入居前に移動させる必要があります。市区町村によっては、その地域に3ヵ月以上は住民票があることが確認できないと地域密着型サービスを利用できないことも。そのあたりも合わせて施設に確認してくださいね。ちなみに、地域密着型サービスではない場合、住民票の移動はしてもしなくてもOK。移動させるタイミングも自由です。 受給資格証明書とは… 北野室長 要介護認定を受けている人が他の市区町村に住民票を移す場合、「受給資格証明書」が必要です。これは、元の市区町村で介護認定を受けていたことを証明するもので、転居先の市区町村に14日以内に手続きをしないと再度、介護認定を受けなければいけなくなります。 前の市区町村から次の市区町村へ介護認定を引き継ぐものですので、忘れずに発行しておきましょう。 住民票を移動させるメリット・デメリット 地域密着型サービスでなければ住民票を移動させなくてもOK、と言いつつも、移動させることでいくつかのメリットがあります。合わせてデメリットもあるので、メリット・デメリットの両面を理解したうえで住民票を移動させるか検討していただきたいです。 メリットとデメリットですか…。どんなものがありますか? まず、住民票を移動することのメリットをまとめると以下のようなものがあります。 介護保険料などが安くなることがある 郵便物が施設に直接届く 転居先の市区町村の地域密着型サービスが利用できる まず、介護保険料は、自治体によって異なります。そのため、転居先の市区町村の方が介護保険料が安くなることも。転居前後の自治体の保険料を比較して安くなるのであれば、住民票の変更を検討した方が良いでしょう。 なるほど!保険料は少しでも安いほうが良いですもんね! また、郵便物が直接施設に届くのもメリットのひとつです。ご家族が頻繁に介護施設に訪問できない場合だと重要な郵便物を受け取るのも時間がかかってしまいます。そうした手間を省きたいのであれば、住民票の移動を検討してみてください。 そうか、母宛の郵便物は変わらず今の自宅に届くわけですもんね。毎回、施設に持っていくのは面倒だなぁ。 最後の「転居先の市区町村の地域密着型サービスが利用できる」は、先ほどお伝えした通りです。むしろ、住民票を移動しないとサービスの利用ができませんので、よく確認しておいてくださいね。 はい。よくわかりました。それと、デメリットは何でしょうか? メリットでも触れましたが、介護保険料が高くなる可能性もあるんです。保険料が自治体によって差があるので、むしろ転居先の方が金額が高くなることももちろんあります。 確かに!じゃあ、今支払っているのと転居先の介護保険料を比べてみて、転居先の方が金額が高かったら住民票は移動させない方が良い、というわけですね? いえ、そうしたデメリットを解消する「住所地特例制度」という制度があるので、転居後の介護保険料の方が高かったらこの制度をぜひ活用しましょう。住所地特例制度についても、詳しくお伝えしますね。 住所地特例制度とは そもそも、介護保険料の給付は住民票がある自治体から受けています。しかし、そうなると介護施設が多くある自治体に負担が偏ってしまいますよね。そこで、そうした自治体間の負担をなるべく均一にするために住所地特例制度があります。大まかに言うとこの制度は「転居前の自治体の介護保険を利用できる」ということです。 転居前の自治体の介護保険を利用できると、どんなメリットがあるんですか? 転居前後の自治体の介護保険料を比較して、前の自治体の保険料の方が安い場合、この住所地特例制度を活用すれば安い保険料のままで介護サービスが受けられます。つまり、介護保険料の高い市区町村に住民票を移動させても介護保険料の負担額が変わらずに生活し続けられるというわけです。 それは助かりますね!自宅と施設がある自治体の介護保険料を比べてみて、住所地特例制度を利用するか考えてみます。 ちなみに、住所地特例制度の対象となる介護施設は決められています。念のために、対象の施設かどうかも確認しておきましょう。 特別養護老人ホーム(定員30名以上) 介護老人保健施設 有料老人ホーム(介護付き・住宅型) 介護医療院(介護療養型医療施設) ケアハウス(軽費老人ホーム) 養護老人ホーム 入居する介護施設に住民票を移すかどうかは基本的には自由です。ただ、住民票を移動させるメリットとデメリットを理解したうえでどうするか決めてくださいね。 介護施設に入居するときには住民票を移動させなくても良い 地域密着型サービスを利用するときは住民票を移動させないといけない 住民票を移動すると、介護保険料が安くなることもある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; ...

2022/10/25

施設入居 認知症介護 医療体制

介護施設に受け入れ拒否されるのはどんな理由ですか?特養に入居を断られることがあると聞きました

親の介護をしている友人から「老人ホームに受け入れを拒否された」と聞きました。どういう状態だと介護施設に入居を拒否されるのでしょうか? (古川さん・会社員・59歳) 介護施設が入居を断るのは「入居条件が合わない」「医療行為が対応できない」「生活保護に対応していない」などのさまざまな理由があります。もし受け入れを拒否されても、看護師さんが24時間常駐している施設に問い合わせたり薬の調整をすることで受け入れてくれる施設を見つけられるでしょう。受け入れ可能な施設がわからない場合は、「いい介護 入居相談室」までご相談ください。 介護施設が受け入れ拒否!?その理由は 父の施設探しを始めたのですが、親の介護をしている友人から「老人ホームに入居を拒否された」と聞き、うちの父も入居できないんじゃないかと不安になっています。どういう状況だと受け入れを拒否されてしまうんでしょうか? 介護施設は、「正当な理由なく介護サービスの提供を拒んではならない」とされています。なので、基本的には入居を拒否されることはないのですが、以下のようなケースの場合、受け入れを断られてしまうことがあります。 入居条件を満たしていない 医療行為に対応できない 問題行動がある 身元保証人・身元引受人がいない 生活保護に対応していない 入居を断られる理由はいろいろあるんですね…。 順番にお話ししていきますね。 入居条件を満たしていないケース はじめに、介護施設の入居条件を満たしていない場合です。例えば、特別養護老人ホーム(特養)は、主な入居条件に「65歳以上」「要介護3以上」というものがあります。さらに、グループホームも「要支援2以上」「施設と同じ市区町村に住民票がある」「認知症の診断が下りている」といった条件があります。これらの条件に当てはまっていないと、入居を断られてしまうんですね。 特別養護老人ホームとは 特別養護老人ホームは、在宅での生活が困難な高齢者に対し介護を提供する施設で、略して「特養(以下、特養)」とも呼ばれています。公的な介護施設で、次の3つの特徴があります。 老人ホームの中では比較的安価に入所できる看取りの対応が可能な施設も多く、終身で利用できる入所待機者が多く、地域によっては入所までに数年かかることもある 特養では、入浴や排泄・食事といった介護のほか、日常生活の介助・機能訓練・健康管理・療養上のお世話などが受けられます。終身での利用ができるため、「終の棲家(ついのすみか)」として選ぶ方の多い施設です。 グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 入居条件がそんなにはっきり決められているんですね。入居条件に当てはまっていなかったから特養に断られたのかな…。 民間の介護施設のひとつに有料老人ホームという施設もあります。有料老人ホームの場合、特養やグループホームのように有料老人ホームだけに設定されている入居条件はありません。基本的には、介護認定を受けていない人から要介護5まで受け入れています。ただ、その施設ごとのケアの方針などによって、特有の入居条件を設けていることがあります。 「特有の入居条件」ですか?どんなものがあるんですか? これは施設によって全く異なります。例えば、「要介護1以上の人」「介護認定を受けていない自立の人」など要介護度の指定をしていることがあります。 施設ごとに入居できる要介護度を決めているんですね。 そうなんです。有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といった民間施設の場合、入居条件で要介護度を指定して、「自立向け」「重介護度向け」などの特徴を打ち出しているんですね。そうすることで近い身体状況の人が入居するので、ご入居者がより生活しやすくなるというメリットもあります。 要介護度で入居できるかどうか決める理由がよくわかってなかったんですが、入居する側にもメリットがあるんですね。 また、がんや特定の難病の人に限定して受け入れている施設もあります。そういった施設は、病気を限定して重点的にケアをしているため、対象の疾病を持っている人にとってとても安心できる環境を整えています。ただ、当然ですが対象の疾病がない人は入居を断られてしまいます。指定の病気に特化した介護施設と言えますね。 病気や医療行為に対応できないケース また、その人に必要な医療処置に対応できないために、入居を断るケースも。例えば、看護師さんが常駐していないために、医療的処置が必要な人の入居を断ったりすることがあります。 「医療的処置」というと、どんなことなんでしょう? 私が入居相談をお受けしていてよく耳にするのは、インスリン注射やたん吸引が必要な人のお悩み。注射を打ったりたんの吸引するのは医療行為のため、原則として看護師さんがおこないます。介護職員さんでは対応できないんです。そのため、インスリン注射やたん吸引といった医療処置が日常的に必要な人が、「看護師がいないから」という理由で受け入れを拒否されることは少なくありません。 じゃあ、父もインスリン注射を打っているので、看護師さんが常駐している施設を探さなきゃいけないんですね。 はい、そうなります。ちなみに、お父様は1日に何回インスリン注射を打っていますか? 朝、昼、夕の3回です。 でしたら、もしかしたら看護師さんが24時間常駐している施設でないと対応ができない可能性があります。というのも、多くの施設では看護師さんの勤務時間が9~18時なんです。夕食後にインスリン注射が必要な場合だと、看護師さんが対応できないので受け入れを断られることがあります。 え!看護師さんが勤務している施設であれば良いというものでもないんですね! インスリン注射が必要な人の老人ホームを選ぶポイント 看護師が勤務しているか 老人ホームでは、医師の指導のもと介護・看護職員が一定の医療的ケアをおこなうことが認められています。しかし、専門性が必要な医療行為は施設内で対応できないため、提携する医療機関などで受ける必要があります。 このため、入居希望者が医療的ケアを必要とする場合、施設の医療体制によっては受け入れを拒否されることがあります。老人ホームを探す際は、まず必要な医療的ケアに対応できるか確認しましょう。 インスリン注射は食前におこなうため、その時間帯に看護師が勤務している老人ホームを選ぶことが大切です。例えば1日1回朝食前の投与が必要な方は、朝食前の時間帯に看護師の勤務シフトが設定されているか確認します。 投与が必要な時間帯に看護師がいない場合は、食事の時間をずらして対応してもらうこともあります。ただし、1日3回以上投与が必要な場合や食事の時間調整が難しい場合は、看護師が24時間常駐する老人ホームを選んだほうが良いでしょう。 食事療法・運動療法に対応可能か 糖尿病はインスリン注射だけでなく、継続的な食事療法や運動療法によって血糖値を下げることも大切です。このため、インスリン注射が必要な方の受け入れ実績があり、糖質制限食やカロリー制限食に対応できて運動療法にも力を入れている老人ホームがおすすめです。 夜間の急変に対応できるか インスリンを投与している方は、空腹時や夜間に血糖値が下がりすぎてしまうことがあります。このため看護師が日中のみ勤務している施設を選ぶ場合は、夜間の急変にどのように対応するかが大切です。 具体的には、夜間も医師の呼び出しが可能か、または看護師の夜間オンコール体制があるかを確認しましょう。 そうなんです。たん吸引に関しても夜間にたん吸引が必要な場合だと、看護師さんが24時間常駐している施設を探すことをおすすめしています。 なるほど…。看護師さんが日中に常駐している施設と24時間勤務している施設では、対応できる医療処置が異なるんですね。 おっしゃる通りです。また、医療処置とは異なりますが、精神疾患を患っている人も入居を断られることがあります。というのも、統合失調症などの精神疾患がある場合、介護施設という新しい環境になじみにくいことが多く、他のご入居者とのトラブルの種になりかねないためです。冷たいと思われるかもしれませんが、今いるご入居者を守るために受け入れを断っているんですね。 うちの父は精神疾患はありませんが…。介護施設の入居条件ってけっこうシビアなんですね。 他のご入居者とのトラブルを防ぐという意味では、暴力や暴言がある人も入居を断られることが多いです。認知症の人の中には、認知症の影響で暴力・暴言行為をする人がいます。認知症が原因だとしても、今のご入居者に怪我などがあってはいけませんから、暴力・暴言行為のある人は安全のために入居を断られるケースがかなり多いですね。 認知症の人が介護施設に入居する際の注意点 認知症の人が無事に介護施設に入居できたとしても、長く生活しているうちに認知症の症状が重度になる可能性があります。その認知症の症状によっては退去を求められる可能性もあります。 ほかの入居者と共同生活を送るうえで、迷惑行為があった場合に退去を求められるのです。 例えば、ほかの入居者への迷惑行為とは、以下が挙げられます。 ほかの入居者やスタッフへ大声を上げる ほかの入居者やスタッフへ暴力を振るう ほかの入居者の部屋に勝手に入ってしまう 昼夜を問わず歩き回る 施設側が入居者の迷惑行為に対して対応をおこなっても改善しない場合は、退去を求められる可能性があります。 実際に入居を検討している施設が見つかったときには、認知症による症状が原因で退去を命じられたケースが実際にあるのかを事前に確認しておきましょう。どういったケースで退去を求められたのかがわかれば、万が一、退去勧告を受けてしまった場合の準備をしておけます。 受け入れを拒否されるその他のケース 入居条件や医療・病気に関わること以外の理由で入居を拒否されることがあります。それが、「身元保証人・身元引受人がいない」「生活保護を受けている」ケースです。身元保証人とは、認知症などによって判断力が低下している人の代わりに意思決定をしたり、緊急時の連絡先となる人のこと。身元引受人はご入居者が亡くなったときの身元の引き取りなどをおこなう人です。身元保証人・身元引受人がいないと入居ができない施設は少なくありません。 そうなんですね…。 そして、生活保護を受けている場合、入居できる介護施設はかなり限られます。そのうえ、受け入れている施設でも、受け入れ人数を限定していることがほとんどなので、入居のハードルがかなり高いと言わざるを得ません。 生活保護受給者が入居できる老人ホームを探す時の注意点 施設によって生活保護受給者の受け入れ体制はさまざま。また、受給者の地域や世帯の状況によって生活受給額や上限額も異なるため、介護施設を探す時は注意が必要です。 注意点は主に以下の4つです。 生活保護を受け入れていない施設も多くある人数制限がある場合がある生活保護受給内で施設を探さなければならない転居をする際は移管の手続きをしなければならない どうしたら受け入れ可能な施設をみつけられる? 入居を拒否されるパターンがいろいろとあることがよくわかりました。でも、どうしたら受け入れてもらえる介護施設を見つけられるんでしょうか? 古川さんのお父様の場合、インスリン注射が施設入居のひとつのハードルになると思います。先ほどお伝えしたように、1日3回のインスリン注射の場合は看護師さんが24時間常駐している施設を選ぶのも良いんですが…。実は、看護師さんが24時間常駐している施設は数が少ないんです。なので、看護師さんが常駐しているのが日中だけの施設でも対応できるようにインスリン注射の回数を調整したり、注射から飲み薬に変更するのもひとつの手。ただ、これは病気の状態によるので、まずはかかりつけ医に相談してみてください。 薬の調整ができるんですね!主治医の先生に相談してみます。 また、お父様には当てはまらないかもしれませんが、暴言・暴力といった認知症によって入居拒否されている場合も、薬の調整をすることで入居ができるようになることがあります。認知症は、薬の種類や量を変更することで症状が落ち着く場合があるんです。そのため、かかりつけ医に相談してみると、症状が落ち着いて入居できるようになるかもしれません。 インスリン注射も認知症も、主治医の先生に相談して解決する可能性があるんですね。そういえば、独自の条件を定めている施設もあるんですよね?それは一つひとつ確認していかないといけないんでしょうか?かなり大変だなぁ…。 各施設に片っ端から電話するとなると、とても骨が折れますよね。なので、そういうときは「いい介護 入居相談室」をぜひ活用してください。希望条件や必要な医療処置を伝えていただければ、知識豊富な入居相談員がまとめて施設側に問い合わせしますよ。 受け入れ拒否の理由には入居条件が合わない、医療行為が対応できないなどがある 看護師24時間常駐の施設を選んだり、薬を調整することで入居できることも 複数の施設に問い合わせるのが大変なときは、入居相談室の利用をしてみて pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } ...

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