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Q&A

施設入居

施設入居 医療体制

介護施設に入居中に入院したら、退去しないといけないのでしょうか?強制的に退去させられませんか?

最近、母が老人ホームに入居しました。ただ、昔から身体が弱くて入居前も入退院を繰り返しており、入居中にも入院する可能性があります。 もし、入居中に入院したら退去しなければいけないんでしょうか? (岩田さん・自営業・67歳) 入院したら必ず退去しないといけないわけではありません。しかし、3ヵ月以上などの長期的な入院となる場合や、退院後に身体状況が変化して今の施設では対応ができなくなった場合などは、退去を求められる可能性があります。また、入院中も老人ホームの費用は発生しますので、そうした経済的な負担も頭に入れておいてくださいね。 入院したら介護施設を退去しないといけない? 先日、母が老人ホームに入居しました。母は昔から身体が弱い人で、ちょっとしたことで入院してしまうんです。もしかしたら、入居中も体調を崩して入院するかもしれません。老人ホームに入居中に入院したら、強制的に退去させられてしまうんでしょうか? 必ずしも退去しないといけないわけではありませんよ!もちろん、状況によっては退去を求められることはありますが、それでも「今すぐに」とは施設さんも言いませんから安心してください。 そうなんですね、よかった。…でも、「状況によっては」というと、どんな場合だと退去を求められるんですか? 主に「長期的な入院になるとき」「身体状況が変化したとき」に退去を求められるケースが多いんです。具体的に「長期的な入院」というのは、入院期間が3ヵ月以上となる場合。入院期間については施設ごとに異なりますから、契約内容を確認するか、施設に直接確認してください。ただ、おおむね「3ヵ月以上」を退去を勧めるボーダーラインに設定している施設が多いようです。 3ヵ月ですか。今までそこまで長期の入院はしたことがないので、たぶん大丈夫だとは思いますが…。 あと、ご高齢者の入院で気をつけたいのが身体機能の低下です。高齢になるにつれて、筋力が低下しやすくなるため、「入院前は自力で歩いていたのに、退院したら車いすを使っていた」なんてことは珍しくありません。そのため、退院時の身体状況によっては元の介護施設で受け入れができなくなって、退去を勧められることもあるんです。 えっ!入院しただけで歩けなくなることがあるんですね! はい。有料老人ホームなどであれば、車いす移動になったくらいであれば対応可能なことがほとんどです。ただ、体調の急変によって人工透析や胃ろうといった医療行為が必要になると、受け入れが難しいケースもありますね。そのため、もしお母様が入院してしまった場合、「身体状況にどんな変化があるか」「今の施設でも受け入れ可能な状態か」をよく確認してくださいね。 入院中も家賃や管理費が発生する そういえば、もし母が入院したら、その間の老人ホームの費用はどうなるんですか?入院中は施設にいるわけではないので、お金はかからないですよね? それが…かかってしまうんです。 えぇ!?お金がかかるんですか!でも、ずっと病院にいるんですよ? 介護施設の利用料がすべてかかるわけではありませんが、一部の費用は発生してしまうんです。入院中に発生する料金は、「家賃」や「管理費」といったお金です。サービスは利用していないので、「食費」や「介護サービス費」は発生しません。 食費と介護サービス費がかからないのはうれしいですが…。施設で生活していないのに家賃や管理費はかかるんですね。 はい、その2つの費用はどうしても発生してしまいます。なので、長期入院となる場合は、退去勧告を受けるだけでなく、経済的な負担が大きくなることも頭に入れておいてくださいね。 退院後の退去を迫られたら… 母も高齢ですし、次の入院は3ヵ月以上になる可能性もあります。もし、今の施設から退去を求められたらどうしたら良いんでしょうか?家に戻っても介護ができないですし…。 となると、再度、施設探しをする必要がありますね。次の転居先が見つからない状況であれば、病院が無理に退院させることはないでしょうが、それでも治療の必要のない患者さんをいつまでも入院させておくことはできません。なので、病院側に退院を迫られることもあるでしょう。そうしたときにまず頼っていただきたいのが、病院にいる「医療ソーシャルワーカー」です。 医療ソーシャルワーカーですか?初めて聞きました。 医療ソーシャルワーカーは、退院後の生活の支援や経済的な問題の解決のサポートしてくれます。そこで、そのときの身体状況に応じた介護施設を紹介してくれるわけですね。 へー!施設探しの支援をしてくれる人が病院にいるんですね! はい。もし、より多くの施設の中から老人ホーム探しをしたい場合は「いい介護 入居相談室」にご相談ください。各施設のサービス内容など、施設をよく知っている入居相談員がお母様の状態に合わせた施設をご案内しますよ。施設探しでお悩みがあるときは、お気軽にご相談くださいね。 長期入院、身体状況が悪化すると退去を求められることも 入院中も介護施設の家賃や管理費は発生する 退去を求められたらまずは「医療ソーシャルワーカー」に相談 pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; ...

2022/11/24

施設入居 在宅介護 介護疲れ

わがままな父親の介護が限界!イライラしたときのストレス解消法を教えてください

同居する父の介護をしています。食事を用意しても「固い」「味が薄い」と文句を言って食べなかったり、トイレに失敗した服を片付けずにそのままにしていたりと、とにかくわがまままでイライラします。 このままだと、介護のストレスでどうにかなってしまいそうです。介護のストレスを軽減するような方法はないでしょうか? (久保田さん・パート・62歳) 介護のストレスを溜めすい人は、頑張りすぎてしまったり、1人で抱え込んでしまう傾向があります。なので、ご家族やご友人、ケアマネジャーなどに愚痴を聞いてもらったりして、ストレスを吐き出す機会を作りましょう。また、介護サービスを積極的に利用して自分の時間を作り、趣味を楽しんだり旅行に行ったりと、リフレッシュする機会も大切にしてください。 介護のストレスを軽くする方法は? 同居している父の介護をしているのですが、とてもわがままで困っています。やわらかい食事を出しているのにそれでも「固い」とか、濃い味が好きなので「味が薄くてまずい」と言って食べないんです。それに最近はトイレに間に合わないことも増えてきて、汚れた服を脱ぎ捨てておくのもストレスです。ちょっとでも指摘するとものすごい勢いで怒鳴りだすし…。こんな毎日なので、常にイライラしています。何か介護のストレスを軽くする方法はありませんか? 介護は精神的にも身体的にも負担が大きいので、ストレスが溜まりますよね…。だからこそ、ストレスを溜めにくい心構えを身につけ、介護サービスを上手く組み合わせて介護にのぞむことで介護のイライラが軽減できることがあります。介護のストレスを溜めにくい「心構え」と介護サービスの上手い使い方について、順番にお話ししていきますね。 ストレスを溜めにくい心構えとは 介護をするのに「心構え」が必要なんですか? 何も、特別なことが必要なわけではありません。ただ、この心構えを身につけるだけで精神的な負担が減ると思います。その心構えというのは、以下のようなことです。 頑張りすぎない 弱音を吐く 自分の時間を作る 介護の知識を身に付ける 「頑張りすぎない」ってどういうことですか?頑張らないと介護はできないですよ。 頑張ること自体はとても大切なことです。でも、介護をする人が自分を犠牲にしてまで頑張りすぎてしまうのはよくありません。「自分がやらないと」と1人で抱えこんでしまうと、介護する人が体調を崩してしまって「共倒れ」になりかねません。あくまでも、「自分ができる範囲で頑張る」という気持ちで介護をすることが重要です。 あー、なるほど。どうしても父と私の二人暮らしなので、「私がやらないと」と思ってしまっていました。少し離れたところに住む弟もたまに手伝ってくれますが、あまり頼っていませんでしたね…。 そうですね、誰かに頼ることは大切です。特にご家族は直接関係することですし、お父様の状況の共有もかねて弟さんに愚痴を言ったり弱音を吐くのもストレスを溜めないようにするのに良い手だと思います。その他にも、担当のケアマネジャーさんに今困っていることやストレスに感じていることを素直に伝えてください。ケアマネジャーさんも久保田さんの状況を考慮したケアプランを組み直してくれるはずですよ。 ケアマネジャーさんに、介護の愚痴を言ったことはありませんでした。そういうことも言って良いんですね。 もちろんです。ケアマネジャーさんは、お父様の状況だけでなくご家族の状況も考えながらケアプランを作成するのが仕事です。なので、久保田さんが現状のままだと苦しいのであれば、よく話を聞いたうえでケアプランを組み直してくれるでしょう。それに、介護のストレスを軽減するには、自分の時間を作ることも重要です。ケアマネジャーさんに介護サービスを活用して久保田さんの時間を確保できるように相談してみるのも良いかもしれませんよ。 自分の時間なんて、介護が始まってからまったくありませんでした。ずっと父の介護のことを考えて生活してきたので…。 介護サービスを利用して時間に余裕が出てきたら、介護について勉強してみるのはどうでしょうか?在宅介護をする人の多くが知識がまったくない状態で介護が始まります。しかし、何も知識がないままに介護をすると、手間取ったり間違った方法で介助をしたりして、非効率になってしまいますよね。そのため、勉強をして介護を効率化すると、時間的にも身体的にも余裕が生まれてストレスが軽くなりますよ。 介護のスキルを身に付けよう 日常的に介護をしていると、被介護者を抱きかかえたり、起こしたりする場面が多くあります。大人一人を抱きかかえるのは腰や膝に負担がかかり、体力的にも厳しい作業です。 「どんな態勢なら被介護者が違和感なく移動できるか」「どのように体を動かせば介護者の身体の負担を減らせるか」といった介護におけるスキルを身につけておけば、おむつ替えや着替え、排泄介助や入浴介助が楽になります。 自治体や地域によっては、家族向けの介護教室や、初めて介護する人向けのイベントなどが開催されることもあるので確認しましょう。 介護サービスを活用しよう もうひとつのストレスを軽減させる方法が、介護サービスを利用することです。お父様は、今は介護サービスを利用していますか? えーと、ベッドの横に置く手すりをレンタルしているくらいですね。 そうなんですね。でしたら、もっと他の在宅介護サービスを利用すると、介護が楽になると思いますよ! 在宅介護サービスって、よくわからないんですよね…。例えばどんなサービスがあるんですか? 主な在宅介護サービスには、以下のようなものがあります。 訪問介護 訪問看護 訪問入浴 訪問リハビリテーション デイサービス デイケア ショートステイ 小規模多機能型居宅介護 福祉用具レンタル こんなにたくさんあるなんて知りませんでした。どのサービスを使ったら良いんでしょう? 先ほどもお話ししたように、久保田さんのご自身の時間を作るのであれば、デイサービスやショートステイを利用すると良いかもしれません。デイサービスは、日帰りで介護施設を利用するサービス。だいだい9~17時でサービスを提供しており、昼食や入浴介助、レクリエーションをおこなっています。 デイサービスとは デイサービスとは、施設に入居することなく、自宅から通所しリハビリテーションや介護サービスを受けることで、高齢者のQOL(クオリティ オブ ライフ)の向上を目指す施設です。 デイサービスを利用する場合は施設から車で自宅まで迎えにきてくれるので、歩行に自信がない方でも利用できます。 ただし、施設の送迎範囲が決まっているので、その範囲外の場合はその施設をその施設の利用はできません。基本的にデイサービスは地域住民のためのサービスという特徴があるからです。 ...

2022/11/22

施設入居 医療体制 看取り

末期がん患者でも老人ホームに入居できますか?余命宣告を受けた父が入れる介護施設を探しています。

父は末期がんで余命半年と言われています。これ以上の治療ができないため退院をしなくてはいけませんが、在宅介護は難しいので老人ホームの入居を考えています。 医療用麻薬での痛みの管理が必要な状態なのですが、老人ホームで対応してもらえるでしょうか? (中田さん・自営業・57歳) 医療体制が整っている介護施設であれば、対応可能です!疼痛管理が必要な状態でしたら、訪問看護ステーションが介護施設に併設していたり、看護師が24時間常駐している施設が安心して生活できるでしょう。最近では、穏やかな最期を支援する「ホスピスケア」の対応ができる介護施設が増えています。そういった施設では最期までご本人らしく過ごせるようなサポートを受けられますよ。 末期がんでも入居できる老人ホームはある? 先日、父が末期がんで余命半年と言い渡されました。これ以上、治療のしようがないので退院しないといけません。でも、高齢の母が1人で介護をすることになってしまうので、在宅介護は難しい状況です。なので、老人ホームに入居させたいと思っているのですが、末期がんの父を受け入れてくれるところはあるでしょうか? はい。医療体制が整っている介護施設であれば、ご入居いただけるところはありますよ。ちなみに、お父様は痛み止めの使用をしていらっしゃいますか? しています。医療用麻薬と言うんでしょうか、痛み止めの注射をしています。 なるほど…。となると、夜間も看護師が常駐していたり、訪問看護サービスで24時間医療サポートが受けられるような手厚い医療体制が整っている施設が良いでしょう。 よかった、介護施設でも24時間医療サポートが受けられるところがあるんですね!緩和ケア病棟の申し込みをしていますが、空きがなくてすぐには入れそうにないので助かります。具体的には、どんな施設だと父を受け入れてもらえるんでしょうか? 施設ごとに医療体制が異なるのですべての施設が受け入れ可能ではありませんが、末期がんの人を受け入れられる介護施設には、主に以下のようなものがあります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 まず有料老人ホームは、「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」の2種類に分けられるんです。名前は似ていますが介護サービスの提供方法に違いがあるので、この2種類の違いを理解しておくと施設選びの失敗が少なくなりますよ。 サービスの提供方法ですか?何が違うんでしょう? はじめに、「介護付き」は介護サービスがすべて施設内で完結しており、介護保険の自己負担額に介護サービス費用が含まれています。この自己負担額は要介護度で決められる定額制で、サービスの量が増えても金額が変わらないのが魅力なんです。対して、「住宅型」では介護サービスの利用には、別途、外部の介護サービス事業者との契約が必要です。それが手間に感じるかもしれませんが、訪問看護や訪問介護などを好きなように組み合わせられます。さらに、介護サービス費が利用した分だけかかる形式なので、あまり介護サービスを使わない場合には、費用が抑えられるんです。 医療費なんかもかかりますから、費用が抑えられるのは助かります。 それと「サービス付き高齢者向け住宅」というのは、バリアフリー設計などご高齢者が暮らしやすいように工夫された住宅のこと。住宅型有料老人ホームと同様に、契約をすれば介護サービスを利用できます。その施設にもよりますが、有料老人ホームと比較すると要介護度が低い人が入居している傾向があります。 それぞれで特徴があるんですね。どの施設にするか迷うな…。 正直なところ、介護施設は一つひとつまったく異なります。お伝えした特徴を頭に入れておきつつ、実際の施設を見学してみてお父様に合うかどうか判断してくださいね。 老人ホームでのがん治療は? 父が入居できる介護施設がありそうでよかったです。 最近では、「ホスピスケア」ができる介護施設が増えており、ホスピスケアを提供する施設のことを「ホスピス」と呼ぶこともあります。ホスピスが増加したことで末期がんや難病の人を施設で受け入れるケースも増えているんです。 ホスピスケアとは ホスピスケアというのは、どんなケアですか? ホスピスケアは、安らかな最期を迎えてもらうためのサポートをすることです。具体的には、以下のようなケアがおこなわれます。 身体的ケア 精神ケア 社会的ケア 「身体的ケア」は、入浴、食事、排泄などといった身体的な介助のこと。加えて、痛みをコントロールするための治療も含みます。その次の「精神的ケア」は、病気による苦しみや恐怖心を和らげることです。医師や看護師だけでなく、カウンセラーなどとも連携して精神的にもサポートをおこなっています。 そうなんですね…。父も余命宣告を受けてショックを受けているので、精神的なサポートをしてもらえるのは助かります。 最後の「社会的ケア」は、財産の整理や相続対策などを代行してくれるサービスです。ホスピスを利用する人やそのご家族は、社会的な申請や手続きなどをおこなう余裕がないことが多いので、それを代行して負担を減らす配慮がされているんです。 そうか…そういう手続きも必要なんですよね。父のことで頭がいっぱいで、手続きについてまで気が回っていませんでした。代行サービスがあるなら利用したいなぁ。 ホスピスでおこなわれる3つの大切なケア 先ほどお話しした「身体的ケア」「精神ケア」「社会的ケア」とは別に、ホスピスではご入居者の苦しみや痛みの負担を軽くするために以下のような基本的なケアを提供しています。 緩和ケア ターミナルケア 看取りケア 「緩和ケア」はわかります。病院でもおこなっていましたから。がんの痛みをコントロールすることですよね? おっしゃる通り、鎮痛剤などを使って病気の痛みを軽減するケアのことです。この緩和ケアで使用される医療用麻薬は看護師でないと扱えません。そのため、痛みが出たときにすぐに対応できるように、看護師が24時間対応できる体制を持つ介護施設が末期がんの人の受け入れをしています。 それではその次の「ターミナルケア」はどんな内容ですか? ターミナルケアは、残りの人生を豊かにするためのケアです。緩和ケアも並行しておこない、ご入居者の生活の質を保つことを目的としています。最後の「看取りケア」は、死の間際の人に日常的な介護を通して苦痛を緩和するケアのこと。ターミナルケアと異なるのは、看取りケアでは鎮痛剤などを使った治療や看護はおこなわず、日々の介護を通して苦しみを和らげる点です。 病院と老人ホームのケアの違い 老人ホームの対応内容についてもよくわかりました。ただ、病院でのケアとは何が違うんでしょうか?父が病院で受けていたケアとは違うんですか? 基本的に、病院は病気を治療するのを目的としていますが、老人ホームでは異なります。痛みを緩和するための医療サポートはおこなうものの、病気の改善ではなく苦痛の緩和を目的としたものです。 あぁ、なるほど…。父も医師から「もう状態が良くなる見込みがない」と言われています。 そうだったんですね…。もうひとつ、病院と異なる点は、ご家族もケアに参加できる点です。病院では面会時間や人数に制限がかかっていることが多いです。一方で、ホスピスケアを提供している施設では、ご家族と一緒に食事ができたり宿泊もできる場合もあり、比較的融通が効きます。なので、「家族との時間を大切にしたい」という希望も老人ホームなら叶えられるでしょう。 そうなんですね!施設に入居するとなると、父がさびしい思いをしてしまうんじゃないかと心配でしたが、宿泊できるのはうれしいですね。 加えて、イベントやレクリエーションをおこなっている施設も多いです。それに、病院とは異なり、お酒やタバコを禁止していない施設もあります。最期の時間をなるべく豊かにできるように、暮らしの楽しみが多くあるんです。 へぇ!父は、がんが発見されるまでお酒を毎日飲むような人でしたから、飲酒できるのはとても喜びそうです。 ホスピスケアを提供する介護施設では、末期がんなどの病気の人が穏やかに最期を迎えられるような体制が整っています。病院とは異なって自由度も高いので、お父様らしい生活ができると思いますよ。 末期がんの人にホスピスケアを提供できる老人ホームが増えている 老人ホームでは「緩和ケア」「ターミナルケア」「看取りケア」を提供している 老人ホームでは、病気の改善ではなく最期を穏やかに過ごすためのケアがおこなわれる pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: ...

2022/11/21

施設入居 医療体制 老人ホームの退去

母が老人ホームから退去を勧められました。医療行為が必要になったことを理由に、退去勧告を受けることはあるのでしょうか?

母が入院をきっかけに頻繁にたん吸引が必要になり、入居している老人ホームから退去を勧められています。その施設では、たん吸引の対応はできないそうです。 最期まで生活できると聞いてその施設に入居したのに、医療行為が必要になったことを理由に退去勧告を受けることはあるのでしょうか? (平田さん・自営業・60歳) その介護施設の医療体制では処置ができない状態になった場合に、退去を勧められることはあります。その他にも、利用料の滞納や他のご入居者に迷惑をかける行為があった場合にも退去勧告を受けることがあります。もし、新しい施設を探すのであれば、今の身体状況で必要な医療行為をはっきりさせてから施設探しを始めましょう。また、退去時の入居金や退去日のトラブルが多いので、今の施設に事前に確認しておいてくださいね。 老人ホームから退去勧告されることはある? 母が入院したことをきっかけにたん吸引が必要な状態になりました。それを入居中の老人ホームに伝えたところ、「たん吸引に対応できないから退去してほしい」と言われてしまいました。今の施設には「最期まで暮らせる」と聞いて入居したのに、まさか退去勧告を受けるとは思いませんでした!老人ホームから退去を勧められることはあるんでしょうか? うーん。…正直なところ、退去要件に当てはまっていれば退去を勧められることはあります。退去要件については、入居時の契約書や重要事項説明書に記載されていますよ。具体的には、以下のような状況になると退去を勧められることがあります。 利用料を滞納したとき 暴力・暴言で他の入居者に迷惑をかけるとき 入院が長期間になるとき 施設では対応できない医療行為が必要になったとき まあ、「利用料を滞納したとき」は、退去勧告を受けてもしょうがないですよね。賃貸住宅で家賃を払っていないのと同じことですもんね。 おっしゃる通りです。やはり老人ホームも、ご入居者が支払うお金で運営されていますから、費用の未払いが続くと退去勧告に至ります。 二番目の「暴力・暴言で他の入居者に迷惑をかけるとき」というのはどういう状態ですか?他の入居者に暴力を振るう人がいるんですか? 認知症の人の中には、感情を抑えられなくて攻撃的な言葉を使ったり、他の人に手を上げてしまうケースもあるんです。暴力や暴言は認知症の症状のひとつではあるんですが、介護施設は共同生活の場ですから他のご入居者の迷惑になってしまうほどの状態だと退去勧告を受けることがあります。 へー、認知症だとそんな症状が出るんですね! また、その次の「入院が長期間になるとき」については、施設側で一定の入院期間を退去要件として定めている場合もあります。退去勧告される入院期間については、契約時によく確認しておいた方が良いでしょう。 でも、うちの母の場合、入院期間はまだ2ヵ月ほどです。施設の退去要件には「3ヵ月以上」と定められているので、まだ退去勧告される時期ではないと思うんです。長期入院が退去勧告を受けた理由ではないということでしょうか? 確か、施設に「たん吸引に対応できないから退去してほしい」と言われたとのことでしたよね? 母は誤嚥性肺炎で入院したのですが、入院中にさらに嚥下機能が落ちてしまって。食事の後や夜中にたん吸引が必要になってしまったんです。そのことを施設に知らせたら「うちでは夜間のたん吸引はできません」と言われてしまいました。 そういうことであれば、退去を勧められたのは入院期間が長引いたことが理由ではなく、施設が夜間にたん吸引ができる体制ではないことが理由ではないでしょうか?たん吸引は医療行為ですので、看護師などの医療従事者か研修を受けた一部の介護職員しか処置ができないんです。そのうえ、夜もたん吸引が必要となると看護師や研修を受けた介護職員が夜間帯も常駐している必要があります。今の施設では、そうした医療体制が整っていないのだと思います。 そうだったんですね…。母は今の施設で友達ができたようだったので、退院後も施設に戻りたかったんですが、別の施設を探すしかないということですね。 新しい介護施設の探し方 退去勧告を受けた理由はよくわかりました。次の施設はどうやって探したら良いんでしょうか?たん吸引が必要な状態で受け入れる介護施設はあるんですか? もちろん、すべての施設が受け入れられるわけではありませんが、たん吸引が必要な状態でも入居できるところはありますよ!お母様の場合、昼と夜にたん吸引が必要なので、看護師が24時間常駐している介護施設が良いでしょう。中でも民間施設の「住宅型有料老人ホーム」「介護付き有料老人ホーム」であれば、たん吸引に対応できる施設が多くありますよ。 へぇ、そうなんですね!住宅型有料老人ホームと介護付き有料老人ホームでも、すべての施設がたん吸引の対応をしてくれるわけではないんですよね? おっしゃる通りです。夜間もたん吸引が必要な人の施設探しをする場合、「24時間看護師常駐」がポイントなんです。ただ厳密には、住宅型有料老人ホームの場合、老人ホームに看護師が常駐しているわけではなく、別途、訪問看護の利用契約をしてサービスを受けます。対して、介護付き有料老人ホームは施設自体に看護師が常駐しています。どちらにしても、夜間帯のたん吸引に対応できる医療体制が整っている施設を探しましょう。 意外と多い!退去時トラブルにご注意 次の施設の探し方をお伝えしたところで、今の施設をトラブル無く退去するためのポイントをお伝えしますね。というのも、意外と介護施設を退去するときのトラブルが多いんですよ。 そうなんですね!どんなトラブルがあるんですか? トラブルになりやすいのは、以下のようなポイントです。 入居金の返還 原状回復費用 退去の申し出のタイミング もし、今の施設に入って間もない場合でしたら、入居金の返還があるかどうかを今の施設に確認してください。多くの施設では入居金の償却期間が設けられており、入居から数年以内でしたら償却していない分が返金されます。また、契約から90日以内の場合、入居期間分の家賃や食費などを差し引いた入居金が返還されるんです。これを「クーリングオフ制度」と言います。 母は入居してから2年くらいです。ということはクーリングオフ制度は適用されませんが、入居金は戻ってくるかもしれないですよね? はい、償却期間の間だったら返金があります。施設に事前に確認しておいてください。また、居室の原状回復費用もトラブルになりやすいです。通常の使用以上の汚れ・キズがあった場合は、修繕費用が発生することがあります。また、特別に汚れていなくてもクリーニング費用が発生するケースもありますから、こちらも合わせて確認した方が良いですね。 最後の「退去の申し出のタイミング」というのはどういうことですか?退去の申し出に決まりがあるんですか? そうなんです。賃貸住宅を引っ越しするときにも「退去の1ヵ月前に退去の申し出が必要」といったことを契約時に説明されると思います。それは老人ホームでも同じなんです。退去の申し出の時期は施設ごとに異なりますが、「退去の1ヵ月前」が一般的。次の施設探しに集中していて、今の施設へ退去の申し出をするのを忘れていた、なんてことにならないようにしてくださいね。 老人ホームを転居するのは、意外といろんなことを確認しなくちゃいけないんですね。大変だなぁ。 はい、そうなんです。なので、退院日や退去日から逆算していつまでに何を済ませておくか、計画的に手続きや施設探しを進めてくださいね。 医療依存度が上がる、他の入居者への迷惑を理由に退去勧告されることはある 医療行為が昼夜必要なときは、24時間看護師常駐の施設だと安心 入居金の返還があるか、原状回復費用がかかるかは退去前に要チェック! pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; ...

2022/11/18

施設入居 在宅介護 デイサービス

高次脳機能障害の母親を老人ホームに入れるか迷っています。介護の必要はないのですが、常に母の言動に振り回されてイライラしています。

高次脳機能障害の母を介護施設に入れた方が良いのか悩んでいます。というのも、母は身体的には元気でほとんど介助は必要ありません。そのため、自分に障害があるという認識がなく、何でも自分でやりたがります。が、やり方がわからなかったり時間がかかったりして、介護している私がイライラしてしまうのです。 イライラしてしまうため、夫とのケンカも増えました。介護する側の精神的なストレスを理由に介護施設に入居させても良いのでしょうか? (土屋さん・会社員・57歳) もちろん!介護する人のストレスを軽減するために、老人ホームを利用するのはまったく問題ありません!むしろ、土屋さんの心身の健康のためにも利用するのをおすすめします。もし、在宅介護を続けるか迷っている場合は、高次脳機能障害の症状への有効な対処法を実践しつつ在宅介護サービスの量を増やしてみてください。それでも在宅介護が難しいと感じたら、介護施設への入居を考えてみても良いと思いますよ。 高次脳機能障害で老人ホームに入っても良い? 高次脳機能障害の母の介護をしています。介助が必要な場面はそんなに多くはないのですが、高次脳機能障害の症状のせいなのか、同じことを何度も聞かれてイライラしてしまうんです。私がもっと時間があればゆっくり対応してあげられるんですが、仕事があるのでなかなか難しくて…。イライラしているせいで、私と夫のケンカが増えているのを感じます。家庭内の雰囲気が悪くなっているので、母には老人ホームに入ってもらった方が良いのかも、と考えています。が、身体的な介護がほとんどない状態で老人ホームに入っても良いのか悩んでいます。 もちろん、介護施設に入居するのに特別な理由は要りません!介護をしている土屋さんの精神的負担が大きいと介護は継続するのは難しいですし、ストレスを我慢していると土屋さんの心身の健康にも影響する可能性があります。「在宅介護の負担が大きい」と感じているのであれば、介護の必要量に関係なく介護施設の入居をおすすめしますよ。 うーん、そうなんですね。でも、高次脳機能障害というだけで入れてくれる介護施設はあるんでしょうか? そうですね…。ちなみに、お母様は介護認定は受けていらっしゃいますか? 介護認定ですか?今は要介護1です。 介護認定を受けていらっしゃるのであれば、受け入れる介護施設は比較的多いですよ。安心してください! 在宅介護を続けるなら… もし、介護施設に入居するか在宅介護を続けるかで迷っているようでしたら、在宅介護サービスを増やしたりしながらご自宅での介護を継続していくのもひとつの手です。 うーん…。まだ、施設に入れるか在宅介護で様子を見るのか迷っています。ちなみに、どんな介護サービスを使えば、在宅介護を続けられるでしょうか? 土屋さんとお母様の場合、介護で精神的な負担が大きいようなので、「介護から離れる時間を作る」ことが大切だと思います。なので、「デイサービス」や「ショートステイ」といった在宅介護サービスを利用してみるのはどうでしょうか? デイサービスとショートステイですか…。今は手すりのレンタルしか介護サービスを使っていないので、それ以外のサービスはよくわからないんですよね。 まず、デイサービスとは日帰りでレクリエーションや食事、入浴、リハビリサービスなどを受けられるものです。デイサービスという介護施設に利用者さんが通うので「通所介護」とも呼ばれます。施設によっても異なりますが、9~17時でサービスを提供していることが多いです。また、3~4時間でリハビリに特化しているデイサービスもあったり、内容にも特色がありますよ。 へぇ、いろんなことをやってくれるんですね。母は自宅にいてもテレビを見ているばかりで身体を動かすこともないので、デイサービスに通うのも良いかも。 もう1つのショートステイは、1日から最大30日まで連続で宿泊できるサービスです。デイサービスと同様に、レクリエーションや食事、入浴などのサービスを提供しています。また、ショートステイは介護するご家族のリフレッシュのために利用されることが多いのが特徴。「介護をするようになってから旅行を我慢していた」という人も、ショートステイを利用すればご家族が安心して旅行に行けるんです。 リフレッシュのために介護サービスを使っても良いんですね。そんなことを思いつきもしませんでした。 それに、今後、老人ホームに入居する可能性があるのなら、介護施設や多くの人との共同生活に慣れておくに越したことはないでしょう。他の人との共同生活に抵抗感のある人も中にはいますから、デイサービスやショートステイで慣れておくことで、介護施設にスムーズに入居しやすくなると思います。デイサービスやショートステイを活用して「介護から離れる時間」を確保すると、土屋さんの精神的なストレスが軽減できるかもしれませんよ。 高次脳機能障害の症状と対策は? 北野室長の話を聞いていたら、介護サービスを利用しながらもう少し在宅介護を続けてみようかな、と思えるようになりました。ただ、母にイライラしてしまうのは変わらないと思うので、どこまで続けられるかわかりませんが…。 でしたら、改めて高次脳機能障害の症状とその対策についてお伝えします。土屋さんもご存知のこともあると思いますが、今後の介護のストレスが多少は減らせるかもしれません。 確かにそうですね。最近は、母の言動が高次脳機能障害の症状なのか、母のもともとの性格によるものなのかがわからなくなってきました。なので、「高次脳機能障害のせい」と割り切れなくなって、余計にイライラしているんだと思います。 割り切れないとストレスが大きくなってしまいますよね。以下に高次脳機能障害の主な症状をリストアップしました。お母様に当てはまるものはありますか? 注意障害 記憶障害 遂行機能障害 失語 社会的行動障害 そうですね…。最初にある「注意障害」とは何ですか? 注意障害は、集中ができなかったり、反対に集中しすぎてしまう症状です。例えば、「テレビが気になって食事ができない」や、「別のことに気を取られて話を聞いていない」などがあります。 日中、テレビを見ているときに私の呼びかけに気が付かないことはあります。あれが注意障害だったのかな。…その次の「記憶障害」は、記憶を忘れてしまうことですよね?この症状はよくあります。数十分前に言ったことを忘れていたり…。なので、同じことを何度も聞かれてイライラしてしまうんです。 それは大きなストレスになりますよね。そういうときは、メモなどを残しておくと良いでしょう。特に通院などの用事や、お母様が何度も質問するような”気にしていること”について、目につくところにメモを貼っておくと、質問されるストレスが減るかもしれません。 その方法は良いですね!家に帰ったらやってみます。 3番目の遂行機能障害は、作業の段取りや柔軟な行動ができなくなることです。計画的に進められないので、作業を手当たり次第に進めてしまったり時間がかかったりします。 あぁ!それはあります。母は家事が上手くできなくなりました。母は料理が大好きな人だったんですが、高次脳機能障害になってからは料理の手順がわからないようで、途中で手が止まってしまうんですよね。時間がかかるし危ないので、「家事はしなくて良い」と言っているんですが、それも忘れてしまうようで。毎日のように注意するのも疲れました…。 なるほど、なるほど。忙しいと、家事ができなくて戸惑っているお母様の様子にもいらだってしまいますよね。ただ、ゆっくりとでも作業をすることがリハビリになります。時間があるときには作業の手順を簡潔に書いたメモを用意するなど、お母様のペースに合わせられると良いですね。 そうか、家事をすることがリハビリになるんですね。知らなかった…。 また、その次の失語とは、言葉を上手く話せなかったり相手の話を理解しにくくなる症状です。もし、話を理解できていない様子があったら、ゆっくり、はっきりと話すと伝わりやすいでしょう。また、難しい単語などを避けて会話することも効果的です。 「ゆっくり、はっきりと話す」ですか。仕事や介護で忙しくて、早口で話してしまっていました…。 最後に、社会的行動障害というのは、ぼーっとして意欲が低下したり、反対に怒りを抑えられずに怒鳴ったりすること。感情のコントロールができないうえに、気持ちの波が大きいので周囲の人を振り回して人間関係が上手くいかなくなることもあります。 うーん。いくつも母に当てはまるものがあります。改めて高次脳機能障害について学んで、母の性格のせいではなく障害のせいなんだとよくわかりました。 老人ホームを探すときのポイント ここまで、在宅介護の上手い活用法や高次脳機能障害の症状と対応法についてお話ししてきました。でも、いろいろ試してみても「やっぱり在宅介護では難しい」と感じることもあるかもしれません。そうしたときには介護施設に入居することを本格的に検討してみてください。 そうですね。もしかしたら、意外と早く施設に入居させることになるかもしれないので、今のうちに探しておきたいと思っています。高次脳機能障害でも入れる介護施設というと、どんなものがあるんでしょうか? そうですね。受け入れ体制は施設ごとに大きく異なりますが、主に以下の介護施設では受け入れが可能です。 特別養護老人ホーム(特養) 介護老人保健施設(老健) 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 特養や老健は、社会福祉法人などが運営している公的な施設です。そのため、費用が安いのが魅力ですが、人気なので入居待ちが必要になることもあります。特に特養は、終身まで入れる施設のためとても人気。待機期間が1年以上になることもあります。ただ、要介護3以上でないと入居できないという制約があります。また、老健は要介護1以上が入居条件。さらに、入居できる期間が3~6ヵ月ほどなので、長期入居を検討している場合には向きません。 なるほど…。安い施設と言われると魅力的に感じますが、すぐには入れなかったり入居期間が限定されていたり…。100%条件に合うものはないんですね。 おっしゃる通り、なかなか難しいんですよね。一方で、民間の介護施設であれば比較的に入居しやすいです。やはり公的施設よりも費用がかかる傾向はあります。でも、民間施設の中でも「住宅型有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」であれば、利用する介護サービスを自由に組み合わせられます。必要な分だけサービスを利用できるので、まだご自分でできることの多いお母様も入居しやすいと思いますよ。 「介護施設」とか「老人ホーム」って、介護職員さんがすべて世話してくれるイメージでしたがそうではないんですね。むしろ、母は今のところあまり介助は必要ないので、その方が良いのかも。 はい。やはりできることはできるだけご自分でやってもらった方が良いですからね。ただ、これから介護度が進行して介助が必要な場面が増えてくると、介護費用がかさんでしまったり、施設の受け入れができなくなる可能性も。こうした将来のことも含めて考えると、施設探しが複雑になってわからなくなることもあるかもしれません。そんなときは「いい介護 入居相談室」にぜひご相談ください。将来のことも考えてお母様にぴったりの施設をご案内しますよ。 高次脳機能障害は事故や脳血管障害などによって引き起こされる 高次脳機能障害の症状とその対策を理解して、介護の負担を減らそう 老健、有料老人ホーム、サ高住など、受け入れられる施設の種類はさまざま pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; ...

2022/11/17

施設入居 介護の基礎知識 デイサービス

老人ホームに入居してもデイサービスを利用できますか?今のデイサービスをやめたくないと言っています

一人暮らしの母を老人ホームに入居させたいと考えているのですが、母が通っているデイサービスを気に入っているようで「デイサービスをやめるなら入居しない」と言っています。しかし、認知症が進んでいて一人暮らしを続けるのは難しい状況です。 今のデイサービスに通ったまま介護施設に入ることはできるのでしょうか? (東さん・会社員・62歳) 今のデイサービスを利用しながら暮らせる介護施設はありますよ!「住宅型有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅」であれば、外部の介護サービスと併用しながら生活できるんです。ただ、「今のデイサービスの送迎範囲にあるか」「介護度が進行すると介護費用が高くなることがある」といった点に注意して施設探しをしてくださいね。 デイサービスと併用できる老人ホームの条件は? 一人暮らしの母の認知症が進んできたので、介護施設に入れようと思っています。でも、母は通っているデイサービスで友達ができて気に入っているので「デイサービスをやめるなら施設に入らない」と言い張るんです。母は自分で家事ができなくなってきていますし、一人暮らしは限界なので施設には入ってもらいたいと思っているんですが…。デイサービスを利用していたら老人ホームには入居できないですよね? そんなことありませんよ!デイサービスに通いながら生活できる介護施設はあります。ただ、どんな施設でも入居できるわけではなく一部の施設種別に限られますから、介護施設の特徴を抑えたうえで施設探しをする必要があります。 よかった!今のデイサービスをやめなくても良いんですね!どういった施設だとデイサービスを利用したままで入居できるんですか? では、デイサービスに通いながら生活できる介護施設の種類と施設探しの注意点について、順番にお伝えしていきますね。 デイサービスと併用できる老人ホームとは まず、デイサービスに通ったままで入居できる介護施設には2つのタイプがあります。それは「住宅型有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」です。 「住宅型有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅」の2種類ですね。 住宅型有料老人ホームとは、基本的には食事や居室の掃除、洗濯といった生活支援サービスを提供している施設。介護サービスは、別途、外部の介護事業者と契約する形式なので、今のデイサービスとの契約を継続したまま入居できるんです。もちろん、必要であれば訪問介護サービスなども利用できます。施設にいながら、オーダーメイドで在宅介護サービスを組み合わせられるのが特徴です。 訪問介護とは 訪問介護とは、ホームヘルパー(訪問介護員)が利用者の自宅(有料老人ホームなど、入居系サービスの居室も含む)を訪問。入浴や排泄といった身体介護から、洗濯、掃除といた生活援助までを提供してくれるサービスのことです。 へぇー。老人ホームだと、施設の中にいる職員さんが介護サービスを提供してくれるイメージでしたが、そうではないんですね。 そういうタイプの老人ホームは「介護付き有料老人ホーム」です。こちらは、介護サービスが施設内の職員さんによって提供されるもので完結します。そのため、その施設以外の在宅介護サービスとの併用ができないんです。つまり、デイサービスを利用したい場合は「住宅型有料老人ホーム」を選ぶ必要があるというわけですね。 なるほど。有料老人ホームにも2種類あるんですね。知らなかったです。もうひとつのサービス付き高齢者向け住宅は、有料老人ホームとは違うんですか? はい、サービス付き高齢者向け住宅はその名の通り、”住宅”です。ご高齢者が安心して生活できるように、バリアフリーになっていたり安否確認などのサービスのみを提供していたりします。なので、こちらも住宅型有料老人ホームと同様に、介護サービスは外部の介護事業者と契約をする必要があります。介護サービスの内容も、自由に組み合わせられるのも共通です。ただ!「介護型」のサービス付き高齢者向け住宅は、外部の介護サービスは利用できないのでご注意ください。 サービス付き高齢者向け住宅も2つのタイプがあるんですか! はい。正式には「特定施設入居者生活介護」と言い、略して「特定施設」と呼ばれることもあります。このタイプのサービス付き高齢者向け住宅は、介護付き有料老人ホームと同じように施設内の職員さんがすべての介護サービスを提供するので、他の介護サービスと併用できないんです。デイサービスなどの他の介護サービスも使いたい場合は、「一般型」のサービス付き高齢者向け住宅を選んでくださいね。 うーん、なんだかややこしいですね。つまり、「介護付き」と「介護型」の施設では、デイサービスを併用できないということですね。となると、住宅型有料老人ホームと一般型サービス付き高齢者向け住宅では何が違うんですか?同じような気がしてしまうんですが…。 大きな違いは、生活支援サービスがあるかどうかです。住宅型有料老人ホームは先ほどお伝えした通り、多くの施設では食事や掃除などに加えてレクリエーションの提供もしています。一方で、サービス付き高齢者向け住宅は、そういったサービスは提供していません。安否確認、生活相談といったご高齢者の安全を守り、日常生活のお悩みに応えるサービスに限定している施設が大半です。 なるほど。住宅型有料老人ホームの方が手厚いサービスが受けられて、サービス付き高齢者向け住宅の方が自由度が高そうですね。 おっしゃる通りです!お伝えしている通り、住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅であればデイサービスを利用したままで入居できます。が、施設探しの際には入居する施設の場所に注意が必要です。 施設の場所ですか? はい。お母様が介護施設に入居したら、デイサービスから入居施設に送迎してもらうことになります。なので、入居する施設がデイサービスの送迎範囲内である必要があります。そのため、入居できる施設がデイサービスの送迎エリアに限定されてしまい、選択肢が狭まってしまう可能性があることは、事前に頭に入れておいてくださいね。 そうか、今は家に送迎に来てもらっていますけど、入居したら施設の方に送迎してもらうようになるんですもんね。 また、今後、お母様の身体状況が進んで介護度が高くなった場合、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅では対応ができなくなって、退去を勧められる可能性もあります。加えて、介護度が高くなるとたくさん介護サービスを利用しますよね。住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅は、利用した分だけ介護費用が発生する料金システムですので、サービスを利用した分だけ介護サービス費が高くなってしまうんです。 えっ!そうなんですか!?あまりお金がかかるのは困ります。 でしたら、介護費用が高くなった時点で介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の「介護型」に移り住みをおすすめします。この2タイプは、外部の介護サービスと併用できませんが、介護サービス費が定額なんです。 でも、介護付き有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の「介護型」だと、デイサービスの利用はできないんですよね? うーん…。正直なところ、認知症がさらに進行したり寝たきりなどの身体状態になると、デイサービスに通えない可能性が高いです。そうした状況になったら、ケア体制が充実していて費用が安定している介護施設に転居した方が安心だと思いますよ。 デイサービスを併用するときの1日の流れは? そういえば、介護施設に入居したらデイサービスに行く準備などはどうなるんでしょうか?それに、さっきの話だと、今まで通り送迎はデイサービスでやってもらえるんですよね? はい。送り迎えは、これまでお母様のお宅までしていたのと同じように、デイサービスが入居施設までおこないますよ。施設に入居した場合の一般的な1日の流れを以下にまとめてみました。もちろん、施設によって異なりますので実際の1日の過ごし方は入居施設に確認してくださいね。 7:00起床(モーニングケア)8:00朝食9:00集団体操、健康チェック10:00入浴12:00昼食14:00レクリエーション、入浴15:00おやつ18:00夕食21:00就寝(ナイトケア) デイサービスでの過ごし方は、これまでとなんら変わりません。ですが、もしお母様が朝の準備や寝る前の準備に手伝いが必要な場合は、外部の訪問介護サービスを利用することになります。 いえ、まだそれは大丈夫だとは思います。今でも着替えや歯磨きなどは自分でできていますから。ちなみに、デイサービスがない日はどんな風に過ごすんですか?母がデイサービスに行くのは週2回だけなんですが、それ以外の日は自由なんでしょうか? 施設によってはレクリエーションをすることもありますが、テレビを見たり読書をしたり基本的には自由に過ごせます。そのあたりはご自宅で暮らしているときとあまり変わらないと思いますよ。ただ、ご自宅と違うのは施設内に職員さんが常駐している点。いざという時にすぐに駆けつけてもらえる安心感はありますね。 そうですね。一人暮らしのままだと万が一のときが心配なので、介護施設にいた方が安心です。 介護施設というのは施設ごとに特徴があって、迷うことがあると思います。もし、施設探しでお困りのことがあったら「いい介護 入居相談室」までご相談ください。お母様にピッタリの施設をご提案しますよ。 住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅ならデイサービスと併用できる 介護度が進行すると介護費がかさむ、退去しなければいけなくなることも デイサービス以外の時間は、必要に応じて介護サービスを利用できる pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before ...

2022/11/14

施設入居 在宅介護 認知症介護

母の介護をしている父が老老介護で限界をむかえそうです。介護と家事で毎日辛そうなので、どうにかしてあげたいと思っています。

実家で母の介護をする父が辛そうなので、どうにかしたいと考えています。父も高齢なので、母の介護と家事が体力的にきついようです。私と同居して介護する話も出たのですが、父が実家を離れたがりません。 少しでも父の負担を減らしてあげたいのですが、どうしたら良いでしょうか? (川口さん・パート・61歳) まずは、地域包括支援センターやケアマネジャーさんなどに今の状況を相談してみるのが良いでしょう。また、在宅介護サービスを積極的に活用していくと、お父様の介護の負担が減ると思います。このまま介護を続けていると、お父様が体調を崩したり「介護うつ」になってしまう可能性もあります。在宅介護が難しい状況でしたら、施設に入居することも考えた方が良いかもしれません。 老老介護に限界を感じたときの解決策 実家で母の介護をしている父が倒れてしまうんじゃないかと心配です。父も高齢ですし、身体は元気なものの、母は認知症でトイレや入浴するのも見守りが必要な状態です。それに、今まで母がやっていた家事をすべて父がやらなくちゃいけなくなったので、介護と家事の両立でとてもしんどそうなんです。どうにか父の負担を軽くしてあげたいんですが、良い方法はありませんか? なるほど…。「老老介護」の状態になってしまっているんですね。 「老老介護」?初めて聞きました。 老老介護とは、65歳以上のご高齢者が同じく65歳以上のご高齢者を介護している状況です。特に川口さんのご両親のように、配偶者が同居している要介護者の介護をしているケースがとても多いんです。 確かに、まさにうちの両親です!では、老老介護している人を支援する制度などがあったりするんでしょうか? いえ、残念ながら、老老介護に特化した支援はまだないのが現状です。ただ、老老介護のご家庭に限らず、地域の支援サービスや介護サービスは利用できますのでご紹介しますね。 地域のサービスやボランティアを活用する ご高齢者の生活や介護に困ったときに、まず頼りになるのが「地域包括支援センター」です。ここは、ご高齢者の介護や健康などさまざまなお困りごとに対応する総合窓口ですので、悩みが漠然としている場合でもとりあえず相談してみましょう。ケアマネジャーや保健師などの専門家や各機関と連携して、問題解決のために動いてくれますよ。 へー!何でも相談に乗ってくれる窓口があるんですね。 また、お母様の見守りに、地域で提供している見守りサービスを利用するもの良いかも。シルバー人材センターや民生委員、ボランティアなどによってご高齢者の見守りをおこなっている地域もあります。あと、これはサービスではありませんが、ご近所付き合いを良くしておくことも大切。何かあったときにすぐに連絡してもらえるように連絡先を渡しておいたりすると、近隣の人にも介護を手伝ってもらうと、お父様の精神的負担が多少軽くなるかもしれません。 ご近所付き合いは大切ですね…。最近は余裕がなくて、実家に帰ってもご近所さんと話すこともなかったので、近所の集まりに顔を出してみます。 在宅介護サービスを利用する 今、お母様は介護サービスを利用していますか? 訪問介護を週2回だけ利用しています。でも、買い物に行ってもらっているだけですが…。 そうなんですね!でしたら、もっと訪問介護の回数を増やしたり、他の在宅介護サービスを追加することをおすすめします。 私ももっと介護サービスを使ってほしいとは思っているんですけど、介護サービスがよくわかっていなくて…。ちなみに、在宅介護サービスってどんなものがあるんですか? 在宅介護サービスには、主に以下のようなものがあります。 訪問介護 訪問看護 訪問入浴介護 訪問リハビリテーション 居宅療養管理指導 デイサービス 通所リハビリテーション(デイケア) 短期入所生活介護(ショートステイ) 小規模多機能型居宅介護 福祉用具レンタル えっ、こんなに種類があるんですね!訪問介護の他には、デイサービスの名前を聞いたことがあるくらいです。 在宅介護サービスは本当にたくさんの種類がありますから、知らないサービスも多いですよね。お父様に負担が大きい状況を考えると、デイサービスを利用してみると良いかもしれません。 具体的にはデイサービスってどんなサービスなんですか? デイサービスでは、レクリエーションや入浴介助などを提供しています。日帰りで介護施設に通う形のサービスなので、お母様がデイサービスに行っている間、お父様は自由に過ごせるんです。もちろん、家事などがあるので完全に自由というわけにはいかないかもしれませんが、デイサービスの時間だけでもお母様の介護をしなくても良い、と考えると身体的にも精神的にも楽になるんじゃないでしょうか? それは良いですね!父と母は24時間一緒に過ごしていますから、少しの間でも離れられる時間を作ってあげるのも良いかもしれないです。 他にも、在宅介護をしているご家庭がよく利用しているサービスに、ショートステイがあります。このサービスは最短1日から最大30日間、介護施設に宿泊できるもの。介護しているご家族が家を空けて介護ができないときはもちろん、介護している人のリフレッシュのためにも利用されるサービスです。 リフレッシュのためですか? はい。在宅介護をしていると、常に介護のことで頭がいっぱいになりがちです。なので、短期間でも介護施設に預けることで、溜まっていた家事をしたり自分のための時間を確保するんですね。定期的にショートステイを利用しているご家庭もありますし、ショートステイの期間に旅行を楽しんでいるご家庭もありますよ。 そんな、家族のための介護サービスがあったんですね。父にしっかり休んでもらうためにも、何日か利用したいです。 施設介護サービスを利用する もし今後、在宅介護に限界を感じたら介護施設への入居も検討してみてください。 介護施設かぁ。そんなこと、全然考えたことがなかったです。でも、父の今の状況を考えると、施設に入れることも考えた方がいいのかも…。 でしたら、参考までに介護施設にはどんなものがあるのか、お伝えしていきますね。まず、主な介護施設をリストアップしてみました。 特別養護老人ホーム 介護老人保健施設 介護医療院 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム グループホーム サービス付き高齢者向け住宅 特別養護老人ホームは、友人のお母さんが入っているので知っています。「特養」ですよね? そうです!「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設(老健)」「介護医療院」の3つは、公的な介護施設です。そのため、比較的費用が安く設定されているのが特徴です。中でも特養は終身で利用できる施設ですので、とても人気が高く、施設によっては”数年待ち”ということも…。 えぇ!?そんなに待つんですか! 対して、民間企業が運営している有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの施設は、比較的、空室があるので早めに入居できることが多いですね。やはり公的施設の方が費用が抑えられるので、公的施設の人気が高いんです。 そうなんですね。特養が数年待ちなら、今から施設探しをした方が良いんでしょうか?父に本当に限界が来てから探し始めたら何年も待っていられないですから。 川口さんのおっしゃる通り、施設探しは”早め早め”をおすすめします。特養は待機期間が長い傾向があることに加えて、ご高齢者の状態はたった数週間で変わることがあります。私自身、「半月前は元気に歩いていたのに、急にまったく歩けなくなったから明日にでも介護施設に入居したい」というご相談を何度もいただいているんです。そういう意味でも、まだ余裕のある今のうちに施設探しを始めてくださいね。 老老介護を続けることのリスク 今回、北野さんの話を聞いて、いろいろと打つ手があることがわかってよかったです。 それはよかったです!おそらく、お父様がこのままご自宅で介護を続けているとさまざまな問題が起こると思いますから、そうなる前に対策をとっていただきたいです。 さまざまな問題というと、どんなことがあるんでしょうか? 主なものに「共倒れ」があります。老老介護の場合、介護している人も高齢なので、介護や家事などの身体的負担が大きいんです。無理をして老老介護を続けていると、腰などを痛めてむしろ介護している人も要介護状態になってしまう可能性もあります。 父もそうなってしまうかも。最近、腰が痛いみたいで…。 それは辛いですよね…。そうした身体的な負担が精神的な負担にもつながることも。「身体が痛くて眠れない」となると、寝不足によって心身ともに疲れてしまいますからね。 そうならないように、父の身体にも気をつけておきます。 また、精神的な面で特に大きな問題となるのが「介護うつ」です。介護で心身が疲れていると、ご近所の人などの外部の人との接点が少なくなる傾向があり、”閉じこもり”状態になってしまいがちなんです。その結果、友人などとの交流の機会も減ります。さらに、介護をしていて遠出ができないので、趣味の旅行やお出かけもしなくなります。すると、気持ちのリフレッシュの方法がなくなって、うつ状態になってしまうんですね。 まさに、父がそんな状態です。写真が趣味なのに、母の介護が始まってからはまったく写真を撮りに出かけていませんし、ご近所との交流もほとんどしていないみたいです。 それは心配な状態ですね…。介護サービスを活用して、お父様が自分の趣味を楽しめるような時間を確保する必要がありそうです。介護サービスは、介護される人はもちろんのこと、介護をしているご家族のためのサービスでもあります。なので、どんどん利用して少しでも介護を”楽”にしてくださいね。 介護サービスを積極的に使って、老老介護の負担を減らそう 老老介護だと、介護する人の心身的負担が大きくなりやすい 老老介護を続けると介護うつになってしまうことも pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; ...

2022/11/11

施設入居 生活保護

生活保護でも老人ホームに入居できますか?母親が介護が必要なので、施設入居させたいです。

生活保護を受けている母が、自宅で転倒していたり自分で家事ができなくなったりと、一人暮らしが難しくなってきました。生活保護でも老人ホームに入居できるんでしょうか? (関さん・自営業・65歳) はい、生活保護の人でも入れる介護施設はありますよ!ただ、生活保護の人を受け入れている施設はかなり限られています。そのため、入居までに時間がかかる可能性があります。また、別の市区町村の施設に入居する場合、自治体で移管手続きをする必要があります。その手続きは自治体間のやり取りということもあり、それによっても時間がかかることもあります。 生活保護でも老人ホームに入れる?条件は? 物忘れがひどくなったり家事ができなくなってきたので、母の一人暮らしに限界を感じています。でも、私は仕事で忙しくて介護をする余裕はありません。介護施設に入れたいと思っているのですが、母は生活保護を受けています。生活保護で入れる老人ホームってないですよね? いえいえ、生活保護でも入れる老人ホームはありますよ!ただ、やはり受け入れている施設は少ないですし、いくつかクリアしないといけない条件があります。 条件?どんなものですか? では、生活保護の人が介護施設に入居するための条件について、詳しくお話ししていきますね。 施設入居のためのハードル 生活保護の人が介護施設に入居するには、いくつかハードルがあります。以下の条件をクリアしないと、施設に入れないんです。 生活保護を受け入れている施設であること 生活保護の定員に空きがあること 別の市区町村へ移管手続きができること さっきの話だと、生活保護を受け入れている施設の数が少ないんですよね? そうなんです。以下の「全国有料老人ホーム協会」の調査によると、生活保護受給者用の料金体系を設定している施設は、介護付き老人ホームで9.5%、住宅型有料老人ホームで28.4%、サービス付き高齢者向け住宅で23.9%でした。 つまり、生活保護の人のための料金プランを設定して受け入れている施設はかなり限られているんです。 そうなんですね…。厳しいなぁ。 そのうえ、受け入れている施設でも生活保護の受け入れ人数を制限していることが多いんです。なので、生活保護の人が入れる介護施設はあるにはあるんですが、すぐには入れないものと考えた方が良いでしょう。 なるほど…。それだけでも施設に入るのにハードルが高いことがわかりました。でも、まだハードルはあるんですよね?「別の市区町村へ移管手続きができること」というのは、どういうことですか? これは、別の市区町村の施設に入居する場合に気をつけないといけないポイントです。生活保護の人が別の市区町村に引っ越す際、移り住んだ先の自治体でも生活保護を受けるために「移管」という手続きが必要なんです。これは、介護施設に入るときも同じです。ただ、自治体の状況によっては、移り住みが認められないことも。そのため、他の自治体の老人ホームに入居する場合は、早めに福祉事務所のケースワーカーさんに相談しましょう。 生活保護だと気にしなくちゃいけないのは、介護施設だけじゃなくて自治体の制度もなんですね。大変そうだなぁ。 ちなみに、入居する介護施設によっては、入居時の介護度に条件を設けている場合があります。例えば、特別養護老人ホームには要介護3以上でないと入居できません。また、民間の介護施設である有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は、独自で介護度を入居条件にしていることも。生活保護の入居希望者が多い場合、生活保護の人だけ介護度の入居条件を設定しているケースもあります。 そんなこともあるんですね! それに、そもそも受け入れ可能な施設が少ないです。なので、今、住んでいる地域だけでなく、近隣の市区町村まで広げて施設探しをすることをおすすめします。先ほどお話しした移管手続きの手間はありますが、受け入れている施設がないことには入居はできませんからね。 費用はいくら?自己負担はある? もし、母が介護施設に入るとしたらどれくらいの費用がかかるんでしょうか?私も経済的余裕がないので、お金の支援をしてあげられなくて。費用の高い施設は入れられないんです。 基本的には、生活保護の受給額で支払いがおこなわれるので、自己負担はありません。ただ、扶助の上限を超えた場合や介護保険適用外のサービスを利用した場合には自己負担になります。 そうなんですね!それなら安心しました。 しかし、気をつけておきたいのが、住んでいる市区町村によっては生活保護の支給額が異なります。入居を希望する施設の費用が支給額を超えていないか、事前に確認しておきましょう。 生活保護を受けている場合の施設探しの流れ 生活保護を受けている場合、以下のような流れで介護施設を探していきます。 ケースワーカーに相談 施設探しをする 他の自治体に行くときには移管手続きをする 入居手続きをする ケースワーカーさんは、自治体の福祉事務所で働いています。別の自治体にある介護施設に入居するときの移管手続きはケースワーカーさんがおこないますので、まずは相談しておくのが良いでしょう。 えーと、ケースワーカーさんに相談したら、その次は施設探しをするんですね…。でも、数少ない生活保護でも入居できる施設を探すのはとても大変そうです。どうやって探したら良いでしょうか? ネットなどで探しても生活保護の人を受け入れている施設はなかなか見つからないでしょう。そういうときは、老人ホームの紹介センターに相談するのもひとつの手。「いい介護 入居相談室」は、生活保護の人の入居支援実績が多数あるので、ぜひご相談くださいね。 老人ホームの紹介センターがあるんですね!初めて知りました。 そうして入居先の施設を探して、希望の施設が別の市区町村だったら移管の申請をします。移管手続き自体は、今の自治体のケースワーカーさんと移住先のケースワーカーさん同士でおこなわれます。ただ、この手続きに時間がかかったり、そもそも施設の空きがなかったりして入居まで時間がかかる可能性があります。なので、「今すぐ入りたい!」というギリギリの状況になる前に、施設探しを始めてくださいね。 北野室長の話を聞いていたら、生活保護を受けていると施設を探すのにいろいろと手間がかかりそうなことがよくわかりました。母の場合、すぐに施設に入らないといけない状態ではありませんが、今から老人ホームを探してみようと思います。 生活保護でも入れる介護施設は、かなり数が少ない 他の市区町村に引っ越すときには移管手続きが必要 生活保護の場合、老人ホームの費用の自己負担はない pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; ...

2022/11/10

施設入居 医療体制

中心静脈栄養でも老人ホームに入居できますか?どんな施設であれば入居できるんでしょうか?

母が中心静脈栄養の手術をおこなって入院中です。自宅で生活できる状態ではないので、退院後は老人ホームに入居させたいと考えています。 中心静脈栄養でも受け入れてくれる介護施設はありますか? (渡部さん・会社員・57歳) 中心静脈栄養の人を受け入れている介護施設はあります。ただ、看護師が24時間常駐していたり、訪問看護ステーションと常に連携している施設などに限られます。また、看護師さんの人員状況などによっては医療体制が充実していても受け入れを断られることもありますので、事前に施設によく確認しておきましょう。 中心静脈栄養で老人ホームに入居できる? 先日、母が中心静脈栄養の手術をして入院しています。退院後はできれば老人ホームに入居させたいと思っているのですが、中心静脈栄養をしていても老人ホームでは受け入れてくれるのでしょうか? はい、施設の数は限られますが、中心静脈栄養の受け入れ可能な施設はありますよ! よかった!受け入れてもらえるんですね。でも、何で中心静脈栄養の受け入れができる施設は限られるんですか? 医療サポートが充実している施設でないと対応できないからです。中心静脈栄養というのは、鎖骨の下などの太い静脈から管を入れて栄養剤や水分などを投与する点滴の方法です。「TPN」や「IVH」と呼ばれることもあります。体内に管が入っているため、日常的に医療的なケアが必要なんです。 中心静脈栄養でも入居できる介護施設の条件 医療サポートが充実している施設でないと、中心静脈栄養の受け入れができないとのことですが、具体的にはどんな施設なら入居できるんでしょう? できれば、看護師さんが24時間常駐している施設が良いですね。そうすれば、夜間に体調に急変があってもすぐに対応ができますから。もしくは、訪問看護ステーションと連携していてすぐに看護師さんが駆けつけられるようになっていれば安心です。 へー、そういうことなんですね。 ちなみに、医療体制が整っている主な施設には以下のようなものがあります。 老人保健施設 介護医療院 有料老人ホーム ただ、老人保健施設はリハビリをして在宅復帰を目的とした施設なので、入居期間は3~6ヵ月と期間限定であることが多いです。なので、長期的な入居先であれば「介護医療院」「有料老人ホーム」をおすすめします。 その「介護医療院」「有料老人ホーム」というのはどんな施設ですか? まず介護医療院は、日常的に医療ケアが必要な人向けの公的施設です。医師や看護師が常駐しており、医療サポートが充実しています。ただ、介護医療院はカーテンや家具などで仕切られた多床室が多く、プライバシーの確保がしにくいというデメリットがあります。 なるほど…。それで有料老人ホームは? 有料老人ホームは、民間企業が運営している老人ホームです。施設によっては、看護師が基準よりも多く配置されていたり、夜間帯も常駐しているところもあります。ただ、施設ごとに人員配置や医療処置の必要な人の受け入れ状況はまちまち。そのため、施設ごとに受け入れ状況を確認する必要があります。 有料老人ホームは、施設ごとにケア体制がかなり違うんですね。 そうなんです。それに、看護師さんの人員によっては受け入れを断られることもあります。なので、老人ホームの1件1件に問い合わせする必要があるんです。忙しいとそうした施設探しが大変だと思います。なので、「施設探しが手間だな」と感じたら「いい介護 入居相談室」にご相談ください。渡部さんの代わりに入居相談員が各施設に受け入れ状況の問い合わせをいたします! 中心静脈栄養のメリット・デメリット 中心静脈栄養をしている人が介護施設に入るのはハードルがあるんですね…。 そうですね。中心静脈栄養は体内に管が入っている状態なので、気をつけることがたくさんあり、医療の専門家の支援が必要なってしまうんですね。でも、もちろん中心静脈栄養であることのメリットもあります!ここからは、改めて中心静脈栄養のメリットとデメリットについてお話ししますね。 中心静脈栄養のメリット 中心静脈栄養の主なメリットには、以下のようなものがあります。 高カロリーの栄養剤を利用できる 長期的に利用できる 入浴・外出ができる 中心静脈栄養は、栄養剤や薬を血液に直接流し込みます。なので、確実に栄養が摂取できるんです。それに、手首などの血管を使う「末梢静脈栄養」では、血管が詰まってしまうため粘度の高い高カロリーの栄養剤が使用できませんが、中心静脈栄養では太い血管に流すため高カロリーの栄養剤も使用できます。つまり、口から栄養摂取できない状態でも、まとまったカロリーを確実に摂取できるというわけです。 そういうメリットがあったんですね。 それに、管を体内に入れる手術をした後、数ヵ月~1年以上にわたってそのままカテーテルを使用できるのも利点です。また、管の挿入部に消毒や保護フィルムを貼れば、入浴や外出も可能です。中心静脈栄養をしているとしても、お風呂やお出かけは楽しみたいですもんね。 中心静脈栄養のデメリット 中心静脈栄養のデメリットとは何でしょうか? 中心静脈栄養のデメリットは、以下のようなものがあります。 合併症のリスクがある 感染症のリスクがある 管が詰まることがある 管の自己抜去に注意が必要 中心静脈栄養で注意するべきことは、合併症と感染症のリスクです。この合併症とは、血管内に血栓ができる「血栓症」、栄養剤の影響で中性脂肪が高くなる「高脂血症」などが挙げられます。 そうだったんですね…。 また、管の挿入部からの感染症も要注意です。介護施設では看護師さんが適切に対応してくれるので安心ですが、身体に”管”という異物が入っているわけですから、体調の変化に注意が必要なんですね。 病院では在宅介護の選択肢もあると話がありましたが、やっぱり自宅では適切に処置できる気がしませんね…。 また、管自体の扱いについても注意が必要です。もし、管が曲がってしまうと栄養剤が詰まって体内に流れません。それに、認知症の人が中心静脈栄養をする場合、自分で管を抜いてしまう自己抜去にも注意が必要です。 そうなんですね!母は認知症です。今のところ、自分で管を抜いている様子はありませんが…。 それならよかったです!もちろん、介護施設にいる看護師さんは中心静脈栄養のメリットやデメリットについてもよく把握しています。それに、注意が必要な点も理解したうえで適切に処置してくれるので、過剰な心配は必要ないでしょう。ただ、お母様が中心静脈栄養をおこないながら生活していくうえで、渡部さんも頭の片隅には入れておいてくださいね。 中心静脈栄養でも介護施設の入居はできる 医療体制が整っている施設でないと受け入れはできない 合併症や管の自己抜去に要注意 pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: ...

2022/11/09

施設入居 在宅介護 認知症介護

父親を介護施設に入れたことを後悔しています。今からでも在宅介護にした方が良いでしょうか?

父が半年前に老人ホームに入居したのですが、それから父の様子が変です。入居してから私が声をかけても反応が薄く、元気がなくなってしまったので、施設に入れたことを後悔しています。 老人ホームで寂しい思いをしているようなので、施設を退去して在宅介護にした方が良いでしょうか? (山内さん・会社員・63歳) 在宅介護にすると、さまざまな負担が増えます。そのため、すぐに施設を退去するのではなく、まずは今の施設での生活を改善してみましょう。まずはお父様が日々の暮らしの中で不満点はないかを具体的に聞いてみてください。もし、その不満点が施設側で解決できないことなのであれば、別の介護施設に転居することも検討してみてください。そのうえで、在宅介護にするかどうか判断してみてくださいね。 施設入居の後悔を軽くするために 半年ほど前から父が老人ホームに入居しています。でも、入居してから少し経ったころから父が段々元気がなくなってきて、施設に入れたことを後悔しています。仕事のために自宅で介護する余裕がなくて介護施設に入れたのですが、やはり在宅介護の方がよかったんでしょうか?退去させて今からでも自宅で介護した方が良いのでしょうか? 正直に言うと、山内さんの状況で在宅介護することはおすすめできません。というのも、介護をする人が無理をする介護は長く続けられませんし、共倒れになってしまう可能性がとても高いからです。なので今すぐ退去するのではなく、まずは今、入居している施設でお父様が楽しく生活できるように手を打ってみませんか?状況が改善されれば、山内さんの気持ちも軽くなると思いますよ。 なるほど…。「施設がダメなら家で」と自宅に呼び戻すことしか考えていませんでした。それで、どんなことをすれば良いんでしょうか? では、1つずつお話ししていきますね。 面会で不満を具体的に聞く 山内さんは、お父様のところに面会には行っていますか? もちろんです!週に1回は面会しています。面会のときに、父が段々元気がなくなっていることに気がついたんです。 そうだったんですね。面会というのはご入居者にとってもご家族と顔を合わせる数少ない機会ですから、そのときのご家族の様子がご本人に影響を与えることもあります。 「家族の様子が影響を与える」?どういうことですか? ご家族が不安そうだと、ご本人もそれを感じ取って不安になってしまいます。なので、あえて明るく笑顔で接することが大切です。やはり、「大丈夫?」など心配する言葉をかけてしまいがちですが過度に心配しすぎると、むしろ不安になってしまうんですよ。なので、「良い施設だね」「職員さんが優しいね」などの前向きな声掛けをしてあげてください。ただ、不満を話すようだったらその理由を具体的に聞き出してくださいね。それが、状況を改善するカギになるかもしれませんから。 私はよく「大丈夫?」とか「身体辛くない?」といった言葉をかけていました。逆に不安にさせてしまうんですね…。 介護施設と合わないだけかも また、施設に入居することそのものがダメということではなく、ただ単に今の施設が合わないだけ、ということもあります。ちなみに、私がこれまで入居相談をお受けしたお客様で入居した施設が合わなかった方は、「介護度が合わなかった」とおっしゃることが多いんです。 「介護度が合わない」ってどういうことですか?確か、父が入っている施設は、要支援1以上の人であれば誰でも入れると入居時に聞いていますが…。 実は、入居条件として制限をかけていなくても、実際のご入居者の介護度に偏りが出る場合があります。例えば、要支援1・2や要介護1・2といった介護度が低い人が多かったり、要介護3~5や重度の認知症の人が多かったり…。それが施設の個性でもあるので、介護度に偏りがあることに”良し悪し”はありません。でも、その個性と合っていないと、「施設が合わない」と感じてしまうんですね。 実際の入居者さんの介護度とズレてしまうと、何で「合わない」と感じるんですか? 介護度が高い人と低い人で求めるケアの内容が異なるためです。具体的には、介護度が高い人は、食事介助や排泄介助、入浴介助などの身体介助を必要とします。対して、介護度が低い人の場合、身体介助よりもリハビリやレクリエーション、他のご入居者やスタッフさんとの交流を希望する傾向があるんです。 あぁ、なるほど。それはありますね。父は要介護2で、人と話すことが好きな人なので、気が合う入居者さんとおしゃべりできる環境があると良いな、と思っていました。 もし、お父様が入居している施設の他のご入居者のほとんどが寝たきりの人だったら、それは難しいですよね。このように、ご家族やご本人の希望とズレが出ることがあるので、他のご入居者の介護度というのは重要なんです。なので、もし介護度が合っていないようだったら、別の施設に転居することも考えてみてください。 施設に要望を伝えよう 山内さんは、お父様の様子を見ていろいろと心配になって施設に入居させたことに罪悪感を感じているかもしれません。それを1人で抱えるのは辛いので、その罪悪感を施設に相談してみるのはどうでしょうか? え?父が入っている施設の人に、私のことを相談するんですか? そうです!山内さんの辛い気持ちはお父様の介護に関わることですから、決して山内さんだけの問題ではありませんよ。それに、元気がないことなど、お父様の状況についても施設にこまめに相談してください。施設に相談したらすぐに手を打ってくれることもありますから。 そうなんですね。施設の職員さんは気がついたうえで対応してもらっているものだと思っていたので、あえて相談していませんでした。 施設に相談したら案外すぐに解決した、なんてこともあります。お父様に変わった様子があったり、何か不安なことがあったらまずは施設に相談してみてくださいね。 施設入居は悪いことではない! 父を老人ホームに入居させたことをずっと後悔していましたが、北野室長の話を聞いて、少し気持ちが楽になりました。 それはよかったです。実は、親御さんを介護施設に入居させたことを後悔する人は多いんです。やはり、日本はまだ「親の介護は子どもがするもの」という考え方が残っています。でも、もうそういう時代ではありません!どんどん介護のプロに任せちゃってください! そうですね。もっと施設に頼ってみようと思います。 ぜひ、そうしてください!一昔前とは異なり、今は少子高齢社会で介護する人手が少なくなっています。介護するお子さんへの負担が大きくなっているんですね。そのうえ、共働きのご家庭が多くなっていますから、子世代が介護に割ける時間も減少しています。そうした厳しい状況で、無理やり在宅介護を続けていると介護する側が倒れてしまう可能性もあるんです。 介護離職の可能性も… 私は、もし父を自宅で介護をするのであれば仕事を辞めるつもりでいました。仕事をしながら介護するのは難しいと思ったので…。 介護離職はおすすめできません! えっ、どうしてですか?仕事と介護の両立なんて無理ですよね? 「仕事を辞めて介護に集中すれば負担は減る」と考えがちですが、実は違うんです。次の図は、介護離職した後の介護に関わる負担についてのグラフです。 えっ!?「負担が増した」の方が多いんですか? そうなんです。特に経済面での負担が大きくなっています。やはり、離職して収入が減ってしまうので経済的に苦しくなりますよね。また、収入が減った分、介護サービスを利用する頻度を下げると、ご家族が介護をする割合が増えてしまってそれが精神的・肉体的な負担の増加につながることも考えられます。つまり、離職しても介護の負担が減るわけではないんですね。 介護うつになる可能性も… また、無理をして介護を続けると、「介護うつ」になってしまうこともあります。 「介護うつ」とは何ですか? 介護うつは、介護での疲れが溜まった状態が続くことで引き起こされるうつ状態です。例えば、「楽しい」「嬉しい」といった気持ちを感じなくなり、趣味や好きなことを楽しめなくなっていると介護うつの初期症状が出ているかもしれません。 今は父の介護を直接しているわけではないので、そうしたことはないですが…。在宅介護をすると、介護うつになってしまうかもしれないんですね。 特に、介護離職をして介護に専念している人は、家族以外の交流がなくなってしまう傾向があります。そのため、介護の辛さを誰にも相談できずに抱え込んでしまい、精神的に追い詰められてしまうんです。それに、毎日が”介護一色”になってしまうので、自分の趣味などに使う時間がなくなって気分転換もできないんですね。 自宅で介護をするために離職することで、こんなにいろいろとリスクがあるとは思いませんでした。これからの父の介護について、施設や家族とよく話し合ってみます。 まずは今の施設での生活を続けられるように対策をとろう 施設と合わないのなら、転居も視野に 無理に在宅介護をすると、介護離職・介護うつの可能性も pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; ...

2022/11/08

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

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